愛知県半田市のSAKAbarリトルピープルの渡邉氏にインタビュー。
飲食店と音楽の、とても重要で密接な関係。
OTAIRECORDでは一般のお客様以外にも、飲食店様からの注文が多いです。日々たくさんご質問もいただきます。
“音楽のバーがやりたい”、“居酒屋で二次会がやりたい”、“飲食店ではどういうスピーカーを選んだら良いか”など。
飲食店にはイタリアン、フレンチ、和食からハンバーガー屋までいんろなジャンルのお店があり、流れている音楽で雰囲気や居心地が大きく異なります。
飲食店のオーナーの方にお話を伺ったら、全国のこれから飲食店始めたいという方にも参考になるのではと思い、今回、愛知県半田市でバーを営まれている渡邉氏にお話を伺いました。
※お店の情報はページ最下部にご紹介しています。
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リトルピープルについて
2005年12月に「酒場やみくろ」をオープン、2014年に2店舗目となる「SAKAbarリトルピープル」をオープンし、今年2019年11月に5周年を迎える。
ようすけ管理人:
渡邉さん、今日はよろしくお願いいたします。
渡邉氏:
よろしくお願いします。
ようすけ管理人:
リトルピープルなんですが、始められてどれぐらい経つんですか?
渡邉氏:
今年の11月で5年ですかね。もう1店舗、同じ半田市で「酒場やみくろ」というお店経営しているんですが、そこで9年やっていました。リトルピープルが後で出来たので合計で14年ですね。
ようすけ管理人:
結構歴史がありますね。2店舗ともバーですよね?なぜバーをやろうと思ったんですか?
渡邉氏:
18歳からバーテンダー見習いみたいなことを始めて。最初は26歳ぐらいの時に自分でバー形式のお店ができたらなぁと思っていて。でも、その時に勤めていた、飲食店の会社があったんですけど、そこの社長に「酒だけじゃこれから厳しいから、料理の方ももうちょっと今からやって、それからやっていけばいいんじゃないか」っていう話をいただいて。そこから、ちょっとそばを打たせてもらったりとか。
ようすけ管理人:
そばですか。
渡邉氏:
はい。(笑)で、他の店舗も10店舗ぐらいあったので。いろんなケースを勉強させてもらって。
ようすけ管理人:
そこの会社が、いろんなジャンルの店舗を展開されていて?
渡邉氏:
そうですね。3店舗ぐらいやらせてもらって、一回飲食は離れて1年ぐらいフリーターみたいな感じで過ごしていたんですが、お世話になった人がそば屋で独立されたので、そこのそば屋で1年ほど働かせてもらって、30歳で酒場やみくろをオープンしました。
ようすけ管理人:
酒場やみくろから始まったっていう感じなんですね。なるほど。
リトルピープルにとっての音楽とは。
――自分が一番音楽を聴きながら仕事できる仕事は何かなと。そこが始まりで。
ようすけ管理人:
OTAIRECORDの店長のミノル君の紹介でご縁があったわけなんですが、リトルピープルって店内にレコードが飾ってあるじゃないですか。店に入ると一番最初にレコードがこう飾ってあってあるのを見ると「本当に音楽が好きなんだな」と思わされて。それってすごく面白いなと思って。
渡邉氏:
一番最初は、やっぱり、自分が一番音楽を聴きながら仕事できる仕事は何かなと。そこが始まりで。前にいた会社のときも、自分の好きな曲をずっとかけられる仕事っていうことで選んでましたし。会社にもそれは認めてもらってやってて。そうするとそういうのが好きなお客さんから、言葉もらったりとか。そういうところが仕事の喜びにもなるんで。
でも、若い頃はやっぱりすごい偏ってるんで、店の雰囲気と合ってないのに自分の好きな音楽かけちゃってたりということもあったんですけど。
若い頃はパンクとかロックがすごい好きで、そういうものをかけていたりもしたし、女性ボーカルものも好きで聴いてかけてたんですけど。だんだん、やっぱ年重ねてきて、いろんなジャンルに広がっていって、仕事の内容となんかちょっと並行してきてるっていうか。
ようすけ管理人:
なるほどなるほど。(笑)自分が成長というか、ステージが変わるにつれて、かかる音楽も変わっていくみたいな。
渡邉氏:
そうですね。なんか本当に比例してくというか。音楽の幅が広がれば、仕事の幅も広がってるような気が。(笑)なんというか、受け入れることがたくさんできるようになってきたというか。
ようすけ管理人:
そうなんですね。最初はやっぱり料理が好きだとか、お酒が好きだとかっていうのはあったのかもしれないですが、やっぱり好きな音楽がかけれるっていう要素はかなりあったんですか。
渡邉氏:
それはそうだと思います。
ようすけ管理人:
店のオーナーなっちゃえば、好きにできますもんね。(笑)
渡邉氏:
はい。お客さんいる時間もいない時間も、ずっと好きな曲聴けますし。
ようすけ管理人:
確かにそうですよね。意外とオーディオとか音楽屋って、好きな曲かけられないですからね。お客さんの聴きたい曲かけたりするので。(笑)
渡邉氏:
そうですよね。(笑)
ようすけ管理人:
例えばカフェだったり、飲み屋さんだったりとか、お店の雰囲気に合った選曲みたいなのってあるんですか?やっぱりオーガニックな店で、パンクみたいなのかけると、それはちょっと駄目だったり。
渡邉氏:
そうですね。ジャンルもそうですが音の大きさとかも結構大事ですね。うちの場合テーブル席のある2階は少し小さめにしていて。1階のカウンターでお客さんと音楽の話とかしてるとだんだん音量が大きくなってきたりもするんですけど、1階が大きくなっても、やっぱり2階はゆっくりしゃべれるようにある程度BGMになるように調節はしてますね。
ようすけ管理人:
うーん。なるほどなるほど。
渡邉氏:
中心になるのはやっぱりお客さんで、音楽ではないと思うんですよね。
お店は日によって全然顔が違うんです。お客さんがお店の雰囲気をつくってるお店しか、僕はやってるつもりがないので。来ていただけるお客さんによって、全然違ってくるので、なるべくそれに合わせた曲を流せたらいいなと思うし。
ようすけ管理人:
なるほどですね。ちょっと渋いおじさんが多いなと思ったら、ちょっとそういう方に合わせた選曲になったり。
渡邉氏:
そうですね。お客さんからこういうのかけてと言われることもあるので、あるものでチョイスしたりとか。
ようすけ管理人:
そうなんですね。じゃあ例えば営業時間が11時から22時までのお店とかだったら、ロングスパンでDJやってるみたいな感じ・・・。
渡邉氏:
もう、そういう感じですね。やっぱり、忙しいとそういうわけにいかないこともありますが、なるべくそこは、カウンターのお客さんと話しながらって感じですね。
ようすけ管理人:
なるほどなるほど。店の雰囲気と、かかってる音楽が合わさって、一つの雰囲気が出来上がるみたいな・・・。
渡邉氏:
そうですね。今日でもそうですけど、ゴスペル習ってるもう60過ぎのおじさんが常連さんでいるんですけど、別れた元奥さんがそのブラジルの方で、ブラジルに1年行ったことがあると言ってて、ポルトガル語とかもちょっとしゃべるんですけど。
今日はちょっとジョアン・ジルベルトが聴きたかったので、かけたらものすごい反応して。その人いつもすぐ飲んじゃうんですけど、今日は結構ゆっくり飲みながら。たまたまうちの元スタッフも今日お店に来てくれてたんですが、その子もそのお客さんとずっとしゃべってて。音楽って何かの作用が起こるんですよね。そういうのも見てると楽しかったり、時には勉強になったり、面白いなと。
ようすけ管理人:
なるほどなるほど。音楽を通じて、お店の常連さんになったりというパターンもあったりするんですか?
渡邉氏:
多いですね。やっぱり時間かけてやってきてるんで、そういうお客さんは少しずつながら増えていっている感じですかね。
ようすけ管理人:
僕がここに来てるのも、音楽がつながって来てるわけですもんね。
渡邉氏:
そうですね。そうそう。確かに。
店で開催されているDJイベントについて
――普段お客さんからいただいてるものが多いので、還元するというか、感謝を表現する場をというか。
ようすけ管理人:
ここSAKAbarリトルピープルは愛知県半田市という所にあって、名鉄(名古屋鉄道)の知多半田駅から徒歩3分くらいの所ですね。あとは、JR半田駅前すぐに酒場やみくろという純さん(※渡邉氏)が初めて創業されたお店があると。
で、酒場やみくろで「STUP」という名前のDJイベントを定期的に開催されているんですよね。
渡邉氏:
そうです。
ようすけ管理人:
OTAIRECORDの店長のミノル君がそこでDJさせてもらって、僕も一回DJでお邪魔させてもらったんですけど。サウンドバーだったりだとか、お店でDJイベントとかをやって、何かいいことがあるのかって。(笑)
好きでやってるっていうだけなのか、ビジネスとしてもつながっていくものなのか。その辺はどうなんですかね?
渡邉氏:
僕個人の考えでは、ビジネスとしては考えてないですね。どちらかというと、普段来てくれてるお客さんが楽しめるものをもう一つ用意するっていうことと、普段お客さんからいただいてるものが多いので、還元するというか、感謝を表現する場をというか。そういう感じですね。
ようすけ管理人:
たまには、わっと騒ごうよみたいな感じで。
渡邉氏:
そうですね。はい。だから、DJ達ももちろん楽しんでもらって、というのができたらなと。僕が始めた頃はそうでしたね。
ようすけ管理人:
そうなんですね。でも、そういうイベントをやることによってミノル君もSNSでシェアしたりとかしてて、DJとか音楽好きな人だと、結果的に「半田のやみくろに行ってみたい」みたいな人が増えるってことはありますよね。
実際やみくろの話はすごく聞くようになって。僕はそれが本当にすごいことだなと思って。半田市と言っても愛知県でも中堅都市みたいな感じで。名古屋市が一番大きくて、一宮市、豊田市、豊橋市・・・とかあって。まぁ、ちょっと下ぐらいな感じじゃないですか。
で、県内の同クラスの市を見ても、わざわざ半田のやみくろに名古屋から来させるっていう。実際、私も来てるわけですし。それって結構すごいことだなって。
それがビジネスにつながるかどうかっていうのは、また別というところがあると思いますが、結果的に名前は売れちゃってるという。面白いなとは思いますけどね。
渡邉氏:
僕がやみくろを任せている店長の江口が音楽をやってるんですが、彼が音楽もやりながら、飲食業もやりたいということで。それがイベントも今のように少しずつですが大きくなっていったきっかけでしたね。
彼に店を任せたタイミングで、僕もリトルピープルをやることができて。それはすごく大きかったですね。僕も人がいないと何もできないですし。
今のやみくろのイベントはミノル君が本当にすごくサポートしてくれていて、江口と2人でやってることが、結果の出てるところなのかなと。
ようすけ管理人:
なるほどですね。私もずっと商売をさせてもらってるんでよく分かるんですけど、やっぱり飲食店は飲食店だし、バーはバーで、普通にちゃんとしたお酒を出して、お客さんの居心地がいい空間があってっていうところが、本当に最低限、かつ最も大事なところだと思うんですよね。
だからイベントやったところで、例えば普段の売り上げが2倍になったりとか、そういうことってあり得ないと思うんですけど、ただやっぱりコアなお客さん達を集める効果っていうのはあるような気がして。
渡邉氏:
はい。ありますね。今、やみくろのほうは、音楽が主体のイベントを月1でやってるんですが、僕の方はやみくろをやっていた時もそうだったんすけど、オープンして5年間はそういうことやらずに経営のだけをやってきて。5年経って、ある程度余裕が出てきた頃に、やっぱりそういうのが好きなんで始めたんですけど。
ここもこれで5年で、これまではイベントは周年だけでやってきたんですけど、これからはリトルピープルでも定期的にやっていこうかなと思っていて、今うちが力を入れている国産ワインとかチーズを提供したいんですよね。必ず音楽はあるんですけど、“音楽+何か”っていうものをこれからやっていけたらなと思っています。
音楽好きな人ってやっぱり食べ物、飲み物をこだわる人が多かったりするので、そういうところで「半田にもこんなところがあったんだな」って言ってもらえるような企画ができればなと思ってますね。そうやって先ほど言われたようなコアなお客さんが増えたらいいなと。
ようすけ管理人:
うちの会社でも“音楽+何か”っていうのは、もう、まさに今おっしゃられてドキッとしたんですけど、“ミュージックセカンド”っていう考え方をしてまして。基本的にフリーキーな“100%音楽”みたいなのって昔は成立していたことなんですが、今は音楽って掛け合わせていくものとしての方が強い気がしていて。だから本当にその“音楽+何か”っていうの共感できますね。
確かに音楽好きな人って追求する人が結構多いから、チーズがどうこうとかそういう細かいうんちくも好きだしみたいな。(笑)
渡邉氏:
そうそうそうそう。(笑)
国産ワインについて
――近年レベルが上っている国産ワインを提供したい。
ようすけ管理人:
ワインだとヨーロッパだったりとかいろいろあると思うんですけど、その国産ワインに焦点当てられてるっていうのは、何かあるんですか?やっぱりレベルが上がってきているなど?
渡邉氏:
それは、すごくありますね。最近国産ワインのフェスティバルみたいなものにも興味があって。山梨県の塩山というところで「塩ノ山ワインフェス」というイベントがあるのをミノル君が教えてくれて一緒に行ったんですが、そこも大きなきっかけになりました。すごく面白かったし、そこから結構国産ワインは追っかけていて。
あとは、毎年神戸の生田神社で「WASHU×WASHU(ワシュワシュ)」っていう日本酒や国産ワイン、クラフトビールなど日本で造られたお酒(酒造)ばかりを集めたイベントがあって、それに一回参加したらすごく面白くて。こういう飲食店があったらいいんじゃないかなっていう風に思ったんですよね。
うちに無いものがたくさんあって。焼酎とか日本酒はあっても、国産ワインってまだまだ全然足りてないなと。
ようすけ管理人:
なるほど。じゃあ結構国産ワインも、最近はどんどんレベル上がっておいしいものがあると・・・。
渡邉氏:
あります。すごくたくさんあります。
ようすけ管理人:
そうなんですね。ちなみにオススメは?
渡邉氏:
今は札幌の「藤野ワイナリー」という所のワインを扱っていて、今度そこに行ってこようかなと思ってるんですけど。札幌市内で、姉妹でやられてるのかな?北海道産のブドウだけ使ってブレンドしたり、結構分かりやすくて。
ようすけ管理人:
キャッチーな味わいなんですか?
渡邉氏:
そうですね。アルコール度数も他のワインより低めで飲みやすいタイプで。でも、本当に味がしっかりしてて、単一のブドウもあれば、ブレンドしたものもあって、赤、白、泡と結構選べる感じで。
以前京都に飲食店を見に行ったときに、着いてすぐ夫婦でやられてるイタリアンのお店に行ったんですが、グラスワインが結構あって、その中に「くまコーラ」っていう、ちょっと変わった名前の発泡の白ワインがあって。
ようすけ管理人:
あ、コーラじゃないんですね。(笑)
渡邉氏:
コーラじゃないです。(笑)
それが、その北海道の藤野ワイナリーさんのワインで。それがきっかけで、藤野ワイナリーさんは結構使わせてもらってます。もう一回飲みたいなと思っているんですけど、発売してすぐなくなっちゃうのでまだ一回も買えていないんですが。
ようすけ管理人:
それちょっと飲みたくなりましたね。(笑)
渡邉氏:
飲みやすくて、結構万人受けもするかなと思いますね。フランスの自然派ワインに近い味わいで余計な味がしない感じ。ブドウ本来の味わいですね。
ようすけ管理人:
なんかもう、インタビュー切り上げて早く飲みたくなっちゃいますね。(笑)
オーナーの音楽遍歴について
――ロックじゃないと聴く意味がないぐらい聴いてました。
ようすけ管理人:
純さん個人の話を伺いたいんですが、リトルピープルに飾られてるレコードとかを見せてもらって、かなりいろいろ聴かれてるんだなっていうのがあったんですけど。誰でも音楽にハマるきっかけってあると思うんですよね。
決定的に、ガッと音楽に入り込んだアーティストやアルバムってどんな感じなんですか?
渡邉氏:
そうですね・・・。一番最初はやっぱりRCサクセションですね。
ようすけ管理人:
わぉ、かっこいい!そうなんですね。
渡邉氏:
「the TEARS OF a CLOWN」っていう2枚組のライブ盤のレコードを借りてきて、テープにダビングしてっていう感じでしたね。
ようすけ管理人:
やっぱりそのRCサクセションを聴いたときに、他のどのバンドよりも新鮮な何かがあった?
渡邉氏:
そうですね。やっぱり聴いたことがないというか。
ようすけ管理人:
そうですね。あの2枚組のライブ盤を聴いたら、まぁ、おおっ!てなりますよね。
渡邉氏:
まだ多分、小学生とかだったんで衝撃はありましたね。はい。
ようすけ管理人:
かっこいいですね。僕なんかTM NETWORKですからね。(笑)
渡邉氏:
あぁ、TM NETWORK、もうちょっと後でしたね。衝撃でしたけど。(笑)兄貴が聴いてたっていうのもやっぱり大きくて。
ようすけ管理人:
なるほど。で、RCサクセションいって、そこから結構ロックの道に行くわけですか?
渡邉氏:
そうですね。もう、本当にパンクが好きで。
そのときは、レコードレンタルとか結構手さぐりで情報集めて、YMO聴いたりとか、あとは兄貴が借りてきたレコード聴いたり、ラジオで抽選で当たったレコードとか聴いてました。(笑)
その後、ブルーハーツのラジオをすごく聴いてて、新宿LOFTでやったブルーハーツのライブ聴いたときに、もう、これしかないって思って。(笑)
そこから楽器やりたいなと思って、パンクやロックばっかりになりましたね。
ようすけ管理人:
なるほど。バンドとかもやってたんですね。ブルーハーツはどこがよかったんですか?
渡邉氏:
やっぱり、どストレートな歌詞と、これなら自分にもできそうだっていう。(笑)
ようすけ管理人:
ハハハハハハ。(笑)そこから日本のパンクとかにいったりとかするわけですか。
渡邉氏:
そうですね、ブルーハーツの後はセックスピストルズとか初期パンクにいくんですけど。やっぱりラフィン・ノーズとかも通って。あとはThe Jamとか。もう、手当たり次第聴くようになって。
半田市は図書館でCD借りれるんで。ビートルズは全部図書館で借りたりとか、無料なんで。借りたい放題。(笑)
ようすけ管理人:
それ、分かりますね。取りあえず、全部聴いてみようみたいな。(笑)
渡邉氏:
そうですね。(笑)パンク時代が長かったですね。振れ幅がパンクだけじゃなくてロックに広がっていくってことがあって。もう20代半ばくらいまでは、本当ロックしか聴かないみたいな・・・。
ようすけ管理人:
あぁ、ロック至上主義。
渡邉氏:
そうですね。ロックじゃないと聴く意味がないぐらい聴いてました。
ようすけ管理人:
ハハハハ。(笑)
それが解放されたのは、何かきっかけがあったんですか。意外とヒップホップいいじゃんとか。R&Bとか。
渡邉氏:
そうですね。18歳ぐらいのときに、今やみくろのイベントでDJやってくれる、WATARU君っていう人にDJを教えてもらって、その時からやっぱり幅が少しずつ出てきて。
DJを教えてもらってるときには、WATARU君が好きなR&Bとかそういうのも聴いて。あ、こういうのも体揺らせれるんだなとか思ったんですけど、僕はやっぱり半田でロックのDJをやりたいなと思ってて。
ようすけ管理人:
地元でですね。
渡邉氏:
そうですね。ロックのDJっていうのあんまり見る機会もなくて。
ようすけ管理人:
DJをやると、自分がこの音楽が好きだっていう以外のところでも、来てくれた人を喜ばせようと思っていろいろかけだしたりだとか。いい意味で人に合わせるみたいなのも意識し出しますよね。今もパンクなんですか。
渡邉氏:
今はもうぐしゃぐしゃですね。節操がないです。(笑)
ようすけ管理人:
最近は、あえていうとどういうアーティストとか、どういうジャンルを聴くことが多いんですか?
渡邉氏:
あ、個人的に聴くのは、やっぱり日本語の歌が多いですね。昔から歌詞はすごい大事にしてて。
ようすけ管理人:
ああ、でもブルーハーツは本当にすごいですしね、歌詞。
今後の音楽イベントに対する考え
―― 僕はそういう“場所”をつくることのほうが、今は意欲的にやりたいと思ってますね。
ようすけ管理人:
今後、何か音楽を使って、ワインとチーズ以外でもやってみたいイベントとか何かあったりしますか?
渡邉氏:
個人的には、そんなに自分でイベントを企画したりするっていうことも少なくて。
もう一個のやみくろってお店で、店長の江口であったりミノル君みたいに、僕より若い世代の人たちが、そこを使って表現してくれてるので、僕はそういう“場所”をつくることのほうが、今は意欲的にやりたいと思ってますね。
この店でも4周年のイベントのときに、2階で半田のバンドがライブやったんですけど。そういう子たちが出てきたときに、やりたいのに場所がないとか、そういうときにすぐいいよって言ってあげられるような感覚でいることのほうが、今は強く思っていて。
ようすけ管理人:
そういう環境をつくることに喜びを感じられてる。
渡邉氏:
そうですね。もっと増えたらいいなと思いますし。
そういう場が増えていくと、またそういう人たちとも出会えるし、広がっていくのかなと。今は、そういう気持ちです。
ようすけ管理人:
なるほどですね。ありがとうございました。
これを読んでいる、OTAIRECORDのお客さん、一回リトルピープル、やみくろに遊びに来てもらえればなという感じですね。
渡邉氏:
応えれるように努力します。(笑)
SAKAbarリトルピープル 詳細
世界の厳選されたワインと、ワインにあうおつまみを多数ご用意しています。
18:00~20:00のハッピーアワーはグラスワイン、スパークリングワインを300円で提供しています。
1Fはテーブル席とカウンター席、2Fにもテーブル席があり、コース料理でのご予約、貸し切りなどにも対応いたします。詳しくはお電話にてご相談ください。
平日はランチ営業も好評いただいております。
SAKAbarリトルピープル
〒475-0859 愛知県半田市天王町1-48-1(名鉄知多半田駅 東側出口から徒歩2分)
Tel:0569-89-2568
<営業時間>
11:30~14:00(L.O. 13:30) / 18:00~24:00(L.O. 23:30)※日曜日・祝日 定休
平日のみランチ営業あり
SAKAbarリトルピープル Facebookページ
SAKAbarリトルピープル Instagram
酒場やみくろ 詳細(姉妹店)
豊富な種類のお酒が揃う大人の隠れ家酒場。
JR半田駅すぐのBARスタイルの居酒屋。和・洋問わず料理やお酒が楽しめます。
店内は大人の雰囲気をかもしだすオシャレな造りの二階建てになっており、1Fはテーブル席とカウンター席、二階には座敷席、個室もあります。
コース料理もあるので、中・小規模の宴会などにも。
火~土曜日はオリジナルのハンバーガーをはじめとしたメニューでランチ営業も行っております。
★毎月第3土曜日にはDJイベント「STUP」を開催中!(※上記写真はSTUP開催時の店内写真です。)
【詳細はSTUP公式WEBページにてご確認ください】
酒場やみくろ
〒475-0875 愛知県半田市山崎町34(JR半田駅 出口から徒歩1分)
Tel:0569-22-8051
<営業時間>
11:30~14:00(L.O. 13:30) / 18:00~24:00(L.O. 23:30)※日曜日・祝日 定休
火~土曜日のみランチ営業あり
酒場やみくろ Facebookページ
酒場やみくろ Instagram
編集後記
OTAIRECORDミノルです。
今回、SAKAbarリトルピープルの渡邉氏にお話を伺い、今までのオタレコの取り組みとは少し毛色の異なるコンテンツをスタートしました。
近年DJ機器はリーズナブルなものが増え、数年前と比べてかなり一般化しています。音楽を聴くことだけをしてきた方が趣味でDJを始めるということが珍しくありません。
アナログターンテーブル2台とDJミキサーといった場所を取る大きな機材だけでなく、コンパクトで一体型となったリーズナブルなDJコントローラーがあれば誰でも気軽にDJが出来るようになりました。
その結果、一般的な飲食店などでもちょっとしたスペースさえあればDJができるようになり、サウンドバーはもちろん、居酒屋やレストラン
などでお客さんがDJとして参加しているイベントなどもよく見かけます。最近は蕎麦屋さんとかラーメン屋さんとかでやってる話も良く聞きます。おもしろくないですか?(笑)
こうして飲食店と音楽の関係が、BGMからちょっとした音楽イベントへと派生していることがあります。今回のインタビューはまさにそんな経緯を辿ったお店のお話を伺うことが出来ました。
私は現在、リトルピープルの姉妹店「酒場やみくろ」さんと一緒に毎月「STUP」という名前のDJイベントを開催しています。もうウン十年DJをしてきた方もいれば、つい2~3ヶ月前にDJ機材を買ったばかりの若い子もDJとして参加しています。お客さんの層も本当に広く、20代から70代くらいまで平気で一緒に楽しめる空間があります。
クラブだと初心者ではなかなかすぐに出させてもらえないことが多いと思いますが、ここでは全く問題ありません。こういうイベントはクラブでは出来ません。
このイベントは深夜帯まで続くイベントなのですが、回を重ねた結果、“常連さんが集まって楽しめればいいイベント”から、“もっと街全体に音楽で楽しめる場を作りたい”という「地域活性化」に近い想いに変わっていき、様々なアプローチの結果、今では市や観光協会が開催する地域のイベントからDJブース出展を依頼いただけるようにまでなりました。
お店それぞれで音楽の位置づけは異なると想いますが、通常の営業とは少し違ったことがしたいと思った時、そこに良い形で音楽が掛け合わさるとガラッと雰囲気が作り上げられることがあります。
しかし音響機器のことに詳しくないというお店の方も多いと思います。(実際ほとんどがそうです。)
今回のインタビューを読んで「DJを呼んでイベントをやってみたい」とか、「DJはいらないけど、良い音でBGMを流したい」など、音に関わる希望や要望が浮かばれた方は、是非OTAIRECORDまでご相談ください。
お店それぞれにあった音楽との関係をご提案できればと思います。