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【ペガサス田中のネットワークオーディオいじり #02】オーディオ用ルーターってなんで音が変わるの?!ブロードキャストドメインの分割だけでは説明できない音質差をペガサス田中流に考察!

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【ペガサス田中のネットワークオーディオいじり #02】オーディオ用ルーターってなんで音が変わるの?!ブロードキャストドメインの分割だけでは説明できない音質差をペガサス田中流に考察!

1.オーディオ用ルーターって、結局なんで音が変わるんだ?!

皆さんこんにちは!OTAI AUDIOのペガサス☆TANAKAです。

さあ来ました!来ました!!!「ペガサス田中のネットワークオーディオいじり」第2回です。

今回は製品単体のレビューではなく、最近私がネットワークオーディオをいじりながらずっと考えていることを書いてみます。

テーマは「オーディオ用ルーターって、結局なんで音が変わるんだ?」です。

う~ん、2回目にしてすでにマニアックすぎる・・・(笑)

私は元々ネットワークやコンピューターの仕事を長くやっていましたので、最初は比較的単純に考えていました。

家庭内のネットワークとオーディオ用ネットワークをルーターで分けて、ブロードキャストドメインを分割する。テレビ、スマートフォン、コンピューター、ゲーム機、家電などの通信からオーディオ機器を切り離せば、余計な通信が減って音にも良い影響が出るんじゃないかと。

実際、専用のオーディオネットワークを作ることで音が変わること自体は、これまで色々試してきて何度も感じています。

ところが色々なルーターを聴き比べていたら、「いや待てよ?ブロードキャストドメインを分けるだけなら、なんでルーターによってこんなに音色が違うんだ?」となったわけなんですよ。

ここから私の中で、オーディオ用ルーターに対する考え方が少しづつ変わってきましたね、はい。

2.ブロードキャストドメインを分けるだけじゃ説明がつかない!

ルーターを一段追加すれば、家庭内ネットワークとは別のサブネットを作れます。同一L2ネットワークを飛び交うブロードキャストなどからオーディオ側を分離できるので、これはネットワーク的にも分かりやすい変化です。

Synergistic ResearchのNetwork Router UEFも、公式に家庭内のスマートデバイスやテレビなどとは別のオーディオ専用ネットワークを作ることを製品の目的として掲げています。Taiko AudioのExtreme Routerも同じように、家庭内ネットワークから独立したオーディオ専用ネットワークを構築し、ネットワーク上のトラフィックをコントロールすることを大きな役割としています。

なので「ネットワークを分ける」という考え方自体は間違っていないと思います。ただ、実際に一般的なルーター、Synergistic Research、Taiko Audioなどを聴いていくと、同じようにネットワークを分離しているのに音の変化量も方向性もかなり違うんですよ。

だったら「セグメントを分けたから音が良くなりました!」だけでは、オーディオ用ルーターの音質差は説明しきれないんじゃないか?

今の私は、ブロードキャストドメインの分割は確かに重要だけど、ルーターによる音質変化を作っている要素の一つに過ぎないんじゃないかと考えています。

3.かなり効いていると思う。ハードウェアの作り込み

そこで最初に疑ったのが、ルーターそのもののハードウェアです。

Synergistic ResearchのNetwork Router UEFなんて、普通の家庭用ルーターとは見た目からして全然違います。アルミ削り出しとカーボンファイバーを組み合わせた筐体を使い、内部にはリニア電源、電磁界コンディショニング、グラウンド処理、振動対策など、完全にオーディオ機器としての作り込みが入っています。

これだけ違えば、同じ「ルーティングをするネットワークの機械」だから音も同じでしょ、とは私は考えにくいです。電源から出るノイズ、基板上の高周波ノイズ、グラウンド、筐体振動、Ethernetポートを通じて機器側へ回り込むノイズなど、オーディオ的に考えれば気になるところはいくらでもあります。

もう考えすぎて夜も眠れないwww

一般的なルーターを追加して「思ったほど変わらないな」と感じることがあるのは、ネットワーク分割は出来ても、ハードウェア側のオーディオ的な対策までは入っていないからじゃないか?

ここは今かなり重要だと考えています。ネットワークオーディオってデジタルデータだけを見てしまいがちですが、実際の機械は電源で動いている電子回路ですからね。ハードウェアの違いが音に効いてる気がすするんですよ。

4.さらに気になるのがソフトウェアと処理負荷

そして最近、ハードウェア以上に気になってきたのがソフトウェア側です。

家庭用ルーターって、実際にはかなり色々な処理をしています。ルーティングだけではなく、DHCPやNAT、Firewall、DNS関連の処理、VPN、QoS、各種管理サービスなど、機種によって色々な機能が動いています。それを一台でスマートフォン、テレビ、コンピューター、ゲーム機、IoT機器など全部まとめて処理しているわけです。

そこでオーディオ用ルーターを追加すると、オーディオ用ネットワークの処理を別の機械へ肩代わりさせられます。

 

さらに「オーディオ側で必要のないサービスを出来るだけ動かさず、必要最低限の処理だけに絞ったらどうなるんだろう?」というのが今の私の考えです。

ルーターを「どれだけ高性能にするか」ではなく、「オーディオに必要な仕事だけを、どれだけ余裕を持ってスッキリ動かせるか」が音質に効いているんじゃないか?

CPUやメモリーを無駄に動かさず、不要な処理を減らせば、内部の電源負荷やスイッチング動作も変わるはずです。それが最終的にどの程度Ethernet経由のノイズへ影響するのかはまだ測定していませんが、試聴しているとここも無視できない気がしるんですよね。

Taiko AudioのExtreme Routerも、NXP Layerscapeチップセットと選定されたルーターファームウェアをベースにしていて、ネットワーク上のデータ量や流れをコントロールすることを設計の大きな柱にしています。となると、ファームウェアや動かしている処理そのものも、オーディオ用ルーターを考えるうえでかなり大事なんじゃないかと思っています。

5.シナジーとTaikoで音が全然違うのはなぜ?

そして私がこの考えに至った一番大きな理由が、Synergistic ResearchとTaiko Audioで音がかなり違ったことです。

私の試聴ではSynergistic ResearchのNetwork Router UEFは、音に厚みがあって有機的です。音像も立体的で、空間がフワッと広がって、音楽の生々しさが出てくる。いかにもシナジーらしい音の方向性です。

一方でTaiko Audio Extreme Routerは、S/Nの高さと情報量が強烈でした。背景が静かになって、細かな音までかなり見える。解像度を高めながら全体を綺麗に整理してくる方向で、シナジーとは明らかにキャラクターが違います。

同じ「オーディオ専用のネットワークを作るルーター」なのに、これだけ音が違うんですよ。だったらネットワークを分けること以外にも、音を決めている要素がかなりあるはず!!!

筐体、電源、基板、グラウンド、振動、ノイズ処理、チップセット、ファームウェア、動いているサービス、処理負荷。どれか一個だけではなく、こういうものが全部絡んだ結果として「そのルーターの音」が出ているんじゃないか。

 

だんだん私はそう考えるようになってきましあ。

これが本当なら、オーディオ用ルーターって単純に家庭用ルーターを高級な箱へ入れれば完成するものでもないんですよね。ネットワーク機器そのものを、一つのオーディオコンポーネントとして作る必要があることになります。

6.じゃあL3スイッチをシンプルに動かしたらどうなる?!

ここまで考えていると、次にやりたくなることがあります。

L3スイッチです。

普通のオーディオ用ネットワークスイッチは基本的にL2で、同じネットワーク内のEthernetフレームを転送します。でもL3スイッチなら、スイッチングに加えてVLANもできるしIPルーティングも出来る。だったら家庭用ルーターのように色々な機能を詰め込むのではなく、オーディオで必要な機能だけに絞った超シンプルなL3ネットワークを作ったらどうなるんだ?という話です。

例えばYAMAHAにはSWX3100シリーズのようなライトL3スイッチがあります。VLANやスタティックルーティングを使ってセグメントを分けながら、余計な機能を出来るだけ動かさずに構成する。そこで音がどう変わるのかを一回ちゃんと試してみたいんですよ。

「オーディオ専用ルーター」じゃなくて、「必要最低限しか仕事をしない高音質L3スイッチ」。これ、かなり試してみたいです!

ただ問題は、L3スイッチってL2スイッチほど選択肢が多くありません。さらにオーディオ用として筐体、電源、クロック、ノイズ対策まで本気でやり始めたら、普通に価格がえらいことになりそうですwww

でも逆に、今あるオーディオ用スイッチのハードウェアにL3機能を持たせられるなら話は変わります。ファームウェア側で対応できる機種が出てきたら、ネットワークオーディオの作り方がもう一段広がるんじゃないかと思っていて、ここはかなりワクワクしています。

7.ただし、今のところ完全にペガサス仮説ですwww

ここまで結構好き勝手書きましたが、大事なことなのでちゃんと書いておきます。

現時点では、これは私がSynergistic ResearchやTaiko Audio、一般的なルーターなどを実際に使って、耳で感じた違いから組み立てている仮説です。パケットキャプチャーをして通信量を全部比較したわけでもないし、CPU負荷や内部の電源ノイズ、Ethernetポートから出てくる高周波ノイズまで測ったわけでもありません。

つまりエビデンスはまだ薄いですwww 私は耳で感じて「なんでこうなる?!」を考えているだけです!

でも、だからこそ次を試したくなるんですよね。ブロードキャストやマルチキャストの量、CPUやメモリーの負荷、電源ノイズ、Ethernet経由のコモンモードノイズなどを実際に測っていけば、耳で感じている差と数字がどこかでつながってくるかもしれません。

その辺の測定は……TOP WINGの菅沼さんあたりがやってくれないかなぁwww

←無茶振りw でもここからTOP WINGの爆発的大ヒットとなる「DATA ISO BOX」が発売されるとはこの段階では夢にも思わなかったですけどね!L3スイッチではないですが、菅沼さんの独創的な知見が入ってます。
※このブログ記事における内容は2025年4月に考察したものになります。

8.まとめ:ルーターの音質は「分割」だけじゃない!

ということで、2026年8月時点でのペガサス田中の考えをまとめます。

オーディオ用ルーターによる音質変化は、家庭内ネットワークとオーディオネットワークのブロードキャストドメインを分けたから。

それだけでは説明しきれないと私は考えています。

ネットワークを分離してトラフィックを整理することに加えて、電源、筐体、基板、グラウンド、振動、ノイズ対策といったハードウェア。その上でファームウェア、動作しているサービス、処理負荷といったソフトウェア側まで含めて、最終的な音が決まっているんじゃないか。

「ネットワークを分ければ終わり」ではなく、そのネットワークを“何で、どう動かして作るか”まで音質に効いている。今の私はそう考えています!

そして次に試したいのはL3スイッチ。VLANやルーティングまで出来る機器を出来るだけシンプルな状態で動かして、ネットワーク分離と処理の簡略化を同時にやった時に音がどうなるのか。ここが確認できたら、オーディオ用ネットワークの作り方やあり様がまた一段見えてくる気がしますね!!!

こうやって一個試したら、また次の疑問が出てくるんですよね(笑)。ネットワークオーディオいじり #02、今回はここまで!

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