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録音をする

さて、いろいろと小難しい説明を続けてきましたが、今回はいよいよ、サンプラーに音を放り込む作業に入りたいと思います。

サンプラーと、DJミキサーなどその他の機材の接続の仕方は、各サンプラーの説明書をご覧ください。

まずサンプリングソースの選び方です。サンプリングソースとは音ネタのことです。
正直な話、何でもいいと思います。いやいや無責任な意味ではないですよ。

たとえばドラムの音を打ち込みたい。そんなときにはキックの音、スネアの音、ハイハットの音などが単発の音で必要になってきます。
その場合はサンプリングCDや音ネタレコードなどから録音するのが手っ取り早いですが、ちょっとがんばれば、好きな曲のドラムだけが鳴ってる部分をとってきて、あとから単発の音にバラすこともできます。(こういう作業は次回説明します)

他にはサンプラーにマイクをつないで、キックっぽい音、例えば枕にパンチをするとか、スネアっぽい音、例えば机を手でたたくとか、何でもいいから録音して、曲を作ってみるのも面白いでしょう。
とにかくかっこよければ、面白ければいいのです。ジャンル無関係。ビビっとくればそれでいい。それがサンプラーという楽器の面白いところでしょう。
早いうちから「サンプリングソースは古いファンクしかつかわねぇんだ!!」なんて自分で壁を作ってしまうというのは、大変もったいないことです。

では実際に録音する際にちょっと気をつけておきたいことを述べます。

まず音量の話。
サンプラーには外部から入ってくる、つまり録音する音の音量を調節するつまみがあります。
録音画面にした際に画面にレベルメーターが表示され、音を鳴らしながら音量を調節するわけです。
そこで気をつけることは、レベルメーターが振り切れるか振り切れないか、ギリギリの音量で録音するということ。
小さすぎる音量で録ると、録った音に「サーッ・・・」とノイズがのってしまいます。逆に大きすぎる音だとゆがんでしまいます。
もちろんわざとゆがまして、ハードな音にするって言うこともテクニックにひとつですが、原音に近い感じで録りたいならば、「ギリギリで録る」を心がけましょう。

次に、モノラル・ステレオの話
モノラルは1チャンネルで録られた音。ステレオは2チャンネルで録られた音です。
CDなどを聞いていると、左右のスピーカーにきれいに音が割り振られていますよね。
ヘッドフォンで聞くともっとわかりやすいかもしれませんが、すべての音が真ん中から聞こえてくるようなCDはなかなかないと思います。

サンプラーに録音するとき、サンプラー側で、録音する音をステレオとして録音する(つまりそのまま録音する)か、モノラルとして録音する(左右どちらのチャンネルを録るかを選べる)かを決めることができます。
例えばキックの単発音をとる場合、その音をステレオで聴いてもモノラルで聴いても大して違いはありません。つまりステレオで録音する必要がありません。
逆になにかループがほしくて、とある数小節のフレーズを録音するなんて場合、キックやスネアは真ん中でなってますがハイハットやその他の楽器は様々な位置から聞こえる、なんて場合もよくあるわけです。そんな場合はステレオで録るほうが、原音に近く取れます。
先ほども述べましたが、モノラルは1チャンネル、ステレオは2チャンネルなので、モノラルのほうが容量が少なくすみます。
サンプラーのメモリの要領を有効に使うためにも、単発音はモノラルで、と思っておいたほうがいいでしょう。(そんなにすぐにメモリの容量はなくなりませんが…)

※豆知識※

今ではメモリが大容量・コンパクト化していますが、昔のサンプラーはメモリの容量が少なかったんです。
サンプラーで作曲をするときに扱う音ネタは、あらかじめメモリに読み込んでから使います。
なので、メモリの容量が少ない=扱える音ネタの数が少ないということになってしまいます。
単発音ならまだしも、フレーズをいくつか録ってたらもうおなかいっぱい、なんてことになっちゃうわけですね。
そこで考案された手法が、『録音するときにサンプリングソースの再生速度を上げて録る』というテクニックです。
例えば33回転のレコードからフレーズを録る場合、わざと45回転でレコードをまわして録音します。
そしてその音ネタの速度をサンプラー側で落としてあげることで、元のフレーズのテンポ・音程のネタが扱えるようになるというわけです。
再生速度を上げて録ったほうが同じフレーズでもかかる時間が短いわけですから、それだけ容量が減りますし、サンプラー側で再生速度を落とすことによって音が渋い感じ、ローファイな感じになります。
今ではメモリが足りなくなるなんてことはほとんどないと思いますが、ローファイな音を出す手段として覚えておくといいかもしれませんよ。

サンプラーの一覧はこちら


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