テレビの音をケーブル一本から聴き直す。Vodka 48 eARC Priorityを店頭で試聴
8月、名古屋・栄のLEBENに組んだ7.2.2chの空間オーディオ環境で、OTAI AUDIOの真也と新入社員のリクトがAudioQuest「Vodka 48 eARC Priority」を試聴しました。テレビとAVアンプやサウンドバーをARC/eARCでつなぎ、映画やライブ映像、Apple Music・Spotify・Amazon Musicなどをリビングのオーディオシステムで楽しむときに、音声側へ重点を置ける“音専用”という考え方のHDMIケーブルです。なぜ一般的なHDMIケーブルとは考え方が違うのかを確認しながら、Apple TVとPrimareのAVアンプを使い、汎用HDMIケーブルからVodka 48 eARC Priorityへ交換して実際の音の変化を聴き比べました。
ARC/eARCなら、主役になるのはテレビから戻ってくる「音」
ARC/eARCを使えば、テレビのHDMI端子からAVアンプやサウンドバーへ音声を送れます。テレビ内蔵スピーカーではなく、リビングに置いたオーディオシステムからテレビ番組や映画、音楽を鳴らせる接続です。
一般的な高品質HDMIケーブルでは、映像と音声を扱う各部に品質を求めます。一方、テレビからオーディオ機器へ音を戻すARC/eARC接続では、音声経路のクオリティを重視したい。そこへ狙いを定めたのがVodka 48 eARC Priorityです。
ARC/eARCで音声側を重視する理由
eARCの音声導体に10%、グラウンド導体に5%の銀コート

eARCの音声信号が通る導体には10%の銀コート、グラウンド導体には5%の銀コートを採用。ARC/eARCで使う音声経路へ重点的にコストをかけることで、Vodka 48 eARC Priorityならではの構成になっています。
最大48Gbpsの帯域幅を伝送するHDMIケーブルとして作られており、音声側だけに注目した簡易的なケーブルというわけではありません。
10%銀コート導体を採用した構造
7.2.2chの店内システムで、汎用HDMIケーブルと聴き比べ
試聴には店内の7.2.2chシステムを使用。ECLIPSEのスピーカーと2台のサブウーファー、Primare「SPA25 Prisma」、Apple TVを組み合わせています。
まず汎用のHDMIケーブルで再生し、その後Vodka 48 eARC Priorityへ交換。同じ環境でボーカルとピアノを中心とした楽曲を再生し、音の広がり方や声、低域の鳴り方を聴き比べました。
汎用HDMIからVodka 48へ交換する試聴環境
聴き比べで最初に出たのは「レンジがガッと広がった」
汎用HDMIケーブルから交換して最初に感じられたのは、音のレンジの広がり。中域も輪郭がはっきりし、上から下まで見通しが良くなった感触でした。
特に真也が注目したのが低域です。銀コートというと高域へ意識が向きやすいところですが、ピアノの低い音は輪郭がぼやけず、量感を損なわずに聴きやすくなりました。ボーカルも口元の細かなニュアンスまで追いやすくなっています。
映像についても十分なクオリティで表示され、音声側へ重点を置いたケーブルだから映像を犠牲にする、という聴き比べにはなりませんでした。
ケーブル交換直後に感じたレンジの広がり
長さは1.5m・2m・3m。税込41,800円から
ラインナップは1.5m、2m、3mの3種類。動画内では、1.5mが41,800円(税込)、2mが47,300円(税込)、3mが55,000円(税込)と案内しています。テレビとAVアンプ、サウンドバーなどの設置距離に合わせて選べます。
実際に手に取ると、ケーブル自体にもかなりしっかりした感触があります。音の設計だけではなく、端子周辺やケーブルの質感まで含めて、オーディオ用ケーブルらしい作りになっています。
手に取って分かるケーブルの作りと質感

