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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #27】レコードプレーヤーから 「ブーン」と音がするのはなぜ?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #27

レコードプレーヤーから
「ブーン」と音がするのはなぜ?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードを聴こうと思ってアンプの電源を入れたら、

「ブーーーーーーン……」

音楽を再生していないのに、スピーカーからなんかヤバそうな”ブーン”ってノイズが鳴り続ける。

ボリュームを上げると、そのノイズ音も一緒に大きくなる。

初めて遭遇すると、

「プレーヤー壊れた!?」

となりますよね汗

でも、この低い「ブーン」という音は、必ずしも故障とは限りません。

レコード再生特有の「アース」「PHONO接続」「ケーブルの取り回し」などが原因になっている可能性があります。

今回は、この「ブーン」の正体と、どこから順番に確認すればいいのかを初心者の方向けに整理していきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

「ブーン」はアースまわりを最初に確認!

レコード再生で聞こえる低い「ブーン」という音は、一般的にハムノイズと呼ばれるものの可能性があります。

原因はいくつかありますが、まず確認したいのは、

① アース線
② RCAケーブルの接続
③ PHONO / LINEの設定
④ 電源ケーブルやACアダプターとの距離
⑤ カートリッジ・ヘッドシェルまわり

このあたりです。

いきなり「故障だ!」と判断する前に、まず接続を一つずつ確認してみましょう。

01
HUM NOISE

そもそも「ブーン」の正体は?

レコードを再生していない状態でも、

ブーーーーン……

と一定の低い音が鳴っている場合、電源周波数やアースまわりなどに由来するハムノイズの可能性があります。

日本の商用電源は地域によって50Hzまたは60Hzなので、その周辺の低いノイズがオーディオ信号へ入り込むことがあります。

特にレコード再生では、

カートリッジから出る信号が非常に小さい
フォノイコライザーで大きく増幅する

という流れがあります。

つまり、小さなノイズが混ざっていると、それも一緒に目立ちやすくなるわけです。

02
GROUND

まず確認したいのが「アース線」。

昔ながらのレコードプレーヤーやPHONO出力を使うプレーヤーでは、RCAケーブルとは別に細いアース線が付いていることがあります。

これをアンプやフォノイコライザー側の、

GND
GROUND / SIGNAL GND

などと書かれた端子へ接続します。

このアース線は、プレーヤーとフォノイコライザーやアンプの基準電位を合わせ、ハムノイズが乗りにくい状態を作るために使われます。

レコードプレーヤー
GROUND WIRE
フォノイコ / アンプ
GND

アース線が外れていたり、端子へ軽く触れているだけだったりすると、ブーンというノイズが出る場合があります。

PHONO接続でブーンと鳴るなら、まずGND端子を確認。

03

でも、アース線が付いていないプレーヤーもあります。

ここが少しややこしいところ。

レコードプレーヤーだからといって、必ず別のアース線が必要とは限りません。

製品によっては、

・信号ケーブル側でグランドを取る設計
・フォノイコライザーを本体へ内蔵
・別途GND接続を必要としない設計

になっている場合があります。

「アース線がない=部品が足りない」ではありません。まずプレーヤーの取扱説明書や仕様を確認しましょう。

04
RCA CABLE

アース線だけじゃない。RCAケーブルもチェック!

アース線をつないでも直らない。

そんな時はRCAケーブルも確認してみましょう。

✓ RCAプラグが奥まで刺さっている?
✓ 端子が緩んでいない?
✓ ケーブルを動かすとノイズが変化しない?
✓ 左右どちらかだけブーンと鳴っていない?

特に片側だけノイズが出る場合は、RCAケーブルやヘッドシェル、カートリッジ周辺の接触不良も疑いたいところです。

一度抜き差しするだけで改善するケースもあります。

05
POWER & CABLE ROUTING

電源ケーブルの横にPHONOケーブルを這わせていませんか?

これも意外とあります。

PHONO信号は非常に小さいため、周囲の電源機器などから影響を受けることがあります。

例えば、

・電源タップ
・ACアダプター
・大型トランスを搭載した機器
・電源ケーブル

などをプレーヤーやPHONOケーブルのすぐ横へ置いている場合です。

まずは少し離してみる。

これだけでノイズ量が変わるなら、周辺機器からの影響が原因を探すヒントになります。

信号ケーブルと電源ケーブルを長い距離ぴったり並べるのも、できれば避けたいところです。

06
GROUND LOOP

逆に「アースを増やせば増やすほど良い」でもありません。

ここも大事です。

ブーンと鳴るからといって、いろいろな機器同士を適当にアース線で追加接続すると、

アースループ

と呼ばれる状態を作り、逆にハムノイズの原因になることがあります。

なので、

まずメーカーが指定している接続方法でつなぐ。

これが基本です。

家庭用コンセントのアース端子や電源配線へ自己判断で加工・接続したり、電源ケーブルを改造したりするのは避けてください。電気工事に関わる部分は専門業者へ相談しましょう⚠️

07
CARTRIDGE

ヘッドシェルやカートリッジの接触も確認。

カートリッジ交換ができるレコードプレーヤーなら、この部分も確認してみましょう。

例えば、

・ヘッドシェルが奥までしっかり固定されていない
・カートリッジのリード線が緩んでいる
・接点が汚れている
・カートリッジ交換後からノイズが出始めた

といった場合。

特に、

カートリッジを変えた直後からブーン

なら、交換した部分をもう一度確認する価値があります。

08
PHONO / LINE

PHONO / LINE設定も一応確認!

前回の記事で詳しく紹介した部分ですね。

フォノイコライザー内蔵プレーヤーには、

PHONO / LINE

の切替が付いている場合があります。

PHONO
アンプのPHONO入力や外付けフォノイコへ。
LINE
アンプのAUX / LINE / CD入力や一般的なアクティブスピーカーへ。

設定を間違えると、音量や音質がおかしくなります。

ブーンだけの直接原因とは限りませんが、トラブル切り分けの際には必ず確認しておきたい部分です。

09
WHAT KIND OF NOISE?

全部のノイズが「アース」が原因ではありません。

「レコードから変な音がする」と言っても、症状はいろいろです。

ブーン
アース、電源、ケーブル、接続などを確認。
ジー / ビー
周辺機器や電源、ケーブルへのノイズ混入なども候補。
プチプチ / パチパチ
盤のホコリ、傷、静電気、針先の汚れなどを確認。
片側だけブーン
RCAケーブル、ヘッドシェル、リード線、カートリッジ接点なども確認。

「どんな音が」「左右どちらから」「いつ鳴るか」を確認すると原因を絞りやすいです。

10
QUICK CHECK

原因を探すヒントになる簡単チェック。

ノイズが出たら、症状を少し観察してみてください。

アンプの音量を上げるとブーンも大きくなる
→ プレーヤー、PHONO入力、フォノイコ周辺を疑うヒント。
トーンアームや金属部分に触ると音が変わる
→ グランドまわりを確認するヒント。
片方のスピーカーだけ鳴る
→ RCAやカートリッジ接点など片チャンネル系統を確認。
周辺機器を離したら静かになる
→ 電源や機器からのノイズ混入が候補。

※上記は原因を絞り込むための目安であり、症状だけで故障箇所を断定するものではありません。

11

「ブーン」が出たら、この順番で確認!

1
一度ボリュームを下げる
接続を変更する前に安全な音量へ。
2
アース線を確認
GND端子へ正しく固定されている?
3
RCAケーブルを確認
抜け・緩み・接触不良がない?
4
PHONO / LINEを確認
使用している入力と設定が合っている?
5
電源機器から離してみる
ACアダプターや電源タップを一旦離す。
6
カートリッジ周辺を確認
ヘッドシェル、リード線、接点など。

一気に全部変えず、一か所ずつ確認するのがポイント。

一つ変更するたびにノイズが変わるか確認すると、原因を追い込みやすくなります。

12
TROUBLE?

それでも直らないなら、機器側の確認へ。

ここまで確認してもブーンという音が大きい場合は、

・RCAケーブル自体の不良
・カートリッジやヘッドシェルの接触不良
・プレーヤーの出力部
・フォノイコライザー
・アンプ側のPHONO入力

なども切り分けていきます。

可能であれば別の入力、別のケーブル、別のカートリッジなどを使って、

「どこを変えたら症状が消えるか」

を見ると原因を絞り込みやすくなります。

RELATED

アース線について、もう少し詳しく知りたい方はこちら。

以前の音観録では、「アース線で音は変わるの?」というテーマでも詳しく解説しています。

「アース線で音は変わるの?」を読む

SUMMARY

まとめ:「ブーン=故障」とは限らない。

レコードプレーヤーからブーンという音がすると、

「壊れた!?」

と思ってしまいます。でも実際には、

・アース線が外れている
・RCAケーブルの接触が悪い
・電源機器が近すぎる
・カートリッジ周辺の接触
・接続・設定が合っていない

といった原因の可能性も大いにあります。

まずはアース。次にケーブル。そして周辺機器と接続設定。

一つずつ確認していけば、意外と簡単なところで直ることもあります。

前回の音観録はこちら

「レコードの音が小さい!
その原因、PHONOかもしれません。」

「レコードをつないだけど音がものすごく小さい」という場合は、PHONO / LINEの接続が原因かもしれません。前回の記事で詳しく解説しています!

前回の記事 #26を読む

「ブーンが消えない!」もお気軽にご相談ください!

例えば、

「アースをつないでもブーンと鳴る」

「片側のスピーカーだけノイズが出る」

「カートリッジ交換後から鳴り始めた」

「どこにGNDをつなげればいいか分からない」

「そもそもこのプレーヤーにアース線は必要?」

そんな内容でも大歓迎です。プレーヤー、カートリッジ、フォノイコライザー、アンプなどの型番と接続方法を教えていただければ、確認ポイントをご案内します!

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レコードの「ブーン」、原因探しもアナログならでは。

デジタル機器ならケーブルをつないで終わり、ということも多いですが、

レコードはアースだったり、カートリッジだったり、フォノイコだったり。

少しだけ手がかかります。

でも、「ここを直したらブーンが消えた!」

という瞬間は、結構気持ちいいです笑

やってやったぜ、という気持ちになりますよね。

ブンブンが止まらず、プンプンする前に是非オタイオーディオまで聞いてください!お気軽に!

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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