FL STUDIO 2026
FL Studio 2026は何が変わった?
従来のFL Studioとの違いを初心者・既存ユーザー向けに解説!
新しくFL Studioを始める人にとって何が便利になったのか。すでにFL Studioを使っている人はアップデートすることで何が変わるのか。今回のFL Studio 2026で変わったポイントを、実際の曲作りに沿って整理します。
オタレコいっきです!
Image-Lineの定番DAW「FL Studio」がFL Studio 2026へアップデートされました。
FL Studioといえば、ステップシーケンサー、ピアノロール、パターンを組み立てていく制作スタイルなど、従来から独特の強みを持っているDAWです。
今回の2026では、その基本部分を別物に作り替えたというより、「音を探す」「コードを考える」「プロジェクトを守る」「リミックスを始める」「録り逃した演奏を回収する」といった、制作中に発生する細かな手順が大きく整理されています。
すでにFL Studioを持っている人は買い直す必要ありません!
FL Studioには「Lifetime Free Updates」があります。正規ライセンスを持っているユーザーは、FL Studio 2026へのアップデート料金がかかりません。これからFL Studioを購入する方も、今後のFL Studio本体アップデートを継続して受けられます。
従来版とFL Studio 2026、何が違う?
従来のFL Studio
制作機能そのものが充実
ステップシーケンサー、ピアノロール、ミキサー、ステム分離、FLEXなどを中心に、自分で操作しながら曲を組み立てていくスタイル。
FL Studio 2026
制作前後の手順までFL Studioがサポート
新FLEX、クラウドバックアップ、Gopher、コード検出、Remix a Song、Audio Loggerなどによって、アイデアを形にするまでの操作がさらに短くなっています。
FL Studio 2026の主な変更点
・FLEXをエンジンから再構築
・200種類以上の新しいFLEXプリセットを追加
・FL Cloudへプロジェクトをバックアップ可能
・Gopherが一部のFL Studio操作にも対応
・ピアノロール内のコードを自動検出
・「Remix a Song」からステム分離までまとめて実行
・Audio Loggerで演奏の録り逃しを回収
・ピアノロール、オーディオ編集、MIDI録音なども改善
1. FLEXがほぼ別物に。音色選びから変わりました
FL Studioユーザーにはおなじみの音源「FLEX」が、FL Studio 2026でエンジンから再構築されています。
新しいFLEXではブラウザーが刷新され、複数のPackをまたいだ検索やジャンルによる絞り込み、プリセットのプレビューが行えます。
200以上
8種類の新しいCore Series Packに200以上のプリセットを収録。
最大50%
第2世代FLEX Pack使用時は、従来エンジンと比較してCPU使用量を最大50%削減。
これからDTMを始める人には
「シンセのパラメーターが分からない」という段階でも、プリセットから音を選び、必要な部分だけ調整して曲作りを始められます。ピアノ、ストリングス、ギター、808、ベース、シンセなど基本的な音色が揃っています。
すでにFL Studioを使っている人には
FLEXを複数立ち上げるプロジェクトでは、新エンジンのCPU負荷低減が大きなポイントです。音色検索もPack単位ではなく横断して行えるため、FLEXを頻繁に使う人ほど違いを感じる部分です。
2. FL Cloudにプロジェクトを直接バックアップ
プロジェクト設定からFL Cloudへのバックアップを有効にできます。
FL Studio 2026では、プロジェクトをFL Cloudへ直接バックアップできるようになりました。
無料アカウントでも500MBのクラウドストレージが利用でき、保存時に自動でクラウドへバックアップする設定も用意されています。
PCの故障、買い替え、誤操作などでプロジェクトを失うリスクを、FL Studio本体の中から減らせるようになったのは大きな変化です。
3. Gopherが「質問に答えるAI」から「操作するAI」へ
従来のGopherは、FL Studioや音楽制作について質問できるアシスタントという役割が中心でした。
FL Studio 2026ではそこから一歩進み、トラック整理、レベル変更、オーディオルーティング、エフェクト追加など、一部の操作をGopherへ依頼できるようになっています。
たとえば
「メインボーカルにリバーブを追加」
「サブベースを6dB下げる」
「ピアノロール用のスクリプトを作る」
※GopherによるFL Studio操作は、現時点では一部機能を対象とした実験的機能です。
4. 「今弾いているコードは何?」をFL Studioが表示
入力したノートからコード名を検出するChord Detection。
FL Studio 2026では、ピアノロールに入力したノートやMIDIキーボードからの入力を解析し、コード名をツールバーへ表示できます。
「音は気に入っているけれど、このコードが何なのか分からない」というときも、その場で確認できます。
さらにChord Stamp Toolには、メロディを基準にコードを作るTop-downと、コード側から展開を作るBottom-upが追加されました。
初心者にとって特に大きい変更です
音楽理論を完全に覚えてからDTMを始める必要はありません。耳で作ったコードをFL Studio側で確認しながら、少しずつコードの仕組みを覚えていく使い方ができます。
5. Remix a Songでステム分離まで一気にスタート
楽曲ファイルを読み込み、BPM解析とステム分離からリミックス制作を始められます。
FL Studioには以前からステム分離機能がありましたが、2026ではWelcome画面に「Remix a Song」が追加されています。
楽曲を選択するとBPMを解析し、ボーカル、ドラム、ベース、その他へ分離した状態からリミックス制作を開始できます。
エディションには注意
ステム・セパレーションはProducer、Signature、All Plugins Editionで利用できます。Fruity Editionはステム分離に対応していません。
※市販楽曲など第三者が権利を持つ楽曲を公開・配信する場合は、著作権など必要な権利処理を行ってください。
6. 「今の演奏よかったのに録音してない!」を救うAudio Logger
Audio LoggerはFL StudioのMaster出力を一時的に記録します。
DAWで曲を作っていると、適当に鍵盤を弾いていた瞬間や、音作りを試していた瞬間に「今の良かった!」というフレーズが出ることがあります。
Audio LoggerはMaster出力を一時的に記録しているため、録音ボタンを押していなかった音でも後からオーディオとして取り出せます。
MIDI Loggerのオーディオ版に近い機能で、即興演奏やサウンドデザインを頻繁に行うユーザーにはかなり実用的な追加です。
FL Studioユーザーほど注目したい細かな改善
ここまでの機能以外にも、長くFL Studioを使っている人ほど気付く細かな改善が多数入っています。
MIDI録音精度を改善
MIDI入力時のタイミング誤差が減り、再生中にテンポを変更した場合のMIDI録音処理も改善されています。
Plugin Managerの読み込みを高速化
大量のVSTプラグインを登録している環境で、プラグインリストの読み込み処理が高速化されています。
オーディオクリップ編集を強化
複数クリップを個別またはグループとしてノーマライズできるほか、オーディオクリップのPan設定なども追加されています。
複数のオーディオクリップを選択した状態で音量を整える機能も強化されています。
Apple Silicon環境も改善
macOSではAudio Workgroups APIを利用するようになり、CPU負荷が急激に増えた際のオーディオ途切れを抑える処理が追加されています。
FPCで複数サンプルをまとめてレイヤー化
FPCの1つのPadへ複数サンプルをまとめてドロップし、レイヤーとして配置できるようになりました。
All Plugins Editionには新プラグイン「Transmitter」も追加
新プラグイン「Transmitter」は、入力された音をTransient(アタック成分)とSustain(余韻成分)へ分割し、それぞれを別のMixer Trackへ送ることができます。
キックのアタックとボディを別々に加工する、スネアの打撃音だけに歪みを加える、といった細かな音作りが可能です。こちらはAll Plugins Edition限定となります。
初めてFL Studioを使う人にとって、2026は何が良い?
音色探し
新FLEXから完成度の高い音を選んで曲作りを始められる。
コード
弾いたコード名を確認しながら作曲を進められる。
操作
Gopherへ質問し、一部のFL Studio操作まで依頼できる。
バックアップ
FL Cloudへ直接プロジェクトを保存できる。
特に大きいのは、FL Studioそのものの操作を全部覚えてから曲を作る必要がなくなってきていることです。曲を作りながら機能やコードを覚える、という入り方がさらに現実的になっています。
既存FL Studioユーザーはアップデートするべき?
今回はアップデートする価値がかなり大きいです。
新しい音源やエフェクトが1つ増えただけではなく、FLEX、プロジェクト保存、ピアノロール、オーディオ編集、MIDI録音、プラグイン管理など、普段触る部分がまとめて改善されています。
特にFLEXを多用する方、リミックスを作る方、MIDIキーボードで演奏を録音する方、オーディオクリップを大量に扱う方は、制作中に違いが出るアップデートです。
Lifetime Free Updatesの対象なので、既存ユーザーは追加料金なしでFL Studio 2026を利用できます。重要な制作案件を進行中の場合は、念のため現在のプロジェクトと使用プラグインのバックアップを取ったうえで更新するのがおすすめです。
これから買うなら、どのFL Studioを選ぶ?
Fruity
MIDI打ち込みを中心に始めたい方向け。オーディオ録音とステム分離には対応していません。
Producer
オーディオ録音、オーディオクリップ、ステム分離まで使用可能。ボーカル録音やサンプリングも行うなら、ここが実質的な基準になります。
Signature
Producerの機能に加えて、NewtoneやGross Beatなど制作で活躍する追加プラグインを収録。当店でこれから本格的にDTMを始める方へ特におすすめしているエディションです。
他のDAWや対象製品を持っているならクロスグレード版もチェック!
Ableton Live、Logic Pro、Cubase、Pro Tools、MASCHINE、TRAKTOR、FLkey、Launchシリーズ、VOCALOID、Synthesizer Vなど、対象製品を所有している方はSignatureクロスグレード版を購入できる場合があります。
※デモ版、トライアル版、オーディオインターフェイスやMIDIキーボードなどへ付属した無償版は対象外です。購入前に対象条件をご確認ください。
OTAIRECORDで選べるSignature版
Signature クロスグレード
28,600円(税込)
※価格は記事作成時点。販売価格・在庫状況は商品ページをご確認ください。
FL Studio 2026は「曲を作る前後」まで進化したアップデート
FL Studio 2026で特に印象的なのは、新しい機能を大量に追加するだけではなく、曲作りの途中で発生する細かなストレスを減らしている点です。
音を探す → 新FLEX
コードを確認する → Chord Detection
リミックスを始める → Remix a Song
操作に迷う → Gopher
演奏を録り逃す → Audio Logger
データ消失に備える → FL Cloud Backup
初めてDTMに挑戦する人には、曲を完成させるまでのハードルを下げる機能が増えました。
一方、すでにFL Studioを使い込んでいる人にとっても、FLEXの刷新やMIDI録音、オーディオ編集、Plugin Managerなど日常的に触る部分へ改善が入っているため、「初心者向け機能だけが増えたアップデート」ではありません。
IMAGE-LINE / FL STUDIO
これからDTMを始める方も、
FL Studioへ乗り換えたい方もぜひチェックしてみてください!
通常版、クロスグレード版、解説PDFバンドルをご用意しています。
エディション選びで迷った場合はOTAIRECORDまでお気軽にお問い合わせください。
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