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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #23】カートリッジはMM型とMC型、どっちが良いの?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #23

カートリッジはMM型とMC型、どっちが良いの?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードプレーヤーについて調べていると、そのうち必ずぶつかるのが、

MMカートリッジと
MCカートリッジ。

そして検索していると、

「MCの方が高級」

「MCの方が音が良い」

なんて話も出てきます。

じゃあ、最初からMCを買えばいいのか?

というと、実はそんなに単純ではありません。

今回はMMとMCは何が違うのか、音や使い勝手にどう影響するのか、そして自分ならどちらを選べばいいのかを、できるだけ分かりやすく整理していきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

結論:MMとMCに「絶対的な上下」はありません。

まず、これを最初に言っておきたいです。

MCだからめちゃ良い。
MMだから初心者用。
というわけではありません!

大まかに分けるなら、

MM型
扱いやすく、出力も比較的大きい。交換針を自分で交換できるモデルも多く、初めてのカートリッジにも向いている。
MC型
出力が小さいモデルが多く、対応フォノイコライザーも必要。ただし設計次第では振動系を軽くでき、細かな音の変化を追求しやすい。

簡単さで選ぶならMM。
さらに深くアナログ再生を追い込みたいならMC。

まずは、このくらいの理解でOK!

01
WHAT IS A CARTRIDGE?

その前に。カートリッジは何をしている?

レコードの溝には、音楽の情報が非常に細かな凹凸として刻まれています。

そこを針が走り、その振動を電気信号へ変える。

その役割を担っているのがカートリッジです。

レコードの溝
↓
針先が振動
↓
カートリッジで電気信号へ変換
↓
フォノイコライザー

MMとMCの違いは、この「振動を電気へ変える仕組み」にあります。

02
MOVING MAGNET

MM=Moving Magnet。「磁石」が動く。

MMはMoving Magnetの略です。

針先の振動に合わせて小さな磁石が動き、その周囲にあるコイルで電気信号を作ります。

MM型の大きな特徴は、比較的出力電圧を大きく取りやすいことです。

そのため、一般的なMM対応フォノイコライザーへそのまま接続しやすく、扱いやすい。

・比較的出力が大きい
・対応フォノイコライザーが多い
・交換針を自分で交換できる製品が多い
・価格帯が幅広い

音の傾向としては、明るく華やかなものが多いイメージかなと。

初めてカートリッジを交換するなら、まずMMからというのは非常に分かりやすい選択です。

03
MOVING COIL

MC=Moving Coil。「コイル」が動く。

MCはMoving Coilの略。

MMとは逆に、磁石側を固定し、針の動きに合わせてコイル側を動かします。

MC型では、振動する側の構造を軽く設計できる製品があります。

レコードの溝に刻まれた細かな動きへ追従しやすくすることができ、これがMC型の音づくりで大きなポイントになります。その構造により、音の傾向も奥深い細やかな表現ができるという特徴が。

ただし、一般的な低出力MCではMMに比べて出力電圧がかなり小さくなります。

信号が小さいぶん、フォノイコライザー側にもMCへ対応する増幅能力が必要。

ここが、MMより少しシステムが難しくなる理由です。

04
OUTPUT LEVEL

一番分かりやすい違いは「出力の大きさ」。

MMとMCを使ううえで、まず確認したいのが出力電圧です。

MM
一般的に数mV程度の出力を持つ製品が多い。
MC
0.数mV程度という製品も多く、MMよりさらに大きな増幅が必要。

つまりMCをMM入力へそのままつないでも、

音がものすごく小さい。

となる場合があります。

MCを使う場合は、

・MC対応フォノイコライザー

・MC対応PHONO入力

あるいはシステムによっては昇圧トランスなどを組み合わせます。

カートリッジだけMCへ交換すれば終わり、とは限らない点には注意しましょうね。

05
SOUND

で、結局MCの方が音が良いの?

ここが一番気になるところだと思います。

確かにMC型には、振動する部分を軽量に設計しやすいというメリットがあります。

そのため製品によっては、

・細かな音の変化
・音の立ち上がり
・空間表現
・楽器の質感

などを魅力として感じる場合があります。

ただし、

安いMCより良いMM。
高級MMより好きなMC。

ということは普通にあります。

さらにカートリッジの音は、

・針先形状

・カンチレバー

・ボディ

・トーンアームとの相性

・フォノイコライザー

などでも変わります。

「MMかMCか」だけで音質は決まらないんです…。

06
STYLUS REPLACEMENT

使い勝手では「針交換」の違いも大きい。

個人的に、初心者の方にはかなり重要だと思うポイントです。

MM型
交換針部分をユーザー自身で取り外し、交換できる製品が多い。
MC型
構造上、針だけをユーザー自身で交換できない製品が多い。メーカーによる交換サービスなどを利用する必要がある。

例えばMMなら針が摩耗しても、対応交換針を購入して差し替えるだけ、という製品が多いです。スポッと取り外しができるので簡単に取り替えができるんです。

一方MCでは、カートリッジごと交換したり、メーカーの針交換・交換サービスを利用したりするケースがあります。

長期的なランニングコストまで考えると、この違いは結構大きいです。

07
PHONO EQUALIZER

MCへ行くなら、フォノイコライザーも確認。

前回の記事ともつながる部分です。

フォノイコライザーには、

MM専用
一般的なMMカートリッジ向け。
MM / MC切替対応
MMと低出力MCの両方に対応できるタイプ。

があります。

さらに本格的なフォノイコライザーになると、

・ゲイン

・入力インピーダンス

・入力容量

などを選択できる製品もあります。

MCへ進むほど、「カートリッジだけ」ではなくシステム全体で考える必要が出てきます。

08
MATCHING

カートリッジは「プレーヤーに付けばOK」ではない。

MMとMCを選ぶ際、もう一つ忘れてはいけないのがトーンアームとの組み合わせです。

カートリッジには重さやコンプライアンスなどがあり、トーンアーム側にも有効質量があります。

その組み合わせによって、アームとカートリッジの共振特性が変わります。

ですので、

値段が高いカートリッジを
付ければ良いわけではありません。

プレーヤーやアームとの相性まで含めて選ぶのが大切です。

09

MM型がおすすめなのはこんな人。

✓ 初めてカートリッジを交換する
✓ できるだけ簡単なシステムにしたい
✓ プレーヤー内蔵フォノを使いたい
✓ 交換針を自分で交換したい
✓ コストを抑えながら音の違いを楽しみたい

これならMMが非常に使いやすいです。

そしてMMでも、カートリッジや針先を変えると音はかなり変わります。MMだけでも十分にアナログ沼を楽しめますよ笑

10

MC型がおすすめなのはこんな人。

MMカートリッジをいろいろ試してきた
さらに細かな音の違いを楽しみたい
MC対応フォノイコライザーを持っている
プレーヤーやアンプ、スピーカーもある程度整ってきた
システム全体を調整すること自体が楽しい

この辺りまで来たらMCはかなり面白くなります。

特にフォノイコライザーとの組み合わせまで含めて追い込み始めると、アナログ再生の奥深さをより感じられると思います。

MMとMCをざっくり比較!

項目 MM MC
動く部分 磁石 コイル
出力 比較的大きい 低出力タイプは小さい
フォノ入力 MM MC対応が基本
交換針 ユーザー交換可能な製品が多い 単純な針交換ができない製品が多い
始めやすさ ◎ ○
楽しみ方 手軽に交換・針交換 フォノとの組み合わせまで追求

※上記は一般的な傾向です。高出力MCなど例外もありますので、実際に使用する際は各製品の仕様をご確認ください。

SUMMARY

まとめ:初めてならMM。MCは「その先」にある楽しみの一つ。

今回の話をまとめると、

MMは磁石が動く
MCはコイルが動く
MMは出力が比較的大きく扱いやすい
低出力MCはMC対応フォノが必要
MMは交換針を交換できる製品が多い
MCだから必ずMMより音が良いわけではない
最終的にはカートリッジ+アーム+フォノ+システム全体で考える

ということです。

MMとMCは、優劣ではなく選択肢。
自分のシステムと楽しみ方に合っている方が「良い」です。

最初はMMでレコードを楽しむ。

カートリッジ交換が楽しくなって、

フォノイコライザーも気になって、

「じゃあMCってどんな音なんだ?」

となった時にMCへ進んでみる。この順番でも全然遅くありません。

「このプレーヤーにMC使える?」もお気軽に!

カートリッジは単体だけを見ても、相性を判断しにくい機材です。

「今のプレーヤーに取り付けられる?」

「今のフォノイコはMC対応?」

「MMから変えるなら何がおすすめ?」

「カートリッジとアームの相性は?」

「MCにするより先に変えた方がいいところはある?」

現在お使いのプレーヤー、カートリッジ、フォノイコライザーやアンプが分かれば、システム全体からご案内します!

OTAI AUDIOに相談する

MMとMCで迷い始めたら、かなりアナログが楽しくなってきた証拠です笑

最初はレコードが鳴るだけで楽しかったのに、

そのうち、

「針を変えたら?」

「MMとMCで何が違う?」

「フォノイコとの相性は?」

と気になってくる。

でも、その違いを一つずつ自分の耳で確かめていくのがアナログオーディオの面白さだと思います!

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #22】レコードプレーヤーと フォノイコライザー、別々にした方がいい?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #22

レコードプレーヤーと
フォノイコライザー、別々にした方がいい?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

前回は、フォノイコライザーを内蔵したレコードプレーヤーについてご紹介しました。

そこで次に気になってくるのが、

「結局、フォノイコライザーって
別で用意した方が音は良いの?」

という疑問です。

レコードプレーヤーに内蔵されているなら、そのまま使えば良さそうですよね。

でもオーディオを調べていると、数万円、数十万円する外付けフォノイコライザーが普通に出てきます。(恐るべし。)

「じゃあ内蔵フォノってダメなの?」

「最初から別々に買った方がいい?」

今回はこの辺りを、できるだけ分かりやすく整理していきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

結論:最初から別々にする必要はありません!ただ…

レコードを始める段階なら、
内蔵フォノイコライザーで十分楽しめます。

むしろ初めてのレコードシステムであれば、

・機材が少ない

・配線が簡単

・予算を抑えやすい

というメリットの方が大きい場合も多いです。

じゃあ、なぜ外付けフォノイコライザーが存在するのか。

それは…

音質、カートリッジとの組み合わせ、調整機能、そして将来のアップグレード。

このあたりに、より深くこだわれるようになるからです!!

01
FIRST, THE BASICS

そもそもフォノイコライザーは、どこに入っている?

レコードの音がスピーカーへ届くまでを、かなり簡単にするとこんな流れです。

02
BUILT-IN PHONO

内蔵フォノの良さは、とにかくシンプル。

まず、内蔵フォノイコライザーの良いところから。

機材が1台減る
配線が少なくなる
追加予算が必要ない
設定で迷いにくい

これ、初心者の方にはかなり大きいです。

レコードを始めるだけでも、

プレーヤー、アンプ、スピーカー、ケーブル、カートリッジ……

と覚えるものが多いので、

まずは「針を落として音楽を聴く」ところまで簡単にたどり着ける。

これはかなり大事だと思います。

03
WHY SEPARATE?

では、なぜわざわざ外付けにするの?

ここからが今回の本題です。

内蔵フォノは「プレーヤーの中に収める」という前提があります。

つまり、

・使えるスペース

・電源

・回路規模

などにはどうしても制約があります。

一方、単体フォノイコライザーなら、

フォノイコライザーだけのために
筐体も電源も回路も作れる。

ここが大きな違いです。

04
SOUND QUALITY

外付けにすると、音は良くなる?

一番気になりますよね。

答えは、

良くなる可能性は十分あります。
ただし「外付けなら必ず良い」ではありません。

これは大事です。

フォノイコライザーは非常に小さな信号を扱います。

そのため、電源、ノイズ対策、部品、回路設計などの違いが音に表れやすい部分でもあります。

良いフォノイコライザーへ変えることで、

・音の輪郭が分かりやすくなる
・背景が静かに感じられる
・低域の力感が変わる
・空間の広がりが見えやすくなる
・楽器や声の質感が変わる

といった違いを感じることがあります。

まあ、オーディオの世界ではそれぞれの役割ごとに機械も分けた方がいいとも言われますが…

ちなみに僕は、その時のセッティングに応じて外付けか内蔵か選びます。

05
CARTRIDGE MATCHING

別々にする最大の魅力は、カートリッジを選びやすくなること。

個人的には、ここが外付けフォノのかなり大きな魅力だと思います。

レコード用カートリッジには大きく分けて、

MM型
扱いやすく、対応するフォノイコライザーも多い。初めてのカートリッジでも選びやすい。
MC型
出力が小さく、対応したフォノイコライザーが必要。より本格的なアナログ再生で使われることが多い。

があります。

プレーヤー内蔵フォノはMM専用というモデルも多いですが、外付けフォノにはMM / MC両方に対応するものがあります。

さらに上位モデルになると、

・ゲイン

・入力インピーダンス

・入力容量

などを調整できるものもあります。

カートリッジに合わせてフォノイコライザー側を調整できる。

ここまで来ると、アナログ再生の楽しみ方がかなり広がってきます。

06
UPGRADE

「別々」の一番楽しいところは、一か所ずつ変えられること。

オーディオって、これが面白いんです。

全部入りだと、その機材の中でシステムがある程度完結します。それはそれで便利ですが、別々なら、

まずカートリッジを変える
次にフォノイコライザーを変える
その次にアンプを変える
最後にスピーカーも……

と、一つずつ試せます。

そして、

「あ、フォノイコ変えるとこうなるんだ。」

という違いも自分の耳で分かるようになってきます。

ここからが、いわゆるオーディオ沼ですね笑

07
DISADVANTAGES

もちろん、別々にするデメリットもあります。

外付けがすべてにおいて正解、というわけではありません。

01 予算が増える
本体とは別にフォノイコライザーを購入する必要があります。
02 機材とケーブルが増える
フォノイコ本体、電源、RCAケーブルなどが追加されます。
03 置き場所が必要
コンパクトな製品でも、オーディオラックのスペースは使います。
04 組み合わせを考える必要がある
MM / MCやゲインなど、少しずつ知識も必要になってきます。

シンプルにレコードを聴きたいだけなのに、

機材が3台、4台、5台……。

となってしまったら本末転倒という方もいます。

「音を良くすること」と「使いやすくすること」は、どちらも大事。

08

内蔵フォノのままでOKなのはこんな人。

✓ 初めてレコードを始める
✓ できるだけシンプルで機材少なめな構成にしたい
✓ アクティブスピーカーと組み合わせたい
✓ まずはレコードそのものを楽しみたい
✓ カートリッジを頻繁に交換する予定はない

この場合、無理にフォノイコライザーを買い足す必要はありません。

その予算で好きなレコードを何枚か買う、という選択肢の方がよっぽどアリかと。

09

逆に、外付けを考えていいタイミングは?

もっとレコードの音を良くしてみたい
カートリッジをグレードアップした
MCカートリッジを使いたい
アンプやスピーカーを良くした
今の内蔵フォノとの音の違いを試してみたくなった

この辺りが出てきたら、外付けフォノイコライザーを考えるタイミングです。

特に、

「今の音に不満があるから」ではなく、
「もっとどうなるか聴いてみたい」

くらいのタイミングで試すのが、個人的には一番楽しいと思います!

10
3 SYSTEM PATTERNS

レコード再生は、大きく3パターンで考えると分かりやすい。

PATTERN 01
プレーヤー内蔵フォノイコ
一番シンプル。初めての方にもおすすめ。
PATTERN 02
アンプ内蔵フォノイコ
プレーヤーをPHONO出力にして、プリメインアンプのPHONO入力(フォノイコ)を使う。
PATTERN 03
外付けフォノイコライザー
音質やカートリッジとの組み合わせまで、より細かく選びたい方向け。

「外付けにしないと本格的ではない」ということではなく、自分のシステムに合った方法を選べばOKです。

⚠️外付けフォノを使う時は、内蔵フォノをOFFに!

外付けフォノを買う前に、一度ここも確認!

「音を良くしたいからフォノイコを変えよう!」

となる前に、

✓ 針圧は合っているか
✓ プレーヤーは水平に置けているか
✓ 針先は汚れていないか
✓ レコード盤は汚れていないか
✓ スピーカーの置き方は適切か

も一度確認してみてください。

数万円の機材を追加する前に、置き方や調整だけで音が変わることも普通にあります。

まず今のシステムをちゃんと鳴らす。
その次に機材を変える。

この順番がおすすめですよっ!

SUMMARY

まとめ:最初は一体型。こだわりたくなったら別々でもいい。

今回の答えをまとめると、

内蔵フォノだから音が悪い、というわけではない
初心者なら内蔵フォノの方が使いやすいことも多い
外付けにすると音質やカートリッジとの組み合わせを追求しやすい
MM / MCや細かな調整をしたいなら外付けが有利
外付けにするのは「必要になってから」でOK

ということです。

オーディオを始める時って、

「最初から一番正しい構成にしないといけない」

と思ってしまいがちです。

でも、そんなことはありません。

まず今のシステムでレコードを楽しむ。
もっと試したくなったら、その時に分けてみる。

これで十分です。

外付けフォノにするべきか迷ったらご相談ください!

例えば、

「今のプレーヤーに外付けフォノを追加できる?」

「このカートリッジに合うフォノイコは?」

「内蔵フォノとアンプのPHONO入力、どっちを使えばいい?」

「MMからMCに変えてみたい」

「今のシステムなら、どこを変えるのが効果的?」

そんな相談でも大歓迎です。現在お使いのプレーヤー、カートリッジ、アンプ、スピーカーが分かれば、システム全体からご案内します!

OTAI AUDIOに相談する

「別々にした方がいい?」と思い始めた時点で、もうアナログ沼の入口かもしれません笑

最初は、「レコードが聴ければOK!」だったはずなのに、カートリッジを変えて、フォノイコライザーが気になって、ケーブルまで…。うんうん、良い感じです^^

その一つ一つの違いを自分の耳で確かめていくのがオーディオの面白さだと思います!!

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #21】フォノイコライザー内蔵レコードプレーヤーおすすめ5選

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #21

フォノイコライザー内蔵
レコードプレーヤーおすすめ5選

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードプレーヤーを探していると、商品説明の中でかなりの確率で目にする言葉があります。

「フォノイコライザー内蔵」

フォノイコライザー……?

レコード初心者の方からすると、

「なんか急に難しい単語出てきたぞ。」

となりますよね。

でも実は、この「フォノイコライザー内蔵」という正体こそ、レコードをできるだけ簡単に始めたい方にはかなり便利なんです!

・アンプにPHONO端子がない

・アクティブスピーカーと組み合わせたい

・最初から機材を何台も揃えたくない

・まずはシンプルにレコードを聴いてみたい

そんな方には、フォノイコライザー内蔵プレーヤーが非常に相性良し。

今回は約3万円から13万円台まで、それぞれ違った魅力を持つおすすめモデルを5台紹介していきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

BASIC
WHAT IS PHONO EQ?

そもそもフォノイコライザーって何だ?

まず、ここを簡単に説明しておきます。

レコードのカートリッジから出てくる音楽信号は、CDプレーヤーやスマートフォンなどから出てくる一般的な電気信号と比べて、とても小さいんです。

さらにレコードには、盤へ音を記録するために特殊な補正が施されています。

その小さな信号を増幅し、元の音楽バランスへ戻してくれるのが、

フォノイコライザー

という機械です。

つまり、普通のLINE入力でレコードを聴くためには、どこかでフォノイコライザーを通す必要があります。

こいつが内蔵されていると何が嬉しい?

答えはシンプル。

フォノイコライザーがない場合
①レコードプレーヤー
↓
②フォノイコライザー
↓
③アンプ / アクティブスピーカー
フォノイコライザー内蔵の場合
①フォノイコ内蔵レコードプレーヤー
↓
②アンプ / アクティブスピーカー

つまり、システムを一つシンプルにできる。

これがフォノイコライザー内蔵プレーヤーの大きなメリット!

ただし、「スピーカーを直接つなげば何でも鳴る」ではありません!

ここは要注意です。

フォノイコライザーはスピーカーを駆動するためのパワーアンプではありません。

そのため、一般的なパッシブスピーカーをプレーヤーへ直接つなぐことはできません。

パターン01
プレーヤー + プリメインアンプ + パッシブスピーカー
パターン02
プレーヤー + アクティブスピーカー

このどちらかが基本と考えておけばOKです。

◎PHONOとLINE、どっちにすればいい?

LINE出力
レコードプレーヤー内蔵のフォノイコライザーを使います。アンプのAUX・LINE・CD入力や、アクティブスピーカーへ接続する場合はこちら。
PHONO出力
プレーヤー内蔵フォノイコを使わず、アンプのPHONO入力や外付けフォノイコライザーを使う場合はこちら。

注意:プレーヤーをLINE出力にして、さらにアンプのPHONO入力へ接続すると、フォノイコライザーを二重に通してしまいます。基本的には「LINE→LINE」「PHONO→PHONO」と覚えておくと分かりやすいです!

さて、今回選んだ5台はこちら!

01:HAKU / HTT-1100
02:audio-technica / AT-LP70X
03:DENON / DP-400
04:Technics / SL-50C
05:Technics / SL-1500CW

※単純な性能順位ではありません。予算や使い方に合わせて選びやすいよう、価格帯を広げて選定しています!

01
やっぱりコイツか

HAKU / HTT-1100

26,800円(税込)

HAKU HTT-1100

HAKU HTT-1100

最初は簡単に。でも、後からちゃんと遊べる。

音観録ではもう何回登場したか分からなくなってきました笑笑

OTAI AUDIO/OTAIRECORDが企画したレコードプレーヤー、HAKU「HTT-1100」です。

税込26,800円という始めやすい価格ながら、フォノイコライザーを内蔵。

LINE出力を使えば、PHONO入力を持っていないアンプやアクティブスピーカーとも組み合わせられます。

さらにBluetooth出力にも対応。

ただ、HTT-1100の良いところは「簡単」だけではありません。

・ユニバーサルトーンアーム
・カートリッジ交換可能
・針圧調整可能
・アンチスケーティング調整可能
・PHONO / LINE切り替え

最初は内蔵フォノで簡単に始める。

そしてレコードにハマってきたら、カートリッジを変えたり、外付けフォノイコライザーを試したりする。

「初めての一台。でも初めてだけで終わらせたくない。」

まさにそんな方におすすめです。

HAKU HTT-1100を見る

02
便利なフルオート式!

audio-technica / AT-LP70X

3万円前後

audio-technica AT-LP70X

audio-technica AT-LP70X

「針を落とすのも少し怖い……」なら、フルオートが便利だぜ★

AT-LP70Xは、オーディオテクニカのフルオート式ベルトドライブプレーヤー。

スタート操作をすれば、トーンアームが自動で動いてレコードを再生。演奏が終わればアームが戻って停止します。

初めてレコードに触れる方にとって、

「針を自分で落とさなくてもいい」

というのは結構大きな安心感があります。針折るの怖いですもんね。僕も未だに怖いです。

もちろん今回のテーマであるフォノイコライザーも内蔵。

PHONO / LINE出力を切り替えられるので、アクティブスピーカーや一般的なLINE入力を持つアンプにも接続できます。

カートリッジにはオーディオテクニカのVM型「AT-VM95C」を採用。

カートリッジ本体を交換するタイプではありませんが、VM95シリーズの交換針へアップグレードできるのが面白いところ。

AT-VMN95C / 丸針
AT-VMN95E / 楕円針
AT-VMN95EN / 無垢楕円針
AT-VMN95ML / マイクロリニア針
AT-VMN95SH / シバタ針

というように、プレーヤー本体はそのままで針先をアップグレードしていけます。

「難しい操作はできるだけ減らして、とにかく気軽にレコードを聴きたい!」という方に。

AT-LP70Xについて問い合わせる

03
実家のような安心感

DENON / DP-400

75,900円(税込)

DENON DP-400

DENON DP-400

便利さも欲しい。でも、プレーヤーを自分で触る楽しさも欲しい。

DP-400は、MMカートリッジ対応フォノイコライザーを搭載したDENONのベルトドライブプレーヤーです。

先ほどのAT-LP70Xはフルオートでしたが、DP-400は基本的に自分でアームを操作するマニュアルタイプ。

その代わり、

再生終了時のオートリフトアップ&ストップ機能

を搭載しています。

再生を始める時は自分で針を落とす。でも再生が終わったら自動でアームを持ち上げ、回転を止めてくれる。

この「半分マニュアル、半分安心」というバランスが良いんですよね。

トーンアームはS字型ユニバーサルタイプ。

ヘッドシェルやカートリッジを交換できるため、後から音の違いも楽しめます。

もちろん、33 1/3・45・78回転にも対応。

フルオートほど全部お任せではなく、アナログプレーヤーを操作する楽しさも残したい方へ。

DENON DP-400を見る

04
インテリアにも抜擢!?

Technics / SL-50C

99,000円(税込)

Technics SL-50C

Technics SL-50C

10万円以内でTechnicsのダイレクトドライブ。

ここから一気に本格感が増してきます。

SL-50CはTechnicsのエントリークラスに位置するダイレクトドライブターンテーブル。

モーターでプラッターを直接回転させるダイレクトドライブ方式を採用し、高い回転精度を狙った設計になっています。

そして、

・フォノイコライザー内蔵
・PHONO / LINE出力
・ortofon 2M Red付属
・ユニバーサルS字型トーンアーム

という、買ってからすぐに始めやすい仕様。

付属カートリッジが最初からortofon「2M Red」というのも嬉しいところです。

カートリッジを別で選ぶところから始めなくても、まずはしっかりしたアナログ再生を楽しめます。

そして見た目もSL-1200系とは少し違って、かなりインテリアへ馴染みやすい。リビングに置いてあったら、溶け込みすぎてさぞかし驚く事でしょう。

ブラック、グレー、ブラウンというカラー展開も特徴的です。カワイイ!

「初めからある程度ちゃんとしたプレーヤーを買って、長く使いたい」という方へ。

Technics SL-50Cを見る

05
もう、これでイイじゃない。最強よ。

Technics / SL-1500CW

134,640円(税込)

Technics SL-1500CW

Technics SL-1500CW

フォノイコ内蔵でも、プレーヤー本体には妥協したくない。

最後はTechnics「SL-1500CW」。

今回の5台の中では上位に位置する、本格的なHi-Fi用ダイレクトドライブターンテーブルです。

フォノイコライザー内蔵という便利さを持ちながら、プレーヤー本体の設計もしっかり作り込まれています。

・コアレス・ダイレクトドライブ・モーター
・高精度なモーター制御
・アルミダイカスト+ラバーの2層構造プラッター
・ユニバーサルS字型トーンアーム
・オートリフトアップ
・PHONO / LINE出力

特に大きいのが、プラッターやモーターだけではなく、外部振動を抑える部分までしっかり考えられているところ。

レコード再生は針先で非常に細かな振動を拾って音にしています。

ということは、欲しい振動は拾いたいけれど、床やスピーカーから伝わってくる余計な振動はできるだけ拾いたくない。

こうした部分まで含めてガチで作り込まれているのが、SL-1500CWの魅力です。

フォノイコ内蔵は「初心者向けの簡易機能」ではない。

SL-1500CWを見ると、これがよく分かります。

まずは内蔵フォノでシンプルに。そして将来的には外付けフォノイコライザーやカートリッジへ進んでいく。そんな本格的なアナログシステムの中心としても長く使える一台です。

Technics製品って、頑丈すぎてそうそう壊れませんし、後先のことも考えたら案外安い買い物かもしれません。これで音も良し、と……。最強すぎィ!

「最初から長く使える本格派を買いたい」という方なら、かなり有力な候補。

Technics SL-1500CWを見る

5台を比べるとこんな感じ!

製品 価格目安 駆動方式 操作 特徴
HTT-1100 26,800円 ベルト マニュアル 低価格+カートリッジ交換
AT-LP70X 約3万円 ベルト フルオート 簡単操作+交換針アップグレード
DP-400 75,900円 ベルト マニュアル+オートリフト 78回転+S字アーム
SL-50C 99,000円 ダイレクト マニュアル 2M Red+コンパクトなTechnics
SL-1500CW 134,640円 ダイレクト マニュアル+オートリフト 本格Hi-Fi+高い制振性

※価格は記事作成時点の目安です。販売価格・仕様・在庫状況は変更となる場合があります。

HOW TO CHOOSE

結局、自分ならどれを選べばいい?

予算を抑えながら、後からカートリッジ交換もしたい
→ HAKU HTT-1100
難しい操作をできるだけしたくない
→ audio-technica AT-LP70X
マニュアル操作も楽しみつつ、再生終了時は安心したい
→ DENON DP-400
10万円以内で本格的なダイレクトドライブを選びたい
→ Technics SL-50C
最初から長く使える本格派が欲しい
→ Technics SL-1500CW

SL-50CとSL-1500CW、同じTechnicsだけど何が違う?

今回、あえてTechnicsを2機種入れました。

どちらもダイレクトドライブ、フォノイコライザー内蔵なので、

「だったらSL-50Cでいいんじゃない?」

と思う方もいると思います。

ただ、方向性は結構違います。

SL-50C
Technicsらしいダイレクトドライブを、よりコンパクトでインテリアにも馴染むようなオシャレさで。
SL-1500CW
モーター、プラッター、筐体、振動対策まで含めて、プレーヤーそのものの完成度をさらに追求する。

という違いです。

予算を10万円程度に収めたいならSL-50C。本格的なアナログ再生を長く楽しみたいならSL-1500CW。そんな選び分けで良いと思います。

内蔵フォノを選ぶと、あとから音質アップできない?

そんなことはありません。

PHONO / LINEを切り替えられるプレーヤーなら、まずは内蔵フォノで始めて、

レコードプレーヤー
PHONO OUT
↓
外付けフォノイコライザー
↓
アンプ

というシステムへ発展させることもできます。

フォノイコ内蔵を選ぶということは、「そこで終わる」という意味ではありません。

むしろ、

最初は簡単に。
欲しくなったら、その先へ。

この始め方ができるのが、フォノイコ内蔵プレーヤーの魅力だと思います!

SUMMARY

まとめ:フォノイコ内蔵なら、レコードはもっと始めやすい。

「レコードを始めたい!」

と思って調べ始めたのに、

フォノイコライザー、カートリッジ、PHONO、LINE、アンプ……

急に知らない単語が大量に出てきて、

「レコードって面倒なのでは?」

と思ってしまう方も多いと思います。

でもフォノイコライザー内蔵モデルなら、その最初のハードルを一つ減らせます。

・別売フォノイコを最初から用意しなくていい
・PHONO入力がないアンプにもつなぎやすい
・アクティブスピーカーとシンプルに組みやすい
・PHONO出力対応なら後から外付けフォノへ発展できる

そして今回紹介した5台を見ると分かる通り、

「フォノイコ内蔵=初心者専用」ではありません。

HTT-1100やAT-LP70Xのような始めやすいモデルから、SL-1500CWのような本格的なHi-Fiプレーヤーまであります。

最初から全部理解して、全部揃える必要はありません。
まずレコードを聴いてみる。そこから少しずつシステムを育てればOKです。

フォノイコライザー内蔵プレーヤーは、その入口をかなり分かりやすくしてくれる存在です!

「自分のスピーカーにつながる?」でもOKです!

例えば、

「今持っているアンプにPHONO端子がない」

「アクティブスピーカーだけ持っています」

「PHONOとLINE、どちらにつなげばいい?」

「将来的にはカートリッジ交換もしたい」

「5台の中で自分にはどれが合う?」

そんな相談でももちろん大歓迎です。現在お使いのアンプやスピーカーが分かれば、接続方法も含めてご案内します!

OTAI AUDIOに相談する

最初は内蔵フォノ。それで十分です。

まずはレコードを買って、家で針を落として、音楽を聴いてみる。

そして何枚か聴いているうちに、

「カートリッジを変えたらどうなるんだろう?」

「外付けフォノイコにしたら?」

「もっと良いスピーカーで聴いたら?」

そんな疑問が出てきたら、その時に次へ進めばいいんです。

そこから機材が少しずつ増えていくのも、オーディオの醍醐味です^^

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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【ペガサス田中のネットワークオーディオいじり #09】Roon Serverでこんなに遊べるの?Synergistic Research「Voodoo」を本気で聴いてレビューします

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【ペガサス田中のネットワークオーディオいじり #09】Roon Serverでこんなに遊べるの?Synergistic Research「Voodoo」を本気で聴いてレビューします

1.自作Roon ServerからTaikoまで聴いてきたペガサスがVoodooを試す!

皆さんこんにちは!OTAI AUDIOのペガサス☆TANAKAです。今回の「ペガサス田中のネットワークオーディオいじり」は、Synergistic ResearchのRoon Server「Voodoo」です。

現在の価格は税込3,960,000円。約400万円のRoon Serverです。かなりハイエンドな価格!しかもシナジーだから、きっと音も機能も普通じゃないですよね(笑)

ただペガサス、Roon Serverについては結構いろいろやってきました。以前は自分でRoon Serverを作って販売していましたし、Roon NucleusからTaiko Audioまで実際に扱ってきました。

なのでVoodooも、価格やブランドだけで判断せず慎重に聴きます!!今回はAurender N30SAをRoon Readyとして使いながら、ULF、アクティブグランド、最後はUSB出力まで順番に試しました。

結果から言うと、このRoon Serverかなりユニークで楽しいですよ!

2.まずは素のVoodooから!そしてULFをONにしたらさらに楽しい!

最初はULFバイアスをOFF、Active Ground Blockも接続せず、まずVoodooそのものの音を確認しました。

これだけでも相当に良い音です。S/Nが良いのはもちろんなんですが、それ以上に空間表現が上手い。奥行きがあって、ボーカルや楽器にもちゃんと厚みがあります。

単純に解像度を上げて聴かせる感じではなく、細かな音を出しながら肉付きも残っているんですよね!ストリーミングなのに、不思議とアナログっぽい気持ち良さがあります。

この時点で「VoodooってULFやアースだけが売りじゃないな」と思いました。追加機能を使わない状態でも、Roon Serverとしての音質は十二分にハイエンドです。

素の状態でもちゃんと良い。じゃあ、ここからシナジーらしい機能を入れたらどうなる?!

VoodooにはSynergistic Research独自のULFバイアスが搭載されていて、フロントパネルのボタンからブルー、グリーン、レッドの3種類を選べます。曲や好みに合わせて、音場や音の質感を変えられる機能です。

※ULF=Ultra Low Frequency。Synergistic Research独自の低周波バイアス技術です。

※シューマン波=地球と電離層の間で発生する極低周波の電磁共振。Synergistic Researchでは、この周波数帯を利用した独自の音質チューニング技術をオーディオ製品に採用しています。

まずブルーにすると、OFFの時よりS/Nが良くなり、空間の奥行きがかなり増えました。ボーカルの後ろや楽器同士の間に余裕が出て、ステージ全体も広く感じられます。

ブルーは自然でバランスが良く、グリーンは中域が少し濃くなる感じ。レッドは音の広がりやパンチが強くなります。ペガサスはレッドが結構好きで、ロックや打ち込み系、J-POPならYOASOBIやAdoみたいなポップスにもかなり合うと思いました。

曲に合わせてRoon Serverのボタンで音を変える。これが意外と楽しいんですよ!

3.Active Ground Block SXをつないだら、さらに音に厚みと奥行きが出た

次はSynergistic ResearchのActive Ground Block SXをVoodooへ接続してみました。Voodooは同社のActive Ground Blockへ接続できるようになっていて、ここからさらにアースまで追い込むことができます。

これがまた相当に効きます!背景がさらに静かになって、ボーカルや楽器の密度が上がる。単純に輪郭がクッキリするのではなく、音像自体が濃くなって、より有機的になるんですよ。

素のVoodooでもアナログ的な厚みがありましたが、Active Ground Block SXを追加すると、その良さがさらに強くなる印象でした。

4.一番驚いたのはUSB出力。思わず朝日社長に聞いてしまった!

そして今回、ペガサスが一番驚いたのはUSB出力です。

ペガサスは以前からネットワークオーディオでは負荷分散を結構重視していて、Roon Serverと再生側は分けてRAATで使う構成が好きなんですよ。今回も最初はAurender N30SAをRoon Readyとして使っていました。

でもVoodooからDACへUSBで直接つないでみたら、これがめちゃくちゃ良い。

USB出力でここまで良かったRoon Serverって、ペガサスの経験ではTaiko Audio ExtremeのオプションUSBボード以来です。あまりにも良かったので、思わず朝日社長に「USBポート、何かやってます?」って聞いてしまいました。

VoodooにはDACへのUSB出力や外部ストレージの接続に使えるUSB端子が2系統用意されています。

普段「負荷分散が大事!」と言っているペガサスでも、VoodooならDACへUSB直結で使いたくなりました。

お気に入りのDACを持っている方なら、これはぜひ一度試してほしい使い方です。

5.なんでこんな音になるの?朝日社長にVoodooの作りを聞いてみた

ここまで聴いたら、当然気になります。なんでこんな音になるの?

eilexの朝日社長によると、Synergistic ResearchはCPUやマザーボード、電源回路などから発生する高周波ノイズをかなり重要視していて、Voodooでは同社のUEFやEM Cellなどを使ってコンピューター内部の電磁環境まで対策しています。

※UEF=Unified Energy Field。Synergistic Researchが採用する電磁界や高周波ノイズへの対策技術で、Voodooでは電源部やCPU周辺などにも応用されています。

※EM Cell=Synergistic Researchが採用する電磁界制御技術の一つ。Voodooではマザーボードや電源回路周辺など、コンピューター内部で発生する高周波ノイズや電磁的な影響を抑える目的で使われています。

さらに朝日社長から聞いて驚いたのが、開発時にストリーミングと同じ曲のアナログ盤を比較しながら音を詰めているという話です。

普通のエンジニアなら、良い電源を入れる、ファンを無くす、OSを軽くする、パーツを選ぶ、といった方向で考えると思います。ペガサスも自作していた頃はそうでした。

でもSynergistic Researchはそこに電磁界対策、シューマン波、アクティブグランドまで入れてくる。

そりゃペガサスが自作しても、Voodooにはならないわけです(笑)

元コンピューターエンジニアの発想だけでは作れないところまでやっているのが、Voodooの一番面白いところだと思います。

eilex河口湖試聴室でもVoodooを聴いてきました!

OTAI AUDIOのYouTubeではeilex河口湖試聴室へ伺い、Voodooを実際に試聴しています。朝日社長によるVoodooの技術解説もありますので、今回の記事と合わせてぜひご覧ください。

【超楽しいRoon Server発見!】eilex河口湖試聴室でみんなでSynergistic ResearchのVoodoo 製品を聴いてきたぞ!|後編

6.まとめ:Synergistic Research、やっぱり普通じゃない!

Voodooを聴いて一番印象に残ったのは、アナログ的な厚みや奥行きがありながら、Roon ServerとしてのS/Nや情報量もしっかり高いことでした。

さらにULFで音を変えて遊べるし、Active Ground Block SXを接続すればもっと濃くなる。それだけでも十分変わったRoon Serverなんですが、個人的にはUSB出力の良さが一番の収穫でした。

税込3,960,000円なので、誰にでもおすすめ出来る価格ではありません。でもRoonをメインで使っていて、サーバーまで本気で音を追い込みたい方なら、一度は聴いてほしいです。

Roon Serverなのにシューマン波を選べる。アクティブアースも使える。USBもめちゃくちゃ良い。Voodoo、やっぱり普通じゃありません!

Taiko Audioみたいにコンピューターとして徹底的に追い込むメーカーがあれば、Synergistic Researchみたいに自社のオーディオ技術を全部Roon Serverへ突っ込むメーカーもある。

こういう全然違う作り方の製品を実際に聴き比べられるから、ネットワークオーディオって楽しいんですよね!

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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #20】“良い音”って、結局なんだ?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #20

“良い音”って、結局なんだ?

 

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです。

この音観録シリーズ、今回で20本目となりました!いつもご覧いただいている皆様、本当にありがとうございます泣

最初の方はひたすら気になるオーディオ機器を紹介していましたが、いつの間にかアナログ中心のシリーズに…笑

今はアナログ関連が多いですが、全く関係ない内容も執筆したいと思っているので是非お楽しみにしていただけたらと!なんなら、「こんな記事が読みたい!」があればどしどしお送りください!是非執筆させてもらいます☆

 

さて!それでは本題へ…今回は記念すべき(?)20本目ですし、アナログからは離れた内容を!

(まあ、思考的な話で言うとアナログなのかもしれませんが…笑笑)

 

この業界で、このオーディオの仕事をしていると本当によく出てくる言葉があります。

「う〜ん、『良い音』ですねェ…。」

そうですね〜、良いですね〜〜。…..と、会話は続くわけなんですが、

“良い音”って、一体なんだ?

低音がガンガン出る音?

細かい音まで聞こえる音?

高い機材から出る音?

ライブ会場のような音?

原音に忠実な音?

考え始めると、意外と難しいんですよね。

そしてオーディオを始めたばかりの方ほど、

「良い音が分かる耳にならないといけない」

と思ってしまうことがあります。(現に、オーディオ歴2年目の僕が今この状態です笑)

今回は少し機材から離れて、そもそも僕たちが言っている“良い音”とは何なのか?を一緒に考えてみたいと思います!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

「良い音」は、1種類ではないのでは?

僕は、良い音には大きく分けて2つの要素があると思っています。

01
音としての基本性能
ノイズが少ない、音程が安定している、音が極端に偏っていない、細かな音が潰れていない……など。
02
その人が「好き」と感じる音
低音が豊かな方が好き、柔らかい音が好き、輪郭のはっきりした音が好き……など。

僕は、この2つが重なったところに、

「自分にとっての良い音」があるんじゃないかなぁ、と思っています。

この記事で考えてみたいこと

01:「良い音」と「好きな音」は違う?
02:低音が多い=良い音?
03:細かい音が聞こえる=良い音?
04:僕が試聴するときに聴いているところ
05:実は「部屋」でも音は大きく変わる
06:高い機材なら必ず良い音?
07:自分の「良い音」を見つける方法
08:結局、一番大事なのは?

01
GOOD OR LIKE?

「良い音」と「好きな音」は、ちょっと違う。

例えば、ものすごく正確に録音の情報を出してくれるスピーカーがあったとします。

音程も正確。左右の位置も分かりやすい。細かなノイズまで全部聞こえる。

測定すれば非常に優秀かもしれません。

でも、その音を聴いた人が、

「なんか疲れるな……」

と思うこともあります。

余談ですが、先日、ペアで400万円ほどする某ブランドのモニタースピーカーをお客様宅へ納品しまして、特に激しい設置などはなかったので運動量的には疲れないはずなのですが…帰社したらドッと疲れが。あまりにも解像度が良すぎて脳が疲れたのでしょう。

逆に、少し柔らかくて、低音がふっくらしていて、

「測定上は完全にフラットじゃないかもしれないけど、ずっと聴いていたくなる」

という音もあります。ジャズ喫茶なんか、そういうところが多いイメージです。

オーディオって、「正しい音」と「好きな音」が必ずしも100%同じではないんです。

オーディオにおいて、ここが面白いところの一つだと思います。

02
BALANCE

低音がいっぱい出れば、良い音?

初めてスピーカーを聴き比べると、低音が強く出る方が迫力を感じやすいです。

「おお!こっちの方がすごい!」

となりやすいんですよね。迫力ある=良い音と。

でも、少し長く聴いてみると、

ベースだけが大きすぎる。

ボーカルが引っ込んで聞こえる。

キックの音が全部同じように聞こえる。

なんてこともあります。

僕が大事だと思うのは、

低音・中音・高音のどこかだけが目立つのではなく、全部が自然につながっていること。

なんかすごくわかりやすい画像をAIに生成してもらいました。こういうことです。「量」よりもバランスだと思います。このバランス感が、それぞれのメーカーによって味付けが違うので、またこれが面白いんですよね〜〜。

03
DETAIL

細かい音がいっぱい聞こえれば、良い音?

これもオーディオではよく聞く話です。

例えば今まで気づかなかった、

ボーカルの息遣い。ギターの弦へ指が触れる音。スタジオの残響。ドラムの後ろで小さく鳴っているパーカッション。

こういった音が聞こえると、

「お!情報量すごい!」

となります。

もちろん、これはとても良いことです。

でも僕は、細かい音が聞こえること自体より、

細かい音が聞こえるのに、ちゃんと「一曲の音楽」としてまとまって聞こえること。

こっちの方が大事だと思っています。

細かい音が出てるだけで、音をバラバラに分析しているだけになってしまったら、音楽を楽しむという本来の目的から少し離れてしまいますよね。(とは言えど、そのレベルの細かい音まで聞こえるような製品は、そもそもまとまり感も素晴らしく作られていることが多いので、言うことなしですが。笑)

04
LISTENING POINT

僕が試聴するときに、ざっくり聴いている5つ

「何を、どこを聴けばいいか分からない」という方は、まずこのあたりから意識すると分かりやすいかもです。

① 音のバランス
低音だけ、高音だけが強くなりすぎていないか。ボーカルが自然に聞こえるか。
② 音色
ピアノがピアノらしいか。声が人の声として自然に感じられるか。
③ 音の位置・空間表現
ボーカルが真ん中にいるか、ギターやドラムがどこにいるのか見えるか、リバーブなどによる奥行きが感じられるか。(左右の位置関係等は録音によるが…)
④ それぞれの音の輪郭
ここは少し難しいところですが、キックの輪郭であったり、ボーカルの口の形(大きさ)であったり…要するにリアリティ的な部分。情報量が売りの機材なんかはこういったところを注視します。
⑤ 長時間聴きたいと思えるか
大事。結構大事。

なんやかんや言及しましたが、結局、「もっとこのまま聴いていたいか」。僕は結構ここを大事にしています。

結局、”良い音”って「試聴を続けたくなる音」なのかもしれませんね。

聴き比べる時、「音量」にはかなり注意。

これは機材を比較する時にすごく大事です。

人間の耳は、少し音が大きいだけでも、迫力がある・細かい音が聞こえる・低音が出ている。

と感じやすくなります。

なのでAとBを比較するとき、

できるだけ同じくらいの音量で聴き比べる。

これだけでも印象がかなり変わります。

「大きい音=良い音」にならないようにしたいですね。

05
ROOM

実は「良い音」を決めているのは、機材だけじゃない?

100万円のスピーカーを買えば、どこへ置いても100万円の音がする。

……というわけではありません。

音はスピーカーから出たあと、床・壁・天井・家具と、いろいろな場所で反射してから耳へ届きます。

だから、スピーカーを20cm動かしただけで低音の量が変わったり、

少し内側へ向けただけでボーカルの位置がはっきりしたりします。

こちらもAIにお願いしたらわっかりやすい画像を。便利です。便利すぎます。

「機材を変える前に、置き方を変えた方が音が良くなった」

なんてことも普通にあります。セッティングの重要性…!

06

じゃあ、高い機材なら絶対に良い音なの?

高価格なオーディオ機器には、ちゃんと高くなる理由があります。

振動を抑える、ノイズを減らす、回転精度を上げる、より優れた部品を使う、筐体を強くする。

そうした積み重ねによって、今まで聞こえにくかった情報をより正確に再生できる可能性は高くなります。

でも、

値段が10倍になったら、自分の「好き」が10倍になるとは限りません。

ここはオーディオの難しくも面白いところ。

50万円のスピーカーより、20万円のスピーカーの方が自分は好きだった。

なんてことも全然あり得ます。だからこそ、試聴って大事なんですよね。

07
FIND YOUR SOUND

自分の「良い音」を見つける、一番簡単な方法。

これはシンプルです。

自分がよく知っている曲を、
いろいろな環境で聴いてみる。

試聴用だからといって、難しいジャズやクラシックを用意する必要はありません。

普段から100回聴いている曲の方が、違いは分かりやすいです。

例えば、

ボーカル
声が近い方が好き?少し奥にいる方が好き?
ベース
量が欲しい?それとも輪郭が見える方が好き?
高音
キラッとした方が好き?柔らかい方が好き?
空間
音が目の前に来る方が好き?奥行きを感じたい?

こうやって、「自分はこっちが好きなんだ」を少しずつ集めていく。

良い耳になるというより、「自分の好みが分かる耳になる」という方が近いかもしれません。

 

 

という事で、オーディオ店員である僕が普段から使っている試聴曲を数曲ご紹介!

①

Yosi Horikawa / Wandering(放浪)

この曲は、空間表現や定位、低域の出方がとても分かりやすいのでよく使っています。

あたかも森の中にいるような包まれ方、かつそこから出てくる勢いのあるキック。鳥の鳴き声の実在感、ベースの深い低域がどこまで出てくれるのか、かなり面白い曲なので是非聴いてみてください。

Spotify

Apple Music

②

Joe Satriani / Rubina

キック、ハイハット、メロディがそれぞれ分かりやすく配置されていて、音色・強弱がハッキリとわかります。オーディオの観点で聴くにはとても分かりやすい曲かなと思います。こちらも是非。

Spotify

Apple Music

③

corto.alto & Vector / GO

僕がDJでもたまに使うcorto.altoより、”GO”。

すみません、この曲はただ単にめっちゃ好きなのでよく使ってます笑

この曲、MIXの手法がかなり特殊で、それぞれの楽器が左右に配置され、ボーカルが真ん中にぽっかりと存在する、という……ん〜、説明すると難しいのでとりあえず聴いてください。カッコいいんで!!!

Spotify

Apple Music

スペックは大事。でも、最後は耳で決めていい!!

オーディオにはたくさんの数字があります。

周波数特性、出力、S/N比、ワウ・フラッター、歪率、能率。

もちろん全部、製品を理解するために大切です。

でも、

スペック表を見て感動するために、オーディオを買うわけではありません。

好きな曲を聴くためですよね!?

数字はあくまでも候補を絞る材料。最後は実際の音を楽しめるかどうかで決めていいと思います。

08
FINAL ANSWER

結局、一番大事なのは?

ここまで、

バランス、音色、定位、情報量、部屋…。

いろいろ話してきました。

でもすみません、最後はものすごくシンプルだと思います。

その音で、
好きな音楽をもっと聴きたくなるか。

いつも聴いているアルバムなのに、

「もう一回聴こうかな」

と思える。

今まであまり聴かなかったレコードまで棚から出したくなる。

曲を飛ばさず最後まで聴いてしまう。

そういう音が、

その人にとって一番の「良い音」なんじゃないでしょうか!!!

まとめ:「良い音」を誰かに決めてもらわなくていい。

オーディオを始めると、

レビューやら価格、スペック、ブランド。

いろいろな情報が入ってきます。

もちろん、それらも選ぶ上では大切です。

でも、

誰かが100点と言った音が、
自分にも100点とは限らない。ですよね。

逆に、世間では入門機・エントリークラスと呼ばれているシステムでも、

自分が毎日楽しく音楽を聴けているなら、それは十分に『良い音』だと思います。

”良い音”を探すということは、結局「自分が音楽をどう聴きたいか」を探すことなのかもしれません。

そう考えると、オーディオ選びもちょっぴり気楽になりませんか?

正解を当てるのではなく、自分の好きな音を見つけていきましょ〜!

前回の音観録はこちら!

小さな部屋でレコードを楽しむなら、どんな機材がいい?

限られたスペースでも、機材数とスピーカーの選び方を工夫してレコードを楽しむ方法を紹介しています。

音観録 #19を読む

「自分の好きな音がまだ分からねえ」でも大丈夫です!

例えば、

「今よりボーカルを綺麗に聴きたい」

「低音は欲しいけど、ボンボンするのは嫌」

「長時間聴いても疲れない音がいい」

「ジャズを気持ちよく聴きたい」

「今のシステムの何が不満なのか自分でも分からない」

こんな伝え方で十分です!
好きな音楽や現在お使いの機材を聞きながら、一緒に方向性を探していきましょう。

OTAI AUDIOに相談する

「良い音」が分からなくても、音楽が好きなら大丈夫!

オーディオショップで試聴して、

「どうですか?音場が広がりましたよね?」

と言われても、

「……よく分からない。」

全っ然大丈夫です!

最初から専門用語で違いを説明できる必要なんてありません。

ただ、

「こっちの方が好き」「こっちの方がずっと聴いていたい」

その感覚が分かれば十分です。

そこから少しずつ、「あ、自分はこういう音が好きなんだ」と分かってきます。

それこそがオーディオの面白いところだと思います!

 

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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【3万円以下特集 第9弾】6種類聴き比べてペガサスが一番好きだった!ヘッドシェル付き税込18,480円の国産MMカートリッジ100SOUNDS「RC-AL100」が凄い!

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【3万円以下特集 第9弾】6種類聴き比べてペガサスが一番好きだった!ヘッドシェル付き税込18,480円の国産MMカートリッジ100SOUNDS「RC-AL100」が凄い!

1.今回はカートリッジ!しかもペガサスが昔から好きなRC-AL100

皆さんこんにちは!OTAI AUDIOのペガサス☆TANAKAです。3万円以下特集、第9弾です!

今回は久しぶりにアナログ関係、それもレコードプレーヤー本体ではなくカートリッジです。

ご紹介するのは100SOUNDS「RC-AL100」。ホームリスニング向けに作られたヘッドシェル付きMMカートリッジで、現在の価格は税込18,480円です。

実はこのRC-AL100、OTAI AUDIOではかなり昔から扱っていますし、YouTubeでも以前しっかり比較試聴しているんですよ。

なので今回「3万円以下特集で何かカートリッジやりたいな」と考えた時、ペガサスの中ではかなり早い段階でRC-AL100が候補に上がりました。

だってこれ、以前6種類のMMカートリッジを聴き比べて、ペガサスが一番好きだったやつなんですよ!

2.6種類のMMカートリッジを比較して、一番好きだったのがRC-AL100!

以前OTAI AUDIOのYouTubeで、MMカートリッジを6種類集めて比較試聴しました。ortofon「2M Blue」「2M Red」、Goldring「E1」「E2」「E3」、そして100SOUNDS「RC-AL100」です。

価格も構造も違いますし、カンチレバーの素材や針先の形状も違うので、同じMM型でも音はかなり違いました。2M Blueのように繊細で情報量の多いモデルもあれば、Goldring E1のように温かくアナログらしい音を聴かせるモデルもあります。

その中で、ペガサスが一番好きだったのがRC-AL100でした。

これ、値段を考えて選んだんじゃないです。普通に6種類聴いた中で、ペガサスはRC-AL100の音が一番好きだったんですよ!!!

価格順に好きになるわけじゃない。だからオーディオは楽しいんですよね!

一緒に試聴したようすけ管理人も「パンチがあってフレッシュ」「入門用として非常に良い」「もっと高い価格でもおかしくない」という評価が出ていましたね♪

昔の動画なので当時と現在では販売価格も違いますが、今でもヘッドシェル付き税込18,480円。改めて考えても、かなり頑張った価格だと思います。

実際に6種類を聴き比べた動画はこちら!

動画ではMM型とMC型の違いから、カンチレバーや針先による音の違いまで解説しつつ、6種類を実際に比較しています。RC-AL100だけではなく「MMカートリッジって、こんなにキャラクターが違うの?!」という部分も聴いていただきたいです。
もう5年以上前の動画なので懐かしいですね・・・!

6種類のMMカートリッジ聴き比べを行いました。MM・・・侮れません!

3.パンチ、グルーヴ、クリアさ!JAZZやROCKがめちゃくちゃ楽しい

じゃあペガサスはRC-AL100の何がそんなに好きだったのか?

まずグルーヴ感です。音楽のノリが良くて、リズムがしっかり前へ出る。特にドラムやベースのパンチが気持ち良く、JAZZやROCKを聴いた時に「おお、これ楽しい!」となるタイプのサウンドです。

元気ハツラツなのに、音がモコモコしたり荒っぽくなったりするわけではありません!シャキッとしたクリアさがあって、解像度もしっかり出る。明るくフレッシュで、音楽の勢いを失わないところがRC-AL100の良さだと思いますね!

メーカー自身もRC-AL100について、高い出力を持ち、豊かで伸びのある音を狙ったホームリスニング用カートリッジとして説明しています。ラウンジやバーでの選曲にも対応できる設計ですが、スクラッチを主目的としたDJカートリッジではありません。

MM型って、MC型と比べると「入門用」みたいに扱われることがあります。でもペガサスはそういう上下関係では考えていません。MMにはMMの太さや勢い、グルーヴがありますし、RC-AL100はその魅力をかなり分かりやすく聴かせてくれます♪

JAZZやROCKを元気良く鳴らしたいなら、RC-AL100はかなり良いですよ!

4.しかもヘッドシェル付き。カートリッジ交換が一気に身近になる!

そしてRC-AL100のもう一つ大きな特徴が、最初からヘッドシェルへ取り付けられた状態で販売されていることです。

カートリッジ交換を初めてやる方にとって、意外とハードルになるのがカートリッジ本体をシェルへ固定する小さなネジと、端子へ取り付ける4本の細いリード線なんですよ。慣れれば普通に出来ますが、初めてだと「この細い線ちぎったらどうしよう」「針折りそうだな・・・」「端子4本あるけど何色をつなげるの???」ってなります。

RC-AL100なら、その部分は最初から組み上がっています。一般的な着脱式ヘッドシェルに対応したプレーヤーなら、ヘッドシェルごと交換して、使用するプレーヤーに合わせて針圧や位置を調整すれば使えます。

もちろんプレーヤーによってオーバーハングなどの調整は必要になりますので、「どんなプレーヤーでも挿した瞬間100%完了!」ではありません。でもカートリッジ単体を一から取り付けるより、かなり気軽で楽ちんですよ!!!

「カートリッジを交換して音を変えてみたい!」という最初の一歩には、ヘッドシェル付きって本当にありがたいんです。

そして一度調整してしまえば、別のカートリッジを付けたヘッドシェルと交換して聴き比べるのも簡単です。同じレコードをカートリッジだけ変えて聴く。これをやり始めると、アナログがまた一段楽しくなります。

5.MM型だから扱いやすい!交換針もあるので長く使えます

RC-AL100はMM型で出力は5mV。一般的なMM対応フォノイコライザーや、プリメインアンプなどに搭載されたMM PHONO入力で使いやすい仕様になっています。

針先は0.6milの丸針で、推奨針圧は2g。メーカーはレコードの曲を頭出ししやすくすることも考えて丸針を採用しており、自宅で普通にレコードを聴く用途だけでなく、ラウンジやバーなどでの選曲にも対応しているみたいです!

そしてMM型のありがたいところが、針を自分で交換できること。RC-AL100にも専用交換針「RS-AL100」が用意されていますので、針が寿命になったらカートリッジ全部を買い直す必要はありません。これって意外に大きいポイントですよね。

初めてカートリッジを交換する方にとって、「扱いやすい」「交換針がある」「ヘッドシェルまで付いている」というのは、かなり安心できる組み合わせだと思います。

6.そして忘れちゃいけない、この缶ケースが可愛い!

そしてRC-AL100を紹介するなら、これも書きたい。

パッケージの缶が可愛いんですよ!

なんというか、いかにもオーディオ製品という無機質な箱ではなく、ちょっと昔のお菓子や茶葉でも入っていそうな缶なんですよね。こういうパッケージ、ペガサスかなり好きです。

しかも単なる飾りではありません。メーカーによると密閉性を高めて湿気からカートリッジを守り、持ち運びにも使えるように作られています。内部スポンジには予備カートリッジを収納できるスペースまで用意されています。

レコードって、音だけじゃなくジャケットや盤そのものを所有する楽しさも大きいじゃないですか。カートリッジもこういう「持っていて嬉しい」パッケージだと、なんか愛着わくんですよね。

7.RC-AL100の仕様を確認しておきます

最後にRC-AL100の基本仕様をまとめておきます。現在OTAI AUDIOでの販売価格は税込18,480円です。

方式 MM型カートリッジ
針圧 2g
出力レベル 5mV
針先形状 0.6mil 丸針
周波数特性 20Hz〜20kHz
交換針 RS-AL100
生産国 Made in Japan
OTAI AUDIO販売価格 税込18,480円

8.まとめ:税込18,480円でここまで楽しませてくれるカートリッジは貴重!

RC-AL100って、スペックだけ並べると「ヘッドシェル付きの1万円台MMカートリッジ」です。でもペガサスが今回3万円以下特集で改めて紹介したかった理由は、そこじゃありません。

実際に6種類のMMカートリッジを比較して、ペガサス自身が一番好きだった。パンチがあって、グルーヴがあって、音がクリアで、JAZZやROCKを気持ち良く鳴らしてくれる。そのうえヘッドシェル付きなので、カートリッジ交換を初めて試す方にも使いやすい。

さらにMM型なので交換針も用意されていて、Made in Japan。そこへあの可愛い缶まで付いて税込18,480円です。

レコードプレーヤーを買い替えなくても、カートリッジを交換するだけで音楽の表情はかなり変わります。RC-AL100は、その楽しさを気軽に体験させてくれる一本です!

すでにお気に入りのカートリッジを持っている方でも、JAZZやROCK用としてRC-AL100を一本持っておくのは全然アリだと思います。ヘッドシェルごと交換して、その日のレコードや気分で使い分けるのもアナログならではです。

そして、まだ一度もカートリッジを交換したことがない方。せっかく交換できるレコードプレーヤーを持っているなら、一度やってみてください。同じレコードなのに「こんな音も出るんだ!」となるのが、カートリッジ交換の楽しいところですよ!

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【ペガサス田中のネットワークオーディオいじり #08】最近なぜか「二重ルーター」が熱い?!DATA ISO BOX、シナジールーター、NET SILENTでオーディオ専用ネットワークを本気で作ってみる!

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【ペガサス田中のネットワークオーディオいじり #08】最近なぜか「二重ルーター」が熱い?!DATA ISO BOX、シナジールーター、NET SILENTでオーディオ専用ネットワークを本気で作ってみる!

1.なんか最近「二重ルーター」の話、多くないですか?

皆さんこんにちは!OTAI AUDIOのペガサス☆TANAKAです。最近SNSを眺めていると、「二重ルーターってどうなの?」「オーディオ用にネットワークを分ける意味あるの?」みたいな話を以前より目にするようになりました。

いや、この話ペガサスちょっと前にかなり書いたぞ・・・と思いつつ、同時にちょっと嬉しいんですよ。ネットワークオーディオって、少し前まではLANケーブルやスイッチングハブの交換が中心だったのに、今では家庭用とは別にオーディオ用ルーターを使う話まで普通にされるようになってきました。

しかもOTAI AUDIOではTOP WING「DATA ISO BOX」に加えて、Synergistic Research「Network Router UEF」、EDISCREATION「NET SILENT」と、価格も設計思想もかなり違うオーディオ用ルーターを実際に扱っています。以前の「ネットワークオーディオいじり #02」では、ルーターでなぜ音が変わるのか?家庭用とオーディオ用でネットワークを分ける意味は何なのか?という部分をペガサスなりに考察しました。

今回はその後日談というか、もっと実践的な話です。理屈や考察については前回やりましたので、今回は「実際にどう接続するのか?」「3機種はどう違うのか?」「自分のシステムなら何を選ぶのか?」というところを中心に書いてみます!

2.二重ルーターって、実際には何をしているの?

二重ルーターの接続自体は、そんなに難しくありません。今まで使っている家庭用Wi-Fiルーターはそのまま残して、そのLANポートからオーディオ用ルーターへ接続します。さらにNAS、Roon Server、ネットワークプレーヤーなど、音楽再生に使う機器をオーディオ用ルーター側へ接続します。

家庭用ルーターにはテレビ、スマートフォン、コンピューター、ゲーム機、スマート家電など普段使う機器を接続して、オーディオ用ルーターには音楽再生に必要な機器をまとめます。ネットワーク的にはルーターを境に別々のネットワークを作ることになり、専門用語では「ブロードキャストドメインの分割」なんて呼びます。

家中の機器と同じネットワークで音楽を再生するのではなく、音楽再生専用のネットワークを別に作る。

難しい名前は覚えなくても、とりあえずこれだけ分かれば大丈夫です。

3.DATA ISO BOX、シナジールーター、NET SILENTをペガサスならどう選ぶ?

今回のメインテーマです!同じオーディオ用ルーターでも、DATA ISO BOX、シナジールーター、NET SILENTは価格も作り方も、ペガサスが聴いた音質もかなり違います。

まずTOP WING「DATA ISO BOX」は税込55,000円。オーディオ用ルーターというジャンルで5万円台というのは、今考えてもかなり攻めた価格です。「二重ルーターは試してみたい。でもいきなり30万円とか70万円は無理!」という方でも導入しやすく、家庭用とオーディオ用でネットワークを分ける効果を実際に試せるのが大きな強みです。

音質も変に派手な方向ではなく、ペガサスが聴くとS/Nが良くなり、背景がクリアになって、音像や細かな音が分かりやすくなります。まず二重ルーターという考え方を自分のシステムで試してみたいなら、DATA ISO BOXは非常に使いやすい製品だと思います。

対してSynergistic Research「Network Router UEF」、通称シナジールーターは税込726,000円。70万円を超えるルーターなので、価格だけ聞いたら「何言ってんだ?」となりますよね。まあ、たしかに高いですよ?(笑)

でもペガサスはOTAI AUDIOのリファレンスとして長く使ってきましたし、多くのお客様にもご愛用いただいています。単純にノイズが減ってS/Nが良くなるだけではなく、ボーカルの肉付き、低域の厚み、音像の密度感が増して、音楽全体がかなり濃くなるんですよ。

ネットワーク機器を交換した時に「解像度は上がったけど音が細くなった」と感じる製品もありますが、シナジールーターはその逆で、情報量を出しながら音に厚みも持たせてくる。ハイエンドなネットワークプレーヤーやRoon Serverを使っていて、ストリーミング再生も本気で音を追い込みたい方にぜひ聴いてほしい製品です。

そして最近ペガサスがかなり気に入っているのがEDISCREATION「NET SILENT」です。JPSMが税込330,000円、上位のJPEMが税込616,000円で、リニア電源、高精度OCXOクロック、SFPポート、LANポートごとのグランドアイソレーション、アルミ筐体など、完全にオーディオ機器として設計されています。

Wi-Fiも最初から搭載せず、便利だから何でも詰め込むのではなく、音楽再生に必要な機能を残しながら余計なノイズ源を減らすという考え方が徹底されています。JPSMはEDISCREATIONらしい温度感を保ちながらS/N、解像度、空間表現が良く、JPEMではさらに音像の立体感や繊細さが増して、ボーカルや楽器がより生々しく感じられます。

同じNET SILENTでもJPSMとJPEMで結構音が違うんですよね。こういう比較を何度もやっていると、ペガサスとしては「ルーターなんてパケットが届けば、つまりビットパーフェクトなら全部同じでしょ?」だけでは説明できないと感じます。

ペガサスなら、まず二重ルーターを試したい方にはDATA ISO BOX。音の厚みや密度まで含めてハイエンドで追い込みたい方にはシナジールーター。電源、クロック、SFP、グランド処理まで含めてネットワーク機器そのものをオーディオ機器として選びたい方にはNET SILENT、という感じでおすすめします。

4.オーディオ用ルーターにWi-Fiが無い理由と、スマホ操作はどうするの?

ここで「じゃあRoonやネットワークプレーヤーをスマホからどうやって操作するの?」という疑問が出ますよね。DATA ISO BOX、シナジールーター、NET SILENTは、一般的な家庭用Wi-Fiルーターのように無線機能まで一台の中にまとめる設計ではありません。

スマートフォンやタブレットをオーディオ側へ接続する場合は、別途Wi-Fiアクセスポイントを用意します。例えばTOP WING「OPT AP」は、オーディオシステムで無線操作するために作られたアクセスポイントで、ルーターにはルーターの仕事をさせて、無線通信は別の機器に任せるという考え方です。

#07で「ルーター=Wi-Fiではありません!」と書きましたが、オーディオ用ルーターではまさにその使い方になります。家庭用Wi-Fiルーターでは一台にまとめられていた機能を、音質を考えて別々の機器に担当させます。

5.ビットパーフェクトなのに、なんでルーターで音が変わるの?

ネットワークオーディオの話をすると本当によく聞かれます。「デジタルデータなんだから、0と1が同じなら音も同じでしょ?」という疑問ですね。ペガサスもルーターを交換することで音楽データそのものが別のデータに変化している、な~んて考えているわけではありません!

ただ、データがビットパーフェクトで届いていることと、最終的にDACから出てくるアナログ信号まで完全に同じになることは別の問題だと考えています。ネットワークプレーヤーやDACはLANケーブルを通してデータを受信しますが、その接続にはネットワーク機器の電源や回路から発生する高周波ノイズなど、音楽データとは別の電気的な要素も関係します。

そしてデジタルで受信した音楽を、最後はDACやネットワークプレーヤー内部の回路でアナログ信号へ変換します。そのアナログ回路にネットワーク側から回り込んだノイズが影響すれば、0と1が同じでも最終的な再生音に差が出る可能性があります。

データが壊れるから音が悪くなるのではなく、ネットワーク側から回り込む電気的なノイズが、最終的なアナログ再生へ影響する。ペガサスはここを重要だと考えています。

家庭で一台のルーターだけを使っている場合、テレビ、コンピューター、ゲーム機、スマート家電など色々な機器が同じネットワークにつながっています。二重ルーターにして音楽再生用のネットワークを分けることで、不要な通信を減らすだけでなく、家庭内の機器やネットワーク機器からオーディオ側へ回り込むノイズを減らすことも期待できます。

ただし、これだけでオーディオ用ルーターの音質差を全部説明できるとは思っていません。DATA ISO BOX、シナジールーター、NET SILENTを比較すると、S/N、低域の厚み、音像の密度、奥行き、余韻、ボーカルや楽器の生々しさまでそれぞれ違いますので、ルーター内部の電源、クロック、グランド処理、筐体なども再生音に関係しているとペガサスは考えています。

もちろん「理屈として納得できない」という方がいても全然いいと思います。だからこそペガサスは、理屈だけで良い悪いを決めるのではなく、同じシステムで交換して比較試聴して、必要かどうかは最後に自分の耳で判断するのが一番だと思っています。

OTAI AUDIOのYouTube「ネットワークオーディオ初心者講座」もぜひご覧ください!

この話についてはYouTubeの「ネットワークオーディオ初心者講座」でもかなり詳しく紹介しています。第一弾ではネットワークオーディオとノイズについて、第二弾では二重ルーターの意義、第三弾では実際にオーディオ用ルーターを使って比較試聴していますので、今回の記事と合わせてぜひご覧ください。

【絶対に知らない?!】99%の人が知らないネットワークオーディオの秘密教えます!|ネットワークオーディオ初心者講座第一弾

【知らないと損する!】TAKTSTOCK 庵さんが熱く語る「二重ルーター」の意義とは?|ネットワークオーディオ初心者講座第二弾

【ルーターで音が変わるわけがない!】・・・という人ほど見てほしい動画になっています!|ネットワークオーディオ初心者講座第三弾

6.二重ルーターを使うなら、ネットワーク構成もちゃんと考えよう!

二重ルーターは音質だけ考えてLANケーブルを接続すれば完結!という製品では残念ながらありません。家庭用側とオーディオ用側が別のネットワークになりますので、NASやRoon Server、ネットワークプレーヤー、スマートフォンをどちらへ接続するのかも考える必要があります。

例えばNASを家庭用ルーター側からオーディオ用ルーター側へ移動すると、IPアドレスが変わる場合があります。RoonへNASをIPアドレスで登録していると、そのIPアドレスが変わったことで音楽フォルダーへアクセスできなくなることもあります。

この問題については「ネットワークオーディオいじり #06」で詳しく紹介しました。DELAやfidataなど、対応している環境ならIPアドレスではなくホスト名で登録することで、IPアドレスが変更された場合にも再設定を減らせます。

スマートフォンやタブレットからRoonやネットワークプレーヤーを操作する場合も、基本的にはオーディオ側のネットワークへ接続します。そのために先ほど紹介したOPT APのような無線アクセスポイントをオーディオ用ルーター側へ接続するわけです。

またRoon ARCのように外出先から自宅へアクセスする機能は、二重ルーターにすることで設定が複雑になったり、製品によっては利用できない場合があります。オーディオ用ルーターを導入する時は、音質だけでなく、自分が普段どうやって音楽を再生しているのかまで含めて構成を決めることが大切です。

オーディオ用ルーターって、製品を売ってLANケーブルを挿して終わりじゃないんですよね。NAS、Roon、ネットワークプレーヤー、無線APまで含めてちゃんと使える状態にする必要がありますので、この辺は元インフラSEのペガサスにお任せください!

また、設定に自信がない方やご不明なときもペガサスまでご連絡くださいね♪

7.まとめ:二重ルーターは「ネットワークを分ける」だけじゃない!ルーター自体の音も聴いてほしい

二重ルーターの基本は、家庭用ルーターの下にオーディオ用ルーターを追加して、NAS、Roon Server、ネットワークプレーヤーなど音楽再生に使う機器を家庭用ネットワークから分けることです。家庭内の色々な通信から回り込む電気的なノイズをできるだけ減らす。ペガサスはそこに大きな意味があると考えています。

そしてオーディオ用ルーターは、どれを使っても同じ音になるわけではありません。DATA ISO BOXは二重ルーターを比較的導入しやすい価格で試すことができ、シナジールーターは音の厚みや密度、有機的な表現が強く、NET SILENTは電源やクロック、グランド処理まで徹底することでS/N、空間表現、音像の立体感を追い込んでいます。

二重ルーターにすることだけが目的じゃない!せっかくオーディオ専用のネットワークを作るなら、使うルーター自体の音も比較して選んでほしいんです。

「ビットパーフェクトなら全部同じでしょ?」という方や考え方も全然ありだと思いますよ。でも、ペガサスも理屈を否定しているわけではありませんし、むしろそういう疑問がある方にこそ、家庭用ルーターだけの状態と二重ルーターを同じシステムで比較してほしい。そこで音が変わると感じるのか、必要ないと感じるのかは、最後に自分の耳で決めればいいと思っています!

ネットワークオーディオ、まだまだ試したいことだらけです!!!

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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #19】小さな部屋でレコードを楽しむなら、どんな機材がいい?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #19

小さな部屋でレコードを楽しむなら、どんな機材がいい?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードを始めたいけど、

「そもそも部屋が狭いんだけど、オーディオって置けるの?」

という方、結構多いと思います。

ワンルームだったり、寝室だったり、自分のデスク周りだったり。

大きなアンプを置いて〜、大きなスピーカーをスタンドに載せて〜、オーディオラックも用意しちゃお〜……

なんてやっていたら、

「いや、寝る場所なくなるわい!!!wwwwwww」

と、なってしまいますね。(冷静)
でもご安心を。

レコードを楽しむために、必ずしも大きなシステムが必要なわけではありません。

今回は小さな部屋でも無理なく置けて、ちゃんとレコードの音を楽しめるシステムを考えてみます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

結論:「機材を何台置くか」を減らすのがポイント。

小さな部屋で僕がまず考えるのは、

「機材を何台置くか」

です。

本格的なレコードシステムなら、

レコードプレーヤー
↓
フォノイコライザー
↓
アンプ
↓
スピーカー

という構成もあります。

もちろん、ひとつひとつ選んで音を追い込むなら最高に面白いです!

ただ、小さな部屋なら…

プレーヤー
+
アンプ内蔵スピーカー

という2種類だけのシステムがかなり便利です。

さらに、

プレーヤー側にフォノイコライザーを内蔵させる方法と、スピーカー側にフォノイコライザーまで任せる方法があります。

少しややこしいですが、ここを理解すると小さい部屋のオーディオ選びがかなり楽になります。

この記事でわかること

01:小さい部屋では「大きさ」より機材数
02:スピーカーはアクティブが便利
03:近くで聴く「ニアフィールド」という考え方
04:小さい部屋では低音を欲張りすぎない
05:おすすめプレーヤー
06:省スペース向け小型スピーカー
07:音質も欲しいならKEF Coda W
08:僕ならこの3パターン
09:小さな部屋での置き方

01
LESS BOXES

「小さい機材」より先に、「機材を減らす」。

省スペースと聞くと、すぐに本体サイズを見がちです。

もちろんサイズも重要。

ただ僕は、それ以上に箱の数を減らした方が効果が大きいと思っています。

例えば、

構成A
プレーヤー + フォノイコ + プリメインアンプ + スピーカー
構成B
プレーヤー + アクティブスピーカー

構成Bなら、アンプを置く棚も必要ありません。

そしてプレーヤーかスピーカーのどちらかにフォノイコライザーが入っていれば、外付けフォノイコも不要です。

コンセントや接続ケーブルも減らせます。

小さな部屋では「全部を小さくする」より「役割をまとめる」がかなり効きます。

02
ACTIVE SPEAKER

アンプ内蔵スピーカーが、小さい部屋では本当に便利。

アクティブスピーカーとは、アンプをスピーカー側に内蔵しているタイプ。

普通のパッシブスピーカーなら別途アンプが必要ですが、アクティブなら必要ありません。

つまり、

プレーヤーからスピーカーへ。

かなりシンプルです。

さらに今回後半で紹介するKEF「Coda W」のように、
アンプだけでなくフォノイコライザーまでスピーカー側へ内蔵しているモデルもあります。

「良い音は欲しい。でもオーディオラックを機材で埋めたくない。」

そんな方にアクティブスピーカーはかなり相性が良いです。

03
NEARFIELD

小さい部屋なら「近くで聴く」を味方にしよう。

広いリビングでオーディオを楽しむ場合、スピーカーから数メートル離れて聴くこともあります。

でも小さい部屋なら、そこまで距離を取れません。

だったら逆に、

小型スピーカーを耳の近くに置いて、近い距離でしっかり聴く。

この考え方がかなり使えます。

いわゆるニアフィールドです。

大音量を出さなくても、スピーカーと自分の距離が近ければ細かな音を楽しみやすい。

デスク、小さなソファ、ベッドサイドなどでも十分にレコードリスニングは成立します。

04

大きなスピーカーなら良い……とは限らない。

「せっかくなら大きいスピーカーの方が良い音なんじゃない?」

という気持ちも分かります。

ただ、小さい部屋では低音の扱いが難しくなることがあります。

壁との距離が近くなりやすく、置く位置によっては低域が膨らんで、

「ボンボンする」

「ベースだけやたら大きい」

ということも。

小さい部屋ほど、「どこまで低音を出せるか」より「低音を扱いやすいか」を意識したいです。

ただしこれは、「小さい部屋では高音質なスピーカーは必要ない」という意味ではありません。

むしろ機材数を減らした分、スピーカーそのものへしっかり予算をかけるという考え方もかなりアリです。

05
TURNTABLE

HAKU / HTT-1100

26,800円(税込)

HAKU HTT-1100

HAKU HTT-1100

小さいシステムでも、「後から遊べる余白」は残したい。

小さい部屋向けというテーマでも、HTT-1100はかなり使いやすいと思います。

ポイントはLINE / PHONO出力を切り替えられること。

普通のアクティブスピーカーなら内蔵フォノイコライザーを使ってLINE出力。

後ほど紹介するKEF Coda WのようにMMフォノ入力を持つスピーカーなら、
プレーヤーをPHONO出力にしてスピーカー側のフォノイコライザーを使うという組み方もできます。

さらにBluetooth出力にも対応。

そして後からカートリッジ交換も可能です。

つまり
最初はシンプルに。ハマったら後から音を変える。

「システムは小さくしたいけど、アナログの楽しさまで小さくしたくない」という方にはちょうど良いです。

HAKU HTT-1100を見る

もっと簡単にしたいなら、DENON / DP-29F。

DENON DP-29F

DENON DP-29F

とにかくシンプルにレコードを聴きたいならDP-29Fも候補です。

フォノイコライザーを内蔵し、さらにフルオート。

レコードを載せてスタートすればアームが自動で動き、演奏終了後も自動で戻ります。

小さい部屋では、ベッド、机、収納などがすでに近くにあることが多いですよね。

「細かい操作をする場所を作らなくても、普通に音楽を聴ける」

という便利さも結構大きいです。

06
ULTRA COMPACT SPEAKER

IK Multimedia / iLoud Micro Monitor

66,000円(税込)

IK Multimedia iLoud Micro Monitor

IK Multimedia iLoud Micro Monitor

本当に置き場所がないなら、まず見てほしい一台。

iLoud Micro Monitorは、とにかく小さいです。

1本あたりのサイズは幅90mm × 高さ180mm × 奥行135mm。

横幅は約9cm。

机の上でもかなり置きやすいサイズです。

しかもアンプ内蔵。

RCA入力を持っているので、フォノイコライザー内蔵プレーヤーのLINE出力と組み合わせやすいです。

さらにDESKTOPモードや低域・高域の補正も可能。

「スピーカーを置いたせいで机が使えない」を避けたいなら、かなり強い選択肢です。

iLoud Micro Monitorを見る

もう少し予算を抑えるなら、YAMAHA / HS3。

27,500円(税込 / ペア)

YAMAHA HS3 HS3W

YAMAHA HS3 / HS3W

HS3もかなり小型です。

横幅132mm、高さ223mmのコンパクトサイズながら、アンプを内蔵したペアスピーカー。

RCA入力も備えているので、フォノイコ内蔵プレーヤーと組み合わせやすいです。

そして小さな部屋で僕が注目したいのが、
ROOM CONTROL。

壁際に置いた時に膨らみやすい低域を調整できます。

「小さい部屋だから壁から十分離せない」という現実に対応しやすいスピーカーです。

ブラックだけでなくホワイトもあるので、部屋を圧迫して見せたくない方にも良いですね。

YAMAHA HS3 / HS3Wを見る

07
COMPACT Hi-Fi

KEF / Coda W

129,800円(税込 / ペア)

KEF Coda W

省スペースだけど、音はしっかりHi-Fiで楽しみたい。

ここまで紹介してきたiLoud Micro MonitorやHS3よりは大きくなります。

Coda Wは1本あたり
高さ285mm × 幅168mm × 奥行268mm。

でも、小さい部屋用のシステムとして考えるとかなり面白いんです。

その理由が、

✓ アンプ内蔵
✓ MMフォノイコライザー内蔵
✓ Bluetooth対応
✓ HDMI ARC / Optical / USB-C / AUXも搭載

というオールインワン性。

つまりレコードを聴くためのアンプも、フォノイコライザーも別に置かなくていい。

プレーヤーとCoda W。

基本はこれだけです。

「スピーカー自体を極小にする」のではなく、「機材を減らして、その分スピーカーの音質へ予算を使う」。

これも小さい部屋ではかなり良い考え方だと思います。

KEFならではの同軸Uni-Qドライバーを採用しており、
小型のシステムながらしっかりステレオの広がりを楽しめます。

そしてレコードだけでなく、テレビやパソコン、スマートフォンまで同じスピーカーへまとめられる。

ワンルームではこれが結構大きいです。

「テレビ用スピーカー」「PC用スピーカー」「レコード用オーディオ」をそれぞれ置かなくていい。

Coda Wにまとめてしまえます。

KEF Coda Wを見る

HAKU HTT-1100 + KEF Coda W、めちゃオススメです。

実はこの組み合わせ、以前の音観録でも実際に聴いています。いや〜、自室だったらこれで十分完成ですよ。

→音観録#4【https://www.otaiweb.com/audio/blog/archives/13978?srsltid=AfmBOooJFz0NxmtTcKS5z5qvb7_wBzcHlhDbECYsb9FYwBF00XSWrKm5】

TURNTABLE
HAKU HTT-1100
+
ACTIVE Hi-Fi SPEAKER
KEF Coda W
合計
156,600円(税込)

ポイントは接続方法です。

HTT-1100はフォノイコライザーを内蔵していますが、
Coda W側にもMM対応のフォノイコライザーが入っています。

そこでCoda Wのフォノ入力を使うなら、

HTT-1100
PHONO出力
↓
Coda W
PHONO入力

というシンプルな構成にできます。

アンプなし。

外付けフォノイコなし。

それでもレコード再生をちゃんとHi-Fiとして楽しめる。

部屋は小さい。でも「とりあえず音が出ればいい」ではなく、レコードの音もしっかり楽しみたい。そんな方にかなりおすすめしたい組み合わせです。

Coda Wのフォノ入力はMMカートリッジ対応なので、将来的にカートリッジ交換をする場合は対応方式も確認しましょう。

08
MY CHOICE

僕なら、小さい部屋ではこの3パターン。

PATTERN A

まずは予算を抑えて始めたい

HAKU HTT-1100
+
YAMAHA HS3
合計
54,300円(税込)

フォノイコとアンプを別で置かず、プレーヤーと小型スピーカーだけ。あとからカートリッジ交換も楽しめるので、コスト・サイズ・発展性のバランスが良い組み合わせです。

PATTERN B

とにかく省スペース

HAKU HTT-1100
+
iLoud Micro Monitor
合計
92,800円(税込)

スピーカー1本の横幅が約9cmなので、デスク周りのスペースをかなり残せます。「まず置けること」が最優先ならかなり強いです。

PATTERN C

省スペースでも音質は妥協したくない

HAKU HTT-1100
+
KEF Coda W
合計
156,600円(税込)

スピーカー自体は少し大きくなりますが、アンプも外付けフォノも増やさずHi-Fi再生を狙えるのが魅力。さらにテレビ・PC・スマホの音までCoda Wへまとめられます。

どれを選ぶ?3パターンを一言でまとめると。

HTT-1100 + HS3
→ まずは5万円台で、シンプルにちゃんと始めたい。
HTT-1100 + iLoud Micro Monitor
→ 本当に置き場所が少ない。デスク中心で楽しみたい。
HTT-1100 + KEF Coda W
→ 機材数は増やしたくない。でも音質はしっかりHi-Fiまで狙いたい。

「小さい部屋=安い小型スピーカー」ではありません。
機材を減らした分、スピーカーへ予算を集中させるのも大正解です。

09
PLACEMENT

狭い部屋ほど、「何を買うか」と同じくらい「どこに、どう置くか」。

小さな部屋では、機材の性能以上に置き方で音が変わることがあります。

① スピーカーを左右に離す
小型でも左右をくっつけすぎない。ステレオの広がりがかなり変わります。
② 耳の方向へ向ける
自分の耳へ少し向けながら、定位が一番自然になる位置を探してみましょう。
③ 壁にベタ付けしすぎない
可能な範囲で少し離す。低域が膨らむ場合はスピーカー側の補正機能も活用します。
④ プレーヤーとスピーカーを密着させない
同じ棚に置く場合でも、スピーカーの振動がプレーヤーへ伝わりにくい配置を意識します。
⑤ レコードを取り出すスペースを残す
本体が置けても、レコードを出し入れできなかったらかなりストレスです(笑)

夜に聴くことが多いなら、ヘッドホンという逃げ道も作っておく。

小さな部屋ということは、集合住宅やワンルームの方も多いと思います。

そこで問題になるのが夜。

「さすがにこの時間はスピーカー鳴らせないな……」

ということもあります。

そんな方は、最初からヘッドホンでも楽しめる環境を考えておくとレコードを聴く頻度が上がります。

良いオーディオは「一番良い音が出るシステム」だけではなく、「ちゃんと日常的に使えるシステム」でもあると思っています。

まとめ:小さい部屋だからこそ、シンプルに良い音を。

今回の話をまとめると、

機材の大きさより、まず機材数を減らす
アンプ内蔵スピーカーを活用する
大音量ではなく近い距離で聴く
低音を欲張りすぎない
音質を狙うなら、機材を減らしてスピーカーへ予算を集中
スピーカーとプレーヤーの置き方を工夫する

これだけでも、かなり良いレコード環境が作れます。

オーディオって、大きな部屋がないと楽しめないイメージがあるかもしれません。

でも僕はむしろ、

自分のすぐ近くにプレーヤーとレコードがあって、手を伸ばせばすぐ針を落とせる環境もめちゃくちゃ良いと思います。

ベッドに座りながら。

デスクでコーヒーを飲みながら。

夜、少し小さめの音量で。

あるいはCoda Wのようなスピーカーで、部屋を機材だらけにせず、しっかりHi-Fiまで楽しむ。

どちらも正解です。

「小さい部屋だから妥協する」のではなく、「小さい部屋だからシンプルにする」。

そんな考え方で、自分に合ったレコード環境を作ってみましょう!

「この部屋なら何を置けばいい?」もお気軽に!

例えば、

「6畳のワンルームです」

「机の上しかスピーカーを置けません」

「アンプを置くスペースがありません」

「小さい部屋だけど音質にはこだわりたい」

「Coda Wを置くならどのくらいスペースが必要?」

「この棚のサイズに入るプレーヤーを探しています」

こんなご相談でも大歓迎です!
部屋の広さ、置けるスペース、ご予算などを教えていただければ、無理なく楽しめる組み合わせをご案内します。

OTAI AUDIOに相談する

部屋が小さくても、レコードの楽しさは小さくならない。

むしろ機材が自分の近くにある分、

「今日は何聴こうかな」

と思った瞬間にレコードを手に取れる。

これって結構贅沢な環境だと思います。

無理に大きな機材を詰め込まず、自分の部屋、自分の生活に合ったサイズで楽しんでいきましょう!

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #18】レコードの音をもっと良くしたい! 最初に変えるならどこ?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #18

レコードの音をもっと良くしたい!
最初に変えるならどこ?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードを聴き始めてしばらくすると、かなりの確率でやってくる瞬間があります。

「コレ、もっと良い音で聴けないか……?」

…はい、ようこそ。ここからさらにオーディオが楽しくなりますよ!!

 

プレーヤーを丸ごと買い替える?

カートリッジ?

フォノイコライザー?

ケーブル?

インシュレーター?

調べれば調べるほど、変えられる場所が出てきます。

そして気づけば、

「結局、最初はどこから触ればいいんだ?!」

となるわけです。

ということで今回は、レコード再生の音をもう一段良くしたい方へ向けて、僕ならどこから手を入れるのかを順番に紹介していきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

交換できるなら、最初の本命は「カートリッジ」から。

かなり大ざっぱに順番を付けるなら、僕はこう考えます。

STEP 0
まず、今の状態を整える
針先・盤面・針圧・設置をチェック
STEP 1
カートリッジ
音のキャラクターを変えやすい
STEP 2
フォノイコライザー
小さな信号をどう増幅するかを見直す
STEP 3
設置・振動対策
今あるプレーヤーの能力を引き出す

こんなイメージです。

ただし!新しいものを買う前に、まず現在のプレーヤーが「ちゃんと良い状態で鳴っているか」を確認してください。

アップグレードも勿論良いが、大前提のここを飛ばすともったいない!

この記事でわかること

00:買う前に、まず今の状態を確認
01:最初の本命はカートリッジ
02:カートリッジで何が変わる?
03:次はフォノイコライザー
04:振動対策も侮れない
05:クリーニングも立派な音質改善
06:ケーブルはいつ変える?
07:症状別「僕ならここから変える」

00
BEFORE UPGRADE

何か買う前に、一回だけ今の状態を確認しよう!

例えば、今の音が

「なんとなく曇っている」

「高音が綺麗に出ない」

「プチプチノイズが多い」

とします。

これは機材の性能ではなく、
針先やレコード盤が汚れているだけという可能性もあります。

あるいは針圧調整ができるプレーヤーなら、適正値から大きく外れていることも考えられます。

まず確認したい4項目
✓ レコード盤は汚れていない?
✓ 針先にホコリが付いていない?
✓ 針圧は適正?
✓ プレーヤーがグラグラする場所に置かれていない?

ここを整えてから同じレコードをもう一度聴いてみる。

それでも「もっと欲しい!」となったら、いよいよアップグレードです。

01
CARTRIDGE

最初に変えるなら、やっぱりカートリッジがおすすめ。

カートリッジは、レコードの溝に刻まれた振動を電気信号へ変える部分。

つまり、

レコードから音楽の情報を一番最初に拾っている場所です。

ここを変えると、同じプレーヤー、同じアンプ、同じスピーカーでも音の印象が変わります。

以前、OTAI AUDIOで行ったレコード鑑賞会でも、同じレコード・同じシステムでカートリッジを交換すると、

・音の輪郭

・低域の厚み

・ボーカルの距離感

など、印象がかなり変わりました。

「初めてパーツ交換で音を変えてみたい」という方には、すごく分かりやすい場所だと思います!

まず試しやすい定番。

【audio-technica / AT-VM95E】

9,900円(税込)

audio-technica AT-VM95E

audio-technica AT-VM95E

AT-VM95Eは、接合楕円針を採用したVM型カートリッジ。

税込1万円を切る価格なので、
「カートリッジ交換ってどんなものなんだろう?」という最初の一歩にも取り入れやすいモデルです。

こんな方に
初めてカートリッジ交換をしてみたい / まずは予算を抑えて変化を体験したい

audio-technica AT-VM95Eを見る

02
STEP UP CARTRIDGE

もう少ししっかり変化を狙うなら

【ortofon / 2M Blue】

37,400円(税込)

ortofon 2M Blue

ortofon 2M Blue

2M Blueは、オルトフォンの定番2Mシリーズの中でも無垢楕円針を採用したモデル。

「今使っている入門カートリッジから、もう一段しっかり音を追い込みたい」という時に候補にしやすいです。

ただし、ここで大事な注意点。

⚠️カートリッジは、何でもどのプレーヤーにも付くわけではありません!⚠️

トーンアームや取り付け方式、カートリッジの重量、使用するフォノイコライザーなどとの組み合わせがあります。

「これ付けて大丈夫?」という場合は、ここは遠慮なくOTAI AUDIOへ聞いてください!

ortofon 2M Blueを見る

03
PHONO STAGE

カートリッジの次は、フォノイコライザー。

レコードのカートリッジから出てくる信号は非常に小さいです。

そこで、その小さな信号を増幅し、レコード特有の周波数補正を行うのがフォノイコライザー。

プレーヤーやアンプにフォノイコライザーが内蔵されている場合、そのままでももちろん聴けます。

でもカートリッジをグレードアップしていくと、

「このカートリッジが拾っている情報を、もっとちゃんと増幅したい」

というところが次に気になってきます。

iFi audio / ZEN Phono 3

46,200円(税込)

ZEN Phono 3はMM/MCカートリッジに対応し、ゲインや負荷設定も切り替え可能。

今後カートリッジをいろいろ試したい方にとっても、幅広く対応しやすいフォノイコライザーです。

iFi audio ZEN Phono 3を見る

注意:外付けフォノイコライザーを使う場合、プレーヤー側からPHONOレベルで出力できるかなど、接続方法の確認が必要です。プレーヤーによって仕様が異なるので要チェック!

04
VIBRATION

実はかなり大事。「プレーヤーをどう置いているか」。

レコードプレーヤーは、針で微細な振動を拾っています。

ということは当然、

レコードの溝以外から来る振動は、できるだけ減らしたい。

例えばスピーカーの音が家具や床を振動させ、その振動がプレーヤーへ戻ってくることがあります。

そこでプレーヤー本体を買い替える前に、
設置方法を見直すという選択肢もあります。

ACOUSTIC REVIVE / RKI-5005

10,780円(税込 / 4個1組)

ACOUSTIC REVIVE RKI-5005

直径50mm、厚さ5mmの薄型インシュレーター。

プレーヤーなどの下へ設置して、振動の影響を抑えるためのアイテムです。

ACOUSTIC REVIVE RKI-5005を見る

ただし、インシュレーターは置けば必ず自分好みになる、というものでもありません。

設置場所やプレーヤーとの組み合わせによっても変わるので、ここは実際に試して楽しむ系のアップグレードですね。

05
CLEANING

地味だけど超重要。針先を綺麗にする。

「音質改善」と聞くと、新しいパーツを買うイメージがあります。

でもレコードの溝を実際に追いかけている針先が汚れていたら、せっかくのカートリッジも本来の仕事ができません。

なので、

新しいカートリッジを買う前に、まず今の針を綺麗な状態で聴いてみる。

これはぜひやってみてほしいです。

TAKTLINK / REV-STYLUS 01

13,750円(税込)

TAKTLINK REV-STYLUS 01

TAKTLINK REV-STYLUS 01

針先専用のスタイラスクリーナー。

水系洗浄液と専用のクリーニングブロックを使って針先をケアする製品です。

OTAI AUDIOでも実際に比較していますが、何かを買い替える前に「今あるカートリッジを良い状態で鳴らす」という考え方は非常に大事だと思います。

この商品は品質が本当に最高級なので少しお値段は張りますが、¥3~5,000程度でも針先クリーナーはありますので、お気軽にお買い求めください!

TAKTLINK REV-STYLUS 01を見る

※スタイラスのクリーニングは必ず製品の使用方法に従い、針先へ無理な力を掛けないようにしてください。

06

じゃあ、ケーブルは?

ケーブルももちろんオーディオシステムの一部です。

変えることで音の印象が変わる組み合わせもあります。

ただ、これから初めてアナログの音をアップグレードするという段階なら、僕は先に

①カートリッジ
②針先・盤面の状態
③フォノイコライザー
④プレーヤーの設置

このあたりからレベルアップさせていくかなと。

土台が整ってからケーブルへ行った方が、何が変わったのかも自分で把握しやすいと思います!

07
QUICK GUIDE

症状別クイックガイド

音が曇る・プチプチノイズが多い
→ まずレコード盤と針先をクリーニング!
音をもっとハッキリさせたい
→ カートリッジを検討!
カートリッジを良くしたけど、まだ物足りない
→ フォノイコライザーを検討!
低音がぼやける・音が落ち着かない
→ プレーヤーの設置・振動対策を確認!
全部試したけど、もっと上へ行きたい…!!!!!
→ プレーヤー本体、アンプ、スピーカーも含めた沼へようこそようこそ^^

予算別なら、こんな考え方もアリ

まず0円〜
設置・針圧・盤面・針先を確認。まず今あるものを100%使う。
1万円前後
対応するなら入門カートリッジや振動対策を試してみる。
3〜5万円前後
カートリッジを本格的にグレードアップ、または外付けフォノイコライザーへ。
さらにその先
プレーヤー本体やアンプ、スピーカーも含めてシステム全体を考える。

まとめ:買い替える前に「入口」から整えてみて!

レコード再生って面白いもので、

いきなりプレーヤーを何十万円のものに買い替えなくても、

針を綺麗にする、針圧を合わせる、カートリッジを変える、フォノイコライザーを変える、プレーヤーの置き方を変える。

ひとつずつ試すことができます。

そして僕なら、状態を整えた次の一手は「カートリッジ」から。

理由はシンプルです。

レコードの溝から最初に音を拾う場所だから。

しかもカートリッジにはスピーカーやアンプと同じく、それぞれの個性があります。

一度交換してみて、

「あ、このレコードこんな音だったんだ!」

となった瞬間。

そこからアナログの楽しさが一気に広がっていきます…!

前回の音観録はこちら!

見た目で選ぶレコードプレーヤー。インテリアにも合う5選!

性能だけでなく「部屋に置きたい!」という目線からレコードプレーヤーを選んでいます。オシャレな部屋がイイじゃん?

音観録 #17を読む

「自分の環境なら何から変えれば良い?」もお気軽に!

例えば、

「このプレーヤーに2M Blueは付く?」

「予算2万円ならどこを変える?」

「内蔵フォノから外付けにしたい」

「今の音がモコモコする原因を知りたい」

「カートリッジを変えたいけど選び方が分からない」

こういったご相談、大歓迎です!
プレーヤー、アンプ、スピーカーなど現在お使いの機材を教えていただければ、どこから変えるのが良さそうか一緒に考えます。

OTAI AUDIOに相談する

同じレコードからまだ聴いたことのない音が出てくる…!?

これがアナログの面白いところだと思います。

昨日まで何十回も聴いていたレコードなのに、
カートリッジを変えてもう一度針を落とすと、

「あれ?後ろでこんな音鳴ってた?」

なんてことが。僕も何回も経験済みです。

そうなると、また手持ちのレコードを最初から全部聴き直したくなります。

カートリッジを変えて、フォノを変えて、置き方を変えて……。

同じレコードなのに何回でも遊べる。

いや〜。沼すぎ。

 

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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【オーディオ初心者必読の書!】クラシック音楽ファシリテーター飯田有抄がオーディオ入門書を出版した理由とは?

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【オーディオ初心者必読】クラシック音楽ファシリテーター飯田有抄さんが語る『さぁはじめよう! オーディオのある暮らし』の魅力

今回は以前公開したYouTubeから、クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄氏をゲストにお招きし、オーディオ入門書を出版した理由や初心者が知っておくべきオーディオの魅力について詳しくインタビューした動画をブログにまとめました。システムを組むことで音楽がどのように生き生きと響くのか――。ぜひYouTube動画もご視聴ください。

▶ YouTubeで直接動画を見る(別タブで開きます)

なぜ今、オーディオ入門書なのか?― 実体験のリアルな悩みから生まれた1冊

コンサートのプログラム解説執筆やアーティストへのインタビューなど、クラシック音楽の魅力を多角的に発信されている飯田有抄さん。そんな飯田さんが本格的にオーディオの世界へ足を踏み入れたのは、2020年のコロナ禍がきっかけでした。

演奏会が相次いで中止となる中、「自宅で本来の音源が持つクオリティをしっかり受け止めて発信したい」という思いから小型CDレシーバーとパッシブスピーカーを導入。自身の手でシステムを構築し、音が出た瞬間の感動がオーディオ探求の第一歩となりました。

「いざ始めようとした時、情報が錯綜していて専門誌を見ても機材が難しすぎたり、高額すぎたりしてハードルが高かったんです。『知識ゼロの段階で、まずこれを知りたかった!』という実体験のリアルな20項目をまとめました。」

― 飯田有抄さん(動画内
[00:05:47]
より)

マンガと優しい言葉で解き明かす「アンプの役割」と「機器選びの基本」

本書『知識ゼロでも心配ナシ! さぁはじめよう! オーディオのある暮らし』(音楽之友社)は、人気イラストレーター・小豆だるまさんによる愛らしいマンガと、飯田さんによる分かりやすい解説テキストが交互に展開される構成となっています。

  • 「なぜスマホやイヤホンだけでなくオーディオ機器を揃えるのか?」という原点の感動
  • 初心者が最初につまずく「アンプって何をする機器?」という疑問を視覚的に解説
  • スピーカーのサイズや構造による違い、ストリーミングとアナログレコードの魅力比較
  • 「真空管アンプ」への憧れや、手頃に楽しめる中古機器のスマートな取り入れ方
  • 第2部ではメーカーインタビューやケーブル比較など、実践的で知的好奇心を刺激する内容

「最初から何十万円もかけなくても、手頃な機材や中古からスタートして自分で配線し、スピーカーから音が出た瞬間は本当に感動します。その第一歩を踏み出すための地図として活用してほしいですね。」

― OTAI AUDIO対談より(動画内
[00:17:08]
より)

ベテラン愛好家の「布教用」やショップの接客バイブルとしても必携

すでに充実したハイエンドシステムをお持ちのオーディオファンにとっても、本書は「ご家族や職場の後輩へオーディオの楽しさを分かりやすく伝えるためのプレゼンツール」として最適です。

専門用語を使わずに要点を伝える言語化の工夫が凝縮されており、オーディオ専門店の店頭接客や入門者向けガイドとしても高い支持を集めています。

【注目の入門書籍 / 音楽之友社】


知識ゼロでも心配ナシ! さぁはじめよう! オーディオのある暮らし

著:飯田有抄 / 漫画:小豆だるま(音楽之友社 ONTOMO MOOK)
「いい音で音楽を聴いてみたい」と思ったすべての方へ。マンガと親しみやすい語り口でオーディオの基礎からセッティングのコツまでを網羅した入門バイブルです。

飯田有抄さんの著書:クラシック音楽の魅力をもっと身近に

クラシック音楽ファシリテーターとして多方面でご活躍されている飯田有抄さんは、オーディオ入門書のほかにも、クラシック音楽の豊かな世界をやさしくナビゲートする魅力的な書籍を手掛けられています。

教科書でおなじみの名曲からおすすめの楽曲まで、わかりやすいストーリーと動画連動で楽しめる一冊となっており、お子様へのプレゼントやご家族での音楽鑑賞の入門ガイドとしてもおすすめです。

【関連書籍 / 音楽之友社】


飯田有抄(著)『クラシック音楽への招待 子どものための40の楽曲たち』

総ルビ仕様で小学校低学年から楽しく読めるクラシック入門書。教科書の名曲誕生秘話やおすすめの20曲を、二次元コードによるオススメ動画とともにわかりやすく紹介しています。

オーディオ選び・システム構築のご相談は OTAI AUDIO へ

OTAI AUDIOでは、初めてのオーディオシステム選びから本格的なハイエンドコンポーネントのご相談まで、専門スタッフが丁寧にご案内いたします。気になる機材の試聴やマッチングなど、お気軽にお問い合わせください。