大人気オーディオインターフェイス「Volt」が大進化!Gen 2を旧モデルと徹底比較!

Universal Audioから、新作オーディオインターフェイス「Volt Gen 2」シリーズが登場しました。

Voltといえば、Universal Audioらしいサウンドを手軽に取り入れられるオーディオインターフェイスとして知られてきたシリーズですが、今回のGen 2ではかなり大きくアップデートされています。

まずパッと見て分かるのが、本体デザインの変化。これまでのVoltらしい雰囲気を残しつつ、フロントパネルのデザインが刷新されました。特にVolt 2 / 4 Gen 2では、中央にフルカラーのSmart Displayを搭載。入力レベルや各種設定を本体で確認しやすくなっています。

Volt 2 Gen 2。中央のSmart Displayを中心に、フロントパネルの構成も大きく変わっています。

デスクに置いたときもすっきり見える、新しいGen 2のデザイン。

ただ、今回の進化は見た目だけではありません。

旧VoltからGen 2へ変わり、24bitから32bitへの変更、マイク入力のダイナミックレンジ向上、プリアンプゲインの拡大、モニター出力性能の向上など、録音とモニタリングの基本性能もしっかり見直されています。

さらに機種ごとに、歌とギターの同時録音、Auto-Gain、Clip Protection、ADATによる入力拡張など、実際にできることも増えました。今回は旧Voltと数字で比較しながら、「何が変わったのか」、そして「その進化によって何ができるようになったのか」まで見ていきます。

VOLT GEN 2 UPDATE

まず、数字だけでもここまで変わっています。

A/D・D/A変換

24bit → 32bit

マイク入力ダイナミックレンジ

112dB → 119dB [+7dB]

プリアンプゲイン

55dB → 60dB [+5dB]

Volt 2 / 4 モニター出力ダイナミックレンジ

110dB → 126dB [+16dB]

旧VoltとGen 2を数字で比較

最大サンプルレートは旧VoltもGen 2も192kHzです。一方でGen 2ではビット深度が32bitになり、マイク、ライン、モニター出力などのアナログ性能も向上しています。

項目 旧Volt Gen 2
ビット深度 24bit 32bit
最大サンプルレート 192kHz 192kHz
マイク入力DR 112dB 119dB +7dB
マイク最大入力 9dBu 14〜14.5dBu
プリアンプゲイン 55dB 60dB +5dB
楽器入力DR 111dB 116dB +5dB
ライン入力DR 111dB 119dB +8dB
モニター最大出力 15dBu 20.2dBu +5.2dB

※DR=ダイナミックレンジ(A-weighted)。ライン入力DRは旧VoltおよびVolt 2 / 4 Gen 2のInputs 1-2、Volt 1 Gen 2はLine Input 2の値です。旧Volt 4のLine Inputs 3-4は113dBです。マイク最大入力はVolt 1 Gen 2が14.5dBu、Volt 2 / 4 Gen 2が14dBuです。

性能アップで実際の録音はどう変わる?

数字だけでは少し分かりにくいので、ここでは「その数字が上がったことで何が変わるのか」を見ていきます。

MIC INPUT DYNAMIC RANGE

112dB → 119dB

小さい信号から大きい信号まで扱える範囲が広がっています。さらに最大入力レベルも9dBuから14〜14.5dBuへ上がっているため、声量差のあるボーカルや出力の大きなソースでも、入力側に余裕を確保しやすくなりました。

PREAMP GAIN

55dB → 60dB

マイク信号を増幅できる幅が5dB増えています。出力が小さめのマイクや、小さい音を録音するときに、旧モデルよりさらにゲインを確保できるようになりました。

MONITOR OUTPUT

110dB → 最大126dB

旧Voltでは110dBだったモニター出力のダイナミックレンジが、Volt 1 Gen 2では122dB、Volt 2 / 4 Gen 2では126dBになりました。Volt 2 / 4では旧モデルから16dB拡大しています。最大出力も15dBuから20.2dBuへ上がっています。

CONVERTER

24bit → 32bit

Gen 2では32bit / 192kHz A/D・D/Aコンバーターを採用。最大サンプルレートは旧Voltと同じ192kHzですが、コンバーターとアナログ入出力を含め、基本性能が見直されています。

注意:Gen 2の「32bit」はA/D・D/Aコンバーターの仕様です。「32bit float録音なので入力をクリップさせても後から完全に戻せる」という意味ではありません。

Vintage 1種類からTone Shaping 3種類へ

旧VoltにはUA 610チューブプリアンプをイメージしたVintage Mic Preamp Modeが搭載されていました。

Gen 2ではTone Shaping Preampとなり、録音する音のキャラクターを3種類から選べます。

Warmth

UA 610チューブプリアンプをイメージしたキャラクター。

Focus

アメリカン・ソリッドステート・コンソールを意識したキャラクター。

Shine

クラシックなブリティッシュClass-A回路を意識したキャラクター。

WHAT CHANGED?

録る音に合わせて、入口からキャラクターを選べるようになりました。

Volt 2 / 4 Gen 2では2基のTone Shaping Preampを搭載しているため、例えばボーカルにはWarmth、ギターにはFocusというように、2つの音を別々のキャラクターで同時録音する使い方もできます。

Volt 1 Gen 2でできるようになったこと

VOLT 1 GEN 2

1-in / 2-out → 2-in / 2-out

旧Volt 1は1入力のインターフェイスでしたが、Volt 1 Gen 2ではマイク/ライン入力とフロントのHi-Z楽器入力を同時に使用できる2-in仕様になっています。

歌とギターを、別々の2トラックへ同時録音。

マイクでボーカルを録りながら、エレキギターやベースをHi-Z入力へ直接接続できます。弾き語りを「まずギター、そのあと歌」と分けず、同じテイクで残したい場合に使える構成になりました。

さらにループバックにも対応しているため、ライブ入力とパソコン側の音を組み合わせたポッドキャスト、配信、コンテンツ制作にも使用できます。

※Volt 1 Gen 2にはSmart Display、Auto-Gain、Clip Protectionは搭載されていません。録音ゲインは本体のノブで手動調整します。

Volt 2 Gen 2でできるようになったこと

VOLT 2 GEN 2

2-in / 2-out → 2-in / 4-out

Volt 2 Gen 2では2つのマイクプリアンプという基本構成を引き継ぎつつ、Smart Display、Auto-Gain、Clip Protectionが追加されています。

※公式仕様の2-in / 4-outは、1系統のステレオ・モニター出力と、1系統のステレオ・ヘッドホン出力(1 cue mix)を含む同時入出力数です。4系統の独立したライン出力を搭載しているという意味ではありません。

Auto-Gain

実際に歌ったり演奏したりした入力をもとに、録音ゲインを自動設定できます。1人で宅録するときに、マイク前とインターフェイスを何度も往復しながらゲインを合わせる手間を減らせます。

Clip Protection

録音中に予想以上のピークが入った際、クリップを防ぐよう入力ゲインを調整します。レベルを気にしながら演奏する負担を減らしたい場面に便利です。

Smart Display

入力、レベル、ゲイン、Tone Shapingなどの状態をフルカラー表示で確認できます。パソコン画面だけに頼らず、Volt本体を見ながら設定を進められます。

録音だけでなく、録音前のレベル設定までVoltに任せられる。

2本のマイクを使った録音やステレオ録音に加えて、Auto-GainとClip Protectionを使いながら、自分で演奏と録音操作を両方行う環境を組めます。

Volt 4 Gen 2でできるようになったこと

VOLT 4 GEN 2

4-in / 4-out → 最大12-in / 6-out

※12入力はADATを44.1 / 48kHzで使用した場合の最大構成です。

3機種の中で、最も拡張性が大きく変わったのがVolt 4 Gen 2です。新たにADAT / S/PDIF対応の光入力を搭載し、ADATなら44.1 / 48kHz時に最大8チャンネルのデジタル入力を追加できます。

44.1 / 48kHzなら、本体4入力+ADAT最大8入力=合計最大12入力。

ADAT出力に対応した外部マイクプリアンプやA/Dコンバーターなどを接続すれば、本体を買い替えずに入力数を増やせます。今は宅録、将来は複数マイクを使ったドラムや小編成バンドの録音、といった形でシステムを広げられます。

ADATの入力チャンネル数はサンプルレートによって変わり、44.1 / 48kHzでは8ch、88.2 / 96kHzでは4ch、176.4 / 192kHzでは2chです。S/PDIF入力として使用する場合は2ch入力となります。

※Volt 4 Gen 2本体に内蔵されているマイクプリアンプは2基です。最大12入力を使用するには、ADAT対応の外部機器が必要です。

Smart Display / Auto-Gain / Clip Protection

Volt 4 Gen 2にも、Volt 2 Gen 2と同様にSmart Display、Auto-Gain、Clip Protectionを搭載しています。複数の入力を使う録音でも、入力レベルや各種設定を本体で確認しながら、ゲイン調整をスムーズに進められます。

特にシンセやマイクなど、複数の機材を接続して録音する環境では、録音前のレベル設定を自動化できるのは大きなメリット。予想以上のピークにもClip Protectionが対応し、演奏や制作そのものに集中しやすくなっています。

USB Hub

周辺機器用のUSBハブポートを搭載し、USB MIDIコントローラーなどをVolt 4 Gen 2へ接続できます。ハブポートからは最大5V / 0.5Aを供給できます。

MIDI / LINE I/O

2基のマイク/ライン入力に加えて、Line Inputs 3-4、Line Outputs 3-4、MIDI IN / OUTを備えています。シンセ、ドラムマシン、外部音源、アウトボードなどを組み合わせたい場合にも使いやすい構成です。

旧モデルから変わった端子にも注意

Gen 2は大きく進化していますが、すべての端子を旧モデルからそのまま引き継いだわけではありません。特にMIDI機器を接続している方は確認しておきたい部分です。

モデル 旧Volt Gen 2
Volt 1 5ピンDIN
MIDI IN/OUT
MIDIなし
Volt 2 5ピンDIN
MIDI IN/OUT
MIDIなし
Volt 4 5ピンDIN 3.5mm TRS
Type A

Volt 1 / 2 Gen 2ではMIDI端子が非搭載です。USB MIDI機器であればパソコンへ直接接続できますが、DIN MIDIをVolt経由で使いたい場合は旧モデルと同じ接続にはなりません。

Volt 4 Gen 2にはMIDI IN / OUTがありますが、旧Volt 4の5ピンDINではなく3.5mm TRS MIDI Type Aへ変更されています。5ピンDINのMIDI機器を接続する際は、対応する変換ケーブルなどが必要です。

Volt 1 / 2 / 4 Gen 2、どれを選ぶ?

3機種とも32bit / 192kHz変換やTone ShapingなどGen 2の基本的な進化を取り入れています。選ぶときは単純な上下関係ではなく、「何を録るか」「何台つなぐか」「将来どこまで増やすか」で決めるのがおすすめです。

Volt 1 Gen 2

1人で歌+ギターを録りたい

マイク1本を中心に使いながら、ギターやベースも同時録音したい方へ。旧Volt 1の1入力から2入力になり、ボーカルと楽器を別トラックへ同時に残せるようになりました。シンプルな宅録環境を作りたい方におすすめです。

Volt 2 Gen 2

2本のマイクを使いたい。録音レベル合わせも任せたい

ボーカル+楽器、2人の収録、ステレオ録音などをしたい方へ。Smart Display、Auto-Gain、Clip Protectionを搭載し、自分1人で録音を進めるときにも便利な構成です。

Volt 4 Gen 2

シンセやMIDI機器を増やしたい。将来は多チャンネル録音もしたい

アナログ4入力に加え、ADATを44.1 / 48kHzで使えば外部機器から最大8入力を追加可能。Smart DisplayやAuto-Gain、Clip Protectionも搭載しています。今は宅録、将来はドラムやバンド録音というように、接続する機材を増やしていきたい方におすすめです。

SUMMARY

Gen 2は「数字」だけではなく、できる録音そのものが広がっています。

Volt 1:マイク+Hi-Z楽器入力で、歌とギターを2トラックへ同時録音

Volt 2:Smart Display、Auto-Gain、Clip Protectionで録音レベル設定をサポート

Volt 4:Volt 2の録音支援機能に加え、ADATによって44.1 / 48kHz時は合計最大12入力へ拡張

※ダイナミックレンジはA-weighted値。仕様や付属ソフトウェアの内容は変更される場合があります。最新の商品情報は各商品ページをご確認ください。

参考:Universal Audio Volt公式サイト

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