カートリッジはMM型とMC型、どっちが良いの?
皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!
レコードプレーヤーについて調べていると、そのうち必ずぶつかるのが、
MMカートリッジと
MCカートリッジ。
そして検索していると、
「MCの方が高級」
「MCの方が音が良い」
なんて話も出てきます。
じゃあ、最初からMCを買えばいいのか?
というと、実はそんなに単純ではありません。
今回はMMとMCは何が違うのか、音や使い勝手にどう影響するのか、そして自分ならどちらを選べばいいのかを、できるだけ分かりやすく整理していきます!
結論:MMとMCに「絶対的な上下」はありません。
まず、これを最初に言っておきたいです。
MMだから初心者用。
というわけではありません!
大まかに分けるなら、
簡単さで選ぶならMM。
さらに深くアナログ再生を追い込みたいならMC。
まずは、このくらいの理解でOK!
その前に。カートリッジは何をしている?
レコードの溝には、音楽の情報が非常に細かな凹凸として刻まれています。
そこを針が走り、その振動を電気信号へ変える。
その役割を担っているのがカートリッジです。
MMとMCの違いは、この「振動を電気へ変える仕組み」にあります。
MM=Moving Magnet。「磁石」が動く。
MMはMoving Magnetの略です。
針先の振動に合わせて小さな磁石が動き、その周囲にあるコイルで電気信号を作ります。
MM型の大きな特徴は、比較的出力電圧を大きく取りやすいことです。
そのため、一般的なMM対応フォノイコライザーへそのまま接続しやすく、扱いやすい。
音の傾向としては、明るく華やかなものが多いイメージかなと。
初めてカートリッジを交換するなら、まずMMからというのは非常に分かりやすい選択です。
MC=Moving Coil。「コイル」が動く。
MCはMoving Coilの略。
MMとは逆に、磁石側を固定し、針の動きに合わせてコイル側を動かします。

MC型では、振動する側の構造を軽く設計できる製品があります。
レコードの溝に刻まれた細かな動きへ追従しやすくすることができ、これがMC型の音づくりで大きなポイントになります。その構造により、音の傾向も奥深い細やかな表現ができるという特徴が。
ただし、一般的な低出力MCではMMに比べて出力電圧がかなり小さくなります。
信号が小さいぶん、フォノイコライザー側にもMCへ対応する増幅能力が必要。
ここが、MMより少しシステムが難しくなる理由です。
一番分かりやすい違いは「出力の大きさ」。
MMとMCを使ううえで、まず確認したいのが出力電圧です。
つまりMCをMM入力へそのままつないでも、
となる場合があります。
MCを使う場合は、
・MC対応フォノイコライザー
・MC対応PHONO入力
あるいはシステムによっては昇圧トランスなどを組み合わせます。
カートリッジだけMCへ交換すれば終わり、とは限らない点には注意しましょうね。
で、結局MCの方が音が良いの?
ここが一番気になるところだと思います。
確かにMC型には、振動する部分を軽量に設計しやすいというメリットがあります。
そのため製品によっては、
などを魅力として感じる場合があります。
ただし、
高級MMより好きなMC。
ということは普通にあります。
さらにカートリッジの音は、
・針先形状
・カンチレバー
・ボディ
・トーンアームとの相性
・フォノイコライザー
などでも変わります。
「MMかMCか」だけで音質は決まらないんです…。
使い勝手では「針交換」の違いも大きい。
個人的に、初心者の方にはかなり重要だと思うポイントです。
例えばMMなら針が摩耗しても、対応交換針を購入して差し替えるだけ、という製品が多いです。スポッと取り外しができるので簡単に取り替えができるんです。
一方MCでは、カートリッジごと交換したり、メーカーの針交換・交換サービスを利用したりするケースがあります。
長期的なランニングコストまで考えると、この違いは結構大きいです。
MCへ行くなら、フォノイコライザーも確認。
前回の記事ともつながる部分です。
フォノイコライザーには、
があります。
さらに本格的なフォノイコライザーになると、
・ゲイン
・入力インピーダンス
・入力容量
などを選択できる製品もあります。
MCへ進むほど、「カートリッジだけ」ではなくシステム全体で考える必要が出てきます。
カートリッジは「プレーヤーに付けばOK」ではない。
MMとMCを選ぶ際、もう一つ忘れてはいけないのがトーンアームとの組み合わせです。
カートリッジには重さやコンプライアンスなどがあり、トーンアーム側にも有効質量があります。
その組み合わせによって、アームとカートリッジの共振特性が変わります。
ですので、
付ければ良いわけではありません。
プレーヤーやアームとの相性まで含めて選ぶのが大切です。
MM型がおすすめなのはこんな人。
これならMMが非常に使いやすいです。
そしてMMでも、カートリッジや針先を変えると音はかなり変わります。MMだけでも十分にアナログ沼を楽しめますよ笑
MC型がおすすめなのはこんな人。
この辺りまで来たらMCはかなり面白くなります。
特にフォノイコライザーとの組み合わせまで含めて追い込み始めると、アナログ再生の奥深さをより感じられると思います。
MMとMCをざっくり比較!
| 項目 | MM | MC |
|---|---|---|
| 動く部分 | 磁石 | コイル |
| 出力 | 比較的大きい | 低出力タイプは小さい |
| フォノ入力 | MM | MC対応が基本 |
| 交換針 | ユーザー交換可能な製品が多い | 単純な針交換ができない製品が多い |
| 始めやすさ | ◎ | ○ |
| 楽しみ方 | 手軽に交換・針交換 | フォノとの組み合わせまで追求 |
※上記は一般的な傾向です。高出力MCなど例外もありますので、実際に使用する際は各製品の仕様をご確認ください。
まとめ:初めてならMM。MCは「その先」にある楽しみの一つ。
今回の話をまとめると、
ということです。
MMとMCは、優劣ではなく選択肢。
自分のシステムと楽しみ方に合っている方が「良い」です。
最初はMMでレコードを楽しむ。
カートリッジ交換が楽しくなって、
フォノイコライザーも気になって、
「じゃあMCってどんな音なんだ?」
となった時にMCへ進んでみる。この順番でも全然遅くありません。
「このプレーヤーにMC使える?」もお気軽に!
カートリッジは単体だけを見ても、相性を判断しにくい機材です。
「今のプレーヤーに取り付けられる?」
「今のフォノイコはMC対応?」
「MMから変えるなら何がおすすめ?」
「カートリッジとアームの相性は?」
「MCにするより先に変えた方がいいところはある?」
現在お使いのプレーヤー、カートリッジ、フォノイコライザーやアンプが分かれば、システム全体からご案内します!
MMとMCで迷い始めたら、かなりアナログが楽しくなってきた証拠です笑
最初はレコードが鳴るだけで楽しかったのに、
そのうち、
「針を変えたら?」
「MMとMCで何が違う?」
「フォノイコとの相性は?」
と気になってくる。
でも、その違いを一つずつ自分の耳で確かめていくのがアナログオーディオの面白さだと思います!
それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!


