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【10/17・18 表参道にて開催】レコードに触れて、音楽をもっと好きになる。DENONのPOP UPイベント開催!

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EVENT INFORMATION

レコードに触れて、
音楽をもっと好きになる。

DENONのPOP UPイベント
「MEET RECORDS, MEET DENON.」
が表参道で開催されます。

MEET RECORDS, MEET DENON.

「オーディオのイベント」と聞くと、少し専門的で入りづらい印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

でも、今回のイベントはどうやら一味違うようです。

テーマは、「レコードのある時間」。
レコードを見て終わりではなく、自分の手でレコードに針を落とし、
実際に音楽を聴きながらアナログレコードとDENONの世界を楽しめるイベントになっています。

レコードに針を落とす。
そして、ゆっくり音楽を聴く。

いつもの音楽が、少しだけ特別に感じられる。
そんな時間を体験できる2日間です。

DENON レコードプレーヤーのあるリスニング空間

画像:株式会社ディーアンドエムホールディングス

POINT 01

DENONのレコードプレーヤーを
実際に触って、聴ける。

会場には、よくオタイオーディオでもご紹介させていただいているDENONのレコードプレーヤーのフルラインナップが展示される予定です。

カタログやWEBサイトを眺めるだけでは分かりにくい操作感やサイズ感。
そして何より、「レコードを再生する」という行為そのものを実際に体験できるのが今回の魅力!

POINT 02

フラッグシップモデルで味わう、
プレミアムHi-Fiサウンド。

レコードプレーヤーだけではありません。
DENONのフラッグシップモデルを使った
プレミアムHi-Fiサウンドのリスニング体験も予定されています。
いつも聴いている音楽が、本格的なオーディオシステムではどんな表情を見せるのか。
ぜひじっくり耳を傾けてみてください。

レコードのある暮らしをイメージしたDENONのリスニング空間

画像:株式会社ディーアンドエムホールディングス

POINT 03

110年以上のDENONの歴史にも触れられる。

会場では、110年を超えるDENONの歴史を振り返るブランドアーカイブ展示も実施。(110年…..!?)
現代のレコードプレーヤーだけではなく、DENONがどのように音と向き合い、オーディオを作り続けてきたのか。
製品の背景まで知ることができる貴重な機会になりそうです!

SPECIAL CONTENTS

市川紗椰さんが
レコードキュレーターとして参加!

さらに今回、ファッションモデル・タレントとして活躍し、音楽やレコードへの造詣も深い市川紗椰さんが、
レコードキュレーターとして参加することが発表されました。

市川さんがセレクトしたレコードをDENONの高品質なオーディオシステムで再生。
選曲の背景やレコードならではの魅力とともに、音楽を普段とは少し違った角度から楽しめそうです。

「レコード、ちょっと気になる…」
そんな方にもオススメ!

今回のイベントは、すでに本格的なオーディオシステムを楽しんでいる方だけのものではありません。

「レコードを聴いてみたいけど、まだプレーヤーを持っていない」
「アナログって何がいいの?」
「高級なオーディオって実際どんな音がするんだろう?」
という方にも、ぜひ足を運んでいただきたいイベントです。

来場者限定のプレゼント企画も!

会場ではDENON公式SNSをフォローして参加できる
「デノンくじ」も実施予定。

オリジナルのレコードトートバッグやマグカップなどが当たる企画のほか、
イベントの感想をSNSへ投稿した方を対象に、抽選でDENON製品が当たるキャンペーンも予定されています。

EVENT INFORMATION

MEET RECORDS,
MEET DENON.

開催日
2026年10月17日(土)11:00~18:00
最終入場 17:30

2026年10月18日(日)11:00~17:00
最終入場 16:30

会場
LIGHT BOX ATELIER
東京都港区南青山6丁目13-1

入場料
無料

事前予約
不要

好きな音楽を、
いつもと少し違う方法で聴いてみる。

それだけで音楽との付き合い方は、
ちょっと変わるかもしれません。

10月17日・18日は、ぜひ表参道へ足を運んでみてください。
レコードと“いい音”を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【置くだけでここまで変わる?】IsoAcousticsを徹底比較試聴!インシュレーターの効果をガチ検証

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【置くだけでここまで変わる?】IsoAcousticsを徹底比較試聴!「スパイクはもう古い?」インシュレーターの真価と劇的な音質変化をガチ検証

皆様こんにちは、オーディオ専門店 OTAI AUDIOです。

スピーカーの足元といえば、長年「金属スパイクによる点接触」がオーディオファイルの定番とされてきました。しかし近年、海外のハイエンドシーンや名だたるスピーカーブランド(JBL、Marten、Sonus faber等)のフラッグシップ機において、標準フットとして次々と採用されているブランドをご存知でしょうか?

それがカナダ発の世界的アイソレーションブランド、IsoAcoustics(アイソアコースティクス)です。

今回は正規輸入代理店である株式会社エミライの島 幸太郎 氏、そしてカナダ本社より来日されたディレクターのポール・モリソン(Paul Morrison)氏をお迎えし、同一のPMCトールボーイスピーカーを2組用意。純正スパイクとIsoAcoustics「GAIA」を取り付け、リモコンセレクターで瞬時に切り替えるガチのA/B比較試聴を敢行いたしました!


▶ YouTubeで動画を直接視聴する(https://youtu.be/RZ0_pBFA1jA)

【動画出演者】

・ポール・モリソン(Paul Morrison)氏(IsoAcoustics ディレクター)
・タン氏(通訳)
・島 幸太郎 氏(株式会社エミライ)
・ようすけ管理人(OTAI AUDIO)
・ペガサス☆田中(OTAI AUDIO)

1. 「スパイクは過去のもの」? 物理学に基づく独自のエネルギー制御

ポール氏が語る核心は、「スパイクによる点接触では、エネルギーが床へ抜け、さらに床から反射した振動がスピーカー内部へ跳ね返ってくる」という物理現象です。

この床からの跳ね返りエネルギーがキャビネット内でタイムアライメントの乱れや不要共振を引き起こし、音像の滲み(スミア)やステレオイメージの崩壊を招いていました。

IsoAcousticsは特許取得のサンドイッチ構造(上部ダンパー+中央コネクター+下部吸盤ダンパー)により、スピーカーと床面を完全にデカップリング。木造、コンクリート、カーペットといった床環境の影響を排除し、スピーカー本来の澄み切った音波放射を実現します。

「私たちは音響業界における『高性能スポーツカーのタイヤ』のような存在です。どんなに素晴らしいマシンも、足元のタイヤが適切でなければ前に進むことも、本来のコーナリングもできません。」

― ポール・モリソン氏(IsoAcoustics ディレクター)
[00:33:59]

2. 純正スパイク VS GAIA:瞬時切り替えで暴かれた圧倒的解像度

今回の検証では、同一のPMCスピーカー2組を用い、片方は純正スパイク、もう片方は「GAIA」を取り付け、曲の再生中にリモコンセレクターでリアルタイムに切り替えを行いました。

純正スパイクでもPMCらしい量感ある低域が鳴っていましたが、「GAIA」に切り替えた瞬間にスタジオの空気が一変。ヴォーカルの輪郭がクッと引き締まり、中央の音像定位と前後の奥行き感が劇的に拡張。ベースラインの音程感も鮮明になり、スタッフ一同息を呑む結果となりました。

「これはもう羽が生えましたね! スパイクだと平面的だった空間が、GAIAに変えた瞬間に声やピアノの響き、奥行き感がまるで違う。床の跳ね返りがスピーカーに与えていた悪影響の大きさを痛感しました。」

― ペガサス☆田中(OTAI AUDIO)
[01:08:24]

「急にPMCが歌い出したような感覚。音が締まるというより、音楽性そのものが解放されて伸びやかになった。まさに魔法のようです!」

― ようすけ管理人(OTAI AUDIO)
[01:14:36]

3. IsoAcoustics 代表モデルラインナップ

IsoAcousticsのインシュレーターは、機器の「重量」に応じて最適な硬度・厚みのダンパーを個別設計しています。スピーカーの足元だけでなく、アナログプレーヤーや各種コンポーネントにも絶大な効果を発揮します。

■ フロア型スピーカー専用アイソレーター:GAIA(ガイア)シリーズ

今回の動画の主役モデル! トールボーイ/フロア型スピーカーのスパイクやゴム足と交換してねじ込むアイソレーターです。主要な3規格のネジが標準同梱されており、市場の約7割のスピーカーに即座に対応。底面が吸盤のようにフロアへ密着し、確かな安定性と濁りのない音像定位を生み出します。

IsoAcoustics GAIA III 4個セット

IsoAcoustics GAIA セット外観

スピーカー脚部へのGAIA装着イメージ

スピーカー脚部への装着イメージ

IsoAcoustics GAIA I / GAIA II / GAIA III

・GAIA III:1セット(4個)あたり最大耐荷重 32kg
・GAIA II:1セット(4個)あたり最大耐荷重 54kg
・GAIA I:1セット(4個)あたり最大耐荷重 100kg

■ コンポーネント&アナログプレーヤー用:OREA(オレア)シリーズ

ネジ穴のないスピーカーや、アンプ、DAC、ネットワークストリーマー、レコードプレーヤーの脚下に「置くだけ」で絶大な効果を発揮する万能アイソレーター。トランス鳴きや微小振動、ラック面からの共振を確実に遮断します。

アナログターンテーブルの下に設置されたIsoAcoustics OREA

IsoAcoustics OREA Graphite / Bronze / Indigo / Bordeaux

機器の総重量に応じて1個あたりの耐荷重を自由に組み合わせて設置可能。
(Graphite: 1.8kg/個、Bronze: 3.6kg/個、Indigo: 7.2kg/個、Bordeaux: 14.5kg/個)

■ デスクトップ&ブックシェルフ用スタンド:APERTA(アペルタ)シリーズ

高剛性アルミニウム削り出しフレームを採用し、ブックシェルフスピーカーやデスクトップオーディオに最適なスタンド。天面と底面のアイソレーターによる振動遮断に加え、リスナーの耳の高さに合わせて細かく角度(チルト)調整が可能です。

ブックシェルフスピーカーを支えるIsoAcoustics Aperta 200

IsoAcoustics Aperta / Aperta 200 / Aperta 300

小型〜中型ブックシェルフスピーカーやセンタースピーカーに最適。不要なデスク共振を排除し、耳元へダイレクトで正確な音像を届けます。

まとめ:足元を見直すことで、愛機のポテンシャルは劇的に覚醒する

「高価なケーブルやアンプを導入したのに、期待したほどの音場や低域の解像度が得られない……」とお悩みの方にこそ、まずは足元のIsoAcousticsをおすすめいたします。

公式サイトのデータベース「プロダクトセレクター」を活用すれば、お持ちのスピーカー型番を入力するだけで、推奨モデルや適合するネジサイズを瞬時に検索可能です。

「自分のスピーカーや機器にはどのモデルが最適?」「ネジピッチが合うか確かめたい」など、ご不明な点やお見積りのご相談がございましたら、ぜひお気軽にOTAI AUDIOまでお問い合わせください。

14万円台のMODEL 70で、805 D4を鳴らす。大阪で聴いたマランツの新作

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14万円台のMODEL 70で、805 D4を鳴らす。大阪で聴いたマランツの新作

大阪ロケ第2弾では、MCR 60nの収録に続き、D&Mホールディングスの田中清隆さんを迎え、OTAI AUDIOのようすけ管理人とペガサス☆田中で、マランツの新製品「MODEL 70」と「CD 70」を試聴しました。14万円台のアンプの実力と、同価格のSTEREO 70sとの違いを確かめるため、スピーカーにはB&W 805 D4を使用。CD 70を共通のプレーヤーとして、アンプを入れ替えて聴き比べています。

比較試聴の様子は動画でもご覧いただけます。画面をタップすると、YouTubeが新しいタブで開きます。

大型トロイダルトランスと、短くした信号経路

MODEL 70は、AB級のフルディスクリート構成。大型トロイダルトランスを搭載し、パワートランジスターには上位のMODEL 60nと同じものを使っています。

ボリュームには高精度な電子式を採用。前面のつまみの位置に縛られず、音声信号が通る経路を短くできる設計です。

「もっと入力に近いところにボリュームのチップを置くことができるので、すごく短くなるんです。実際ですね、30cm短くなってます。」 – D&Mホールディングス 田中清隆 ▶︎ 電子ボリュームを入力の近くに置ける理由

805 D4で聴く、艶やかさとステージの広がり

STEREO 70sからMODEL 70へ切り替えると、艶やかで美しい音に。スピーカーの間に音が面で広がり、そこにステージがあるような鳴り方でした。

STEREO 70sは、少しエッジの立った印象です。どちらもAB級ですが、今回の805 D4との組み合わせでは、音の質感にはっきり違いが出ました。

「私、家でPM-11S3使ってるんですけど、いまだにやっぱ同じようなエッセンス感じるので。」 – OTAI AUDIO ペガサス☆田中 ▶︎ PM-11S3と通じる音のエッセンス

同じ価格でも、つなぎ方と再生方法が違う

MODEL 70とSTEREO 70sの希望小売価格は、どちらも143,000円(税込、2026年9月時点)。よく似た外観ですが、HDMI接続やネットワーク再生の機能は異なります。

接続・再生 MODEL 70 STEREO 70s
HDMI ARC入力1系統 複数のHDMI入力
ネットワーク再生 非搭載 HEOS対応

ゲーム機やレコーダーなどをまとめて接続できるのがSTEREO 70s。MODEL 70にもテレビ用のHDMI ARC、Bluetooth、MMカートリッジ対応のフォノ入力があり、テレビやスマホ、レコードの音を楽しめます。

「MODEL 70っていうところはHDMIは1つしかないんですけども、それ以外の部分でコストを投入してるんですね。」 – D&Mホールディングス 田中清隆 ▶︎ MODEL 70とSTEREO 70sのコストのかけ方


マランツ MODEL 70 プリメインアンプ
Marantz/プリメインアンプMODEL 70希望小売価格 143,000円(税込)2026年9月時点MODEL 70の仕様・販売価格を確認する →

CD 70で聴く、ヴァイオリンとピアノの美しさ

CD 70とMODEL 70の組み合わせで聴いた「Spanish Harlem」は、ヴァイオリンが美しく、ピアノは優しい響きでした。CD 70単体での比較は行っていませんが、この組み合わせでの音楽の表情が印象に残ります。

高さは109mm。MODEL 70とそろえたときもすっきりした姿です。内部のアナログ回路は、部品を個別に組み合わせるディスクリート構成になっています。

「マランツが狙ってる音に仕上げるためにディスクリートで全部、自分たちで部品を選んで組んでると。」 – D&Mホールディングス 田中清隆 ▶︎ CD 70の音を仕上げる部品選びとアナログ回路


マランツ CD 70 CDプレーヤーMarantz/CDプレーヤーCD 70希望小売価格 110,000円(税込)2026年9月時点CD 70の仕様・販売価格を確認する →

ディスクを入れて再生を押す。その気軽さもCDの魅力です。ルーターやハブを意識せず、手元の一枚を楽しめます。

CD 70で聴く一枚を探すなら優秀録音CDの紹介から、聴きたいアルバムを探す →

【OTAIAUDIOリクトの音観録 #36】レコードプレーヤーのアーム、形によって何が違う?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #36

レコードプレーヤーのアーム、
形によって何が違う?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードプレーヤーを見比べていると、勘の良い方はお気づきになるでしょう…。

「なんでアームが真っ直ぐなものと、曲がっているものがあるの?」

というところ。僕も実際、別に統一すれば良いのに〜と思ってました。

よく見るのは、

・ストレートアーム
・S字アーム
・J字アーム

あたりでしょうか。

見た目だけを見ると、

「ストレートの方が音がまっすぐ伝わりそう。」

とか、

「S字の方が高級そう。」

なんて思うかもしれません。

ですが実際は、もう少し複雑です。

アームの形だけで、音の良し悪しは決まりません。

今回は、トーンアームの形の違いから、その奥にあるトラッキング・カートリッジ交換・剛性・DJ用途との違いまで見ていきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

結論:見るべきは「曲がっているか」より、アーム全体の設計。

ざっくりした傾向としては、

S字 / J字アーム
着脱式ヘッドシェルを採用した製品が多く、カートリッジ交換を楽しみやすい。
Hi-Fi系ストレートアーム
シンプルなパイプ構造にしやすく、剛性や軽量化などを重視した設計も多い。

ただし、

ストレートだから高音質、S字だから交換向き、と一括りにはできません。

本当に重要なのは、

実効長
オーバーハング
オフセット角
軸受けの精度
アームの剛性・質量
カートリッジとの組み合わせ

こういった部分を含めた総合設計なんです。

01

そもそもトーンアームって、何をしている?

見た目だけなら「針を支えている棒」です。

でも実際はかなりの働き者なんです!

カートリッジを支える
↓
適切な針圧をかける
↓
レコードの溝に沿って移動する
↓
余計な振動をできるだけ加えない

つまり、

針を、正しい状態で音溝へ追従させる。

これがトーンアームの大きな役割です。

Technics SL-1500CW S字トーンアーム

Technics SL-1500CW。伝統的なS字型トーンアームを採用しています。

02

”S字アーム”

Technicsのターンテーブルなどで馴染み深い形ですね。

上から見るとアームパイプが緩やかにS字へ曲がっています。

この形そのものが音質を良くしている、というよりも、

・アーム先端へ必要な角度を持たせやすい
・着脱式ヘッドシェルを採用しやすい
・カートリッジ交換を行いやすい

という特徴を持った設計が多いです。

「今日はMM、次はMC!」のようにカートリッジをコロコロ替えて楽しみたい人とも相性が良い。

03

”J字アーム”

文字通り、上から見るとJのような形をしたアームです。

考え方としてはS字アームに近く、

・先端へ適切な角度を持たせる
・着脱式ヘッドシェルを使える製品も多い
・カートリッジ交換を楽しみやすい

といった特徴があります。

S字とJ字のどちらが上というものではなく、メーカーがアーム全体をどう設計したかを見る方が重要です。

04

”ストレートアーム”

ストレートアームには、

曲げ部分を作らず、真っ直ぐなパイプで構成しやすい

という特徴があります。

そのため設計によっては、

軽量化
剛性
共振のコントロール

などを狙いやすくなります。

Regaのように、アームとヘッド部分まで一体的に設計しているHi-Fiプレーヤーも代表的です。

ただし「真っ直ぐ=音が最短距離で伝わるから高音質」という意味ではありません。

Rega Planar 1 mk2 ストレートトーンアーム

Rega Planar 1 mk2。Hi-Fi用ストレートアームの代表的な考え方の一つ。

05

同じ「ストレートアーム」でも2種類ある!?

一口にストレートアームと言っても、

Hi-Fi用ストレートアーム
アーム自体は真っ直ぐでも、カートリッジには適切なオフセット角が付けられている。
一部のDJ用ストレートアーム
針飛びしにくさなど、DJプレイでの安定性を優先した独自のジオメトリーを採用するものがある。

見た目はどちらも真っ直ぐ。

でも、設計思想はかなり違います。

「ストレートアーム」という言葉だけで特性を判断しないことが大切です。

06

アームの形を見るなら、「針がどっちを向いているか」も見る。

一般的な回転式トーンアームは、支点を中心に弧を描いて移動します。

でもレコードの音溝は、カッティング時には基本的に盤の半径方向へ対して一定の関係を保ちながら刻まれています。

そこで必要になるのが、

オフセット角

です。

カートリッジをアームそのものに対して少し角度を付けて取り付けることで、レコード面の複数の位置でトラッキングエラーを抑えるよう設計します。

S字アームではパイプそのものを曲げて、この角度を作っているように見えるものもあります。

07

「オーバーハング」もトラッキングに関係する。

ターンテーブルの中心軸と、アームの支点を結んだ距離だけでアームが終わるわけではありません。

針先を少し先へ出すことで、レコード全体でのトラッキング誤差を小さくするよう設計します。

これがオーバーハングです。

「S字かストレートか」以上に、こうしたジオメトリーの方が再生には直接関係します。

08

普通のアームは、レコード全域で完全に真っ直ぐにはならない。

一般的なトーンアームは一点を中心に回転します。

なので針先は、

直線ではなく「円弧」を描いて進む

ことになります。

このため、盤面すべての場所でカッティング時と完全に同じ角度を維持することはできません。

そこで実効長、オーバーハング、オフセット角を組み合わせ、

全体として誤差を小さくする。

という設計になっています。

09

じゃあ、アームは長い方が良い?

アームを長くすると、同じ盤面を移動する際の角度変化を小さくしやすくなります。

そのため長いアームは、幾何学的にはトラッキングエラーを抑えやすくなる方向です。

ただし、

アーム自体が大きくなる
質量や剛性の設計も変わる
プレーヤー本体も大きくなる

ので、「長いほど絶対に良い」というものでもありません。

10
DETACHABLE HEADSHELL

S字・J字でうれしい「ヘッドシェル交換」。

S字・J字アームの実用上かなり大きなメリットがこれです。

着脱式ヘッドシェルなら、

カートリッジA
↕
カートリッジB
↕
カートリッジC

と、ヘッドシェルごと交換しやすい。

例えば、

普段聴き用MM・じっくり聴くMC・モノラル用カートリッジ

のように使い分ける楽しみもあります。

カートリッジを色々試したい人にとって、着脱式ヘッドシェルはかなり便利。

HAKU HTT-1100 トーンアーム

同じレコードプレーヤーでも、メーカーによってアーム構造や設計思想はさまざまです。

11

一体型ヘッド部分にもメリットはある。

では交換式じゃないアームは不便でダメなのかというと、もちろんそんなことはありません。

接点や機械的な継ぎ目を減らし、

軽量化
剛性の確保
構造の一体化

などを狙うこともできます。

つまりここも、利便性と設計思想の違いですね。

12

実は形より「アームの重さ」とカートリッジの相性も大事。

もう一歩踏み込むと、

トーンアームには実効質量という考え方があります。

そしてカートリッジ側には、針周りの柔らかさを表すコンプライアンスがあります。

この組み合わせによって、アームとカートリッジの共振特性が変わります。

高価なカートリッジを付ければ何でも最高、ではなく、アームとの相性もある。

この辺りから、レコードプレーヤーは一気に沼っぽくなってきますw

13

音質を考えるなら、支点部分もかなり重要。

アームはレコードの溝に合わせて、ほんのわずかな力で動き続けます。

そのため支点の軸受けに、

ガタが少ない
摩擦が少ない
スムーズに動く

ということも非常に大切です。

アームパイプの形は目立つ。でも、見えにくい軸受けも同じくらい重要。

14

結局、S字、J字、ストレートはどれが良い?

カートリッジを色々交換したい!
→ 着脱式ヘッドシェルのS字・J字が便利
一つのカートリッジでシンプルに楽しみたい
→ 一体設計のストレートアームも魅力的

そして最終的には、

アームだけを見るのではなく、プレーヤー全体で選ぶ。

これが一番かなと!

QUICK GUIDE

ざっくり比較するとこんな感じ。

項目 S字 / J字 Hi-Fi系ストレート
見た目 曲線 直線
ヘッドシェル 着脱式が多い 一体型も多い
カートリッジ交換 しやすい傾向 製品による
剛性・質量 設計次第 シンプルに設計しやすい
音質 形だけでは決まらない 形だけでは決まらない

SUMMARY

まとめ:トーンアームは「形」より、その形をどう使っているか。

今回のポイントをまとめると、

S字・J字は着脱式ヘッドシェルを採用した製品が多い
ストレートはシンプルな構造にしやすい
同じストレートでもHi-Fi用とDJ用では設計思想が違う場合がある
重要なのはオフセット角・オーバーハング・実効長
アームの実効質量とカートリッジの相性もある
軸受けの精度も大切
S字かストレートかだけで音質の優劣は決められない

ということです。

トーンアームは、針を運ぶための棒ではなく、
カートリッジを正しく働かせるための精密部品。

今度レコードプレーヤーを見る時は、「S字だ。」だけではなく、

「ヘッドシェルは交換できる?」「カートリッジはどんな角度で付いてる?」なんてところまで見てみると、かなり面白いですよ!

PREVIOUS ARTICLE
前回の音観録はこちら

マンションでレコードを楽しむときに
気をつけたいこと

音量だけではなく、低音や床・家具へ伝わる振動、スピーカーの置き方、夜のヘッドホン再生まで、集合住宅でレコードを楽しむポイントをまとめています!

前回の記事 #35を読む

「このアームに、このカートリッジ付けられる?」もお気軽に!

例えば、

「ヘッドシェルを交換したい」

「カートリッジをグレードアップしたい」

「MMからMCへ変えられる?」

「オーバーハングの合わせ方が分からない」

「針圧の設定方法が分からない」

「アームとカートリッジの相性が気になる」

そんな内容でも大歓迎です。お使いのプレーヤーやカートリッジの型番を教えていただければ、確認しながらご案内します!

OTAI AUDIOに相談する

形を見るだけでも、プレーヤーの考え方が少し見えてくる。

S字、J字、ストレート。最初は単なるデザインの違いに見えます。

でも、その裏には、カートリッジを交換しやすくしたい、アームを軽くしたい、剛性を確保したい、音溝を正確に追いたい…

というメーカーそれぞれの考え方があります。

形が違うのには、
ちゃんと理由がある。

そう考えながらプレーヤーを見ると、製品選びもさらに面白くなってきますヨ^^

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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マランツ MCR 60nをM-CR612・MODEL M1と比較試聴!B&W 805 D4で聴く音の違い

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MCR 60nの進化を、大阪で3機種聴き比べ

9月16日の新製品発表直後の大阪ロケで、D&Mホールディングスの高山 健一氏を迎え、ようすけ管理人とペガサス☆田中がマランツ「MCR 60n」を比較試聴しました。M-CR612からの音の進化とMODEL M1との違いを確かめるため、スピーカーにはB&W「805 D4」を使用。M-CR612、MCR 60nをそれぞれバイアンプ接続で鳴らし、続いてMODEL M1をシングル接続で聴き比べています。

3機種の音の違いを、動画でもご覧いただけます。再生画面をタップするとYouTubeが新しいタブで開きます。

CDもテレビもレコードも、コンパクトな一台で

マランツ MCR 60n ブラックのフロントパネル

MCR 60nは、M-CR612の上位に加わったオールインワン・ネットワークCDレシーバーです。M-CR612は引き続きラインアップに残り、その使いやすさを受け継いだプレミアムモデルが選べるようになりました。

CDやネットワーク再生、ラジオに加え、HDMI ARCとMMフォノ入力を新たに搭載。テレビの動画配信サービスの音も、レコードも楽しめます。手元のCDも、普段使うテレビの音も、同じシステムで鳴らせるのがうれしいですね。

大きさはM-CR612とほとんど変わらず、外装は落ち着いたマット仕上げに。前面にはタッチ操作を採用し、スピーカーと並べたときの調和にも気を配っています。

「そのスピーカーとの調和みたいなのは、デザイナー今回かなり意識してくれていて」 – 高山 健一 氏 ▶︎ スピーカーと並べて考えたデザイン

電源を強化し、高音と低音を別々のアンプで駆動

アンプ回路や部品の見直しに加え、電源部も強化しました。コンパクトな筐体のまま、スピーカーを鳴らす力と音の豊かさを高めています。

「やっぱり電源をかなり強く強化してます、今回は」 – 高山 健一 氏 ▶︎ 豊かな音につながる電源部の強化

スピーカー出力はA・Bの2系統。対応するスピーカーなら、高音側と低音側を別々のアンプで鳴らすバイアンプ接続ができます。M-CR612とMCR 60nはこの接続を使い、MODEL M1はスピーカー側の高音・低音端子をジャンパーでつないだシングル接続で試聴しました。

背面のスピーカー端子は横並びになり、ケーブルを取り付けやすくなっています。複数の端子を使うときにも、扱いやすさの違いが出る部分です。


比較試聴に使用したスピーカー B&W 805 D4の商品画像

今回の比較試聴に使用B&W 805 D4

M-CR612から変わった、低域の余裕と声の質感

最初に聴いたM-CR612も、親しみのある音で、音楽を十分に楽しませてくれました。長く支持されてきた実力を、改めて感じます。

続くMCR 60nでは、低域の量感、女性ボーカルの美しさ、音場の奥行きに違いが出ました。805 D4を鳴らしたときの余裕が増し、ピアノも一音が鳴るだけでなく、表情まで伝わってきます。M-CR612の使い勝手に親しんでいる方にも、音の変化を感じられる仕上がりです。

「女性の声の綺麗さみたいなところは全然違うなと思いましたね。あと奥行きもすごく出ていて」 – ペガサス☆田中 ▶︎ 女性ボーカルと奥行きに表れた進化

MCR 60nの繊細さ、MODEL M1の押し出す力

MODEL M1に替えると、元気のよさと押し出しの強さが印象に残りました。MCR 60nでは声や弦楽器の繊細さ、伸びやかさが心地よく、MODEL M1では音楽が前へ出てくる力強さを楽しめます。

機種 試聴時の接続 805 D4で感じた音
M-CR612 バイアンプ 親しみのある音。音楽の雰囲気をしっかり楽しめる。
MCR 60n バイアンプ 低域の余裕と奥行き。声や弦の上品な質感。
MODEL M1 シングル 元気のよさと力強さ。前へ押し出すような鳴り方。

「エレガントさというか上品さというか、私、声の質感なんかは60のが全然いいかなと思いましたね」 – ペガサス☆田中 ▶︎ MCR 60nの上品さと声の質感

CDやレコードも一台で楽しむか、さらに小さな筐体とパワフルな鳴り方を求めるか。音の好みと使い方を重ねて選べる2機種です。今回の比較は接続方法と音量に違いがあり、組み合わせるスピーカーや使う環境によっても聴こえ方は変わります。

朝のBGMから、じっくり聴く時間まで

MCR 60nにはリモコンが付属し、本体とリモコンの「1〜4」ボタンでスマートセレクトを使えます。音量や音の設定を覚えさせ、聴く場面に合わせて呼び出せる機能です。朝は控えめな音量、音楽に向き合う時間は好みの設定へ。日々の操作にも配慮しています。

「その設定とかを覚え込まして、シーンによって使い分ける。朝のボリュームはこれぐらいだと」 – ようすけ管理人 ▶︎ 朝の音量を呼び出すスマートセレクト

スマートフォンのHEOSアプリでも操作できます。専用リモコンが付属しないMODEL M1も、HEOSアプリから操作するスタイルです。

動画内で案内した税込価格は、MCR 60nが176,000円、MODEL M1が154,000円。MCR 60nでは、その価格にCD再生やMMフォノ入力、リモコン、バイアンプ接続の使い勝手まで含まれています。販売価格や入荷時期、スピーカーとの組み合わせはお問い合わせいただけます。

マランツ MCR 60n ブラックのフロントパネル

Marantz

MCR 60n

購入のご相談や、お使いのスピーカーとの組み合わせについて、OTAI AUDIOへお問い合わせいただけます。

MCR 60nの価格・入荷時期・接続を相談する →

【純A級 vs AB級アンプ徹底比較】アキュフェーズの銘機から選ぶ!!

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【純A級 vs AB級アンプ徹底比較】アキュフェーズの銘機で選ぶ「純度・艶」と「制動・エネルギー」の違いは!!

オーディオファンにとって、アンプ選びにおけるのテーマとも言えるのが「純A級か、それともAB級か」という選択。特に国産ハイエンドの最高峰を走り続けるアキュフェーズ(Accuphase)を検討する際、同価格帯・最高峰のラインナップに両方式が用意されているため、「一体どちらが自分の好みに合うのか」「今のスピーカーにはどちらが適しているのか」と頭を悩ませる方が後を絶ちません。

実際、当店OTAI AUDIOの店頭やお電話でも、最もご相談やお問い合わせが多いトピックのひとつです。

そこで今回は、OTAI AUDIOのYouTubeチャンネルで反響をいただいた2本の対決動画、【プリメイン編:E-800 vs E-5000】および【パワーアンプ編:A-75 vs P-7500】を振り返りながら、ようすけ管理人とペガサス田中とが体感した生々しい試聴インプレッションを徹底整理!「音の質感」「駆動力」「相性の良い音楽ジャンル」など、両者の決定的な違いを分かりやすく解説します。

【アンプ選び・試聴のお問い合わせ】

「今のスピーカーに合うのはどっち?」など、専門スタッフが丁寧にご提案いたします。

※製品世代について

動画内で比較試聴しているモデルの一部は現在、後継の現行機(純A級プリメイン:E-800S、純A級パワー:A-80など)へとバトンタッチしていますが、アキュフェーズが一貫して追求する「純A級の濃密な美音」と「AB級の圧倒的なエネルギー」という対比のフィロソフィーは、最新ラインナップにもそのまま受け継がれています。現在のアンプ選びにも直結する内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

1. そもそも何が違う? 「純A級」と「AB級」の基本をおさらい

アキュフェーズのサウンドを紐解く上で欠かせないのが、両方式の設計思想の違いです。

【純A級アンプの思想】

常にアイドリング電流を最大近く流し、スイッチング歪み(クロスオーバー歪み)を理論上ゼロにする構造。効率や発熱・消費電力の大きさと引き換えに、微小信号の再現性や極上の滑らかさ、しっとりとした質感を獲得しています。

【AB級アンプの思想】

小出力時はA級動作、大出力時はB級動作へと効率的に移行するハイブリッド構成。大出力を高効率に引き出すことができ、瞬発的なアタック感やスピーカーに対する強力な制動力を誇ります。

2. 【第1回戦:プリメイン対決】E-800 vs E-5000

純A級フラッグシッププリメイン「E-800」と、圧倒的なドライブ能力を誇るAB級フラッグシッププリメイン「E-5000」。定価も拮抗する両雄を同一システムで徹底比較しました。

【試聴システム概要】
ネットワーク/SACDプレーヤー:Technics「SL-G700M2」 + スピーカー:YAMAHA「NS-3000」

試聴インプレッション・対話ハイライト:

「E-800は高域の美しさと極上のSN感、ボーカルの艶やかさとしっとりした質感が際立ちます。まさにアキュフェーズらしい品格のある上質なサウンドです。対してE-5000に切り替えると、一聴してハッとするアタック感、エネルギー感、音の立ち上がりの鋭さがあり、ウッドベースの量感や現代的な高解像度音源のエッジをくっきり描き出してくれます。」

ようすけ管理人&ペガサス田中の視点:
80年代以前のアナログ録音やボーカルものを豊かでウォーミングに鳴らすなら懐の深いE-800、現代的なハイレゾや打ち込み音源のキレを最大限に活かすならE-5000。
さらに「そのままポン置きでリラックスして聴きたいならE-800」「ケーブルやインシュレーターなどで自分好みに追い込んでいく面白さを楽しむならE-5000」という、オーディオの楽しみ方に寄り添った見解が示されました。

【AB級フラッグシッププリメインの系譜について】

動画内で圧倒的なパワー感を誇った「E-5000」は生産完了となっておりますが、後継となる待望の最新フラッグシップAB級プリメイン「E-6000」が近日発売予定となっております。ご予約やお見積もり、詳細情報につきましては当店までお気軽にお問い合わせください。

動画でご紹介したE-800の思想を受け継ぎ、さらなる低雑音化と熟成を遂げたアキュフェーズ最新の純A級プリメインアンプ。純A級ならではの濃密な倍音美と気品あふれる音楽描写を宿したフラッグシップモデルです。

3. 【第2回戦:セパレート対決】A-75 vs P-7500

続いては、純A級ステレオパワーの最高峰「A-75」と、定格300Wを誇るAB級ステレオパワー「P-7500」による直接対決。プリアンプにハイエンド機「C-2900」を投入したことで、両パワーアンプの素性がより鮮明に浮き彫りとなりました。

【試聴システム概要】
プリアンプ:Accuphase「C-2900」 + スピーカー:EPOS「ES-14N」

試聴インプレッション・対話ハイライト:

「A-75はバイオリンの擦れる気配、弾き始めからスッと音が消えゆく余韻の美しさが際立ち、音楽的ニュアンスの極致を感じさせます。スペック上の数値を凌駕する、聴感上の超高SN感が圧巻です。対してP-7500は定格300W(8Ω)・ダンピングファクター1000がもたらす圧倒的なダイナミズム。大型ウーファーも軽々グリップし、破綻を感じさせない絶対的な安心感があります。」

「上がりのアンプ」として選ぶならどっち?:
生涯付き合うパワーアンプ選びにおいて、両氏の答えは非常に明快です。
「繊細なニュアンスと音色の純度を極めるならA-75(現行A-80)。今後大型スピーカーへの買い替えなどを見据え、“潰しが利く万能機”として一生モノにするならP-7500」という、愛用スピーカーと将来設計に応じた指針が導き出されました。

動画内で絶賛されたA-75の血統を昇華させた現行リファレンス純A級ステレオパワー。パワーMOS-FETの10パラレル・プッシュプル構成を採用し、息を呑むような静けさの中に楽器の瑞々しい質感を描き出すフラッグシップです。

定格出力300W/ch(8Ω)、ダンピングファクター1,000。圧倒的なスピーカー掌握力と広大なダイナミックレンジを両立。どのようなハイエンド大型スピーカーも余裕綽々で鳴らしきるAB級の最高峰ステレオパワーです。

4. 【総括】あなたはどっち派? 後悔しない選び方のチェックポイント

両対決を通じて見えてきた「純A級」と「AB級」の明確な特性を踏まえ、ご自身の好みや環境に合わせて自己診断してみましょう。

【こんな方には「純A級」がおすすめ!】

  • 主にクラシック、アコースティック、ジャズボーカル、歌謡曲などを聴く
  • 音の柔らかさ、倍音の美しさ、空間の静寂感に深く浸りたい
  • ブックシェルフ型や、能率が高めで鳴らしやすいスピーカーを愛用している

【こんな方には「AB級」がおすすめ!】

  • ロック、フュージョン、現代ポップス、大編成オーケストラのトゥッティを迫力いっぱいに鳴らしたい
  • 30cm超の大型ウーファーや、ドライブが難しい低能率トールボーイを所有している(または将来導入したい)
  • 切れ味の鋭い音離れの良さや、ワイドレンジな現代ハイファイ感を重視する

5. まとめ&店頭試聴のご案内

純A級とAB級。どちらが優れているかという「性能の優劣」ではなく、「どちらの音楽体験を愛せるか」という好みの問題です。ご自身の愛聴盤やお部屋の広さ、そして組み合わせるスピーカーの個性に寄り添って選ぶことこそが、オーディオライフを最高に豊かなものにしてくれます。

OTAI AUDIO店頭にて試聴・導入相談を受付中

OTAI AUDIO店頭試聴室では、アキュフェーズ各モデルの実際の試聴や、現在お持ちのシステムとのマッチング相談を随時承っております。
現在お使いのアンプの買い替えやシステムアップのご相談もお気軽にお問い合わせください。

【OTAIAUDIOリクトの音観録 #35】マンションでレコードを楽しむときに 気をつけたいこと

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #35

マンションでレコードを楽しむときに
気をつけたいこと

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードを始めたい。でも住んでいるのはマンション。そこで気になるのが、

「レコードって、マンションでも普通に楽しめる?」

という問題です。

結論から言えば、

もちろん楽しめます!

ただし、一軒家と同じ感覚で大きなスピーカーをドーンと置いて、低音をガンガン鳴らす……となると少し話は変わります。

マンションでは「どれくらい大きな音か」だけではなく、「どんな音を、どこへ伝えているか」を考えるのがポイントです。

今回はレコードプレーヤー、スピーカー、振動、低音、置き方、そして夜の楽しみ方まで、マンションでレコードを楽しむためのポイントをまとめます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

★マンションでは「大音量」より先に、“低音と振動”を意識する。

マンションでオーディオを楽しむ時、「音量を小さくすれば大丈夫!」と思いがちです。

もちろん音量は大事ですが、もう一つ意識してほしいのが、

“振動”

特に低音は、耳で聞こえる音だけではなく、スピーカーや家具、床などを振動させることがあります。

なので僕ならマンションでは、

① スピーカーを床や壁へ直接振動させすぎない
② 低音を欲張りすぎない
③ スピーカーとプレーヤーの振動干渉を減らす
④ スピーカーを近くで聴く
⑤ 夜はヘッドホンへ切り替えられるようにする

この5つをまず意識します。(大きな音はもちろん楽しいですが、迷惑はかけちゃダメです。)

01

マンションでは、「音」と「振動」を分けて考える。

かなり簡単にすると、隣室などへ伝わる音には2つのルートがあります。

空気を通って伝わる音
スピーカーから出た音が空気を伝わり、壁などを介して届く。
床・壁・家具を通って伝わる振動
スピーカーやラックの振動が建物側へ伝わる。

「そんなに大音量じゃないのに、隣や下へ響く」という場合、

後者の振動も関係している可能性があるんです…。

マンションでは「何dB出しているか」だけでなく、「床や壁をどれくらい揺らしているか」も大事。

02
GANGAN BASS

特に気をつけたいのは「低音」。

マンションで特に扱いが難しいのが低域です。

高音が少し聞こえるというより、

ドン……ドン……という低音だけが
別の部屋へ響く。

ということがあります。

自分の部屋では、「そんな大きな音じゃないけどな?」くらいでも、別の部屋では低音だけ目立つ場合があります。

マンションでは、「音量を下げる」+「低音を出しすぎない」の両方を意識。

03

サブウーファーは、最初から無理に置かなくていい。

がっつり低音出すならサブウーファー!よっしゃー!

となりますが、マンションでは少し慎重に考えたいところです。

もちろん使ってはいけないわけではありません。ただ、

・床へ近い位置から低音を鳴らす
・低い周波数を積極的に再生する
・映画ほどでなくても音楽には低域がたくさん入っている

ということを考えると、集合住宅ではセッティングに気を使います。

まずは左右2本のスピーカーだけで始め、それでも本当に低域が足りないと感じてから考えるくらいでも十分だと思います。

04

実は騒音対策だけじゃない。振動はレコードプレーヤー自身にも戻ってくる。

ここがレコードならではの面白いところ。

カートリッジは、針の非常に小さな振動を拾って音へ変換しています。

ということは、

スピーカーから音が出る
↓
ラック・床・空気が振動
↓
プレーヤーへ戻る
↓
針が余計な振動まで拾う

ということも起こります。

マンションで振動対策をすることは、ご近所への配慮だけでなくレコード再生の音質にも繋がります。

05

できれば、プレーヤーとスピーカーを同じ板の上に密着させない。

部屋が狭いと、同じラックへ、

スピーカー
レコードプレーヤー

を全部並べたくなります。

ただ、スピーカーの振動が棚板を直接通ってプレーヤーへ届きやすくなります。

理想を言えば、

プレーヤーとスピーカーの設置面を分ける。

難しければ、できるだけ距離を取り、インシュレーターなどで振動対策も組み合わせると良いです。次はそんな振動対策アイテムのご紹介!

06

置き場所を変えられないなら、振動を抑えるアイテムを!

そこで使われるのがインシュレーターです。

プレーヤーやスピーカーなどの下へ入れ、機器と設置面の間で振動をコントロールします。

インシュレーターを入れれば部屋が「防音」になるわけではありません。あくまでも建物への振動伝達や機器が受ける振動を抑えるための一つの方法と考えてください。ちなみに音も良くなります。一石二鳥!

「ACOUSTIC REVIVE / RKI-5005」

 

ACOUSTIC REVIVE RKI-5005

 

以前の音観録でも登場したACOUSTIC REVIVE「RKI-5005」。

直径50mm・厚さ5mmの薄型インシュレーターで、プレーヤーやスピーカー、アンプなどさまざまな機器の下へ使えます。

マンションだから絶対必要!というものではありませんが、

プレーヤーへ伝わる振動が気になる時や、設置方法を見直したい時に試せるアイテムです。

ACOUSTIC REVIVE RKI-5005の商品ページを見る

07

スピーカーを壁の隅へ押し込みすぎない。

マンションだとスペースが限られるので、スピーカーを壁ギリギリ…さらに部屋の角へ……。

と置きたくなります。

ただ、壁や部屋の隅へ近づけることで、物と環境によっては低域が膨らんで聞こえる場合があります。

✓ 低音がボワッとする
✓ ベースラインが分かりにくい
✓ 小音量なのに低音だけ部屋へ残る

そんな時は、数cmでも良いので位置を動かしてみましょう。

スピーカーは、置き場所を変えるだけでも意外と音がガラッと変わります!

08

小さい音で楽しむなら、「近くで聴く」が強い。

僕がマンションでかなりおすすめしたいのがこれです。

スピーカーへ近づく。

単純ですが…結構効きます。

スピーカーを部屋の端へ置き、離れたソファまで大音量で鳴らすのではなく、スピーカーと自分の距離を近くする。

すると、大きな音量を出さなくても音楽の細部を楽しみやすくなります。

部屋全体を鳴らすより、自分の周りだけを良い音にする。

マンションや小さな部屋では、かなり相性の良い考え方です!

ちなみに僕の部屋も、ニアフィールド気味で鳴らして聴いてます。意外と良いですよ!

09

「大きなスピーカーじゃないと良い音が出ない」わけではない。

マンションだから小型スピーカーしか使えない……。とネガティブに考える必要はありません。

むしろ小さな部屋では、

・大きすぎないスピーカー
・近い距離で聴く
・低域を欲張りすぎない

という組み合わせが使いやすかったりします。

「部屋へ合わせてスピーカーを選ぶ」というのも、立派なオーディオの楽しみ方です。

KEF Coda W アクティブスピーカー

アンプやフォノイコライザーを内蔵したアクティブスピーカーなら、機材数を減らすこともできます。

10

マンションでは、機材を増やしすぎないのもアリ。

スペースを考えると、

プレーヤー
フォノイコライザー
プリメインアンプ
スピーカー

と全部別々に置くより、

プレーヤー + アクティブスピーカー

のように機能をまとめる方法もあります。

部屋がすっきりすると、スピーカーやプレーヤーの置き場所にも余裕を作りやすくなります。現代のアクティブスピーカー、どのブランドも音がかなり良くなってきているので侮れません…。

11

「マンションならこの音量までOK」という共通ルールはありません。

同じマンションでも、

建物の構造
床・壁の仕様
部屋の位置
スピーカーの置き場所
周囲の生活時間

などで状況はかなり違います。

管理規約などで楽器や音響機器についてルールが定められている場合もあるので、必要に応じて確認しておきましょう。

数字だけで判断せず、自分の住環境に合わせるのが一番です!

CHECK LIST

マンションでレコードを聴くなら、この10項目をチェック!

□ スピーカーの低音を出しすぎていない?
□ スピーカーを部屋の角へ押し込みすぎていない?
□ スピーカーから床・家具へ強い振動が伝わっていない?
□ プレーヤーとスピーカーを密着させていない?
□ プレーヤーは安定した場所に置いている?
□ 大音量にせず近い距離で聴けない?
□ サブウーファーは本当に必要?
□ 夜は音量を下げている?
□ 建物独自のルールも確認した?

SUMMARY

まとめ:マンションだからこそ、「小さく良い音」を狙う。

マンションでレコードを楽しむ時に大事なのは、

大音量にしすぎない
低音を欲張りすぎない
床・壁・家具へ伝わる振動を意識する
プレーヤーにも振動を伝えない
スピーカーへ近づいて聴く
夜はヘッドホンも使う

ということ。

逆に言えば、巨大なスピーカー、巨大なアンプ、巨大なサブウーファー、大音量。

これらがなくても、レコードはちゃんと楽しめます。

マンションでは、「部屋全体を鳴らす」より
「自分の周りを良い音にする」。

PREVIOUS ARTICLE
前回の音観録はこちら

レコードの“パチパチ音”は、
どこから出ている?

ホコリ、静電気、傷、針先の汚れなど、レコードの「パチパチ音」が発生する原因と対策を詳しく解説しています!

前回の記事 #34を読む

「マンションでどんなシステムを組めばいい?」もお気軽に!

例えば、

「ワンルームでレコードを始めたい」

「低音が隣へ響かないか心配」

「スピーカーをどこに置けばいい?」

「振動対策は何をすればいい?」

「夜はヘッドホンでも聴きたい」

「なるべく機材を少なくしたい」

そんなところからで大丈夫です。お部屋の広さや現在持っている機材、ご予算などを教えていただければ、無理のない組み合わせをご案内します!

OTAI AUDIOに相談する

大きな音じゃなくても、レコードは楽しい!!!

大きなスピーカーで、部屋いっぱいに鳴らすレコードももちろん楽しいです。

でも、小さな部屋で小さな音量でスピーカーの近くに座って一枚のレコードをじっくり聴く。

これもめ〜ちゃくちゃ良いんですよね。

マンションだから我慢するのではなく、
マンションに合った聴き方を見つける!

そうすれば、十分レコードの世界を楽しめます👍

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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【期間限定展示中!これはスゴい。】Kii Audio/kii SEVEN・THREE・THREE BXTとは…?

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2026年11月上旬頃まで OTAI AUDIO店頭展示中
EXPERIENCE Kii AUDIO AT OTAI AUDIO

なぜKii Audioなのか。
その答えを、
OTAI AUDIOで。

アンプ、DSP、ドライバー、時間、位相、指向性までを、最初からひとつの再生システムとして設計するKii Audio。

その魅力は、スペックや写真だけでは十分に伝わりません。OTAI AUDIOでは、Kii Audioの音を実際の再生環境でお確かめいただける期間限定展示を行っています。

Kii SEVEN / 販売中
Kii THREE / 発売未定・参考展示
Kii THREE BXT / 発売未定・参考展示

NOW ON DISPLAY AT OTAI AUDIO

Kii Audioを、現在OTAI AUDIOで
ご試聴いただけます。

低域の深さだけではなく、音が止まる速さ、音像の安定感、奥行き、定位、壁面との距離による聴こえ方の違いまで。Kii Audioの設計思想が、実際の音へどのように表れているのかを店頭でじっくりとご体験ください。

Kii SEVENは販売を開始しています。
Kii THREEおよびKii THREE BXTは、現在発売未定の参考展示となります。

OTAI AUDIO EXHIBITION PHOTO

LIMITED EXHIBITION
2026年11月上旬頃まで期間限定展示中
Kii SEVEN:販売中
Kii THREE・Kii THREE BXT:発売未定・参考展示
※展示期間・展示機種は変更となる場合がございます。

WHY Kii AUDIO

高性能なパーツを集めたのではない。
すべてをひとつの思想で設計する。

Kii Audioは、アンプ、DSP、音響設計、組み込みソフトウェアの専門家が集まり、従来型スピーカーの限界をシステム全体で解決するために生まれたドイツのオーディオブランドです。

一般的なオーディオシステムでは、スピーカー、アンプ、クロスオーバー、ルーム補正などを、それぞれ別の機器として組み合わせます。一方、Kii Audioは、それらを最初からひとつの測定・制御対象として設計しています。

だからこそ、ドライバーごとの動作だけではなく、音が出るタイミング、位相、音量、放射される方向、ドライバーの保護までを一貫して管理できます。「何を組み合わせるか」ではなく、「完成した音をどのように部屋へ届けるか」から逆算していることが、Kii Audioならではの強みです。

01

専門家が作る完成システム

アンプ、DSP、ソフトウェア、ドライバーを別々に考えず、すべてをひとつの再生システムとして設計しています。

02

部屋へ出る音から制御する

部屋で乱れた後の音だけを補正するのではなく、不要な方向へ音が広がること自体を減らす発想を採用しています。

03

小ささを妥協にしない

小型筐体の中で各ドライバーとアンプを精密に制御し、サイズだけでは想像しにくい再生帯域とダイナミクスを引き出します。

THE ROOM IS PART OF THE SYSTEM

Kii Audioが考えるのは、
スピーカーの先にある音です。

一般的なスピーカーは、中高域では前方への指向性を持ちますが、波長の長い低域ほど前後左右へ広がります。後方や側方へ放射された低音が壁、床、天井で反射すると、直接音より遅れてリスナーへ届きます。

その反射は、低音の膨らみ、音程ごとの偏り、輪郭の鈍化、定位の不安定さにつながります。Kii Audioは、スピーカー単体の周波数特性だけでなく、実際の部屋へどのように音が放射されるかまで設計しています。

Kii AUDIO PHILOSOPHY
良いスピーカーを作るだけではなく、
良い音が届く環境を作る。

この考え方が、Kii Audio独自の指向性制御やフルアクティブ設計へつながっています。

Kii Audio独自のACTIVE WAVE FOCUSING

前に届けたい音は前へ。
後ろの壁へ回り込む音は、できるだけ少なく。

Kii Audio独自の「Active Wave Focusing」は、複数のウーファーをDSPによって時間、位相、レベル制御し、前方では音を組み合わせながら、後方への放射を抑える方向へ動作させる技術です。

これは単なる機能のひとつではありません。部屋で聴こえる音まで設計するという、Kii Audioのブランド思想を形にした中核技術です。

DESIGNED AS ONE COMPLETE SYSTEM

Kii Audioだからできる、
アンプまで含めた一体設計。

アンプを後から組み合わせるのではなく、各ドライバーの動作を理解したうえで専用アンプを割り当て、DSPによって時間、位相、レベル、指向性まで統合制御します。

01

INPUT

入力された音楽信号を、内部のDSPへ正確に受け渡します。

02

DSP

クロスオーバー、時間、位相、指向性、保護回路を統合して制御します。

03

AMPLIFIER

各ドライバーへ最適化された専用アンプで直接駆動します。

04

DRIVERS

アンプとドライバーを固定した組み合わせとして、完成された動作を実現します。

アンプを内蔵したスピーカーではなく、
アンプまで含めてスピーカーとして設計した製品。
ここが、Kii Audioを選ぶ大きな理由です。

PRODUCT LINEUP

空間と楽しみ方に合わせて選べる、

3つのKii Audio

ストリーミングを統合したコンパクトモデルから、20Hz級の本格リファレンス、ラインソース型へ発展したフロアシステムまで、Kii Audioのラインアップをご紹介します。

Kii SEVENは販売中。Kii THREEおよびKii THREE BXTは発売未定の参考展示です。

Kii SEVEN
WIRELESS MUSIC SYSTEM
NOW ON SALE / 販売中

Kii SEVEN

Kii独自の指向性制御、DSP、アンプに加え、ネットワークストリーマーと無線・有線接続を一体化したモデルです。スマートフォンから音楽を選ぶ操作性と、本格的なフルアクティブ設計を両立しています。

600 W
出力/1本
40 Hz
周波数特性 -3dB
14 kg
重量/1本
おすすめの方:
ストリーミングを中心に楽しみたい方、配線を簡潔にしたい方、リビングや書斎へ導入したい方。

COMPACT REFERENCE SYSTEM
REFERENCE DISPLAY / 発売未定・参考展示

Kii THREE

4基のウーファー、ミッドレンジ、ツイーターの計6ドライバーを、それぞれ専用のClass-Dアンプで駆動するコンパクト・フルレンジシステムです。

高さ約40cmというサイズから20Hz級の低域再生を実現。低音の深さだけでなく、低域の放射方向、時間、位相を統合して整えることが本質です。

1,500 W
出力/1本
20 Hz
周波数特性 -6dB
19 kg
重量/1本
おすすめの方:
省スペースと本格的な低域再生を両立したい方、音質を最優先した2チャンネルシステムを構築したい方。
※Kii THREEは現在発売未定です。OTAI AUDIOでは参考展示としてご試聴いただけます。
Kii THREE

Kii THREE BXT
CARDIOID LINE SOURCE SYSTEM
REFERENCE DISPLAY / 発売未定・参考展示

Kii THREE BXT

BXTは、単に低音を追加するためのサブウーファーではありません。THREEの下へ8基のウーファーと専用アンプを追加し、低中域の縦方向への放射まで制御する拡張システムです。

水平方向のActive Wave Focusingと、床や天井方向への放射を抑えるラインソース効果を組み合わせ、同じ設置面積からスケール、均一性、ダイナミクスを引き上げます。

3,500 W
完成系出力/片側
20 Hz
周波数特性 -3dB
おすすめの方:
広い空間で大きなスケールと余裕を求める方、床や天井からの反射まで意識したシステムを構築したい方。
※Kii THREE BXTは現在発売未定です。OTAI AUDIOでは参考展示としてご試聴いただけます。
Product images: Kii Audio official website

OTAI AUDIO STAFF IMPRESSION

OTAI AUDIO スタッフが、
実際にKii Audioを聴いて感じたこと。

「個人的な感覚では、価格の倍以上のクラスを聴いているような音質と完成度を感じました。」

最初に音を出した瞬間に感じたのは、価格や筐体サイズから想像する以上のスケールと情報量です。音場の広がりや低域の余裕、細かな音の見通しまで非常に完成度が高く、個人的な感覚では、価格の倍以上のクラスのシステムを聴いているように感じました。

一方で、特定の帯域を強調して派手に聴かせるような印象はありません。低域から高域までのバランスがとても良く、味付けは少なめです。音源に入っている質感や空間、楽器の位置関係を、そのまま丁寧に見せてくれるような鳴り方だと感じました。

解像度の高さだけでなく、定位の安定感や低域の制動、音量を変えた際のバランスの崩れにくさも印象的です。ご自宅で音楽を楽しむハイエンドオーディオとしてはもちろん、制作やミックスの確認を行うスタジオにも導入できるほどの音質だと思います。

正確に音を確認できることと、音楽を気持ちよく楽しめること。その両方が高いレベルでバランスされているところに、Kii Audioならではの良さを感じました。

OTAI AUDIO リクト
STAFF LISTENING IMPRESSION

※スタッフ個人の試聴環境・使用音源に基づく感想です。

LISTENING POINTS

低音の「量」だけでなく、
音が戻ってくる感覚にも
ご注目ください。

Kii Audioの技術は、スペックだけでは分かりにくい部分があります。普段聴き慣れている楽曲で、音の輪郭、定位、タイミング、空間の自然さをお確かめください。

01

低音が止まる速さ

低音が必要以上に膨らまず、リズムや音程の輪郭が明瞭に感じられるかをご確認ください。

02

ボーカルとベースの位置関係

低域のエネルギーが大きな楽曲でも、ボーカルや楽器の位置が曖昧にならないかをお聴きください。

03

音像の奥行きと立体感

スピーカーの間だけではなく、前後方向を含めた空間が自然に立ち上がるかをご確認ください。

04

小音量時の情報量

音量を抑えた状態でも、細かなニュアンスや低域の輪郭が保たれているかをお聴きください。

EXPERIENCE Kii AUDIO

まずは、実際に聴いてみて下さい。

低音の深さだけではなく、低音が戻ってくる感覚の少なさ。音像の大きさだけではなく、定位や空間の自然さ。従来のスピーカーとは異なるアプローチを、ぜひOTAI AUDIOの店頭でご体験ください。

2026年11月上旬頃まで期間限定展示中
Kii SEVENは販売中。
Kii THREE / Kii THREE BXTは発売未定の参考展示となります。

各リンクは別タブで開きます。

【OTAIAUDIOリクトの音観録 #34】レコードの“パチパチ音”は、 どこから出ている?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #34

レコードの“パチパチ音”は、
どこから出ている?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードを再生すると聞こえてくる、

「パチッ……パチパチ……」

という音。

いかにも「レコードを聴いてる!」という感じがして、これぞアナログの味ッ!

と思っている方もいるかもしれません。もちろん、多少のノイズも含めて楽しむというのはレコードの醍醐味!

でも実は、

「レコードだからパチパチ鳴る」のではなく、ちゃんと原因があります。

ホコリなのか、静電気なのか、傷なのか、それとも針先が汚れているのか。

今回は、レコードの“パチパチ音”がどこから生まれるのか、そしてどうすれば減らせるのかまで深掘りしていきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

結論:パチパチ音の原因は、大きく分けるとこの4つ。

① 音溝に付いたホコリ・汚れ
② レコードに帯電した静電気
③ レコード盤そのものの傷・ダメージ
④ 針先に付着したホコリ・汚れ

という感じです。

そして重要なのは、

原因によって「クリーニングで直る音」と「クリーニングしても直らない音」がある。

ということです。

01

そもそも、なぜ小さなホコリが「音」になる?

レコード再生はかなりシンプルです。

レコードの音溝
↓
針先が振動
↓
カートリッジで電気信号へ変換
↓
フォノイコライザー
↓
アンプ / スピーカー

つまり、針先が動けば、それが音になります。

では再生中に、

音楽とは関係ない小さなホコリが溝の途中にあったら?

音溝を追っていた針
↓
ホコリ・異物にぶつかる
↓
パチッ!

この急激な動きまでカートリッジが信号へ変換してしまうわけです。

02
DUST & DIRT

原因その一:音溝の中に入ったホコリ。

一番分かりやすい原因です。

レコードの溝はものすごく細かいので、

・部屋のホコリ
・内袋の繊維
・細かなチリ
・皮脂などに付着した汚れ

が入り込むことがあります。

見た目では綺麗でも、針先から見れば障害物だらけ……なんてこともあります。

クリーニングしたらパチパチ音が減ったなら、ホコリや汚れが原因だった可能性が高いです。

03

原因その二:「静電気」でもパチッと鳴る。

そしてレコード再生とかなり相性が悪いのが静電気です。

レコードは内袋から出したり、マットと接触したり、再生したりする中で帯電することがあります。

すると、

静電気そのものによる放電ノイズ
静電気でホコリを引き寄せる

という二重の問題が出てきます。

特に乾燥する季節は静電気が起きやすいので、

冬になったら急にパチパチ音が増えた

という場合は、静電気も疑ってみましょう。

CARE ITEM 01

静電気とホコリをまとめて対策。
『ANALOG RELAX / 除電ブラシ』



今回のテーマとかなり相性が良いのが、ANALOG RELAXの除電ブラシです。

超極細の除電繊維を使い、静電気を逃がしながらホコリも取り除くというタイプ。

「盤面を綺麗にしたはずなのに、すぐホコリが戻ってくる」という場合、そもそもレコードが帯電している可能性があります。

ホコリを取るだけでなく、「ホコリを寄せ付ける静電気」側から対策したい方に。

ANALOG RELAX 除電ブラシの商品ページを見る

04

原因その三:レコード盤そのものに傷がある。

ここはクリーニングでは直せない場合があります。

音溝を横切るように傷が入っていると、針先は再生するたびにその場所を通ります。

正常な音溝
↓
傷の部分
↓
毎回同じ場所で「パチッ」

ということが起こります。

何度クリーニングしても、必ず同じ場所で鳴るなら盤面の傷や固着した汚れも疑ってみましょう。

05

原因その四:実は「針先」が汚れている。

盤だけ一生懸命掃除して、針は一度も掃除していない…。

レコードを再生すると、針先は溝に付いた細かなホコリを拾っていきます。

それが積み重なると、

・高域が出にくい
・音が歪む
・トレースが不安定になる
・ノイズが増えたように感じる

といった原因になることがあります。

CARE ITEM 02

盤だけじゃなく、針先も。
『TAKTLINK / REV-STYLUS 01』



REV-STYLUS 01は、レコード盤ではなくスタイラス=針先専用のクリーナーです。

盤を綺麗にしているのに最近ノイズが増えた、音が少し濁ってきた、という場合は針先も一度確認してみたいところ。

レコードと針は常に接触しているので、

「盤だけ綺麗」ではなく、「盤+針」の両方を良い状態にするのが理想です。

TAKTLINK REV-STYLUS 01の商品ページを見る

06

新品レコードでもパチパチ鳴ることはある。

「中古盤なら分かるけど、新品なのにパチパチ鳴る!」ということもあります。

新品だからといって、

ホコリが一切付いていない
静電気がゼロ
盤面に細かな異物が一切ない

とは限りません。

内袋から取り出した時点で帯電する場合もありますし、細かなチリなどが付着していることもあります。

新品盤でも、再生前に軽くブラッシングする習慣がオススメ!

07

毎回できる一番簡単な対策は「再生前のブラッシング」。

毎回レコードを丸洗いする必要はありません。

日常的なケアなら、

再生前にブラシで盤面のホコリを落とす。

まずこれだけでOKです。

ポイントは、ただホコリを盤の上で移動させるのではなく、外側や内側へ逃がして、しっかり盤面から取り除くことです。

CARE ITEM 03

日常的なホコリ対策に。
『ortofon / Record brush』



ortofonのRecord brushは、2列の細かなカーボンファイバーを使ったレコードクリーナーです。

再生前に盤面をサッとクリーニングする用途に向いています。

ボディには導電性プラスチックが使われていて、ブラシ自体へ静電気を溜めにくい設計になっています。

毎回のレコード再生前に使いやすい「基本の一本」。

ortofon Record brushの商品ページを見る

08

ブラシだけで取れない汚れは、もう少し本格的な洗浄へ。

長年保管されていた中古レコードなどでは、ブラッシングだけでは取りきれない汚れもあります。

例えば、

・溝に入り込んだ細かな汚れ
・指紋や油分
・長期間付着して固着した汚れ

など。

そうした場合はレコード用洗浄液や、レコードクリーニングマシンなどを使う方法もあります。

クリーニング方法や使用できる液剤は製品によって異なります。ラベル面を濡らさないこと、洗浄後は十分に乾燥させることなど、使用するクリーナーの説明に従ってください。

09

クリーニングすれば全部無音になる?

残念ながら、そうではありません…。

改善しやすいもの
ホコリ / 汚れ / 一部の静電気によるノイズ
基本的にクリーニングでは直らないもの
深い傷 / 摩耗した音溝 / 物理的な盤のダメージ

傷そのものをクリーナーで元に戻すことはできません。人間と同じですね。(?)

「洗えば必ず直る」ではなく、「まず汚れなのか物理的な傷なのかを切り分ける」。

10

「どんな鳴り方をしているか」で原因を推測してみる。

ランダムに細かくパチパチ
→ ホコリ・汚れ・静電気などをまず確認。
毎回ほぼ同じ場所でパチッ
→ 傷や固着した汚れの可能性。
盤を変えても全部ノイズっぽい
→ 針先の汚れや摩耗、セッティングも確認。
乾燥した時期だけ増える
→ 静電気を疑うヒント。
クリーニング後に大幅に減る
→ 汚れ・ホコリが大きな原因だった可能性。

※音だけで原因を完全に断定することはできません。あくまで切り分けのヒントとしてお考えください。

11

静電気とホコリは「セット」で考えた方がいい。

レコードが帯電
↓
空気中のホコリを吸い寄せる
↓
音溝へホコリが付着
↓
再生時にノイズ

という流れがあります。

なので、ただ表面を拭くだけではなく、静電気まで意識するとホコリ対策もしやすくなります。

12

そもそも「汚さない」ことも大事。

クリーニング以前に、日頃の扱い方でも変わります。

✓ 音溝を指で触らない
✓ 再生後はすぐ内袋へ戻す
✓ 裸のまま机へ置かない
✓ 内袋が汚れていたら交換する
✓ 針先も定期的に確認する

以前の「レコードの保管方法」の記事にもつながりますね。

一番楽なクリーニング方法は、そもそも汚れにくい扱い方をすること。

13

「パチパチ音=レコードらしい音」なの?

これは結構面白いところです。

映画やCMで、レコードのパチパチ……という音が入ると、一気に「アナログ感」が出ますよね。

でも、本来レコードに記録されているのは音楽です。

パチパチ音そのものが、
レコードの音質ではありません。

綺麗な盤。綺麗な針。適切なセッティング。

これらが揃うと、

「レコードって、こんなに静かに鳴るの?」

と思うこともあります。

14

とはいえ、完全な無音を求めすぎなくてもいい。

レコードは物理メディアです。針と盤が実際に接触して音を読み取っています。

なのでデジタルデータのように、「背景が完全無音でないと絶対ダメ!」と考えすぎる必要もないと思います😌

減らせるノイズは減らす。
残ったものは、それも含めて楽しむ。

個人的には、このくらいがレコードと気楽に付き合うにはちょうど良い気がします!

CHECK LIST

パチパチ音が気になったら、この順番でチェック。

1
盤面を目で確認
大きなホコリ・指紋・傷はない?
2
レコードをブラッシング
表面のホコリを取り除く。
3
静電気を確認
ホコリが異常にまとわりついていない?
4
針先を確認
ホコリの塊が付いていない?
5
もう一度再生
ノイズが減ったか確認。
6
同じ場所なら盤面を確認
傷・固着汚れなど物理的な原因を疑う。

SUMMARY

まとめ:パチパチ音には、ちゃんと理由がある。

今回の内容をまとめると、

ホコリ → 針が拾ってノイズになる
静電気 → 放電ノイズ+ホコリを呼び寄せる
傷 → 同じ位置で繰り返しクリックが出やすい
針先の汚れ → 再生全体へ影響する
クリーニングでは直せない物理的なダメージもある

ということです。

まずは盤と針を綺麗にする。静電気を減らす。それでも同じ場所で鳴るなら傷を疑う。

パチパチ音を全部「レコードだから」で終わらせない。

少し原因を探してあげるだけで、今までよりかなり静かにレコードを楽しめるかもしれませんよ!

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前回の音観録はこちら

レコードの33回転・45回転って何?
実は音にも関係しています

33回転と45回転は何が違う?回転速度だけではなく、線速度、収録時間、高域再生、内周歪みなど「音」との関係まで深掘りしています!

前回の記事 #33を読む

「このパチパチ、どうしたら消える?」もお気軽に!

例えば、

「新品なのにパチパチ鳴る」

「中古盤をクリーニングしたい」

「毎回同じところでノイズが鳴る」

「静電気がひどい」

「レコードクリーナーは何を買えばいい?」

「針先はどうやって掃除すればいい?」

そんな内容でも大歓迎です。レコードの状態や使っているプレーヤー、カートリッジなどを教えていただければ、確認ポイントをご案内します!

OTAI AUDIOに相談する

「パチパチ」まで、針はちゃんと拾っている。

考えてみると、すごいですよね。音楽が刻まれた小さな溝を、ものすごく小さな針がずっと追い続ける。

そして音楽だけじゃなく、そこにあるホコリまで全て。傷も、静電気も、全部拾ってしまいます笑

だからこそ、盤と針を綺麗にするだけで、
レコードの音は結構変わります。

次に「パチッ」と鳴った時は、

「これ、どこから出てるんだろう?」

と少し観察してみてください!まだあなたのシステム、伸びしろがあるかもしれませんよ^^

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #33】レコードの33回転・45回転って何? 実は音にも関係しています

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #33

レコードの33回転・45回転って何?
実は音にも関係しています

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードプレーヤーを見ると、だいたい付いているこの表示。

33  45

初めてレコードを触る方だと、

「これ、何の数字?回転数か?」
「LPは33で、7インチは45にすればいいの?」

と思いますよね。

この数字は、レコードが1分間に何回転するかを表しています。

つまり、

33回転と45回転では、同じ1秒間でも針の下を通過するレコードの溝の長さが違うということ。

そして実はこれ、

再生時間だけではなく、音質にも関係しています。

今回は初心者向けの基本から、カッティングや「線速度」という少しマニアックなところまで深掘りしていきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

結論:33回転は「長く収録しやすい」、45回転は「音質面で有利にしやすい」。

ものすごくシンプルに整理すると、

33 1/3 RPM
→ 1面へ長く音楽を収録しやすい
アルバムなどに向いている
45 RPM
→ 同じ場所なら溝が針の下をより速く通る
高域の再現や内周でのトレースなど、音質面で有利にしやすい

という違いがあります。

ただし、

45回転なら必ず33回転より高音質、という意味ではありません。

元の音源、マスタリング、カッティング、盤質、プレーヤー、カートリッジなど全部が関係するので、回転数はあくまで音質を決める要素の一つなだけです。

01
WHAT IS RPM?

そもそも「33回転」「45回転」って何?

正確には、

33 1/3 RPM = 1分間に33と1/3回転
45 RPM = 1分間に45回転

RPMとは、

Revolutions Per Minute
= 1分間あたりの回転数

という意味です。

ちなみに33 1/3回転は、

3分間でちょうど100回転

と考えると少し分かりやすいですね。

Technics SL-1500CW レコードプレーヤー

多くの現在のレコードプレーヤーでは、33 1/3回転と45回転を切り替えて再生できます。

02
SIZE ≠ SPEED

「12インチ=33」「7インチ=45」とは限りません。

一般的には、

12インチLP → 33 1/3回転
7インチシングル → 45回転

が多いです。

でも、これは絶対ではありません。

12インチなのに45回転
7インチなのに33 1/3回転
10インチ盤で33 / 45

という盤も存在します。

盤の大きさだけで決めず、レーベル面やジャケットに書かれた回転数を確認しましょう。

03
HISTORY

なぜ33と45という2種類があるの?

ここで少しだけ歴史に触れてみます。座学!

現在のLPにつながる33 1/3回転のマイクログルーヴLPをColumbia Recordsが発表したのが1948年。

その翌年、1949年にRCA Victorが45回転の7インチ盤を市場へ投入します。

つまり、

Columbia
33 1/3 RPM / LP
RCA Victor
45 RPM / 7inch

という別々のフォーマットが競争しました。

この時期は、いわゆる「Battle of the Speeds=回転数競争」と呼ばれています。

最終的には一方が完全勝利したわけではなく、

LP・アルバム → 33 1/3回転
シングル → 45回転

という使い分けが定着していきました。

04

「回転数が音に関係する」理由

さて、ここから少し難しくなります…!とりあえずここまでで、33 1/3回転と45回転の大まかな箇所は説明できたので、さらに音質や小難しいところまで知りたい方は是非最後まで読んでいってくださいね〜!

ここから重要になるのが、

線速度
LINEAR VELOCITY

です。「レコードが何回転したか」ではなく、

1秒間に、何cmの溝が針の下を通過するか。

という考え方です。

式にすると、

線速度 = 2π × 溝の半径 × RPM ÷ 60

となります。(計算式を見たら体調が…ウウ。)

05

45回転は、同じ位置なら約35%速い。

回転数だけで比較すると、

45 ÷ 33 1/3
=
1.35

つまり、同じ半径の場所なら45回転は33 1/3回転より約35%高い線速度になります。

例えば針が中心から100mmの場所を通っているとして計算すると、

33 1/3 RPM
約0.35 m/秒
45 RPM
約0.47 m/秒

同じ1秒間でも、針が読み取る溝の物理的な長さが違うわけです。

06

それが、なぜ音質に有利なの?

レコードには、音の波形が溝の動きとして物理的に記録されています。

同じ音を記録する場合でも、線速度が高ければ、

同じ1秒分の音を、より長い溝を使って記録できる
↓
細かな変化を物理的に表現するための余裕が増える

というメリットがあります。

特に細かな動きになる高域では有利になりやすい部分です。

例えば先ほどの半径100mmという条件で、10kHzの音を単純計算すると、

33 1/3回転:約35μmの長さで1周期
45回転:約47μmの長さで1周期

というイメージになります。

45回転では、同じ音を溝の中へ描くために使える「物理的な距離」が長い。

これが45回転の音質面での大きなメリットです。

07

さらに重要。レコードは内側ほど線速度が遅くなる。

回転数だけでなく、もう一つ線速度を決めるものがあります。

それが、

レコードの「どこ」を再生しているか。

です。

外周は円周が長い。内周は円周が短い。でも、どちらも1回転する時間は同じです。

ということは、

外周
線速度が速い
内周
線速度が遅い

となります。

08

だから、レコードの最後の曲は条件が厳しい。

レコードの内周へ行くほど線速度が下がるため、特に高域の細かな溝を正確にトレースする条件が厳しくなります。

その結果、

・高域が荒れやすい
・サ行が歪んで聞こえやすい
・音の細かな部分の再現が難しくなる

ことがあります。

一般的にインナーグルーヴディストーション(内周歪み)などと呼ばれる問題ですね。

ただし内周での歪みは線速度だけが原因ではありません。

トーンアームのジオメトリー、針先形状、カートリッジの取り付け、針圧、アンチスケーティングなども関係します。

「内側だから必ず音が悪い」ではなく、

「内側ほど再生条件が厳しくなる」、と考えると分かりやすいです。

09

45回転は、この内周でも有利。

内側へ行けば45回転でも線速度は下がります。

ただし、同じ半径で比べれば33 1/3回転より45回転の方が約35%速い。

そのため、

高域を物理的に記録する余裕
針先が細かな変化を追う余裕
内周での歪みを抑える余裕

を持たせやすいというわけです。

10

じゃあ全部45回転にすればいいんじゃね?

と、思いますよね。

でも、45回転には決定的な弱点があります。

収録時間が短くなる。

45回転は盤を速く使っていくので、同じ面積なら当然早く内側まで到達します。

一方33 1/3回転はゆっくり進むので、1面へより長い音楽を入れられます。

33 1/3 RPM
長時間収録に有利
45 RPM
線速度は高いが収録時間は短くなる

まさに「収録時間」と「物理的な余裕」のトレードオフってことですね。

11

「長時間入れたい」は、音の刻み方にも影響する。

レコードに長時間の音源を収録するには、たくさんの溝を限られた面積へ入れなければいけません。

するとカッティング時には、

溝と溝の間隔を狭くする
カッティングレベルを調整する
低域や大きな振幅を考慮する

など、さまざまな判断が必要になります。

低音や大きな音は、レコード上では大きな溝の振幅を必要とします。

収録時間・音量・低音・音質。全部を最大にはできない。

ここを調整するのが、レコードカッティングの面白いところでもあります。

12
AUDIOPHILE 45 RPM

だから「12インチ45回転」の高音質盤がある。

レコード好きの方なら、同じアルバムなのに、

45 RPM / 2枚組

なんて盤を見たことがあるかもしれません。

「なんでわざわざ2枚にするの?」

と思いますが、

45回転で収録
+
1面の収録時間を短くする
↓
カッティングのための物理的余裕を取りやすくする

という考え方です。

アルバムを4面に分けてでも45回転を使うのは、こうしたメリットを狙っているわけですね。

13

DJでよく見る「12インチシングル」とも関係する。

クラブミュージックの世界では、12インチの大きな盤に1〜2曲だけ入ったレコードをよく見かけます。

こうすることで、長時間収録するLPより溝へ余裕を持たせやすくなります。

45回転でカットされている盤も多いですが、12インチシングルだから必ず45回転とは限りません。

33 1/3回転の12インチシングルも普通に存在します。

DJ盤も「12インチだから33」と決めつけず、必ず表記を確認!

14

実は「曲順」にまで影響します。

先ほど、外周の方が線速度が速いと紹介しました。

そのためレコードの制作では、

音量が大きい曲
高域が多い曲
細かな音の情報が多い曲

を外周側へ置く方が有利な場合があります。

逆に、内周側には比較的落ち着いた曲を置く。

もちろん音楽的な構成が最優先ですが、

レコードでは「曲順」が音質上の物理条件にも関係する。

デジタルではあまり意識しない、かなりアナログらしい部分ですね。

15
WRONG SPEED

回転数を間違えると、なんで声まで変になるの?

一度はやったことありませんか?笑 僕は何回もあります汗

45回転のレコードを33で再生したら、

めちゃくちゃ遅い。
そして声が低い。

これは時間だけではなく、音の波形そのものを遅い速度で読み取っているためです。

45回転を33 1/3で再生すると、速度は本来の約74%。

逆に33 1/3回転盤を45で再生すると、約135%の速度になります。

45 → 33 1/3:約5.2半音低くなる
33 1/3 → 45:約5.2半音高くなる

約半オクターブ弱変わるので、かなり違和感があります笑

「このボーカル、こんな声だったっけ?」と違和感を感じたら回転数を確認してみましょう!

16

では45回転盤の方が、絶対に音が良い?

ここはNOです。

物理的な条件として45回転は有利ですが、実際の音には、

元になったマスター音源
マスタリング
カッティング
プレス品質
盤の状態
プレーヤー
カートリッジ・針先

など、たくさんの要素が関係します。

良く作られた33回転盤が、別の45回転盤より好ましく聞こえることは普通にあります。

「45」という数字だけで音質を判断しないようにしましょう。

17
WHAT ABOUT 78 RPM?

たまに見る「78回転」は?

昔のSP盤などで使われていた回転数です。

現在一般的なLP・シングルより以前のフォーマットですね。

ただし、

プレーヤーに「78」のスイッチがあるからといって、普通のLP用針でそのままSP盤を最適に再生できるとは限りません。

SP盤では溝幅が異なり、適した針先も違います。

古い78回転盤を楽しみたい場合は、対応するカートリッジ・交換針なども確認しましょう。

18
HOW TO CHECK

結局、33と45はどう見分ければいい?

まず見るところは、

① レコード中央のラベル
② ジャケット
③ 帯・インサート
④ 商品情報

です。

表記例は、

33⅓ RPM
45 RPM

などなど。

たまに何も書いていない盤があり、どうしても分からなければ一度低い音量で再生して確認してみましょう。明らかにテンポや声がおかしければ、回転数を切り替えて再生を!

QUICK GUIDE

33回転と45回転を、ざっくりと比較。

比較 33 1/3 RPM 45 RPM
回転 遅い 速い
収録時間 長く取りやすい 短くなる
線速度 低い 同じ半径なら約35%高い
音質上の物理条件 十分高音質にできる 高域・内周などで有利にしやすい
よくある用途 LP・アルバム シングル・高音質盤など

SUMMARY

まとめ:33と45は、ただの再生設定ではない。

今回のポイントをまとめると、

33 / 45というのは、1分間の回転数
33 1/3回転は長時間収録に向いている
45回転のように線速度が高いほど、高域などを記録・再生する物理的余裕を取りやすい
45回転は内周でも33回転より有利
その代わり45回転は収録時間が短くなる
ただし45回転だから必ず音が良いわけではない

となります。

33回転は「長く使う」。45回転は「速く使う」。
その違いが音にもつながっている!

今度レコードを買った時は、ぜひ中央のラベルに書いてある「33」や「45」も注目してみてください。

ただの設定値だった数字が、ちょっと面白く見えてくるかも!

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スピーカーがなくても
レコードは聴ける?

スピーカー内蔵プレーヤーなら一台でもOK。ヘッドホンを使う方法など、スピーカーを持っていなくてもレコードを始める方法を紹介しています!

前回の記事 #32を読む

「このレコード何回転?」もお気軽に!

例えば、

「12インチなのに45回転って書いてある」

「7インチは全部45回転?」

「78回転のレコードを聴きたい」

「33 / 45の切替方法が分からない」

「プレーヤーが回転数に対応しているか確認したい」

そんな内容でも大歓迎です。お使いのレコードプレーヤーやレコードについて分からないことがあれば、お気軽にご相談ください!

OTAI AUDIOに相談する

回っているだけに見えて、実はかなり奥が深い。

33回転?45回転?

最初はただ「レコードに合わせて押すボタン」だったと思います。

でも実際は、どれくらい長く収録するのか。溝をどれくらいの速さで針が読むのか。高域をどう記録するのか。内周でどう音を保つのか。曲を何曲入れるのか…。

そんなところまで全部つながっています。

こういう仕組みを少し知ってからレコードを見ると、また違った楽しみ方ができると思います^^

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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