遂に一般販売開始!!やったー!
こんにちは、OTAIRECORDえんどうです。
今日はAlphaThetaより発売が発表されたばかりの「TORAIZ Chordcat」のレビューです!

遂に発表されました!とはいったものの、実は2024年11月にクラウドファンディング上でプロジェクトが発表、当日に目標の 500,000円を突破し最終的には35,610,300円の支援を集める結果となった発売前から超話題の商品なんです。
我らがオタイレコードが開催するBEAT GRANDPRIXでも展示をしていたりなど、クラウドファンディング以外でも着々と話題は広がっていく中で遂に一般販売開始!というわけなんですね。
なのでもう持ってる、使い倒しているって人もいるかもしれませんが、今回の発表で初めて知ったよという方のためにもChordcatがどんな機材なのか、何ができるのかをご紹介していきます!
Chordcatってなに?
TORAIZ Chordcatとは一言でいえば「作曲機材」なのですが、これまでの作曲機材とは一味も二味も違います。
Chordcatはどういう人にオススメ?
・作曲に関する知識は無いけど、ちょっと興味がある初心者の方
・知識はあるし、問題なく曲も作れるけどなんか物足りない上級者の方
・お子さんに楽器を始めさせてあげたいというお父さんお母さんにも
Chordcatを触ってみた感想
すみません、はっきり言ってナメてました…
だって税込で38,500円って言われたらリズムマシン+コードが簡単に弾けるぐらいでも十分じゃないですか…!※詳しい機能解説は後ほど…!
普段僕はDAWソフトで曲を作ってるので、こういうハードウェア系って正直抵抗があったんですけど、取説読みながら一通り触れば使い方は簡単に覚えれたし、難しい音楽理論的なところは全部Chordcatがやってくれるしで文句ないです。
音色も無駄に多くなくて分かりやすいから初めての人でも触りやすいし、音色にこだわりたい人はエフェクトかけたり外部のシンセとかもMIDIで繋げれるから拡張性もある。もちろんDAWソフトにも対応してるから普段PCとかで作曲してる人にもお勧めできる。
音楽理論を理解できてなくても使えて、音楽理論を理解できてる人はさらに面白い使い方ができるので作曲をしたい人・してる人すべての方にオススメできます。
それにサイズ感もめちゃいいです。ゲーム機ぐらいの感覚で持ち運べるけど、ちゃんと操作できる良い塩梅。コードを自動で演奏してくれるから鍵盤のスペースを確保する必要な無くなってっていうのもいい方向にはたらいてるのかも…?
マジで本当によくできてます。(なんか偉そうですみません)
Chordcatにできること
・ステップシーケンス機能
わからない人のために説明すると、例えばバスドラムをドン・ドン・ドン・ドンと四拍子で鳴らしたいときに実際に叩いて演奏・録音するのではなくステップというマス目にポチポチと打ち込むことで四拍子の演奏をさせる機能です。説明が難しい!
難しい説明抜きでいえば「昔ドラムにチャレンジしたけどリズム感がなく挫折した僕でもかっこいいドラムを演奏できる」ということです。ありがたい限りです。
ステップシーケンスはドラム以外でもベースやピアノなども同じようにポチポチと打ち込むことができます。
・Chord演奏モード
Chordcatという名前の通り、コードの演奏が非常に楽です。
「コード」というのは3つ以上の音階で構成されるもの(例:ド、ミ、ソとか)で「和音」とも言います。だったはず。
このコードというのが3つ以上の音だったらなんでもいいというわけではなく、適当な音で演奏しようとするといわゆる「不協和音」になってしまいます。
で、不協和音にならないような綺麗な和音を演奏するにはその和音の組み合わせを覚える必要があります。ある程度規則はあるのですが、その規則を覚えるのも人によって得意不得意があります。僕は不得意です。
そんな不得意な僕らのためにChordchatはあらかじめ綺麗な和音を用意してくれてボタン一つで演奏をしてくれます。ありがたいですね。
・Chord Cruiser機能
綺麗な和音を演奏できても、和音を適当に並べれば曲になるというわけではなく、和音にさらに「綺麗な並び順」というものがあります。
これを「コード進行」といい、世に出ている多くの曲がこのコード進行に基づいて構成されています。※もちろんあえて不自然な並びにしている曲もあります。
その並びもある程度勉強して覚える必要があるのですが、これまた複雑で作曲・DTMにおける最初の大きい壁「音楽理論」のお話になっていきます。
そういう難しいの無理!という方も多いと思います。僕もめちゃくちゃ苦手なので。
そんなコード進行をChordcatは自ら提案してくれるのです。この機能がまさにChordcatの真骨頂と言えるんじゃないですかね。
例えばド、ミ、ソというコードに対して、親和性のあるコードをいくつも提案してくれて、にその提案したコードに対して次のコードも提案してくれます。
ただのガイド機能と侮ることなかれで、なかには結構攻めたコードも提案してくるので、ありきたりじゃないコード進行もちゃんと作れてしまいます。
なので一つコードを決めてしまえば(それもChordcatがいくつも用意してくれます)、そこからは「なんとなくいいな」でコード進行を決めることができます。
まさにコードの海をクルージングするような…そんな機能がChord Cruiser機能になります。
・Chordset機能
「Chord Cruiser機能で直感的にコードを決めれるとはいったものの、初めて曲を作るからいまいち自身がない…」
「自分ではいいと思っても果たして本当にいいコード進行ができているのか…」
という疑り深いあなたのために、あらかじめコードをセットにしたものを呼び出すこともできます。
遊○王とかポケ○ンカードとかでいうスターターデッキみたいな感じです。服でいえばセットアップとかですかね。
このChordsetも何パターンも用意してあり、中には音楽ジャンルにあわせてHOUSEとかPOPSとか中にはDrum & BassとかFuture Bassなんてセットもあって、作りたい曲のジャンルに合わせて選べば、後はそのまま思うように演奏すればしっかり曲として成立します。

・KEY/SCALE機能
Chordcatはコードの演奏だけでなく単音での演奏ももちろんできるのでいわゆるリードシンセ、ギターソロの様なメロディの演奏もできます。
で、大事なのがそのメロディにももれなくコードに合った音階というものが存在します。なので適当に演奏すると音痴なボーカルみたいになってしまいます。
KEY/SCALE機能というのはそのコードに合った音階しか鳴らないようにしてくれる機能なので適当に引いても音痴にならないんです!

・ランニングダイレクション機能
Chordcatの一番面白い機能がこれなんですけど、用意したコードを順番に並び替えて別のコード進行パターンを作ってしまう機能です。
仕組みを説明するのが難しいので下の動画を見ていただければと思います。
ただコードの順番を並び替えるだけでなくリズムも変わるので、自分の作ったパターンから全く新しいグルーヴが生まれます。
並び替えてもコード自体に親和性があるので曲として破綻することはないのが面白いところ。
これが音楽理論が身についている方にもお勧めできる理由です。
といった感じで初めての作曲機材にも、今の作曲環境に新しい風を吹き込むのにも大活躍なTORAIZ Chordcat、是非体感してみていただきたいです。