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【憧れのSPU】OrtofonのSPU3種類を比較試聴。~Synergy、Meister Silver MK Ⅱ、Royal G MKⅡ~

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皆さんこんにちは。

OTAIAUDIO太田でございます。

本日はOrtofonのMCカートリッジ「SPU」シリーズ3種類の比較のレヴュー記事でございます。

●比較機種

SPU Royal G MKⅡ/標準価格:¥232,000(抜)
SPU Meister Silver MK Ⅱ/標準価格:¥205,000(抜)
SPU Synergy/標準価格:¥196,000(抜)

 

MCカートリッジの傑作「SPU」シリーズとは?

Ortofonの「SPU」シリーズと言えばMCカートリッジの傑作と位置付けされています。

1959年の発表より約60年、当時の開発者ロバート・グッドマンセンによる天才的なステレオMC構造は今もなお、世に出ている様々なMCカートリッジの手本とされています。

 

SPUシリーズについて書いた他の記事がこちらでご覧になれます。是非合わせてご覧ください。↓↓↓

憧れのSPUを嗜む。

 

SPU Royal G MKⅡ

SPU Royalシリーズの誕生は1998年に遡ります。

オルトフォン創立80周年という年に史上最高のSPUを送り出さんとして設計され、開発に当たっては様々なマテリアルの使用が検討されました。

幾度もの試行錯誤の結果、発電系のコイルには銀と金の合金「Electrum」を採用。

マグネットにはアルニコ、スタイラスチップにはカッティングマシンのカッターヘッドに用いる、オルトフォンの最高級チップであるOrtofon Replicant 100を採用しました。

 

SPU Meister Silver MK Ⅱ

SPUの生みの親であるロバート・グッドマンセン氏の在職50年を記念して、1992年に発表されたSPU Meister GE/AEを祖としたシリーズの最新モデルです。

Meister譲りの腰の据わった中低域のサウンドはそのままに、さらに幅広いレンジを聴かせることが可能になりました。

 

SPU Synergy

SPU Synergyは30年以上にわたりオルトフォンのチーフエンジニアを務めたペア・ウィンフェルド氏が最後に残したSPUです。

シリーズの特長である低い内部インピーダンスを継承しつつ、ネオジウムマグネットの採用や発電系を新たに設計することで出力電圧をアップさせています。

これまでのSPUで最も高い0.5mVの出力を実現。

 

それぞれキャラクターが立っている。

実際に試聴をしてみました。
大体似通った価格帯の、この3種類ですがそれぞれ一聴して分かるほど強い個性がある様に感じました。

簡単ですが音色の特徴をあげてみるとこのような感じです。

SPU Royal G MKⅡ

滑らかでシルキーな音色。穏やかでリラックスできる音。しかしSPU特有の厚い中低位域はしっかりと感じられます。

SPU Meister Silver MK Ⅱ

安定感のある重厚な音と、歯切れが良く爽快な音色のバランスが良い。シャープになり過ぎない上品な音作りがされています。
特に高音域は行き過ぎるとキンキンと、うるさくなりがちですが全くそのような感じはしませんでした。

SPU Synergy

高音から低音までのレンジが広くダイナミックなサウンドが楽しめます。
ダイナミックといっても大味な感じはありません。音の粒立ちも良いです。

 

店頭展示機は、今のところありませんがご興味のある方はお気軽にお問合せ下さいませ。

 

SPU Royal G MKⅡの詳細はこちらをクリック。

SPU Meister Silver MK Ⅱの詳細はこちらをクリック。

SPU Synergyの詳細はこちらをクリック。