OTAIAUDIOのブログ

【ブックシェルフ対決!!】805D3、ME1、PL100 IIの三機種比較試聴をしてみました。

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最新のブックシェルフスピーカーを三機種聴き比べてみました。

本日はオタイオーディオの店頭で試聴希望の多いB&W 805D3、TAD ME1、Monitor Audio PL100 IIを改めて試聴をしましたので簡単なレビューをさせていただきます。
近頃、100万円前後のブックシェルフスピーカーに興味を抱くお客様のご来店が多く、当店でも特に力を入れているゾーンです。

6〜8畳のお部屋でシステムを組まれる際、トールボーイかブックシェルフで悩まれることが多いかと思いますが、近年のダウンサイジングの波のなかでブックシェルフを選ばれる方が多いですね。
ブックシェルフですと設置が比較的楽であり、理想のセッティングに近づけやすく、ユニット配置もコンパクトにまとめあげられていることが多いので定位感が得られやすいといったメリットがあります。
近年のスピーカー技術の発達により、6インチ程度の口径のユニットでもしっかりとした低域の再現が可能です。また大口径のユニットと比べて、キレの良さやスピード感を得られやすいです。

 

 

三機種とも、大滝詠一や谷村新司のレコードを音源にして聴いてみました。

使用機材
・EAT C-Major
・DS AUDIO DS002
・DANIEL HERTZ M9

 

 

■Monitor Audio PL100 II

暖かく、しっとりとした音です。
以前のPlatinumシリーズに比べ、高域の暗さは気にならなくなり、若干明るめの音色となった印象です。
エネルギーバランスは中低域にありますが、重苦しさは感じません。解析度はB&Wのように際立ちませんが、そこがしっとりとしたリラックスして聴くことの出来る音に繋がっているのではないでしょうか。
広がりは十分に感じられ、ステージ感もはっきりとしております。B&Wのある意味対照的なスピーカーだと感じました。

■B&W 805D3

現代の最先端を行く音です。
クオリティ、情報量、ステージ感…etc、どこを見ても目を見張るものがあります。
新世代ダイヤモンド・ツイーターや、伝統のケプラーを捨て生まれ変わったコンティニウムコーン採用ウーファーなどの影響が大きいです。
入力された情報を余すこと無く再生しきっているようなサウンドに感じました。その分、録音時のヒスノイズやレコードのスクラッチノイズなどが目立ちやすいです。この辺りは、組み合わせる機器によって大きく左右されますので、アンプやDAC、プレーヤー選びを慎重に選んでいただきたいです。

■TAD ME1

最初はクールな印象でしたが、しっかりとした音楽性を感じられる音です。
B&Wほどの鮮烈なモニター感はないのですが、解析度、広がり、音楽性のバランスがよく、特定の不満を感じにくいです。ノイズ成分もはっきり再生されるのですが、嫌みが感じられず聞き流すことができます。
サウンド自体はCE1ほどの淡白さがなく、従来の日本的なサウンドとは少し離れた印象です。低域も伸びきっており、下手なトールボーイスピーカーよりも満足感があります。
ボーカルの表現が自然で、口元が大きくなり過ぎないところにも好感が持てますね。
短時間の試聴の予定でしたが、次から次へとディスクを取り替えるのが楽しくなってしまい、気付けば数時間が経っておりました。この感覚は最近ではなかなか味わうことが出来ず、久しぶりに経験しました。
音楽をより深く楽しむことの出来る優秀なスピーカーです。

三機種とも個性があり、それぞれの個性を再認識することができました。
個人的には音楽をスッと楽しむことができるME1がお気に入りです。あまり機器のことを考えずに音楽に浸れます。

オタイオーディオの店頭にてご試聴可能ですので、気になられる方はご来店くださいませ。

三機種の詳細は下記のリンクからご覧ください。
Monitor Audio/スピーカー/PL100 II(ペア)【店頭展示有・ご試聴可】
B&W/スピーカー/805Diamond (805 D3)(ペア) 【店頭展示有・ご試聴可】
TAD/スピーカー/TAD-ME1-K(ペア)【店頭展示有・ご試聴可】