OTAIAUDIOのブログ

【OTAIAUDIOリクトの音観録 #18】レコードの音をもっと良くしたい! 最初に変えるならどこ?

Share

OTAIAUDIOリクトの音観録 #18

レコードの音をもっと良くしたい!
最初に変えるならどこ?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードを聴き始めてしばらくすると、かなりの確率でやってくる瞬間があります。

「コレ、もっと良い音で聴けないか……?」

…はい、ようこそ。ここからさらにオーディオが楽しくなりますよ!!

 

プレーヤーを丸ごと買い替える?

カートリッジ?

フォノイコライザー?

ケーブル?

インシュレーター?

調べれば調べるほど、変えられる場所が出てきます。

そして気づけば、

「結局、最初はどこから触ればいいんだ?!」

となるわけです。

ということで今回は、レコード再生の音をもう一段良くしたい方へ向けて、僕ならどこから手を入れるのかを順番に紹介していきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

交換できるなら、最初の本命は「カートリッジ」から。

かなり大ざっぱに順番を付けるなら、僕はこう考えます。

STEP 0
まず、今の状態を整える
針先・盤面・針圧・設置をチェック
STEP 1
カートリッジ
音のキャラクターを変えやすい
STEP 2
フォノイコライザー
小さな信号をどう増幅するかを見直す
STEP 3
設置・振動対策
今あるプレーヤーの能力を引き出す

こんなイメージです。

ただし!新しいものを買う前に、まず現在のプレーヤーが「ちゃんと良い状態で鳴っているか」を確認してください。

アップグレードも勿論良いが、大前提のここを飛ばすともったいない!

この記事でわかること

00:買う前に、まず今の状態を確認
01:最初の本命はカートリッジ
02:カートリッジで何が変わる?
03:次はフォノイコライザー
04:振動対策も侮れない
05:クリーニングも立派な音質改善
06:ケーブルはいつ変える?
07:症状別「僕ならここから変える」

00
BEFORE UPGRADE

何か買う前に、一回だけ今の状態を確認しよう!

例えば、今の音が

「なんとなく曇っている」

「高音が綺麗に出ない」

「プチプチノイズが多い」

とします。

これは機材の性能ではなく、
針先やレコード盤が汚れているだけという可能性もあります。

あるいは針圧調整ができるプレーヤーなら、適正値から大きく外れていることも考えられます。

まず確認したい4項目
✓ レコード盤は汚れていない?
✓ 針先にホコリが付いていない?
✓ 針圧は適正?
✓ プレーヤーがグラグラする場所に置かれていない?

ここを整えてから同じレコードをもう一度聴いてみる。

それでも「もっと欲しい!」となったら、いよいよアップグレードです。

01
CARTRIDGE

最初に変えるなら、やっぱりカートリッジがおすすめ。

カートリッジは、レコードの溝に刻まれた振動を電気信号へ変える部分。

つまり、

レコードから音楽の情報を一番最初に拾っている場所です。

ここを変えると、同じプレーヤー、同じアンプ、同じスピーカーでも音の印象が変わります。

以前、OTAI AUDIOで行ったレコード鑑賞会でも、同じレコード・同じシステムでカートリッジを交換すると、

・音の輪郭

・低域の厚み

・ボーカルの距離感

など、印象がかなり変わりました。

「初めてパーツ交換で音を変えてみたい」という方には、すごく分かりやすい場所だと思います!

まず試しやすい定番。

【audio-technica / AT-VM95E】

9,900円(税込)

audio-technica AT-VM95E

audio-technica AT-VM95E

AT-VM95Eは、接合楕円針を採用したVM型カートリッジ。

税込1万円を切る価格なので、
「カートリッジ交換ってどんなものなんだろう?」という最初の一歩にも取り入れやすいモデルです。

こんな方に
初めてカートリッジ交換をしてみたい / まずは予算を抑えて変化を体験したい

audio-technica AT-VM95Eを見る

02
STEP UP CARTRIDGE

もう少ししっかり変化を狙うなら

【ortofon / 2M Blue】

37,400円(税込)

ortofon 2M Blue

ortofon 2M Blue

2M Blueは、オルトフォンの定番2Mシリーズの中でも無垢楕円針を採用したモデル。

「今使っている入門カートリッジから、もう一段しっかり音を追い込みたい」という時に候補にしやすいです。

ただし、ここで大事な注意点。

⚠️カートリッジは、何でもどのプレーヤーにも付くわけではありません!⚠️

トーンアームや取り付け方式、カートリッジの重量、使用するフォノイコライザーなどとの組み合わせがあります。

「これ付けて大丈夫?」という場合は、ここは遠慮なくOTAI AUDIOへ聞いてください!

ortofon 2M Blueを見る

03
PHONO STAGE

カートリッジの次は、フォノイコライザー。

レコードのカートリッジから出てくる信号は非常に小さいです。

そこで、その小さな信号を増幅し、レコード特有の周波数補正を行うのがフォノイコライザー。

プレーヤーやアンプにフォノイコライザーが内蔵されている場合、そのままでももちろん聴けます。

でもカートリッジをグレードアップしていくと、

「このカートリッジが拾っている情報を、もっとちゃんと増幅したい」

というところが次に気になってきます。

iFi audio / ZEN Phono 3

46,200円(税込)

ZEN Phono 3はMM/MCカートリッジに対応し、ゲインや負荷設定も切り替え可能。

今後カートリッジをいろいろ試したい方にとっても、幅広く対応しやすいフォノイコライザーです。

iFi audio ZEN Phono 3を見る

注意:外付けフォノイコライザーを使う場合、プレーヤー側からPHONOレベルで出力できるかなど、接続方法の確認が必要です。プレーヤーによって仕様が異なるので要チェック!

04
VIBRATION

実はかなり大事。「プレーヤーをどう置いているか」。

レコードプレーヤーは、針で微細な振動を拾っています。

ということは当然、

レコードの溝以外から来る振動は、できるだけ減らしたい。

例えばスピーカーの音が家具や床を振動させ、その振動がプレーヤーへ戻ってくることがあります。

そこでプレーヤー本体を買い替える前に、
設置方法を見直すという選択肢もあります。

ACOUSTIC REVIVE / RKI-5005

10,780円(税込 / 4個1組)

ACOUSTIC REVIVE RKI-5005

直径50mm、厚さ5mmの薄型インシュレーター。

プレーヤーなどの下へ設置して、振動の影響を抑えるためのアイテムです。

ACOUSTIC REVIVE RKI-5005を見る

ただし、インシュレーターは置けば必ず自分好みになる、というものでもありません。

設置場所やプレーヤーとの組み合わせによっても変わるので、ここは実際に試して楽しむ系のアップグレードですね。

05
CLEANING

地味だけど超重要。針先を綺麗にする。

「音質改善」と聞くと、新しいパーツを買うイメージがあります。

でもレコードの溝を実際に追いかけている針先が汚れていたら、せっかくのカートリッジも本来の仕事ができません。

なので、

新しいカートリッジを買う前に、まず今の針を綺麗な状態で聴いてみる。

これはぜひやってみてほしいです。

TAKTLINK / REV-STYLUS 01

13,750円(税込)

TAKTLINK REV-STYLUS 01

TAKTLINK REV-STYLUS 01

針先専用のスタイラスクリーナー。

水系洗浄液と専用のクリーニングブロックを使って針先をケアする製品です。

OTAI AUDIOでも実際に比較していますが、何かを買い替える前に「今あるカートリッジを良い状態で鳴らす」という考え方は非常に大事だと思います。

この商品は品質が本当に最高級なので少しお値段は張りますが、¥3~5,000程度でも針先クリーナーはありますので、お気軽にお買い求めください!

TAKTLINK REV-STYLUS 01を見る

※スタイラスのクリーニングは必ず製品の使用方法に従い、針先へ無理な力を掛けないようにしてください。

06

じゃあ、ケーブルは?

ケーブルももちろんオーディオシステムの一部です。

変えることで音の印象が変わる組み合わせもあります。

ただ、これから初めてアナログの音をアップグレードするという段階なら、僕は先に

①カートリッジ
②針先・盤面の状態
③フォノイコライザー
④プレーヤーの設置

このあたりからレベルアップさせていくかなと。

土台が整ってからケーブルへ行った方が、何が変わったのかも自分で把握しやすいと思います!

07
QUICK GUIDE

症状別クイックガイド

音が曇る・プチプチノイズが多い
→ まずレコード盤と針先をクリーニング!
音をもっとハッキリさせたい
→ カートリッジを検討!
カートリッジを良くしたけど、まだ物足りない
→ フォノイコライザーを検討!
低音がぼやける・音が落ち着かない
→ プレーヤーの設置・振動対策を確認!
全部試したけど、もっと上へ行きたい…!!!!!
→ プレーヤー本体、アンプ、スピーカーも含めた沼へようこそようこそ^^

予算別なら、こんな考え方もアリ

まず0円〜
設置・針圧・盤面・針先を確認。まず今あるものを100%使う。
1万円前後
対応するなら入門カートリッジや振動対策を試してみる。
3〜5万円前後
カートリッジを本格的にグレードアップ、または外付けフォノイコライザーへ。
さらにその先
プレーヤー本体やアンプ、スピーカーも含めてシステム全体を考える。

まとめ:買い替える前に「入口」から整えてみて!

レコード再生って面白いもので、

いきなりプレーヤーを何十万円のものに買い替えなくても、

針を綺麗にする、針圧を合わせる、カートリッジを変える、フォノイコライザーを変える、プレーヤーの置き方を変える。

ひとつずつ試すことができます。

そして僕なら、状態を整えた次の一手は「カートリッジ」から。

理由はシンプルです。

レコードの溝から最初に音を拾う場所だから。

しかもカートリッジにはスピーカーやアンプと同じく、それぞれの個性があります。

一度交換してみて、

「あ、このレコードこんな音だったんだ!」

となった瞬間。

そこからアナログの楽しさが一気に広がっていきます…!

前回の音観録はこちら!

見た目で選ぶレコードプレーヤー。インテリアにも合う5選!

性能だけでなく「部屋に置きたい!」という目線からレコードプレーヤーを選んでいます。オシャレな部屋がイイじゃん?

音観録 #17を読む

「自分の環境なら何から変えれば良い?」もお気軽に!

例えば、

「このプレーヤーに2M Blueは付く?」

「予算2万円ならどこを変える?」

「内蔵フォノから外付けにしたい」

「今の音がモコモコする原因を知りたい」

「カートリッジを変えたいけど選び方が分からない」

こういったご相談、大歓迎です!
プレーヤー、アンプ、スピーカーなど現在お使いの機材を教えていただければ、どこから変えるのが良さそうか一緒に考えます。

OTAI AUDIOに相談する

同じレコードからまだ聴いたことのない音が出てくる…!?

これがアナログの面白いところだと思います。

昨日まで何十回も聴いていたレコードなのに、
カートリッジを変えてもう一度針を落とすと、

「あれ?後ろでこんな音鳴ってた?」

なんてことが。僕も何回も経験済みです。

そうなると、また手持ちのレコードを最初から全部聴き直したくなります。

カートリッジを変えて、フォノを変えて、置き方を変えて……。

同じレコードなのに何回でも遊べる。

いや〜。沼すぎ。

 

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

このブログのアクセス数

アクセスカウンター