SL-1200の足を変えたら、音が生まれ変わった。IsoAcoustics「GAIA III Neo」試聴レビュー

ようすけ管理人の試聴レビュー

SL-1200の足を変えたら、
音の聴こえ方が変わった。

OTAIRECORDようすけ管理人です!

今回はちょっと面白いものを試してみました。IsoAcoustics(アイソアコースティクス)の「GAIA III Neo」。これをTechnics SL-1200MK7の足に取り付けて、レコードを聴いてみたんです。

いや、これはびっくりしました。

足を交換しただけで、ここまで変わるのか、と。

特に驚いたのは、楽器の分離とボーカルの立体感です。いつも聴いているレコードなのに、それぞれの音の輪郭や、音が重なっている様子がぐっと分かりやすくなる。

今回の変化は、ぜひ皆さんにもお伝えしたいと思ったので、書いてみます!

GAIA III Neoを取り付けたSL-1200MK7と店内の試聴システム

今回試したシステム。SL-1200MK7の純正の足をGAIA III Neoに交換しました。

今回試したのは「GAIA III Neo」。

IsoAcoustics GAIA III Neo。ダーククロームとブラックの公式製品画像

GAIA III Neoのメーカー公式製品画像。ダーククロームとブラックの2色です。

画像出典:IsoAcoustics公式サイト

GAIA III Neoは、もともとフロアスタンディングスピーカーやサブウーファー向けのアイソレーターです。今回はこれを、ターンテーブルの足として試しています。

SL-1200MK7に、しっかり取り付けられました。

まず気になるのは、「これ、SL-1200に付くの?」というところですよね。

付属する3種類のネジのうち、今回はM6-1.0を使いました。試したSL-1200MK7にはしっかり取り付けられました。

しかも、見た目の収まりがいいんです。

本体と足のサイズ感が自然で、私には専用品のような一体感に見えました。足元が変わると、SL-1200の印象も結構変わるんですよね。

SL-1200MK7に装着したGAIA III Neoの足元のアップ

足元のアップ。ブラックの本体と、GAIA III Neoの金属の質感がよく合います。

各足の高さを調整して、本体の水平を合わせることもできました。「右奥だけ少し上げたい」といった微調整ができるのは便利です。

ただ、今回取り付けを確認したのはSL-1200MK7だけです。ほかのSL-1200シリーズへの適合は未確認なので、別のモデルで検討される方は、ご購入前に確認してくださいね。

宇多田ヒカルのレコードで、聴き比べ。

今回使った機材はこちらです。

ターンテーブル
Technics SL-1200MK7

カートリッジ
100SOUNDS RC-AL100

フォノ入力・ミキサー
Pioneer DJ XDJ-RX3

スピーカー
ADAM Audio S2V

まず宇多田ヒカルのレコードを純正の足で聴いて、その後GAIA III Neoに交換して比較しました。続いて、四つ打ちの楽曲でも聴いています。

一番驚いたのは、音が分かれて聴こえること。

純正の足で聴いていたとき、今回の環境ではキック、ベース、ボーカル、シンセが少し重なり合って聴こえていました。

曲としては普通に楽しめるんです。でも、一つひとつの音を追おうとすると、もう少し音離れが欲しい。うねるシンセベースとキック、そこにボーカルが入ってきたときの関係が、ちょっと捉えにくい感じがあったんですね。

これは、足を交換する前から感じていたことです。

で、GAIA III Neoに交換してみると。

ボーカル、シンセ、ベース、ドラム。
それぞれの音が、ぐっと追いやすい。

音の輪郭がはっきりして、どの音がどこにいるのか、前後の奥行きも感じやすくなりました。

「このベース、こういう音だったんだ」「ボーカルの周りに、こんな空間があったんだ」と、レコードの中の表現に耳が向くようになる。

足元の交換でここまで感じ方が変わるというのは、私にとってかなり大きな驚きでした。

声の立体感。そして、リバーブの奥行き。

特に分かりやすかったのが、宇多田ヒカルのボーカルです。

交換前は、声がやや平面的に聴こえていました。リバーブがどのくらいかかっていて、どう広がっているのか。その辺りも、あまり捉えられていなかったんです。

ところが交換すると、声に立体感が出てくる。リバーブの広がりや、残っていく余韻も分かりやすい。

声だけでなく、その周囲の空間まで見えてくるような感覚です。

これは面白いですよね。歌を楽しみながら、その歌がどういう音作りで聴こえているのかにも、自然と耳が向く。

楽曲のミックスバランスや音作りをじっくり聴きたい方にも、かなり魅力的だと思いました。

GAIA III Neoを取り付けたSL-1200MK7の側面とトーンアーム

プレーヤーはSL-1200MK7のまま。足元を変えて、レコードの聴こえ方を比べます。

四つ打ちでも、変化を感じました。

続いて、四つ打ちの楽曲も聴いてみました。

こちらも、キックとベースの関係が分かりやすい。シンセの質感や、音が重なっていく様子も追いやすくなりました。

一つひとつの楽器が整理されて、リズムを楽しみながら細かい音にも耳が向く感じです。

テクノやハウスを聴くとき、音の重なりや質感って大事ですよね。その辺りをじっくり楽しみたい方には、ぜひ試してほしいと思いました。

ただ、純正の音が好きという方もいると思います。

ここはちゃんと書いておきたいんですが、音の好みは人それぞれです。

今回の試聴では、GAIA III Neoにすると音が引き締まり、楽器の見通しがよくなりました。

例えば、ヒップホップやレゲエを聴くとき、低音がふわっと膨らむ感じや、少しラフに音がまとまって押し寄せてくる勢いを楽しんでいる方もいると思います。

そういう鳴り方が好きなら、「純正の方が好みだな」ということもあるかもしれません。逆に、ヒップホップやレゲエでも、キックとベースの輪郭をしっかり聴きたい方には、今回のような変化が魅力になると思います。

これは私の予想で、ジャンルだけで好みが決まるわけではありません。輪郭や奥行きを楽しみたいのか、膨らみを含めた勢いや雰囲気を楽しみたいのか。普段聴く音楽と、自分の好きな鳴り方を考えながら選んでいただければと思います。

DJで使う方は、本体の高さにご注意を。

もう一つ、取り付けて気になったのが高さです。

純正の足より本体が高くなります。私の感覚では、約3cm高くなった印象でした。ただし、これは実測値ではありません。

ミキサーと並べてDJする場合は、操作面に高さの差が出ることを考えておいた方がいいですね。高さをそろえたい方は、ミキサー側のかさ上げも検討してください。

装着したGAIA III Neoと取り外したSL-1200MK7の純正の足

左がGAIA III Neo、右が取り外した純正の足。DJセットでは、ミキサーとの高さの差にも注意してください。

買い替える前に、足元を見直してみる。

今使っているプレーヤーが気に入っている。でも、音をもう少しよくしたい。

そんな方には、今回のGAIA III Neoをぜひ検討してほしいです。

プレーヤーを買い替えるという選択もありますが、愛用のプレーヤーの足元を見直すという方法もある。今回のMK7では、その面白さをかなり感じました。

もちろん、旧モデルへの取り付けや、同じような音の変化が得られるかは未確認です。そこは確認が必要ですが、今回私が感じた変化の大きさを考えると、費用対効果にも非常に満足しています。

GAIA III Neoを取り付けたTechnics SL-1200MK7の正面

正面から見た装着後のSL-1200MK7。見た目の収まりも、個人的にはかなり気に入っています。

これは、かなりおすすめしたいです。

ボーカルの立体感、リバーブの余韻、キックとベースの分離、シンセの質感。

レコードに入っている音が整理されると、一つひとつの表現を追いやすくなる。今回の試聴で一番面白かったのは、そこでした。

足を変えただけなのに、音楽の聴こえ方が変わる。こういう体験があるから、オーディオって面白いんですよね。

レコードに刻まれた音を、もっとじっくり楽しみたい方へ。
GAIA III Neo、ようすけ管理人として強くおすすめします!

※音質については、今回の試聴環境における個人の感想です。取り付けを確認した機種はSL-1200MK7です。他モデルへの適合や同様の音質変化は未確認です。本体の高さの変化は体感によるもので、実測値ではありません。

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