レコードプレーヤーから
「ブーン」と音がするのはなぜ?
皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!
レコードを聴こうと思ってアンプの電源を入れたら、
「ブーーーーーーン……」
音楽を再生していないのに、スピーカーからなんかヤバそうな”ブーン”ってノイズが鳴り続ける。
ボリュームを上げると、そのノイズ音も一緒に大きくなる。
初めて遭遇すると、
「プレーヤー壊れた!?」
となりますよね汗
でも、この低い「ブーン」という音は、必ずしも故障とは限りません。
レコード再生特有の「アース」「PHONO接続」「ケーブルの取り回し」などが原因になっている可能性があります。
今回は、この「ブーン」の正体と、どこから順番に確認すればいいのかを初心者の方向けに整理していきます!
「ブーン」はアースまわりを最初に確認!
レコード再生で聞こえる低い「ブーン」という音は、一般的にハムノイズと呼ばれるものの可能性があります。
原因はいくつかありますが、まず確認したいのは、
このあたりです。
いきなり「故障だ!」と判断する前に、まず接続を一つずつ確認してみましょう。
そもそも「ブーン」の正体は?
レコードを再生していない状態でも、
と一定の低い音が鳴っている場合、電源周波数やアースまわりなどに由来するハムノイズの可能性があります。
日本の商用電源は地域によって50Hzまたは60Hzなので、その周辺の低いノイズがオーディオ信号へ入り込むことがあります。
特にレコード再生では、
という流れがあります。
つまり、小さなノイズが混ざっていると、それも一緒に目立ちやすくなるわけです。
まず確認したいのが「アース線」。
昔ながらのレコードプレーヤーやPHONO出力を使うプレーヤーでは、RCAケーブルとは別に細いアース線が付いていることがあります。
これをアンプやフォノイコライザー側の、
などと書かれた端子へ接続します。
このアース線は、プレーヤーとフォノイコライザーやアンプの基準電位を合わせ、ハムノイズが乗りにくい状態を作るために使われます。
アース線が外れていたり、端子へ軽く触れているだけだったりすると、ブーンというノイズが出る場合があります。
PHONO接続でブーンと鳴るなら、まずGND端子を確認。
でも、アース線が付いていないプレーヤーもあります。
ここが少しややこしいところ。
レコードプレーヤーだからといって、必ず別のアース線が必要とは限りません。
製品によっては、
になっている場合があります。
「アース線がない=部品が足りない」ではありません。まずプレーヤーの取扱説明書や仕様を確認しましょう。
アース線だけじゃない。RCAケーブルもチェック!
アース線をつないでも直らない。
そんな時はRCAケーブルも確認してみましょう。
特に片側だけノイズが出る場合は、RCAケーブルやヘッドシェル、カートリッジ周辺の接触不良も疑いたいところです。
一度抜き差しするだけで改善するケースもあります。
電源ケーブルの横にPHONOケーブルを這わせていませんか?
これも意外とあります。
PHONO信号は非常に小さいため、周囲の電源機器などから影響を受けることがあります。
例えば、
などをプレーヤーやPHONOケーブルのすぐ横へ置いている場合です。
これだけでノイズ量が変わるなら、周辺機器からの影響が原因を探すヒントになります。
信号ケーブルと電源ケーブルを長い距離ぴったり並べるのも、できれば避けたいところです。
逆に「アースを増やせば増やすほど良い」でもありません。
ここも大事です。
ブーンと鳴るからといって、いろいろな機器同士を適当にアース線で追加接続すると、
アースループ
と呼ばれる状態を作り、逆にハムノイズの原因になることがあります。
なので、
これが基本です。
家庭用コンセントのアース端子や電源配線へ自己判断で加工・接続したり、電源ケーブルを改造したりするのは避けてください。電気工事に関わる部分は専門業者へ相談しましょう⚠️
ヘッドシェルやカートリッジの接触も確認。
カートリッジ交換ができるレコードプレーヤーなら、この部分も確認してみましょう。
例えば、
といった場合。
特に、
なら、交換した部分をもう一度確認する価値があります。
PHONO / LINE設定も一応確認!
前回の記事で詳しく紹介した部分ですね。
フォノイコライザー内蔵プレーヤーには、
の切替が付いている場合があります。
設定を間違えると、音量や音質がおかしくなります。
ブーンだけの直接原因とは限りませんが、トラブル切り分けの際には必ず確認しておきたい部分です。
全部のノイズが「アース」が原因ではありません。
「レコードから変な音がする」と言っても、症状はいろいろです。
「どんな音が」「左右どちらから」「いつ鳴るか」を確認すると原因を絞りやすいです。
原因を探すヒントになる簡単チェック。
ノイズが出たら、症状を少し観察してみてください。
→ プレーヤー、PHONO入力、フォノイコ周辺を疑うヒント。
→ グランドまわりを確認するヒント。
→ RCAやカートリッジ接点など片チャンネル系統を確認。
→ 電源や機器からのノイズ混入が候補。
※上記は原因を絞り込むための目安であり、症状だけで故障箇所を断定するものではありません。
「ブーン」が出たら、この順番で確認!
一気に全部変えず、一か所ずつ確認するのがポイント。
一つ変更するたびにノイズが変わるか確認すると、原因を追い込みやすくなります。
それでも直らないなら、機器側の確認へ。
ここまで確認してもブーンという音が大きい場合は、
なども切り分けていきます。
可能であれば別の入力、別のケーブル、別のカートリッジなどを使って、
「どこを変えたら症状が消えるか」
を見ると原因を絞り込みやすくなります。
アース線について、もう少し詳しく知りたい方はこちら。
以前の音観録では、「アース線で音は変わるの?」というテーマでも詳しく解説しています。
まとめ:「ブーン=故障」とは限らない。
レコードプレーヤーからブーンという音がすると、
「壊れた!?」
と思ってしまいます。でも実際には、
といった原因の可能性も大いにあります。
まずはアース。次にケーブル。そして周辺機器と接続設定。
一つずつ確認していけば、意外と簡単なところで直ることもあります。
「レコードの音が小さい!
その原因、PHONOかもしれません。」
「レコードをつないだけど音がものすごく小さい」という場合は、PHONO / LINEの接続が原因かもしれません。前回の記事で詳しく解説しています!
「ブーンが消えない!」もお気軽にご相談ください!
例えば、
「アースをつないでもブーンと鳴る」
「片側のスピーカーだけノイズが出る」
「カートリッジ交換後から鳴り始めた」
「どこにGNDをつなげればいいか分からない」
「そもそもこのプレーヤーにアース線は必要?」
そんな内容でも大歓迎です。プレーヤー、カートリッジ、フォノイコライザー、アンプなどの型番と接続方法を教えていただければ、確認ポイントをご案内します!
レコードの「ブーン」、原因探しもアナログならでは。
デジタル機器ならケーブルをつないで終わり、ということも多いですが、
レコードはアースだったり、カートリッジだったり、フォノイコだったり。
少しだけ手がかかります。
でも、「ここを直したらブーンが消えた!」
という瞬間は、結構気持ちいいです笑
やってやったぜ、という気持ちになりますよね。
ブンブンが止まらず、プンプンする前に是非オタイオーディオまで聞いてください!お気軽に!
それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!




