2026年、イギリスのスピーカーブランドBowers & Wilkins(B&W)は創業60周年を迎えました。
この節目に、フラッグシップの800シリーズが新世代「800 Series Diamond D5」へ進化しました。
OTAI AUDIO ようすけ管理人・ペガサス田中も、8月にD5シリーズを先行試聴してきました。
今回はB&Wの歴史を振り返りながら、実際に聴いて感じたことと、11月14日(土)・15日(日)に開催する試聴会の見どころをご紹介します。
今回の試聴会では、805 D4と805 D5、804 D4と804 D5の新旧比較に加え、シリーズ最高峰の801 D5も試聴いただけます。
11月14日(土)はメーカー担当者による技術解説、15日(日)はOTAI AUDIOスタッフによる音楽&本音トークを予定しています。
参加は無料・事前予約制です。

1966年の創業。「録音された音楽を忠実に再現する」
B&Wは1966年、イギリス南部のワージングで創業しました。
創業者ジョン・バウワースが目指したのは、録音された音楽を、アーティストが意図した姿にできる限り忠実に再現するスピーカーです。
この考え方は、現在のB&Wが掲げる「True Sound」という理念にも引き継がれています。
スピーカーが音を出すときには、振動板だけでなくキャビネットも振動し、録音にはない響きが加わることがあります。
B&Wは、こうした不要な響きを減らすため、長年にわたって構造や素材の研究を続けてきました。
1979年、モニタースピーカー「801」の誕生
1979年、B&Wは初代「801」を発表しました。
開発の目標は、通常の製品づくりの制約にとらわれず、可能な限り優れたスピーカーをつくること。
低音用キャビネットと中高音用の部分を分けた独特の構造にも、音響上の理由がありました。
翌1980年には、イギリスの名門レコーディングスタジオ「Abbey Road Studios」で、801がモニタースピーカーとして採用されました。
音楽を制作する現場で、録音された音を確認するためのスピーカーとして選ばれたことは、B&Wの歴史における重要な出来事です。

その801から始まった技術と思想の系譜は、現在の800シリーズにも受け継がれています。
今回の試聴会に登場する「801 D5」も、その歴史の延長線上にあるモデルです。
1993年のNautilusと、2005年のダイヤモンド・トゥイーター
1993年に登場した「Nautilus(ノーチラス)」は、巻き貝のような独創的な形で知られています。
この形は、スピーカーユニットの後方に出る音を管状の構造で減衰させ、不要な反射や共振の影響を抑えるために生まれたものです。
ここで培われた技術思想は、その後の800シリーズにも影響を与えました。
2005年には、ダイヤモンド・ドーム・トゥイーターを採用した800 Series Diamondが登場します。
ダイヤモンドは非常に高い剛性を持つ素材で、薄い振動板として使用することで、高音域の正確な再生を目指しています。

初代801からNautilus、ダイヤモンド・トゥイーターへ。
B&Wは長年、録音された音楽に余計なものを加えないための技術を磨いてきました。
その考え方は、2026年に登場した800 D5シリーズにも受け継がれています。
2026年、800 D5シリーズで変わったこと

D5シリーズでは、外観の仕上げや細部のデザインが見直されたほか、内部構造にも改良が加えられています。
例えば、キャビネットを支えるアルミニウム製の補強構造。
805 D5では、ウーファーユニットを支えるアルミプレートが強化され、背面側にも新たな補強が施されました。
804 D5以上のモデルでも、台座やキャビネットの振動を抑えるための構造が改良されています。

さらに、ウーファーの磁気回路にも変更が加えられました。
不要な振動や歪みの原因となる要素を減らし、より正確な再生を目指しています。
こうした技術的な改良は、B&Wが長年取り組んできた音づくりの延長にあります。
ただし、技術的な変更が実際に音質にどう影響があるかは、実際に聴いてみないと分かりません。
ようすけ管理人とペガサス田中は、2026年8月、D&Mホールディングス川崎本社の試聴室で、D5シリーズを先行して試聴させていただきました。
先行試聴で感じたD5の変化
805 D4と805 D5、801 D4 Signatureと801 D5の世代比較に加え、805 D5から801 D5までの各モデルを聴いています。
805 D4から805 D5へ。背景の静けさが印象的
805 D4から805 D5へ切り替えたときに印象的だったのは、音楽の背景がより静かに感じられたことです。小さな音の立ち上がりや、音場の奥行き、ボーカルの位置関係など、聴こえ方に違いがありました。
805 D4を長く聴いてきたペガサス田中からは、805 D5について次のような言葉も出ました。
「900シリーズって言っていいぐらい」
それほど世代間の変化が大きく感じられた試聴だったということです。
D5では、キャビネットの補強やウーファーの磁気回路など、複数の部分が改良されています。
先行試聴で感じた背景の静けさは、そうした技術の進化を考えるうえでも印象に残るものでした。
801 D5。低域から感じられた音楽のスケール

シリーズ最高峰の801 D5では、低音のエネルギーに加え、音場の広さや音の厚みが印象に残りました。
先行試聴レポートでは、ウッドベースの再生について、弦を弾いた瞬間の低音から楽器の胴の響き、自然に音が減衰していくところまで、一連の音としてつながって聴こえたと紹介しています。
801 D4 Signatureとの比較では、D5の背景の静けさや音像の明瞭さが印象的でした。
一方で、D4 Signatureにも弦の美しさや少し温かみのある表現など、独自の魅力が感じられました。
ここでご紹介したのは、川崎本社の試聴室での感想です。今回のOTAI AUDIO試聴会では使用機材や試聴環境が異なるため、同じ印象になるとは限りません。
その違いも含めて、ぜひご自身の耳で確かめていただきたいと思います。
先行試聴での各モデルの印象や技術解説は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
11月14日・15日、OTAI AUDIOで新旧モデルを比較試聴
今回の試聴会では、B&Wの歴史を受け継ぐ最新800 D5シリーズを、実際の音で体験していただけます。
① 805 D4と805 D5、804 D4と804 D5を聴き比べる
スタンドマウント型の805に加え、フロアスタンディング型の804でもD4とD5を比較します。

普段よく聴く音楽を思い浮かべながら、ボーカルの自然さ、楽器の位置関係、音の余韻などに注目してみてください。
すでにD4シリーズをお使いの方には、買い替えを検討するための判断材料にもなると思います。
D5から初めて800シリーズに触れる方にも、新旧モデルの違いを知る機会です。
② 最高峰801 D5をMarantz 10シリーズで試聴

シリーズ最高峰の801 D5は、Marantzのフラッグシップアンプ「MODEL 10」とネットワークプレーヤー「LINK 10n」を組み合わせたシステムで再生する予定です。
MODEL 10によるコンプリートバイ接続(バイアンプ駆動)を採用し、伝送ラインにはAudioQuestの「DRAGON XLR」を使用します。
初代801の登場から約半世紀。
最新世代の801 D5を、この再生システムで体験できる機会です。
③ 11月14日と15日で異なる解説内容
11月14日(土)|メーカー担当者による技術解説DAY

ディーアンドエムホールディングスの高山氏をお招きし、D5シリーズの構造やD4からの変更点について解説していただきます。
設計の意図や新しい技術を知りながら、じっくり音を聴きたい方におすすめです。
11月15日(日)|音楽&本音トークDAY


OTAI AUDIOのようすけ管理人とペガサス田中が進行します。
音楽を聴く楽しさを中心に、先行試聴での感想や裏話も交えながらお届けする予定です。
専門的な知識がなくてもご参加いただけます。
各回60分のプログラムで、805・804の新旧比較から801 D5の試聴までを予定しています。
B&Wをすでにお使いの方、ハイエンドオーディオを初めて聴く方、購入をご検討中の方など、幅広い皆さまのご参加をお待ちしています。
【参加無料】B&W 800 D5シリーズ 新製品発表記念 試聴会
開催日
2026年11月14日(土)・11月15日(日)
開催時間(両日共通)
第1回:13:00〜14:00
第2回:15:00〜16:00
※各回60分
会場
OTAI AUDIO 試聴室
愛知県北名古屋市弥勒寺西1丁目127番地
主な使用予定機器
- B&W 801 D5
- B&W 804 D5 / 804 D4
- B&W 805 D5 / 805 D4
- Marantz MODEL 10 / LINK 10n
- AudioQuest DRAGON XLR ほか
参加費:無料
参加方法:事前予約制(各回定員制)
ご参加希望の方は、下記の予約フォームからご希望の日付・時間帯をお選びください。
B&W 800 D5シリーズ試聴会の参加予約はこちら(無料)
各回定員制となっております。皆さまのご参加をお待ちしております。
