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【マランツ好きの、マランツ好きによる、オーディオファンのための】SACD/CDプレイヤー marantz 「SA-12」 試聴レビュー 【前編】

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SACD/CDプレイヤー marantz 「SA-12」でCDからハイレゾまで堪能しよう!

 

 

いつもありがとうございます!オタイオーディオのオレンジです。

 

今回はオーディオファンに大人気の機種であるmarantzのSACD/CDプレイヤー 「SA-12」を、マランツファンの私が前・後編に分けて徹底解剖し、その魅力を余すこと無くお伝えします!

 

詳細な仕様については長くなるため省かせていただきますが、「SA-12」のSACD/CDプレイヤーとしての音の良さからディスクリートDACによるハイレゾ再生、ヘッドフォンアンプの実力までを、音質・使用感にフォーカスを当ててご紹介致します!

 

SA-12の仕様詳細は「こちら」から

 

 

 

 

 


前編 SA-12のSACD/CDプレイヤーとしての実力はいかに!?

SA-12はフラグシッププレイヤーであるSA-10のキー技術を継承しながらも、価格は半分の300,000(税抜き)となっています。

SA-10に比べて物量は抑えられていますが質感の高さは変わりません。

デザインはマランツらしく、ゴールドにブルーのライトが美しいです。飽きのこないスタイルには好感がもてます。

今回は下記のシステムで試聴しました。

 

SACD/CDプレイヤー : marantz SA-12

アンプ : marantz SM-10 (1980年製)

スピーカー : B&W 804 diamond

 

全てD&Mホールディングス(marantz)の製品です。相性の良さを考えて、この組み合わせにしました。

 

▼まずはトレイを開けて観察!

アルミダイキャスト・トレイのため、剛性が高く高級感があります。

トレイの開け閉めは早すぎず、遅すぎず適度なスピード具合で好感触です。

 

 

 

 

 


SA-12でヴォーカル物のSACDを聴いてみます

SACD/CDプレイヤーですとメディアの認識に時間がかかる機種もありますが、トレイを閉めて5秒程度で認識しました。

これならストレスを感じません。

音をだして聴いてみます。

一聴して高域の解像度の良さと艶やかな表現に驚きました。

ヴォーカルはとてもクリアで瑞々しく、かつ優しくて大変美しいです。

 

とてもマランツらしい音です!!!

 

続いて空間表現に耳を凝らしてみます。S/Nが高く奥行き感、広がりともに十分なクオリティを感じさせます。この価格、クラスを超えた実力を感じました。

 

 

 

 

 


SA-12!続いてCDに移ります

CDを聴く前にSA-12最大のアピールポイントであるMMM (マランツ・ミュージカル・マスタリング) をご説明させて頂きます。

MMMはmarantzオリジナルのディスクリート(個別、分離)D/Aコンバーターで「SA-10」より採用されています。

ESSやバーブラウンなどの汎用DACチップを使うのではなく、marantzが独自に高品位なパーツや素材を厳選し、設計・開発しています。

DAC内部でデジタル段とアナログ段を分けて設計できるため音質を突き詰める事が可能で、汎用DACチップとは圧倒的な音の差別化が図れます。

 

さらに、全てのPCM信号をDSD信号に変換して出力します。

 

この高品位なディスクリートDACが「SA-12」にも同じように搭載されています。

また、専用のデジタルフィルターで3種類・24通りと音を変化させる事が可能です。(デジタルフィルターはCDなどのPCM信号のみで、DSD信号やSACDには利用できません)

 

▼デジタルフィルターは下記の通りです。


 

 

 

試聴にはヴォーカル物とJAZZのCDをデジタルフィルターを変更しながら聴いていきます。

▼始めにヴォーカル物ですが、デジタルフィルターを全てdefault設定で試聴します。

 

SACDと同じアルバムタイトルですが、SACDと同様にS/Nが高く高域が綺麗です。

 

気づいたのは、CDですがDSD音源に変換されている効果が有るのかとてもなめらかでアナログ的な音がして、SACDと同じ音調です。

 

このままのフィルターでも全く問題ないのではと感じさせます。

ここでデジタルフィルターを変更して私好みの音を探します。

設定:「Filter 2」 ー 「Dither off」 ー 「4th-0」

上記設定にすると更にS/Nが高くなり、全体的に明るい音調になります。ヴォーカルに厚みが出てきてポップスやロックに合う設定になっていると思います。

 

 

 

 

▼続いてJAZZのCDに変えて試聴します。

 

デジタルフィルターを変更し下記のように設定しました。

設定: 「Filter 1」 ー 「Dither off」 ー 「3rd-1」

音の広がりを感じさせながらも、各楽器の定位と実在感が素晴らしいです。よくよく聴くと弱音(小さな音、弱い音)の再生が素晴らしく、大変きれいな音色が聴こえてきます。

全体的・基本的には美音系です。

 

このように優れたデジタルフィルターのおかげで「自分の好きな音質に追い込む」事が可能です。

 

ある程度好きなフィルターを決めておいて、ジャンルによって設定を使い分けるのが良さそうです。

フィルターが24通りも有ると「迷う!」と感じる方は、marantzのデフォルト設定がバランスよくおススメだと思います。

総合的に見てSACD/CDプレイヤーとして高い次元でまとまっており、高品位であることを改めて感じることができました。

 

 

後編に続く・・・「こちらから」