THE BEATLES(14LP BOX 180g重量盤) スタジオ・アルバム・リマスターBOX 【完全初回生産限定輸入国内盤】 (TOJP-60200)
商品No: | 21862 |
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メーカー
レーベル: |
emi |
タイトル: | スタジオ・アルバム・リマスターBOX |
アーティスト名
種別: |
THE BEATLES |
価格
¥56,952(税抜)
(¥62,647 税込)
SOLD OUT
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BEATLES スタジオ・アルバム・リマスターを180gアナログ盤で全世界リリース決定!日本発売(輸入国内盤)は11月14日!
2009年にCD、そして2010年にはiTunes独占のデジタル・ダウンロードでリリースされ、高い評価を得たビートルズのオリジナル・スタジオ・アルバム・リマスターが11月12日に待望のステレオ・アナログ盤デビューを飾ります(北米では11月13日)。
14作のアルバムは、《ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)》のポスター、《サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド》のカットアウト、そして一部のアルバムで用いられた特製のインナー・スリーヴといったディテールもふくめ、オリジナルのアートワークを完全に再現した180g の重量盤でリリースされる予定!
各アルバムは単体でも発売されますが、全世界5万セット限定の豪華なボックス・エディションには、美麗にデザインされた全252ページのすばらしいハードカヴァー本が同梱される予定です!
ボックス・エディションでしか手に入らないこの本は、受賞経験のあるラジオ・プロデューサー、ケヴィン・ハウレットの執筆になるもので、個々のアルバムを取り上げた章のほかに、リマスターの作成と、アナログ盤が生まれるまでの過程を追ったセクションをフィーチャーしています。
12インチ×12インチの本には、ビートルズの全レコーディング・キャリアをカヴァーした写真がたっぷり掲載され、2009年に出たCDのブックレットには未掲載の写真も数多くふくまれています。
タイトルの内訳は、1963年から1970年までの期間にビートルズが発表した12作のUKオリジナル盤と、現在ではグループのコア・カタログに加えられたアメリカ編集の《マジカル・ミステリー・ツアー》、そしてアルバム未収録のA面曲とB面曲、EP収録曲、レアリティーズをフィーチャーした《パスト・マスターズ・ヴォリューム1&2》。最初のアルバム4作のアナログ・ステレオ盤が北米でリリースされるのは、今回がはじめて。
2013年にはモノ・ヴァージョンのリマスターが、アナログ盤デビューを飾る予定です。
最初にレコーディングされて以来、ビートルズの音楽は、さまざまなフォーマットで聞かれてきた——分厚いオープンリールのテープから、8トラックのカートリッジ、さらには目に見えないコンピューターのファイルまで。けれども12インチのLP盤以上に、ロマンティックでスリリングな音楽のメディアは存在しません。
わたしたちはレコードを「プレイ」する。
盤をジャケットから注意深く取り出し、きれいにして針を降ろすプロセスによって、音楽の再生に、個人的に関わることが可能になるのです!
最初にビートルズのアルバムがリリースされたとき、リスナーはレコードの溝を通じて、音楽と直に触れあうことができました。
音を運ぶ人工物とのあいだに感情的なつながりが生まれ、このきずなはLPのジャケットによってさらに強化されました。
それは単に盤を保護する機能的な物体を超えた、スタイリッシュなアクセサリーとなったのです。
現にビートルズのアルバム・ジャケットは、そのなかに収められた音楽に関するメッセージを伝えています。
たとえば《ラバー・ソウル》のおもて面を占拠するオレンジとブラウンの混じり合った色、そして引き伸ばされた顔は、レコードのサウンドを具体化しているように見えます。
70年代におけるカセット・テープ、そして90年代におけるCDの台頭とともに、アルバムのアートワークはサイズと重要性を間引きされ、その魅力の多くを失った様に思います。
それは逆に、予想に反してアナログ盤が打ち捨てられなかった理由のひとつともなっています。
しかしビートルズの音楽が放つ、衰えを知らないパワーがなかったら、こうした問題が取りざたされることもいっさいなかったでしょう。
2009年にはリマスターされたビートルズのアルバムが、CDのかたちで世界中のチャートを飾った。7か月で1700万枚という売り上げは、彼らの遺産が持つ時代を超えた魅力をあらためて立証するものだったのです。ビートルズの音楽は50年にわたり、次々に新しい世代をとりこにしてきました。
プロデューサーのリック・ルービンにとって、レコード化されたビートルズの業績をたどり直す作業は、奇跡を目の当たりにするようなものでした。
「今日の基準だと、世界で一番人気のあるバンドがアルバムを出すペースは、4年に1回ぐらいが普通だろう」とルービンは、2009年に放送されたラジオのシリーズ・インタヴューで語っています。
「つまり、8年で2枚のアルバムということだ。そしてその2枚のアルバムのあいだでの、成長や変化をイメージしてほしい。ビートルズは7年で13枚のアルバムを出し、しかもあれだけの変化を遂げた……ありえない。わたしは真剣に、それは神が存在する証拠だと思っている。人間の能力をはるかに超えているからだ」
と彼は語っています。
このボックスを手に入れればその奇跡を一気にふり返ることができます。
■BOX収録アルバム■
◎プリーズ・プリーズ・ミー
〈ラヴ・ミー・ドゥ〉と〈PSアイ・ラヴ・ユー〉はモノで収録
(ステレオのLPは今回が初の北米リリース)
◎ウィズ・ザ・ビートルズ
(ステレオのLPは今回が初の北米リリース)
◎ハード・デイズ・ナイト
(ステレオのLPは今回が初の北米リリース)
◎ビートルズ・フォー・セール
(ステレオのLPは今回が初の北米リリース)
◎ヘルプ!
ジョージ・マーティンによる1986年版のステレオ・ミックスを使用
◎ラバー・ソウル
ジョージ・マーティンによる1986年版のステレオ・ミックスを使用
◎リボルバー
オリジナル・アルバム
◎サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
サイケデリックなインナー・スリーヴと厚紙のカットアウト・シートのレプリカ、および追加のインサートを同梱
◎マジカル・ミステリー・ツアー
24ページのカラー・ブックレットを同梱
◎ザ・ビートルズ(2枚組)
ダブル・サイズのフォト・モンタージュ/歌詞カードと4人のメンバーひとりひとりのポートレートを同梱
◎イエロー・サブマリン
〈オンリー・ア・ノーザン・ソング〉はモノで収録。追加のインサートには、アメリカ・オリジナル盤のライナー・ノーツを掲載
◎アビイ・ロード
オリジナル・アルバム
◎レット・イット・ビー
オリジナル・アルバム
◎パスト・マスターズ(2枚組)
〈ラヴ・ミー・ドゥ(オリジナル・シングル・ヴァージョン)〉、〈シー・ラヴズ・ユー〉、〈アイル・ゲット・ユー〉、〈ユー・ノウ・マイ・ネーム〉はモノで収録。パッケージ、ライナー・ノーツ、掲載写真は2009年版のCDに準拠
■ビートルズのオリジナル・スタジオ・アルバムをアナログ盤用にリマスター!■
(EMIサイトより)
ビートルズのアルバムをアナログ盤で出してほしいという声はつねに高かった。現に2011年のアメリカで最大の売り上げを記録したアナログ盤のLPは《アビイ・ロード》だったのである。高く評価され、グラミーを獲得した2009年のCDリマスターの成功を受けて、EMIのアビイ・ロード・スタジオに集うサウンドのエキスパートたちが、ビートルズのアナログ盤LPの新たなヴァージョンをつくり出すことになった。このプロジェクトには、CDリリースに際して取られたのと同じ、細部にまでこだわったアプローチが必要とされた。その概要はいたってシンプルだったサウンドに関しては極力妥協することなく、デジタルのリマスターをアナログ盤にカッティングすること。しかしそのために必要とされるプロセスは、とうていシンプルとはいえなかった。
マスター・レコーディングのサウンドをアナログ盤に移し替える作業の第一段階は、アナログ盤の製造に使われるディスクの作成だった。考えられる手段はふたつ。70年代末に開発されたダイレクト・メタル・マスター(DMM)方式では、堅い銅(コッパー)の合金で覆われたステンレス鋼のディスクに、サウンドを直接カッティングできる。より古くからある、もうひとつの方式は、ニッケルのディスクを覆った軟らかなラッカーに、サウンドをカッティングするというもの——そこからいくつかの段階を踏んで、アナログ盤のプレスに使うスタンパーを作成するのだ。
「ラッカー」と「コッパー」によるカッティングの優劣を判断するために、「目かくし」の試聴テストがおこなわれた。両方の手法を用いて《ア・ハード・デイズ・ナイト》がカッティングされ、各サイドの冒頭と終わりには、10秒間の無音部がもうけられた。こうすれば再生される音楽だけでなく、アナログ盤そのものから出るノイズも査定できる。白熱した議論の末に、ふたつの要素が決め手となって、ラッカーの使用が決定した。第一に、こちらのほうがDMMよりも温かみのあるサウンドが出せると判断されたこと。第二に、カッティングにラッカーを使えば、「生」ディスクの品質を一定に保ちやすいという、実際的な利点があったことだ。
次のステップは、アビイ・ロードにあるノイマンVMS80カッティング・レース(旋盤)を使うことだった。最上級のコンディションで稼働していることを機械的、電気的なテストで確認したのちに、エンジニアのシーン・マギーは各LPを時系列順にカッティングした。彼はCD制作用に必要だった16ビット・ヴァージョンではなく、オリジナルの24ビット・マスターを使用した。それとともに、「リミッター」——音のレヴェルを上げるための手順で、現行のポップのCDには必須だと考えられている——のかかっていないリマスターを使用することが決定された。
テスト用のカッティングを終えると、マギーはアナログ盤の再生中に起こりうるサウンド的な問題を逐一指摘した。それらの問題を是正するために、デジタル・オーディオ・ワークステーションでリマスターに変更が加えられた。たとえば個々のアルバムは、「歯擦音」に留意して試聴された——SやTのような子音で起こりやすい、ヴォーカルのひずみである。この問題は、好ましくない効果を生む、ごくごく小さな部分のレヴェルを下げることで解決された。同様に「インナー・グルーヴ・ディストーション(内側の溝のひずみ)」の気配が少しでもあれば、ことごとく対処された。針はレコードの中心に近づくにつれて、溝を正確にたどれなくなる傾向がある。これは高=中周波に影響し、特にヴォーカルで目立ちやすい、「グズグズした」サウンドを生む。マギーは彼のいわゆる「外科的なEQ」を用いて問題のある周波数を特定し、レヴェルを下げてその欠陥をカヴァーした。
アナログ盤のマスタリング・プロセスの最終段階は、2か所のプレス工場で、送付したマスター・ラッカーから作成された最初のテスト盤の到着とともにスタートした。厳しい品質テストが実施され、複数のテスト盤の同じ箇所でノイズやクリックが聞こえるようなことがあれば、ことごとく指摘された。その場合、好ましくないサウンドがカッティングかプレスの段階で生じたことは明白だったため、テスト盤は没にされた。可能な限り最高の品質を実現するために、アビイ・ロードのチームはプレス工場、およびラッカーとカッティング針の製造業者と密に連絡を取りながら作業を進めた。
もうひとつ、通常では考えられない課題があった。《サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド》のサイド2の終わりにある「ロック・グルーヴ(固定された溝)」に埋めこまれたサウンドが、確実に再生されるようにすることだ。タイミングと運の組み合わせが必要とされるため、それを適切に機能させる作業は、つねに時間と経費を食いつぶしてきた。事実、あまりにもトリッキーなせいで、アメリカでプレスされたLPでは、一度もこころみられなかったほどだ。むろん、シーン・マギーとチームはこの仕事を完璧にやり遂げ、リマスターされた《サージェント・ペパー》のLPでは、当初の意図通り、歪んだメッセージを聞くことができる。
アナログ盤のビートルズがこれまで以上によく聞こえるようにするために、高度なスキルを持つ技術者たちが、長いあいだ、懸命にがんばってきたのだ。わたしたちはただ、リマスターされたLPに注がれた惜しみない努力の成果に耳を傾けるだけでいい。取り扱いには注意を。だがなによりもまず、音楽を楽しんでほしい。
2009年にCD、そして2010年にはiTunes独占のデジタル・ダウンロードでリリースされ、高い評価を得たビートルズのオリジナル・スタジオ・アルバム・リマスターが11月12日に待望のステレオ・アナログ盤デビューを飾ります(北米では11月13日)。
14作のアルバムは、《ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)》のポスター、《サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド》のカットアウト、そして一部のアルバムで用いられた特製のインナー・スリーヴといったディテールもふくめ、オリジナルのアートワークを完全に再現した180g の重量盤でリリースされる予定!
各アルバムは単体でも発売されますが、全世界5万セット限定の豪華なボックス・エディションには、美麗にデザインされた全252ページのすばらしいハードカヴァー本が同梱される予定です!
ボックス・エディションでしか手に入らないこの本は、受賞経験のあるラジオ・プロデューサー、ケヴィン・ハウレットの執筆になるもので、個々のアルバムを取り上げた章のほかに、リマスターの作成と、アナログ盤が生まれるまでの過程を追ったセクションをフィーチャーしています。
12インチ×12インチの本には、ビートルズの全レコーディング・キャリアをカヴァーした写真がたっぷり掲載され、2009年に出たCDのブックレットには未掲載の写真も数多くふくまれています。
タイトルの内訳は、1963年から1970年までの期間にビートルズが発表した12作のUKオリジナル盤と、現在ではグループのコア・カタログに加えられたアメリカ編集の《マジカル・ミステリー・ツアー》、そしてアルバム未収録のA面曲とB面曲、EP収録曲、レアリティーズをフィーチャーした《パスト・マスターズ・ヴォリューム1&2》。最初のアルバム4作のアナログ・ステレオ盤が北米でリリースされるのは、今回がはじめて。
2013年にはモノ・ヴァージョンのリマスターが、アナログ盤デビューを飾る予定です。
最初にレコーディングされて以来、ビートルズの音楽は、さまざまなフォーマットで聞かれてきた——分厚いオープンリールのテープから、8トラックのカートリッジ、さらには目に見えないコンピューターのファイルまで。けれども12インチのLP盤以上に、ロマンティックでスリリングな音楽のメディアは存在しません。
わたしたちはレコードを「プレイ」する。
盤をジャケットから注意深く取り出し、きれいにして針を降ろすプロセスによって、音楽の再生に、個人的に関わることが可能になるのです!
最初にビートルズのアルバムがリリースされたとき、リスナーはレコードの溝を通じて、音楽と直に触れあうことができました。
音を運ぶ人工物とのあいだに感情的なつながりが生まれ、このきずなはLPのジャケットによってさらに強化されました。
それは単に盤を保護する機能的な物体を超えた、スタイリッシュなアクセサリーとなったのです。
現にビートルズのアルバム・ジャケットは、そのなかに収められた音楽に関するメッセージを伝えています。
たとえば《ラバー・ソウル》のおもて面を占拠するオレンジとブラウンの混じり合った色、そして引き伸ばされた顔は、レコードのサウンドを具体化しているように見えます。
70年代におけるカセット・テープ、そして90年代におけるCDの台頭とともに、アルバムのアートワークはサイズと重要性を間引きされ、その魅力の多くを失った様に思います。
それは逆に、予想に反してアナログ盤が打ち捨てられなかった理由のひとつともなっています。
しかしビートルズの音楽が放つ、衰えを知らないパワーがなかったら、こうした問題が取りざたされることもいっさいなかったでしょう。
2009年にはリマスターされたビートルズのアルバムが、CDのかたちで世界中のチャートを飾った。7か月で1700万枚という売り上げは、彼らの遺産が持つ時代を超えた魅力をあらためて立証するものだったのです。ビートルズの音楽は50年にわたり、次々に新しい世代をとりこにしてきました。
プロデューサーのリック・ルービンにとって、レコード化されたビートルズの業績をたどり直す作業は、奇跡を目の当たりにするようなものでした。
「今日の基準だと、世界で一番人気のあるバンドがアルバムを出すペースは、4年に1回ぐらいが普通だろう」とルービンは、2009年に放送されたラジオのシリーズ・インタヴューで語っています。
「つまり、8年で2枚のアルバムということだ。そしてその2枚のアルバムのあいだでの、成長や変化をイメージしてほしい。ビートルズは7年で13枚のアルバムを出し、しかもあれだけの変化を遂げた……ありえない。わたしは真剣に、それは神が存在する証拠だと思っている。人間の能力をはるかに超えているからだ」
と彼は語っています。
このボックスを手に入れればその奇跡を一気にふり返ることができます。
■BOX収録アルバム■
◎プリーズ・プリーズ・ミー
〈ラヴ・ミー・ドゥ〉と〈PSアイ・ラヴ・ユー〉はモノで収録
(ステレオのLPは今回が初の北米リリース)
◎ウィズ・ザ・ビートルズ
(ステレオのLPは今回が初の北米リリース)
◎ハード・デイズ・ナイト
(ステレオのLPは今回が初の北米リリース)
◎ビートルズ・フォー・セール
(ステレオのLPは今回が初の北米リリース)
◎ヘルプ!
ジョージ・マーティンによる1986年版のステレオ・ミックスを使用
◎ラバー・ソウル
ジョージ・マーティンによる1986年版のステレオ・ミックスを使用
◎リボルバー
オリジナル・アルバム
◎サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
サイケデリックなインナー・スリーヴと厚紙のカットアウト・シートのレプリカ、および追加のインサートを同梱
◎マジカル・ミステリー・ツアー
24ページのカラー・ブックレットを同梱
◎ザ・ビートルズ(2枚組)
ダブル・サイズのフォト・モンタージュ/歌詞カードと4人のメンバーひとりひとりのポートレートを同梱
◎イエロー・サブマリン
〈オンリー・ア・ノーザン・ソング〉はモノで収録。追加のインサートには、アメリカ・オリジナル盤のライナー・ノーツを掲載
◎アビイ・ロード
オリジナル・アルバム
◎レット・イット・ビー
オリジナル・アルバム
◎パスト・マスターズ(2枚組)
〈ラヴ・ミー・ドゥ(オリジナル・シングル・ヴァージョン)〉、〈シー・ラヴズ・ユー〉、〈アイル・ゲット・ユー〉、〈ユー・ノウ・マイ・ネーム〉はモノで収録。パッケージ、ライナー・ノーツ、掲載写真は2009年版のCDに準拠
■ビートルズのオリジナル・スタジオ・アルバムをアナログ盤用にリマスター!■
(EMIサイトより)
ビートルズのアルバムをアナログ盤で出してほしいという声はつねに高かった。現に2011年のアメリカで最大の売り上げを記録したアナログ盤のLPは《アビイ・ロード》だったのである。高く評価され、グラミーを獲得した2009年のCDリマスターの成功を受けて、EMIのアビイ・ロード・スタジオに集うサウンドのエキスパートたちが、ビートルズのアナログ盤LPの新たなヴァージョンをつくり出すことになった。このプロジェクトには、CDリリースに際して取られたのと同じ、細部にまでこだわったアプローチが必要とされた。その概要はいたってシンプルだったサウンドに関しては極力妥協することなく、デジタルのリマスターをアナログ盤にカッティングすること。しかしそのために必要とされるプロセスは、とうていシンプルとはいえなかった。
マスター・レコーディングのサウンドをアナログ盤に移し替える作業の第一段階は、アナログ盤の製造に使われるディスクの作成だった。考えられる手段はふたつ。70年代末に開発されたダイレクト・メタル・マスター(DMM)方式では、堅い銅(コッパー)の合金で覆われたステンレス鋼のディスクに、サウンドを直接カッティングできる。より古くからある、もうひとつの方式は、ニッケルのディスクを覆った軟らかなラッカーに、サウンドをカッティングするというもの——そこからいくつかの段階を踏んで、アナログ盤のプレスに使うスタンパーを作成するのだ。
「ラッカー」と「コッパー」によるカッティングの優劣を判断するために、「目かくし」の試聴テストがおこなわれた。両方の手法を用いて《ア・ハード・デイズ・ナイト》がカッティングされ、各サイドの冒頭と終わりには、10秒間の無音部がもうけられた。こうすれば再生される音楽だけでなく、アナログ盤そのものから出るノイズも査定できる。白熱した議論の末に、ふたつの要素が決め手となって、ラッカーの使用が決定した。第一に、こちらのほうがDMMよりも温かみのあるサウンドが出せると判断されたこと。第二に、カッティングにラッカーを使えば、「生」ディスクの品質を一定に保ちやすいという、実際的な利点があったことだ。
次のステップは、アビイ・ロードにあるノイマンVMS80カッティング・レース(旋盤)を使うことだった。最上級のコンディションで稼働していることを機械的、電気的なテストで確認したのちに、エンジニアのシーン・マギーは各LPを時系列順にカッティングした。彼はCD制作用に必要だった16ビット・ヴァージョンではなく、オリジナルの24ビット・マスターを使用した。それとともに、「リミッター」——音のレヴェルを上げるための手順で、現行のポップのCDには必須だと考えられている——のかかっていないリマスターを使用することが決定された。
テスト用のカッティングを終えると、マギーはアナログ盤の再生中に起こりうるサウンド的な問題を逐一指摘した。それらの問題を是正するために、デジタル・オーディオ・ワークステーションでリマスターに変更が加えられた。たとえば個々のアルバムは、「歯擦音」に留意して試聴された——SやTのような子音で起こりやすい、ヴォーカルのひずみである。この問題は、好ましくない効果を生む、ごくごく小さな部分のレヴェルを下げることで解決された。同様に「インナー・グルーヴ・ディストーション(内側の溝のひずみ)」の気配が少しでもあれば、ことごとく対処された。針はレコードの中心に近づくにつれて、溝を正確にたどれなくなる傾向がある。これは高=中周波に影響し、特にヴォーカルで目立ちやすい、「グズグズした」サウンドを生む。マギーは彼のいわゆる「外科的なEQ」を用いて問題のある周波数を特定し、レヴェルを下げてその欠陥をカヴァーした。
アナログ盤のマスタリング・プロセスの最終段階は、2か所のプレス工場で、送付したマスター・ラッカーから作成された最初のテスト盤の到着とともにスタートした。厳しい品質テストが実施され、複数のテスト盤の同じ箇所でノイズやクリックが聞こえるようなことがあれば、ことごとく指摘された。その場合、好ましくないサウンドがカッティングかプレスの段階で生じたことは明白だったため、テスト盤は没にされた。可能な限り最高の品質を実現するために、アビイ・ロードのチームはプレス工場、およびラッカーとカッティング針の製造業者と密に連絡を取りながら作業を進めた。
もうひとつ、通常では考えられない課題があった。《サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド》のサイド2の終わりにある「ロック・グルーヴ(固定された溝)」に埋めこまれたサウンドが、確実に再生されるようにすることだ。タイミングと運の組み合わせが必要とされるため、それを適切に機能させる作業は、つねに時間と経費を食いつぶしてきた。事実、あまりにもトリッキーなせいで、アメリカでプレスされたLPでは、一度もこころみられなかったほどだ。むろん、シーン・マギーとチームはこの仕事を完璧にやり遂げ、リマスターされた《サージェント・ペパー》のLPでは、当初の意図通り、歪んだメッセージを聞くことができる。
アナログ盤のビートルズがこれまで以上によく聞こえるようにするために、高度なスキルを持つ技術者たちが、長いあいだ、懸命にがんばってきたのだ。わたしたちはただ、リマスターされたLPに注がれた惜しみない努力の成果に耳を傾けるだけでいい。取り扱いには注意を。だがなによりもまず、音楽を楽しんでほしい。