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Traktor小ネタ集 使いこなし方、教えます!


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7 [DVSのみ]針飛び無効モードってなんだ!?
Traktor Scratch Pro 2などのDVSでDJをされている方・・・
針飛びを無視できる、これぞPCDJの利点ですよね!




Traktorをターンテーブルで操っていらっしゃるみなさま!
やっぱり便利ですね!!

PCDJの登場によってレコードがいらなくなるというのいうのは寂しいとは思っていましたが、DVSならいつでもレコードもかけることができますね!
デジタルとアナログの共存、それもひとつのメリットなんだと思います。


さて、Traktor Scratch Pro、Duoなどをお使いの方へ
針飛びはどうされているでしょうか。
もちろん「針飛びだってアナログならではのことだ!」と仰る方もいらっしゃいます。
しかし、コントロールバイナルの不調など、やはり針飛びの気になる事態もありますよね。

Traktor Scratchには、コントロールバイナルに対する2種類の操作方法があります。


ひとつはrel(Relative)モード
これは、コントロールバイナルの「動きだけ」を感知するモードです。
つまり、「今レコードは前に進んでる!」や「今戻った!」「前後に動いてる!」「停止中!」といったような情報です。

その場合、レコードの針が飛んだという情報はTraktor上では無視されます。
また、レコードの終わりまで針が到達したからといって、最初に戻しても曲の再生位置は変わりません。

つまり針飛びの影響が全くないというわけです!すごいですよね!!



そしてもうひとつがabs(Absolute)モード
これはコントロールバイナルの「位置」の情報までを完璧に感知するモードです。
レコードが前後する情報だけでなく、針が飛べばその飛んだ先へ、針を動かせば動かした先へと曲の再生位置も反応して変わります。
つまり、針飛びもちゃんと反映し、レコードの終わりに針が到達したから始めに戻すと、曲の再生位置も始まりに戻るというわけです。



Traktor画面のこの部分、左の点灯しているボタンがrel、右がabsに切り替えるボタンです。


また、画面に「Calib Failed」という文字が現れた経験はないでしょうか。
これはTraktorが針の位置を正確に読み取ることができなかった場合に現れる言葉です。

原因として考えられることにはいくつかあります。

最初に考えられるのは「針、コントロールバイナルにホコリが溜まっている、使いすぎてすり減っている、キズがついている」などです。まずはご使用の針とコントロールバイナルをクリーニングしましょう。

一度クリーニングをしたら、「CALIBRATE」ボタンを押してからもう一度試しましょう。
CALIBRATEは、簡単に言えば針やレコードの情報の検知をはじめからやりなおす、というような機能です。
(突然Traktorがコントロールバイナルと違う動きを始めた!というような場合も、まずは何度かのCALIBRATEとクリーニングを行ってください)


CALIBRATEボタンはここにあります。


それでもCalib Failedが直らない場合は、インターフェイスを見てください。
※Audio8DJの場合(現行品のA6には下記にて該当するランプが搭載されておりません。)




まずはこの画像の上の矢印を見てください。
ここにいくつかの文字と点灯しているランプがありますが、そのランプが「TIMECODE VINYL」のところで点灯しているかどうかを確認してください。

もし、TIMECODE VINYL以外が点灯している場合、画像の下側の矢印のところにある「INPUT」というボタンを何度か押してください。
すると点灯しているランプが移動して、別の項目が点灯するはずです。それでTIMECODE VINYLが点灯するまで押してください。


これでもう一度CALIBRATEを押してからCalib Failedが出るかチェックしましょう。


もし、それでもCalib Failedが出る場合、針やコントロールバイナルにキズ、もしくはすり減った部分があり、うまく情報を読み取れていない可能性があります。

Calib Failed時には多くの場合absモードが動作しません。
「absモードしか嫌だ!」という方は、コントロールバイナルや針のメンテナンスをオススメします。

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Traktor ScratchやScratch LiveといったDVSの解説を行っています。