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「もっと低音を出したい」だけなら、8010Aを選ぶ必要はありません
8010Aへのグレードアップで手に入るのは、派手に膨らんだ低音ではありません。ボーカルが中央にいるのか、キックとベースが重なっていないか、リバーブがどこまで伸びているのか。制作中に必要な情報を、色付けを抑えた音で確認できることが最大の価値です。
PCスピーカーや一般的なリスニング用スピーカーでは気持ちよく聴けていた曲が、別のイヤホンや車内ではバランスを崩してしまう。そんな経験が増えてきたら、再生音を楽しむスピーカーから、音を判断するモニタースピーカーへ替えるタイミングです。
高さ195mm。それでも「小型だから簡易的」ではありません
Iso-Pod使用時でも高さ195mm、幅121mm、奥行115mm。ノートPC中心のデスクにも導入できるサイズです。
8010Aは、低域用と高域用にそれぞれ25WのクラスDアンプを搭載した2ウェイ・アクティブモニターです。アンプとドライバーをGENELECが一体で設計しているため、別途パワーアンプを選ぶ必要はありません。
ダイキャスト・アルミニウム製の丸みを帯びた筐体は、デザインのためだけの形ではありません。不要な共振を抑えるMDE™、音の指向性を整えるDCW™を取り入れ、至近距離で聴くデスクトップ環境でも音像を明確に描きます。小さな音量でもボーカル、スネア、シンセなどの位置関係を追えるため、夜間の制作にも適しています。
8010Aの主な仕様
周波数特性
67Hz~25kHz(-6dB)
アンプ出力
低域25W+高域25W/1台
本体サイズ
高さ195×幅121×奥行115mm
重量・入力端子
1.5kg/XLRアナログ入力
グレードアップ後に感じる3つの変化
CHANGE 01
音の位置が見える
左右の広がりだけでなく、中央のボーカル、前に出る音、奥に置いた残響の関係まで確認できます。パンやリバーブを感覚だけで決めていた状態から、一つずつ聴いて調整できる環境へ変わります。
CHANGE 02
EQの判断が細かくなる
音の輪郭を覆うような膨らみが少なく、どの帯域が混み合っているかを聴き取れます。EQを大きく動かして正解を探すのではなく、必要な帯域へ狙いを定めた調整ができます。
CHANGE 03
完成後の「他の環境で聴く不安」が減る
モニター側の過度な演出を抑えた音で仕上げることで、イヤホン、車内、配信先など再生環境が変わった際の崩れを減らせます。GENELECが世界各地の制作現場で使われてきた理由は、この判断の基準として信頼できる再現性にあります。
壁際のデスクでも、置いて終わりにしない
付属のIso-Pod™で本体の角度を調整し、ツイーターを耳へ向けて設置できます。
小型モニターは机や壁の近くへ置かれることが多く、その反射によって低域の聴こえ方が変わります。8010Aは背面の音響補正スイッチを使い、設置場所に合わせて低域を調整できます。
また、付属のIso-Pod™は本体と設置面の接触を抑えながら、上下の角度を変えられます。左右のスピーカーと耳が正三角形になるよう配置し、ツイーターを耳の高さへ向ける。この基本を押さえるだけでも、8010Aが描く定位をより正確に受け取れます。
8010Aが合う人、別のサイズも検討したい人
8010Aが合う環境
- PC前の限られたスペースでDTMや動画編集をしている
- スピーカーとの距離が約1m前後のデスク環境
- 音量よりも定位、声、楽器のバランスを重視したい
- 持ち運べる高精度モニターを探している
上位サイズも候補に入れたい環境
広い部屋でリスニング距離を長く取る場合や、サブウーファーを使わずにベースやキックの深い帯域まで確認したい場合は、8020Dや8030Cも候補です。8010Aは、デスクトップでの近距離モニタリングと省スペース性を優先する方に最も力を発揮します。
導入前に確認したい接続端子
8010Aの音声入力はバランスXLRです。左右それぞれに電源ケーブルと音声ケーブルを接続します。
8010Aは一般的なPCスピーカーのように、USBケーブル一本で直接PCへ接続する製品ではありません。オーディオインターフェイスやDJミキサーなどの音声出力から、左右それぞれの8010Aへ接続します。
ペアで使う場合、音声ケーブルは2本必要です。
お使いのオーディオインターフェイスによって必要な端子が異なります。XLR出力ならXLRケーブル、TRS出力ならTRS-XLRケーブルが基本です。接続に迷った際は、ご使用機材の型番を添えて当店へご相談ください。
長く使うなら、最初の一台から「判断できる音」を
8010Aは、見た目も設置感もコンパクトです。しかし、単なる入門用スピーカーではありません。GENELECが培ってきたモニター設計、アンプとドライバーの一体設計、設置環境に対応する音響補正を、このサイズの中にまとめています。
制作を続けるほど、スピーカーは音を鳴らす道具ではなく、判断の基準になります。今の環境でミックスを何度も修正している方、デスクを広く使いながら音の精度を上げたい方には、8010Aへのグレードアップをおすすめします。
※即納表示は記事作成時点の当店在庫に基づきます。ご注文が重なった場合は在庫状況が変わることがあります。