文字より動画でザクザクっと知りたい方は是非ご覧くださいませ!
DJの世界を知って間もない方はもしかしたらあまり馴染みがないブランドという方も見えるかもしれませんが、DENON DJは日本はもちろん、欧米を中心に絶大な人気を誇るDJシーンに欠かせないトップクラスブランドの一つです。
OLIVER HELDENSをはじめ、主にHOUSE、TECHNO、EDMなどの著名DJアーティストに愛されています。そのため世界有数の大型フェスで使用されているのを見ることもしばしば。
DENON DJプロダクトの特徴は、最近の機材は特にですが視認性が高いということ。そして何より音質が素晴らしい。デジタル音源が主流になる中、ビットレートの高いデータの再生でもデジタルらしさが残りがちだったりしますが、低域が痩せることなくしっかり出るところや、Hi-Fiながら温かみを感じられるような聴き心地の良いサウンドに定評があります。
機能面でも、現場の意見が反映されていることはもちろんですが、昔からさらに一歩踏み込んだオンリーワンの機能が搭載されていることが多く、過去に販売していたCDJやDJミキサーも開発陣のこだわりが強く感じられ、OTAIRECORDでもどれもヒット商品と言えるほどの販売実績があります。
今回のPRIME4をはじめ、SC5000 PRIME、SC5000M PRIME、X1800 PRIMEなどのPRIMEシリーズに関しては筐体の剛性も素晴らしく、インシュレーターなど細部の作りもさすが。タッチディスプレイの精度や解像度、レスポンスに至るまで、ものづくりを思わせるクオリティーを感じさせてくれます。
とにかく先進的なPRIME4。その主要ポイントをご紹介します。
PRIME4はデータ再生専用のDJプレーヤーです。パソコンを使うこと無く、あらゆるメディアに保存された楽曲を使ってDJをすることが出来ます。
対応メディアは主流となりつつあるUSBフラッシュメモリをはじめ、SDカード、外付け大容量HDDもOK。
USB接続端子は4つ、SDカード挿入口は1つ搭載されており、接続メディアにDJ MIXをリアルタイム録音することも可能です。
また、本体底面には2.5インチSATA HDD接続コネクタがあり、HDDを内蔵することも可能。本体に直接楽曲を保存して使用することが出来ます。
非圧縮オーディオフォーマット(FLAC,ALAC,WAV)の再生にも対応しています。
複数のメディアを同時使用できるため、高音質を求め高ビットレートの楽曲ばかりで音質を求めても容量を気にすること無く
PRIME4は「Engine PRIME」という楽曲管理ソフトを使って埋め込んだ情報タグの読み込みに対応しています。(Pioneer DJ製品で言うところのrekordboxがEngine PRIMEです)
このEngine PRIMEを使って楽曲の解析を行いますが、rekordbox、iTunes、serato、TRAKTORなどのソフトウェアによって書き込まれた情報やプレイリストを同期させることが可能。
既にこれらのソフトウェアを使用してDJをされている方は、Engine PRIMEを介すことで楽曲に埋め込まれた情報の移行が完結します。DJを長く続けられている方ほど環境の移行に悩まされますが、多くの方がストレスを感じずにPRIMEシリーズへの移行が可能になります。
まず目に飛び込んでくるディスプレイ。10インチという大型サイズで、解像度が高く、直接タッチ・スワイプすることで選曲や全体の細かな設定の変更などが可能。過去体験したことのない視認性を誇ります。
ピンチイン・アウトで波形の拡大をしたり、選曲は本体のつまみ+ボタンでも可能ですが、タッチディスプレイのスワイプでも可能ですので、お好みに合わせて使用できます。
また、設定を開けば画面の照度はもちろん、各バンドのアイソレーターEQがカットする帯域や、FILTERのレゾナンス、ヘッドホン出力のデフォルト値、マイク入力のアッテネーターなどとんでもないところまで設定変更が可能です。
特にEQの切れ味、カットされる帯域についてはメーカーごとにかなりクセがあり好みが別れますが、ここまで調整できるのは神懸かり的な仕様でしょう。
実物を見ないとなかなか伝わらないポイントですが、本体の作りが素晴らしいです。
トップパネルは剛性に優れた金属製ボディー、見るからに信頼できるインシュレーター。角は所々アール仕上げとなっており、ものづくりを感じさせるように洗練されています。
DJコントローラーは盛り込まれる技術と操作性が重視され、コストを考えるとなかなか材質や剛性まで求められないところが見て取れますが、DENON DJのPRIMEシリーズはハッキリ言って別格。長く使用する上で最も重要と言ってもいいポイントでしょう。
浅い目では気づけない部分まで気が配られたつくりになっています。秀逸。
実際に液晶に触れて選曲などの操作が可能なタッチディスプレイを搭載。スワイプ操作で曲をロードしたり、タッチキーボードを表示させて選曲をするなどスマートなピンチイン・アウト操作で波形の細かさも調整できます。
ジョグホイールの中心には楽曲のアートワークが表示可能な液晶を内蔵。4CH対応プレーヤーのため、デッキを切り替えた際にはデッキ番号を表示したり、外枠の色を変えられたりもでき、視認性の良さが魅力です。
データファイル再生をメインにしたオールインワンDJプレーヤーでは待望の4CH仕様。データファイルDJプレーヤー4台とミキサーがセットになったと考えればあまりにも破格。3枚使い・4枚使いといった高度なDJプレイもこれ1台で対応可能です。
エフェクトの掛かり具合や、掛ける帯域などをエフェクトに合わせて細かく調整できる高性能なエフェクターを搭載。音の混ざり具合もかなり本格的で原音を邪魔しません。各CHのLEVELつまみ上部にFXボタンがあり、どのチャンネルに対してもFX1/2を自由にかけることが可能です。
4種類のエフェクトから選び、EQ LOWつまみの下にあるSWEEP FXつまみをひねるだけでエフェクトをかけることが出来ます。その場の状況に応じて瞬時に対応でき、音への反映がスピーディーでストレスがありません。
HOTCUE、LOOP、ROLL、SLICERの切り替えに対応。パッドの押し心地、感度もバツグン。Serato DJ Proにも対応予定ということで、PCDJコントローラーとしての操作性も見据えた、定番の配置に落ち着いています。
各チャンネルにLINE入力を搭載。外側にあたる3・4CHについてはPHONO入力への切り替えも可能なため、アナログターンテーブルの接続も可能です。また、マイク入力もPHONE・XLR対応のコンボジャックを2系統搭載。EQやECHO、トークオーバー機能も搭載しているため、別途卓上ミキサーなどを用意せずともこれ1台でMC、LIVEまで対応できます。
出力はMASTER OUT、BOOTH OUT、ZONE OUTが全てXLR出力に対応。(MASTER OUTはRCA端子での出力も可能。)また、MASTER OUTはMONO出力に対応しているため、左右スピーカーの離れた大規模会場でも定位のバラつきを気にすること無く使用することが出来ます。ZONE出力を使えば別部屋に全く別の音を出力できるなど1台で施設全体の音環境のコントロールが可能です。
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■オーディオインターフェース
・ビット深度:24-bit
・サンプリングレート:44.1kHz
■対応メディア
・タイプ:SD/SDHC/SDXCカード, USBマスストレージデバイス (フラッシュメモリー、2.5インチ内蔵SATA、外付け HDD)
・ファイルシステム:exFAT、FAT32 (推奨)
・オーディオファイル形式:AAC/M4A, AIF/AIFF(44.1-192kHz, 16-32bit),ALAC, FLAC, MP3(32-320kbps,VBR), MP4, Ogg Vorbis, WAV (44.1-192kHz, 16-32bit)
■周波数特性:20Hz - 20kHz (±1dB)
■ダイナミックレンジ:> 117dB (A-weighted)
■S/N 比:> 93dB (A-weighted)
■ヘッドルーム
・ライン入力:> 15dB
・マイク入力:> 20dB
・出力:> 20dB
■チャンネルセパレーション:< -90dB (1 kHz, unity)
■T.H.D.
・ライン/Phono < 0.01% (1kHz, unity)
・マイクロフォン <0.02% (1kHz, unity)
■アナログ入力
・マイクロフォン:-40dBu (unity), -60dBu (minimum)
・ライン:+15dBV (minimum), 0dBV (maximum)
■アナログ出力
・マスター出力(バランス):+24dBu (maximum), +4dBu (unity)
・マスター出力(アンバランス):+20dBu (maximum), 0dBu (unity)
・Zone 出力(バランス):+24dBu (maximum), +4dBu (unity)
・Booth:+24dBu (maximum), +4dBu (unity)
・ヘッドホン出力:< 150mW
■接続
・オーディオ出力:XLR出力(master left/right, balanced) x2, RCAペア出力(master left/right, unbalanced)
XLR出力(booth left/right, balanced), XLR出力(zone left/right, balanced) x2, 1/4” (6.35 mm) ステレオ出力 (ヘッドホン) x1, 1 1/8” (3.5 mm) ステレオ出力 (ヘッドホン) x1
・オーディオ入力:RCAペア入力(ラインレベル、unbalanced) x2, RCAペア入力(フォノ/ラインレベル、unbalanced) x2, XLR+1/4”(6.35 mm) 入力 x2
・その他:USBポート(USBドライブ用、5 V、1 A) x4, USB ポート(コンピューター用) x1, Ethernetポート x1, IEC 電源入力 x1
■ディスプレイ
・メイン:タッチインターフェイス搭載フルカラーLEDバックリットディスプレイ, 10.1”/ 257mm (対角) 8.5”x 5.5” / 216 x 139mm (w x h)
・ジョグホイール:フルカラーLEDバックリットディスプレイ, 2.2”/ 56mm (対角)
・FX:白黒OLEDディスプレイ, 128ピクセル(w) x 32ピクセル(h)
■電源
・接続:IEC
・電圧:100-240VAC、50/60Hz
・消費電力:43W~45W (USB4からのスマートフォンの充電含む), 38W~39W (スマートフォンの充電をしない場合)
■サイズ(WxDxH):728.47 x 496.82 x 103.63 mm
■重量:9.7 kg
※仕様は予告なくに変更されることがあります。