OTAIAUDIOのブログ

【実験】Technics SL-1000R。アームをGLANZに変えたらどうなったか?

Share

Technics SL-1000RにアームをGLANZを追加。3トーンアーム仕様に。

OTAIAUDIOようすけ管理人です。

弊社の試聴室に鎮座してしばらくたつTechnicsのSL-1000R
お陰様で大好評をいただいております。

発売以来フォノケーブルの聴き比べやカートリッジの聴き比べなどいろいろやっています。
そこで今回はアームを試してみようという事でGLANZ トーンアームをおすすめされ、使ってみました。

THE GLANZとは?

アナログが一般的に普及していた時代に優れたカートリッジやトーンアームを出していたブランドでしたが、2003年に一度解散。
そして2008年に復活を遂げ、昨今のアナログブームとも相まって人気のブランドになっています。

**

かつてトーンアームとカートリッジの傑作を輩出し、オーディオファイルに愛好されたブランド「GLANZ」。
常識を超えた発想と思考、素材特性を熟知した技術力で組み上げる一本の究極的トーンアームは、原音の頂点を極める。
ブレないポリシーで作られる、THE GLANZ。

●機械振動ロスが引き起こす高調波歪の解明。

アナログディスクに刻まれた音溝。その信号を忠実にピックアップする ためには、カートリッジと一体であるべきトーンアームの剛性と質量が重要となります。一般的に、カンチレバーで発生した機械振動は発電部分で変換しきれず、カートリッジボディ、トーンアームに振動が残り、ロスが発生。これが音の立上がりを悪くし、ロス分の倍音(歪音)が追加され高域にシフトする結果、低音が出ない、細かい音が出ないなどの症状が 発生します。THE GLANZではこれを解消すべく、長年構築した技術とノウハウのすべ てを、特にこの一点に傾注しました。

●共振伝播の渦巻きや跳躍を喝破する心眼の技。

カートリッジとトーンアームが物理的一体となるべく、THE GLANZは、熟練のマイスターの彗眼により、特別のこだわりを持って設 計しています。重心やモーメント、共振の伝播する先を読み、打ち消しあうダンパー素材の選定と組み合わせ、さらにアーム本体の素材であるステンレスの組成、その工作精度と切削工程にも、厳密な条件を課すグランツ仕様。当然ながら、ハンドメイドという以上の丹精をこめて、芸術作品を仕上げる愛情で一点一点完成。最後は、各ジャンルの代表的な名演奏盤で、シビアな検聴を行い、微妙な最終調整を施しています。

●一振りの刀剣のような静謐な構造から生まれる音のピュアネス。

こうして完成したTHE GLANZは、一切の無駄と贅肉を排した、シンプル&ビューティの極致。これに、洗練されたデザインのアームリフターをドッキング。もし望むなら、アームリフターなども省略した音質最優先の簡素なスタイリングで使用することも可能です。重量級のオルトフォンから軽量タイプまで、カートリッジを選びません。

●芸術品のようなその完成度に、あえて自らTHEを冠した。

ゆるやかで美しいフォルムを描いた曲線。均整のとれた量感。見るからに高い剛性を感じさせる最高級ステンレスの光沢。それは、一切の誇張や潤色を拒んだ末に到達した、「原音」体験のための自然体。アクセサリーというジャンルに貶めるべきでない音の存在感を、あなたは、この一本のトーンアームとの邂逅をもってくっきりと、鮮烈に体験することでしょう。

ー公式ホームページより

という事でこだわりまくったトーンアームを出しているメーカーなのです。

トーンアームのラインナップは?

Bタイプ(MH-9B / 10B)

定価168,000円(税抜)

Sタイプ(MH-94S / 104S / 124S)

定価650,000円(税抜)

SDタイプ(MH-124SD)

定価1,800,000円(税抜)

3種類あります。

結構価格差があるのですが、聴いた感想としてはやはり価格順に違うなという感じでした。

あと補足ですが現時点ではGRANZの1000R用のアームベースは価格は決定していません。
おそらく10万円台前半なのではとおっしゃってました。

 

実際にSL-1000Rにつけてみた。

そのTHE GRANTZのアームをSL-1000Rにつけてみました。
この作業がかなり大変、、というかコツがいります。

最初に申し上げておくと一人でやることはほぼ難しいと思います。
二人はほしいなという感じです。というのも、SL-1000Rのアームベースをつける作業が、なかなか難しく、1000Rを裏返したりたてたりしないとやりづらかったりするからです。
またしっかりとした養生をしてやらないとパーツを損傷したり本体に傷がついたりする可能性がありますので、アームベースの取り付けに関しては大変慎重に行うべきです。

というわけでとりあえず取付完了。力もいるので体力もですが、精神的に削られました。
今回はTHE GLANTZのアームの開発もかねて行いましたので、アームベースも1000Rに初据え付け、という事になったわけですが、寸法もばっちりあっており、問題なく取り付けることが出来ました。
既にこのアームベースから本気度合いが違うという感じで、純正とは全く違うオーラを放っています。
同じアームで比べてないので断言はできませんが、GLANTZのアームベースは相当なレベルだと断言できます。

 

という事でまずはBシリーズを聴いてみます。
Bシリーズでもいきなり純正と比べて、音の広がりと密度感が変わりました。
S/Nの向上は言うまでもないのですが、音楽的に変わってくれたのがかなり好印象です。
Bに関しては樹脂も入っているのですが(黒い部分)、ABS樹脂で出来ていて、アーム部、ベース部との相性を考えて素材を選定しているとのこと。確かに最もリーズナブルなラインだけど、妥協して樹脂を使っているわけではないとGLANTZの方が力説しておりました。

結論から申し上げて、これは本当にコストパフォーマンスが良いと思います。
瞬時にこれは導入しようと決意できるものでした。
上のクラスと迷っているけどでもさすがにそこまで出せないなあ、でもBと価格差があるからBはだいぶ音質が落ちるんだろうな、、と思われている方、たぶん期待をよい意味で裏切ってくれると思います。

そしてSタイプ。こちらは12インチロングタイプで試しました。
ステンレス感が武骨ともいえるしスタイリッシュとも言え独特の異彩を放っています。
ちなみに1000Rは上というか奥の面にはロングはつけられませんので純正を残しつつ左側に取り付けました。

analog誌でも指摘されていましたが、フローティングタイプよりもリジットタイプと相性が良いと言われていますし、実際見た目からそう思わざるを得ないなという感じはします。やってみないとわからないですけどね。

感想ですが、Bシリーズよりも音世界がより深淵になって説得力が増す感じです。
今回は50年代のジャズと80年代アイドルを聴いてみたのですが、アイドルの方はボーカルのリバーブ感などがよりはっきり聞き取れるようになるし、ジャズの方はよりライブ感が伝わってくる感じです。

そしてSDタイプです。ここまでくると、ちょっと良い意味で何も思うことがないようなゾーンに入ってきます。

情報量やS/Nはもちろんですが実に音楽的でナチュラルな感じがします。
レコードのノイズすら気持ちよく聞こえます。

その上でノーマルを聴いてみました。

一番最後にノーマルを聴くというのがミソです。エントリーモデルからきいて、どれだけ感動するか、というのも良いのですが、後半になるにつれて音が良くなるものだという、パブロフの犬的な心理作用を回避することもあるのですが、最近は最後にエントリーを聴いたり、順番を適当にして聞いたりすることが個人的には多いです。

まあそんなことは良しとして、オーディオファンの方ならご経験があるかもしれませんが、純正というのはバカにならないもので、作ってる方もそれなりに吟味して用意している場合もあります。ですから、このアームを聴くのはちょっと楽しみでもあるのです。

結果ですが、すごく冷静に聴けました。過度にがっかりすることもなく、かと言って純正が最高だ、とは申しわけないですがGLANZを聴いた後では申し上げにくいです。

はっきり言って純正のアームで全然通常なら満足できると思います。普通にレベルが高いです。

でも、しばらく1000Rを聴いて、やはり、レベルの高いアームを試してみたい、という欲求に駆られてしまうのです。
こいつは、深掘りする価値のあるモデルだ、と思ってしまう。
それくらい素晴らしいターンテーブルだという事なのです。

今回アームを変えてみて、1000Rがガシガシなので、アームを変えても音質の違いがはっきり面白いように感じることが出来ました。

他にもアームメーカーがあると思いますのでこれで結論出すことなく、色々聴いてみたいなと思います。

それ以外に思ったこと。

ちょっとおまけとして、それ以外に思ったことです。

今回の件でフォノケーブルをガシガシ抜き差ししたのですが、フォノケーブルについても1000Rは議論されていますよね。

私どもの1000Rもいろんなケーブルを試しました。
その中で現在使用しているのがこれ。

アコリバのフォノケーブルです。PHONO-1.2-TripleCのRCAを使っています。

信頼度も高く、変な癖がなく、それでいて退屈な音でもないです。
このケーブルは本当によくできているなと色々聴き比べて思いました。

使えば使うほど信頼度が出てくるというか、個人的には大好きです。

 

写真が斜めっているけど、SOULNOTE E-2

はっきり言ってこれはDS AUDIOのカートリッジの為に始めは仕入れたのですが普通のフォノイコとして素晴らしい出来です。

カートリッジはJICOのSETO-HORIです。
交換針メーカーとしては知らぬものがないくらい有名ですが、カートリッジメーカーとしてはまだまだ新米ブランドなのですが、コストパフォーマンスにかなり優れたものでなぜか1000Rとの相性が良くて愛用しています。

GLANZに関しては、SとBとTechnics純正を9月末くらいまでは比較試聴できるようにしておきますので、是非お越しくださいませ。

参照動画

Technics SL-1000R

JICO SETO-HORI

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です