【比較試聴!】「KORG handytraxx 1bit」 vs 「Technics Sl-1500C」
~同価格帯でまったく違う魅力を放つ2台を聴き比べてみた~
皆さんこんにちは!OTAIAUDIO ノムラです。
今回は、ちょっと面白い比較試聴をしてみました。
どちらも同じくらいの価格帯ながら、まったく違う方向性を持つ2台のレコードプレーヤー、
を実際に聴き比べてみました!
「え、比べる対象として違いすぎない?」と思われるかもしれませんが、だからこそ面白い!
どちらも”レコードを聴く”という体験に特化した製品ではありますが、そのアプローチは真逆とも言えるほど。
それでは、それぞれの特徴をじっくり見ていきましょう。
◆ KORG / handytraxx 1bit
【音楽と遊ぶ、ポータブル・レコードプレーヤー】
まずこの機種、見た目の通り「おもちゃっぽさ」があるかもしれませんが、侮るなかれ。
KORGらしく、音の情報を忠実に捉える1bitデジタル録音や、USB録音機能など、ただのポータブル機にとどまらない面白さがあります。
◎ 実際に聴いてみると…
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音は非常にタイトで、カラッとした印象。
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空間表現というより、ストレートに音を届ける感覚。
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Lo-Fi的なニュアンスが、むしろ「レコードを聴く楽しさ」に直結してくる。
手軽に持ち運べて、好きな場所でサッと再生できる。
レコードの「入り口」として最高の一台だと感じました。
◆ Technics / SL-1500C
【重厚感と正確性の、”本気のHi-Fi”設計】
一方で、SL-1500Cは、まさにTechnicsの本気が詰まったモデル。
見た目の高級感、キャビネットの剛性、トーンアームの精度……全体から「音を正確に届けるための道具」という設計思想が伝わってきます。
◎ 実際に聴いてみると…
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音の粒立ちが細かく、広がりがある。
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低域がどっしりと沈み、定位も明確。
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一音一音の質感がしっかりしていて、本格的なリスニングにも耐える完成度。
初心者にも扱いやすく、MMフォノイコライザー内蔵で拡張性もあり。
「きちんとしたオーディオの第一歩」として、非常に優秀なプレーヤーです。
◆ それぞれの立ち位置は?
この2台、同じ価格帯でも、まったく違う使われ方・目的を想定していると思います。
handytraxx 1bit | SL-1500C | |
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タイプ | ポータブル&遊び心重視 | 本格据置き型 |
音の傾向 | タイトでカジュアル | 深みと広がり |
特徴 | 録音・スピーカー内蔵・バッテリー駆動 | 高精度・MMフォノイコライザー内蔵 |
向いている人 | レコードを”楽しく”始めたい方 | しっかり音質を楽しみたい方 |
価格(税込) | ¥128,700 | ¥130,000 |
◆ まとめ:どちらを選んでも「正解」!
どちらにも優劣をつけることはできません。
「どうレコードを楽しみたいか?」によって、選ぶべきプレーヤーは変わってくるんです。
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スマホ感覚で手軽に触れたいなら【KORG handytraxx 1bit】
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腰を据えて音楽と向き合いたいなら【Technics SL-1500C】
レコードプレーヤーにも、こんなに違う世界があるんだなと、改めて実感した比較試聴でした。