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最近よく耳にします、Naitive Instrumentsが2015年に発表、リリースした「STEMS」

一体これはなんなのでしょうか?

一言でいえば「OPEN MULTI-TRACK FORMAT」

これだけではまだまだ何なのかわからないですよね。

ざっくりと概要を言えば今DJで使っている音楽ファイルはWAVか最近ではMP3かと思われます。これらはL,Rのステレオファイルが一つとなっている物なのです。

それに対してSTEMSファイルはL,Rのステレオファイルに加えてさらに4つのファイルが組み込まれているのです。つまり合計5つのファイル。そしてその4つのファイルは主に音楽を構成する主な要素「ドラム、ベース、うわもの(伴奏系)、ボーカル」の4つからなります。ちなみにファイル形式はMP4。

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それが一つのファイルになったのがSTEMSファイルです。これをTRAKTORに読み込み、専用コントローラーを用いればこの4つのファイルをそれぞれボリュームを変えたりFXを加えたりといったことがDJで出来るのです。

これが一体DJプレイに何をもたらすのでしょうか?

これまたざっくり言えば簡単にリミックスを作ることが出来ます。いままでリミックスを作ると言えばDAWを用いて作り、それをMP3等にして現場へ持ち込む、といったことが主な手段でしたが、STEMSを用いればその場で現場の空気を見ながらリミックスを作ることが出来ます。

しかもいままで一番苦労だったのは「アカペラを作る」ことだったではないでしょうか?STEMSには最初からパートが4つに分かれているため、最初からアカペラが含まれています。これは同等な驚きかと思います。

では一体どうやったらSTEMSを体験できるのでしょうか?それは今のところ(2015年12月31日現在)Naitive Instrumentsからリリースされている専用コントローラーが必要となります。

TRAKTOR S8

S8

TRAKTOR S5

S5

TRAKTOR KONTROL D2

D2

TRAKTOR KONTROL F1

F1

以上の4つが専用コントローラーとなります。ちなみに実際にSTEMSの画面を見れるのはS8、S5、D2のみであって、F1はあくまでもこの4つのファイルのボリューム操作が出来るのみとなっています。まだパソコン上でSTEMSの画面を見ることはできません。
MIDIマッピングも出来るそうですが、画面等の確認はもちろんできません。

実際iTuneなどの音楽メディアに読み込んで聞いてみると今までと何も変わらない普通の曲として聴こえるのですが、TRAKTORに読み込むとこれが一転。4つのファイルに分割され、各々の操作が出来るようになるのです。これは実際いずれかのコントローラーを用いなければ体感できません。

ちなみに2016年1月9日現在、大型フェス等に出演するDJが使用している姿は見たことがありません。アンダーグラウンドの世界で使用しているといったところです。

更にはいま流行している曲のSTEMSは配信されていません。今ある曲を自分でSTEMSにすることは出来ないのです。同じ曲を同じアーティストが再びSTEMSとしてリリースするのを待つしかありません。これがなかなか浸透しない理由の一ついなのかもしれません。
もし今クラブでのヒットチューンがSTEMSとしても配信されればDJもSTEMSに触れる機会が増えると思います。今後のプッシュの仕方に注目ですね。

 

 

これがSTEMSのざっくりとした概要です。イマイチ難しくて入りにくいですよね。しかし使い方次第ではとっても面白いフォーマットなのです。例えば前述したように今のクラブヒット曲を中心としたクラブでDJされている人たちにとってはもしその曲のSTEMSファイルを手に入れることが出来たらもっといろんなミックスの仕方が考えられますよね。STEMSはこれからどんなアーティストに注目されるのかというのもとても重要な事なのです。

中々活用するのには難しいかもしれませんが、これから徐々にその紐を解いていって皆さんにもどんどんこのSTEMSと繋がっていってほしいと思います。