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TANNOY本社訪問記 -第二部-

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TANNOY本社訪問記 -第二部-

本社に到着しました。

本社に到着しました。ホテルからバスで20分位のところのTANNOYの本社はありました。
周りはのどかな街並みですが、広大な敷地にドカン!とさすがの存在感です。

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玄関を入るとフラッグでお出迎え。
大変きれいなオフィスでした。そして広々としていて、余裕を持ったワークスペースがうらやましさすら覚えます。

 

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今回のツアーの引率、通訳を担当したESOTERICの町田部長。
彼の能力は素晴らしく通訳も大変わかりやすいし、オーディオにも精通しているので、参加した皆にわかりやすいトランスレートをしてくれました。
本当に感謝でした。
その右隣にいるのがTANNOYのゲイルさんです。
ゲイルが工場を案内してくれました。
情熱的にばっちりと案内をしてくれました。
また彼はサッカーが大好きで地元サッカーチームセルティックのサポーターで、あとで実際にセルティックパークにもつれて行っていただきました。
サッカー好きの私にとってまさにGODなお方でした。

 

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そしていよいよTANNNOY本社工場に潜入。
大変な大きさで、どれくらいあるのか想像もつかないくらいです。
余裕を持ったスペースは、ともすると効率性が低いのではと思われる位ですが、高級なオーディオも生産しているので効率よりも品質という感じで、丁寧に仕事ができる環境になっていました。
工場の中は大変整備され、ゾーンで色分けもされていて、様々なところにミスを防ぐ工夫がされており、さすが90年の歴史を誇るオーディオメーカーといった感じで、歴史の中の洗練を感じました。

 

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これはジグといっていわゆるコーンの型をぬく物です。

 

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KINGDOM ROYALやKENSINGTONなどのジグがあります。

 

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上記はジグを作る機械です。
そうです、TANNOY社ではジグ自体も生産することが出来ます。
これによりスピーディで自由なスピーカーの設計ができるという訳です。
さすがのインフラを感じます。

 

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こちらは実際にジグを装着したところで、こちらの機械にコーンをはめて型を抜きます。
機械に二つの突起物がありますが、これは賢明な読者様でしたら想像が付くかもしれませんが、コーンに接合するケーブルのの穴です。

 

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この様にジグで型貫されたコーンです。もう色でお分かりですね。
TANNNOYのあの色ですね。生まれたての赤ちゃんのような雰囲気を漂わせています。

 

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そして、強度を出すために、後ろから専用の機械をつかって補強します。
こんな機械誰が考えたんだろうと思いながら見ていました。
長い歴史を感じさせます。

 

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補強が完了しました。もちろん音質も計算されて最適な補強となっております。
そう、既に音質との戦いは始まっているのです。

その後は作業日とシリアルを貼り付けます。
乾くのにも時間がかかり、パーツも一個づつ管理するためです。

 

 

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そしてダンパーを取り付けます。

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こちらはトゥイーターを製造しているラインです。
実にきめ細やかな作業で、大変丁寧に作られます。

 

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そしてフレームに取り付けます。実際にフレームの置いてある台座は、ろくろのように回転する仕様になっており、効率かつ正確に均一性を持って作業をすることが出来ます。
こちらの工程も高い技術が必要で、非常に丁寧に作業が行われていました。

 

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その後このような形でユニットが作られます。
一つ一つ繊細な工程を経てやっと完成するわけです。

 

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こちらはクロスオーヴァーを作成しているところです。

HF,LFを作成します。
熟練されたスタッフによるきめ細かな正確な作業に驚きを隠せません。
本当に丁寧に作られています。

作った後はPCに通して品質チェックをします。

作った後はクライオジェニック処理と言って液体窒素につけます。
この処理を行う事でプラグ等の金属は超低温付近で分子配列が整い、歪みの原因となる結晶欠落も取り除かれるのです。

 

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こちらはクロスオーヴァーの基準基盤です。
チューニングされた基準となる完成品です。
この基準を満たしているか製品のチェックをして基準にそぐわないものは取り除かれます。
PCを使った測定装置で大変厳しいチェックが行われます。

 

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こちらは最終的なテスト室になります。
こちらで最後に音質をチェックして適正な値であるかどうかチェックされます。
TANNNOYの全てのスピーカーでこのチェックは行われるという事です。
大変手間のかかる工程ですが、こういった念入りな検査がTANNNOYを一流のメーカーにしているのは間違いありません。
気候や時間によっても結果が違ってくるので、その都度キャリブレーションしているとのこと。
細やかな気配りに参ります。

 

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ガンマイクで音を拾って、PCに取り込み結果を解析します。
あらゆる周波数帯でのチェックをして、基準にそぐわないものは、はじかれます。
この様なチェックをすることで品質の安定性を保っているのです。

 

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TANNOYのGRのエンクロージャーもこちらの工場で作られます。
木目もペアで合わせているとのこと。確かに比べたらばっちりあっていました!

先ほどのユニットやクロスオーヴァーを装着します。

 

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はっきり言って全然一部しか紹介できていませんが、一流のスピーカーづくりがいかに大変なものか実感させられました。

 

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お!!!

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お!!!!!!!!!

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でました!!KINGDOM ROYALです。
丁度KINGDOM ROYALの製造現場に居合わせてしまいました。
工場の中でも圧倒的な存在感を放っていました。まさにKINGDOM。

 

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そのKINGDOM ROYALですが、あまりに重すぎて、なんとこのような作業用の専用のフレームがあります。
うーん、実によくできています。KRを前面に入れ込んで・・・

 

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寝かせて作業を行います。

KINGDOM ROYALはボディが持ちにくくそれと同時に大変繊細です。
これで安全かつ正確に、傷の心配なく作業を行えます。
なんといっても高級品なので、万全の保全体制を敷いて作業を行います。

また、出荷前には24時間エイジングをしているとのこと。さすがです。

 

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次の部屋に移る前に扉の片隅にあったのは、耳栓です!
そう、次の部屋はエンクロージャーを製造する木工や塗装をする部屋です。
エンクロージャーの製造の過程で、大変なラウドな音がするので、耳栓をつけて入室をしてくれとのことでした。
作業員の方も皆さん耳栓を装着しての作業でした。

が、しかし、その部屋では音楽がかかっていて、意味がないんだよね、と案内役のゲイルさんは笑っていました。

確かに耳栓をすると音楽はあまり聞こえませんでした。

 

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こちらが木工を加工する機械になります。

恐らく億近くはするであろう、素晴らしい機械でした。
近くで見ると迫力がありました。

 

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PA用のスピーカーのエンクロージャーです。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、PAスピーカーでもかなり丁寧に作られていて、本当にきれいな仕上がりでした。
PAスピーカーなのでもうちょっと粗いのかなと思っていましたが、予想を良い意味で裏切られました。
TANNNOYは本当に信頼できるメーカーです。

 

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このとても大きい箱もスピーカーです。

サブウーハーですが、なんと18インチのユニットを二発入れ込むものになり、大変な大きさでした。
どんな低音がするか聴いてみたくなりました。

 

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こちらは曲面を磨いている様子です。
この工程が予想より全然丁寧で、びっくりしました。

 

 

 

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そして、この大きいBOXを塗装工程にもっていく様子です。
大きさが大きいだけに大変そうでした。

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実際に塗装が完了した写真です。
PA用のスピーカーですがこんな丁寧に仕上げているとは驚きでした。

 

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上記は特注の塗装だそうです。赤いPAスピーカーなんて初めてみました。

とってもオシャレで良かったです。

私は、日本のメーカーさんのハイテクな工場から、中国の活気あふれる工場などいろんな音楽機材の工場を今まで拝見しましたが、TANNOYの工場は実に人間的で丁寧で優しい雰囲気が感じられて、まさに音に反映されているなという感想を持ちました。素晴らしい体験でした。

 

次回につづく。