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【OTAIAUDIOリクトの音観録 #34】レコードの“パチパチ音”は、 どこから出ている?

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OTAIAUDIOリクトの音観録 #34

レコードの“パチパチ音”は、
どこから出ている?

皆様こんにちは!オタイオーディオのリクトです!

レコードを再生すると聞こえてくる、

「パチッ……パチパチ……」

という音。

いかにも「レコードを聴いてる!」という感じがして、これぞアナログの味ッ!

と思っている方もいるかもしれません。もちろん、多少のノイズも含めて楽しむというのはレコードの醍醐味!

でも実は、

「レコードだからパチパチ鳴る」のではなく、ちゃんと原因があります。

ホコリなのか、静電気なのか、傷なのか、それとも針先が汚れているのか。

今回は、レコードの“パチパチ音”がどこから生まれるのか、そしてどうすれば減らせるのかまで深掘りしていきます!

執筆:OTAIAUDIO 野村 陸斗

結論:パチパチ音の原因は、大きく分けるとこの4つ。

① 音溝に付いたホコリ・汚れ
② レコードに帯電した静電気
③ レコード盤そのものの傷・ダメージ
④ 針先に付着したホコリ・汚れ

という感じです。

そして重要なのは、

原因によって「クリーニングで直る音」と「クリーニングしても直らない音」がある。

ということです。

01

そもそも、なぜ小さなホコリが「音」になる?

レコード再生はかなりシンプルです。

レコードの音溝
針先が振動
カートリッジで電気信号へ変換
フォノイコライザー
アンプ / スピーカー

つまり、針先が動けば、それが音になります。

では再生中に、

音楽とは関係ない小さなホコリが溝の途中にあったら?

音溝を追っていた針
ホコリ・異物にぶつかる
パチッ!

この急激な動きまでカートリッジが信号へ変換してしまうわけです。

02
DUST & DIRT

原因その一:音溝の中に入ったホコリ。

一番分かりやすい原因です。

レコードの溝はものすごく細かいので、

・部屋のホコリ
・内袋の繊維
・細かなチリ
・皮脂などに付着した汚れ

が入り込むことがあります。

見た目では綺麗でも、針先から見れば障害物だらけ……なんてこともあります。

クリーニングしたらパチパチ音が減ったなら、ホコリや汚れが原因だった可能性が高いです。

03

原因その二:「静電気」でもパチッと鳴る。

そしてレコード再生とかなり相性が悪いのが静電気です。

レコードは内袋から出したり、マットと接触したり、再生したりする中で帯電することがあります。

すると、

静電気そのものによる放電ノイズ
静電気でホコリを引き寄せる

という二重の問題が出てきます。

特に乾燥する季節は静電気が起きやすいので、

冬になったら急にパチパチ音が増えた

という場合は、静電気も疑ってみましょう。

CARE ITEM 01

静電気とホコリをまとめて対策。
『ANALOG RELAX / 除電ブラシ』



今回のテーマとかなり相性が良いのが、ANALOG RELAXの除電ブラシです。

超極細の除電繊維を使い、静電気を逃がしながらホコリも取り除くというタイプ。

「盤面を綺麗にしたはずなのに、すぐホコリが戻ってくる」という場合、そもそもレコードが帯電している可能性があります。

ホコリを取るだけでなく、「ホコリを寄せ付ける静電気」側から対策したい方に。

ANALOG RELAX 除電ブラシの商品ページを見る

04

原因その三:レコード盤そのものに傷がある。

ここはクリーニングでは直せない場合があります。

音溝を横切るように傷が入っていると、針先は再生するたびにその場所を通ります。

正常な音溝
傷の部分
毎回同じ場所で「パチッ」

ということが起こります。

何度クリーニングしても、必ず同じ場所で鳴るなら盤面の傷や固着した汚れも疑ってみましょう。

05

原因その四:実は「針先」が汚れている。

盤だけ一生懸命掃除して、針は一度も掃除していない…。

レコードを再生すると、針先は溝に付いた細かなホコリを拾っていきます。

それが積み重なると、

・高域が出にくい
・音が歪む
・トレースが不安定になる
・ノイズが増えたように感じる

といった原因になることがあります。

CARE ITEM 02

盤だけじゃなく、針先も。
『TAKTLINK / REV-STYLUS 01』



REV-STYLUS 01は、レコード盤ではなくスタイラス=針先専用のクリーナーです。

盤を綺麗にしているのに最近ノイズが増えた、音が少し濁ってきた、という場合は針先も一度確認してみたいところ。

レコードと針は常に接触しているので、

「盤だけ綺麗」ではなく、「盤+針」の両方を良い状態にするのが理想です。

TAKTLINK REV-STYLUS 01の商品ページを見る

06

新品レコードでもパチパチ鳴ることはある。

「中古盤なら分かるけど、新品なのにパチパチ鳴る!」ということもあります。

新品だからといって、

ホコリが一切付いていない
静電気がゼロ
盤面に細かな異物が一切ない

とは限りません。

内袋から取り出した時点で帯電する場合もありますし、細かなチリなどが付着していることもあります。

新品盤でも、再生前に軽くブラッシングする習慣がオススメ!

07

毎回できる一番簡単な対策は「再生前のブラッシング」。

毎回レコードを丸洗いする必要はありません。

日常的なケアなら、

再生前にブラシで盤面のホコリを落とす。

まずこれだけでOKです。

ポイントは、ただホコリを盤の上で移動させるのではなく、外側や内側へ逃がして、しっかり盤面から取り除くことです。

CARE ITEM 03

日常的なホコリ対策に。
『ortofon / Record brush』



ortofonのRecord brushは、2列の細かなカーボンファイバーを使ったレコードクリーナーです。

再生前に盤面をサッとクリーニングする用途に向いています。

ボディには導電性プラスチックが使われていて、ブラシ自体へ静電気を溜めにくい設計になっています。

毎回のレコード再生前に使いやすい「基本の一本」。

ortofon Record brushの商品ページを見る

08

ブラシだけで取れない汚れは、もう少し本格的な洗浄へ。

長年保管されていた中古レコードなどでは、ブラッシングだけでは取りきれない汚れもあります。

例えば、

・溝に入り込んだ細かな汚れ
・指紋や油分
・長期間付着して固着した汚れ

など。

そうした場合はレコード用洗浄液や、レコードクリーニングマシンなどを使う方法もあります。

クリーニング方法や使用できる液剤は製品によって異なります。ラベル面を濡らさないこと、洗浄後は十分に乾燥させることなど、使用するクリーナーの説明に従ってください。

09

クリーニングすれば全部無音になる?

残念ながら、そうではありません…。

改善しやすいもの
ホコリ / 汚れ / 一部の静電気によるノイズ
基本的にクリーニングでは直らないもの
深い傷 / 摩耗した音溝 / 物理的な盤のダメージ

傷そのものをクリーナーで元に戻すことはできません。人間と同じですね。(?)

「洗えば必ず直る」ではなく、「まず汚れなのか物理的な傷なのかを切り分ける」。

10

「どんな鳴り方をしているか」で原因を推測してみる。

ランダムに細かくパチパチ
→ ホコリ・汚れ・静電気などをまず確認。
毎回ほぼ同じ場所でパチッ
→ 傷や固着した汚れの可能性。
盤を変えても全部ノイズっぽい
→ 針先の汚れや摩耗、セッティングも確認。
乾燥した時期だけ増える
→ 静電気を疑うヒント。
クリーニング後に大幅に減る
→ 汚れ・ホコリが大きな原因だった可能性。

※音だけで原因を完全に断定することはできません。あくまで切り分けのヒントとしてお考えください。

11

静電気とホコリは「セット」で考えた方がいい。

レコードが帯電
空気中のホコリを吸い寄せる
音溝へホコリが付着
再生時にノイズ

という流れがあります。

なので、ただ表面を拭くだけではなく、静電気まで意識するとホコリ対策もしやすくなります。

12

そもそも「汚さない」ことも大事。

クリーニング以前に、日頃の扱い方でも変わります。

✓ 音溝を指で触らない
✓ 再生後はすぐ内袋へ戻す
✓ 裸のまま机へ置かない
✓ 内袋が汚れていたら交換する
✓ 針先も定期的に確認する

以前の「レコードの保管方法」の記事にもつながりますね。

一番楽なクリーニング方法は、そもそも汚れにくい扱い方をすること。

13

「パチパチ音=レコードらしい音」なの?

これは結構面白いところです。

映画やCMで、レコードのパチパチ……という音が入ると、一気に「アナログ感」が出ますよね。

でも、本来レコードに記録されているのは音楽です。

パチパチ音そのものが、
レコードの音質ではありません。

綺麗な盤。綺麗な針。適切なセッティング。

これらが揃うと、

「レコードって、こんなに静かに鳴るの?」

と思うこともあります。

14

とはいえ、完全な無音を求めすぎなくてもいい。

レコードは物理メディアです。針と盤が実際に接触して音を読み取っています。

なのでデジタルデータのように、「背景が完全無音でないと絶対ダメ!」と考えすぎる必要もないと思います😌

減らせるノイズは減らす。
残ったものは、それも含めて楽しむ。

個人的には、このくらいがレコードと気楽に付き合うにはちょうど良い気がします!

CHECK LIST

パチパチ音が気になったら、この順番でチェック。

1
盤面を目で確認
大きなホコリ・指紋・傷はない?
2
レコードをブラッシング
表面のホコリを取り除く。
3
静電気を確認
ホコリが異常にまとわりついていない?
4
針先を確認
ホコリの塊が付いていない?
5
もう一度再生
ノイズが減ったか確認。
6
同じ場所なら盤面を確認
傷・固着汚れなど物理的な原因を疑う。

SUMMARY

まとめ:パチパチ音には、ちゃんと理由がある。

今回の内容をまとめると、

ホコリ → 針が拾ってノイズになる
静電気 → 放電ノイズ+ホコリを呼び寄せる
傷 → 同じ位置で繰り返しクリックが出やすい
針先の汚れ → 再生全体へ影響する
クリーニングでは直せない物理的なダメージもある

ということです。

まずは盤と針を綺麗にする。静電気を減らす。それでも同じ場所で鳴るなら傷を疑う。

パチパチ音を全部「レコードだから」で終わらせない。

少し原因を探してあげるだけで、今までよりかなり静かにレコードを楽しめるかもしれませんよ!

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レコードの33回転・45回転って何?
実は音にも関係しています

33回転と45回転は何が違う?回転速度だけではなく、線速度、収録時間、高域再生、内周歪みなど「音」との関係まで深掘りしています!

前回の記事 #33を読む

「このパチパチ、どうしたら消える?」もお気軽に!

例えば、

「新品なのにパチパチ鳴る」

「中古盤をクリーニングしたい」

「毎回同じところでノイズが鳴る」

「静電気がひどい」

「レコードクリーナーは何を買えばいい?」

「針先はどうやって掃除すればいい?」

そんな内容でも大歓迎です。レコードの状態や使っているプレーヤー、カートリッジなどを教えていただければ、確認ポイントをご案内します!

OTAI AUDIOに相談する

「パチパチ」まで、針はちゃんと拾っている。

考えてみると、すごいですよね。音楽が刻まれた小さな溝を、ものすごく小さな針がずっと追い続ける。

そして音楽だけじゃなく、そこにあるホコリまで全て。傷も、静電気も、全部拾ってしまいます笑

だからこそ、盤と針を綺麗にするだけで、
レコードの音は結構変わります。

次に「パチッ」と鳴った時は、

「これ、どこから出てるんだろう?」

と少し観察してみてください!まだあなたのシステム、伸びしろがあるかもしれませんよ^^

それでは、最後までご精読ありがとうございました!
また次回の音観録でお会いしましょう!!

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