Scarlettの付属ソフトはどこまで使える?Hitmaker Expansionの注目プラグインを解説!
OTAIRECORD白石です!
FocusriteのScarlettシリーズといえば、DTMや宅録で定番のオーディオインターフェイス。
ただ、今回メインで紹介したいのは本体ではありません。
Scarlettを購入すると一緒についてくるソフトウェアです!
Focusrite Scarlett 2i2 Gen4
DTMを始めると、録音するだけでは終わりません。ボーカル補正、ドラムやピアノの打ち込み、シンセ、ミックス、マスタリングと、必要なソフトが増えていきます。
Scarlettには、その制作工程で使えるソフトが最初からかなり揃っています。オーディオインターフェイス本体だけでなく、ここまで含めてScarlettの魅力です。
Scarlett 2i2本体について
Scarlett 2i2 Gen4は、マイク2本やボーカル+ギター、ステレオ出力のシンセなどを録音できる2入力モデル。入力レベルを自動設定するAuto Gain、クリッピングを検知してゲインを調整するClip Safe、Airモードなども搭載しています。
本体については別の記事で詳しく紹介していますので、機能や使い方はこちらをご覧ください!
Scarlett 2i2 Gen4本体について詳しくはこちら!
DAWも付属。Scarlettを買ったところから曲作りを始められます。
Scarlettシリーズに付属する主な制作ソフト
・Cubase LE
・Avid Pro Tools Intro+ for Focusrite
・Ableton Live Lite
・Splice Sounds 3か月メンバーシップ
3種類のDAWすべてを覚える必要はありません。どれか一つを選んで制作を始めればOKです。Splice Soundsではドラム、ループ、FX、ボーカルなどのサンプル素材も探せます。
そして本題。Hitmaker Expansionにはこれだけ入っています。
・Celemony Melodyne Essential
・Softube Flow Guitar Essentials
・Native Instruments MASSIVE
・Klevgrand Korvpressor
・Klevgrand REAMP
・Sonnox Soften
・Sonnox VoxDoubler
・Brainworx bx_console Focusrite SC
・Focusrite Red 2 & 3 Plug-in Suite
・XLN Audio Addictive Keys Studio Grand
・XLN Audio Addictive Drums 2 : Studio Rock
・Relab LX480 Essentials
・LANDR Studio+5回分の無料マスタリング
この中から、特に出番が多くなりそうなものと、それぞれのプラグインならではの特徴をピックアップして紹介します!
① Melodyne Essential|「音」をノートとして直接触れる
Celemony Melodyne Essential
ボーカル録音をするなら注目したいのがMelodyne Essential。録音した音を解析し、一音一音を“Blob”というノート状の表示で扱えるのが大きな特徴です。
ここがMelodyneならでは!
ボーカル全体へ自動補正をかけるだけではなく、「この一音だけ少し上げる」「この言葉だけタイミングを動かす」といった細かな編集ができます。
Essentialはボーカルや単音楽器の編集に対応した入門版。ピアノやコード弾きしたギターから特定の一音だけを分離するDNA機能は上位版の機能です。
② Addictive Drums 2 : Studio Rock|生ドラムらしい鳴りをすぐ使える
XLN Audio Addictive Drums 2 : Studio Rock
TamaやPearlのドラム、PaisteやSabianのシンバルをスタジオで収録。強弱の違いだけでなく複数サンプルを使い分けることで、連打したときの機械的な感じも抑えています。
ここがAddictive Drums 2ならでは!
キットを鳴らすだけでなく、内部にミキサー、EQ、コンプレッサー、トランジェント処理、テープサチュレーションまで搭載。ドラム音源の中だけで音をかなり作り込めます。
MIDIのビートやフィルも収録されているので、打ち込みに慣れていなくても曲の土台を作れます。Studio Rockはパンチのあるロック系サウンドが中心で、ポップスや歌ものにも使えます。
③ Addictive Keys Studio Grand|Steinway Model Dを6つのマイク視点で
XLN Audio Addictive Keys Studio Grand
Steinway Model Dをスウェーデン放送局の大型スタジオで収録したピアノ音源。6種類のマイク視点を選べるのが面白いところです。
ここがAddictive Keysならでは!
近いマイクの輪郭がある音から、部屋の響きを含んだ音まで組み合わせられるので、ピアノそのものだけでなく「曲の中でどこに置くか」まで調整できます。
ピアノ曲はもちろん、コード進行やメロディーを考えるとき、伴奏を薄く重ねるときにも使えるので、ジャンルを問わず出番の多い音源です。
④ Native Instruments MASSIVE|ウェーブテーブルシンセの定番
Native Instruments MASSIVE
ベース、リード、パッド、FXなどを作れるソフトウェアシンセ。特徴はウェーブテーブル方式のオシレーターで、波形自体を動かしながら時間とともに変化するサウンドを作れます。
ここがMASSIVEならでは!
ウェーブテーブル、フィルター、豊富なモジュレーションを組み合わせた大胆な音作りが得意。特に太いベースや存在感のあるリードは定番です。1,300種類以上のプリセットも収録されています。
MASSIVEについてはここだけ注意!
Scarlettに付属するのは「MASSIVE」です。後継の「MASSIVE X」とは別製品で、画面構成や音源エンジン、機能も異なります。使い方を調べる際は「MASSIVE」で検索してください。
⑤ Sonnox VoxDoubler|「もう一度歌ったズレ」を作る
Sonnox VoxDoubler
同じボーカルをコピーするのではなく、実際に歌い直したときに生まれるタイミングとピッチの微妙な違いを作って、自然なダブルトラック感を加えます。
ここがVoxDoublerならでは!
Thicken:ボーカルそのものに厚みを加える。
Widen:生成したダブルを左右へ広げる。
メインボーカルを太くしたり、サビやバックコーラスだけ大きく広げたりと、ボーカルアレンジに使えるプラグインです。
⑥ Relab LX480 Essentials|名機系リバーブを4つのアルゴリズムで
Relab LX480 Essentials
クラシックなデジタルリバーブのサウンドを再現したプラグイン。Plate、Ambience、Hall、Roomの4種類に絞られています。
ここがLX480 Essentialsならでは!
リッチで密度のある残響と奥行き感が魅力。大量のアルゴリズムから迷って選ぶのではなく、用途の分かりやすい4種類ですぐ音を作れます。
ボーカルならPlate、自然な空気感ならAmbience、広い空間ならHallといった具合に、曲の中の空間を作るために使えます。
⑦ Klevgrand Korvpressor|コンプレッサーを目で理解できる
Klevgrand Korvpressor / REAMP
Korvpressorは、画面中央の波形を上下から“Squeeze”するように操作する独特のコンプレッサー/リミッターです。
ここがKorvpressorならでは!
数値だけで考えず、「音をどれくらい圧縮しているか」を視覚的に確認できます。自然な音量調整から、強く潰したサウンドまで対応します。
Dry/Wet、Ratio、Attack/Release、3バンドEQ、Brickwall Limiterなども搭載。コンプレッサーの効果を覚える一本としても面白いです。
⑧ bx_console Focusrite SC|Focusriteの大型コンソールを再現
Brainworx bx_console Focusrite SC
Focusriteの大型スタジオコンソールを再現したチャンネルストリップ。ISA110系EQ、ISA130系ダイナミクスをベースに、EQ、コンプレッサー、ディエッサー、ゲートなどをまとめています。
ここがbx_console Focusrite SCならでは!
BrainworxのTMTによって、実際のアナログコンソールにあるチャンネルごとの微妙な個体差まで再現。複数トラックへ挿したときも、すべてがまったく同じ音になるのではないところが特徴です。
THDやVirtual Gainも搭載しており、単なるEQ+コンプではなく、アナログコンソールでミックスする感覚まで持ち込めるプラグインです。
その他の付属プラグインもチェック!
Sonnox Soften|高域の痛さをシンプルに整える
Sonnox Soften
Vocals / Guitar / Mix Busの3モードとAmountノブを中心にしたシンプルな設計。高域全体を下げるのではなく、耳につく子音や鋭さを抑えたい場面で使えます。
Softube Flow Guitar Essentials|アンプ+エフェクトをまとめて
Softube Flow Guitar Essentials
2種類のアンプシミュレーターと3種類のエフェクトを収録。Scarlettへギターを直接接続し、自宅でもアンプ+エフェクトのギターサウンドを作って録音できます。
Focusrite Red 2 & 3 Plug-in Suite|Focusriteを代表するEQとコンプ
Focusrite Red 2 & 3 Plug-in Suite
Red 2はISA110をルーツに持つ6バンドEQ、Red 3はISA130をルーツに持つVCAコンプレッサー。Focusriteの歴史を感じられる2つの定番プロセッサーです。
Klevgrand REAMP|音にヴィンテージ機器の質感を加える
クラシックなアンプやテープ機器を元にした7種類のモデルを収録。倍音や歪みを加え、デジタル録音へザラつきや温かさなどの質感を加えられます。
LANDR Studio|マスタリングまでカバー
LANDR Studio
LANDR Studioの利用特典に加え、5回分の無料マスタリングも付属。録音やミックスだけでなく、完成した曲の仕上げにも使えます。
Scarlett 2i2 Gen4の商品詳細・価格をチェック!
Hitmaker Expansionが欲しいなら、2i2だけにこだわらなくてもOK!
今回は2i2を中心に紹介しましたが、同じ付属ソフトを利用できるScarlettシリーズがあります。必要な入出力数や録音スタイルからモデルを選んでください。
Scarlettは付属ソフトまで含めてチェックしてほしい!
オーディオインターフェイスを比較するときは、本体の入出力や音質に目が行きます。もちろんそこも大事ですが、ScarlettにはMelodyne、Addictive Drums 2、MASSIVE、VoxDoubler、LX480など、それぞれにしっかり個性を持った制作ソフトが付属しています。
これからDTM、宅録、歌ってみた、楽器録音を始めたい方は、本体スペックだけでなく、この付属ソフトまで含めてScarlettシリーズをチェックしてみてください!
※付属ソフトウェア、プラグイン、サブスクリプション期間、サービス内容は、購入時期・製品登録時期・メーカー施策などによって変更される場合があります。ご購入時および製品登録時の最新情報をご確認ください。
※Hitmaker Expansionに含まれるNative Instruments製シンセサイザーは「MASSIVE」です。後継製品の「MASSIVE X」とは異なります。
※各DAWは付属エディションとなり、上位エディションとは使用できる機能・トラック数・付属コンテンツなどが異なる場合があります。