前述でもご紹介したようにSTEMSとはステレオのファイルに加え4つのファイルが組み込まれた音楽フォーマットです。

ではそれをどういった方法で活用していけばいいのでしょうか?現場での活用方法には実は沢山の方法があるのです。

まずは「パート分け」。4つのパートに分けてそれを各々ミックスしていく方法です。曲のキーも結構考えなければならないと思いますがある曲とある曲のドラムとベースを入子にする、なんてことはDJにとっては夢のような物だと思います。

他にも使い方を考えてみましょう。1つのパートに1曲入れておきます。そして他の3つのパートにその曲にあったネタ物を入れておきます。例えばその曲がハウスのような4つ打ちで会った場合、1つはラップ、1つは上物の追加系、最後は低音など、それを入れることによって1曲でも、合計4つのパターンの曲にすることが出来るのです。

後は一つのパートにアカペラを入れます。そしてその他の3つのパートにはそれぞれ異なるジャンルのバックオケを入れます。例えば1つはロック、1つはハウス、1つはピアノ系。それを現場で交互にミックスしてみてはどうでしょうか?とても面白い音楽が作れそうですよね。

これだけではありません。きっと人それぞれ様々な使用方法があると思います。

ここで強く言いたいのはこの4つのパートには別に楽器や歌ではなく、何を入れても構わないのです。曲の要素を分けて入れるだけでなく、もう曲そのものを4曲入れてしまうのも良いですし、様々なパターンを容易しておくことも出来るのです。

しかし、そんなSTEMSファイルは一体どうやったら手に入るのでしょうか?一般的に配信されているのは普通の曲のSTEMSファイルです。誰かに頼めばそういったSTEMSも作れるのでしょうか?

結論を言ってしまえば自分で作ってしまうのです。

それがNaitive Instrumentsから無料でリリースされている「STEMS Creator」なのです。