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【JBL L100 Classic MKII & TRIODE EVOLUTION】ギタリストが選んだ「ロックが鳴り響くリビングオーディオ」納品レポート

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【JBL L100 Classic MKII & TRIODE EVOLUTION】ギタリストが選んだ「ロックが鳴り響くリビングオーディオ」納品レポート

皆様こんにちは。OTAI AUDIO 沓名です。

先日、愛知県内にお住まいのI様宅へのオーディオシステムの納品がございました。
今回はその様子を簡単ではありますがレポートさせていただきます。

「好きな音楽を、最高の音で聴く」というシンプルな贅沢が、いかに人生を豊かにしてくれるか、その一端を感じていただければ幸いです。

ギタリストのお客様が描いた、理想のリスニング空間

今回ご相談をいただいたのは、長年ギターを演奏されているI様。
ご自宅には、ギブソンやマーシャルをはじめとする機材がずらりと並ぶ、本格的なスタジオをお持ちです。
まさに「音のプロフェッショナル」とも言えるお客様。

I様からのご依頼は、「真空管アンプで鳴らすJBLで大好きな音楽をゆったり楽しみたい」

ご要望は明確です。スタジオで本物の楽器の音に触れているI様だからこその、説得力のあるリクエストです。
お客様のリクエストに応えるべく、以下のようなシステムをご提案させていただきました。

ロックの熱量と心地よさを両立させるための機材選び

デザインとサウンドの主役:JBL L100 Classic MKII

リビングの主役となるスピーカーは、JBL L100 Classic MKII(カラー:オレンジ)。

このスピーカーを選ぶ理由は、単に音が良いから、だけではありません。

  • 70年代ロックのアイコン
    オリジナルのJBL L100 Centuryは、1970年代に世界中のレコーディングスタジオでモニタースピーカーとして採用され、数々のロックの名盤を世に送り出してきました。
    I様がこのシステムで初めに鳴らしたQueenをはじめとするクラシック・ロックは、まさにこのスピーカーの系譜を持つサウンドでミキシングされ、マスタリングされてきたのです。
    つまり、L100 Classic MKIIでロックを聴くことは、アーティストがスタジオで聴いていた音、届けたかった音そのものに限りなく近づく、という体験に他なりません。ギタリストであるI様にとって、これほど心躍るストーリーはないでしょう。
  • 空間を彩る、唯一無二のデザイン
    そして、このアイコニックなQuadrexフォームグリル。特に今回お選びいただいたオレンジは、空間に鮮やかな彩りを与え、オーディオシステムを「ただの機材」ではなく「愛らしい家具」へと昇華させます。ギブソンのギターが持つ曲線美や、マーシャルの無骨なデザインに、このスピーカーのデザインはどこか通ずるものを感じました。
  • “MKII”への進化と、ロックを鳴らしきる実力
    もちろん、魅力は歴史やデザインだけではありません。”Classic”の名を冠しつつも、その中身は現代の技術で徹底的に磨き上げられています。
    パワフルな低域を生み出す30cm径のピュアパルプコーン・ウーファー、明瞭な中域を再生するミッドレンジ、そして伸びやかで透明感のある高域を実現するチタン・ドームツイーター。ネットワークも全面的に再設計され、楽器の分離や定位感が格段に向上しています。
    ロックのタイトなドラムスとベースラインの躍動感をパワフルに鳴らしきり、エレキギターのクランチサウンドも歯切れ良く響き、ボーカルを熱量高く前面に押し出す。まさに「ロックを聴くために生まれてきた」スピーカーです。

サウンドに更なる艶と深みをプラス:Triode & DENON

このJBL L100 Classic MKIIという最高の「声」を、いかに魅力的に歌わせるか。
アンプとプレーヤーの選定は、サウンドの芯を決める重要なプロセスです。

真空管がもたらす音楽の艶と熱:Triode Evolution

プリメインアンプには、日本が世界に誇る真空管アンプブランド、トライオードのTriode Evolutionを選定いただきました。

ギタリストであるI様にとって、「真空管」は特別な響きを持つ言葉です。
マーシャルアンプに代表されるように、エレキギターのサウンドメイクにおいて真空管は今なお不可欠な存在。
その独特の温かみ、倍音の豊かさ、そして音の厚みは、デジタルアンプでは決して再現できない領域です。

Triode Evolutionは、出力管にパワフルな「KT88」を搭載。
JBLの30cmウーファーを余裕をもって駆動する力強さと、真空管ならではの艶やかで人間的な温かみを両立させています。
ロックの激しいパートでは魂を揺さぶるようなエネルギーを放出し、ブルースの泣きのギターソロでは、その一音一音に込められた情感を余すところなく表現する。
この懐の深さこそ、Evolutionの魅力です。

CDもアナログレコードも:DENON DCD-1700NE & DP-3000NE

システム横には、膨大な数のCD・レコードのコレクションが。
プレーヤーには信頼のDENONをペアで選んでいただきました。

SACDプレーヤーはDENON DCD-1700NE
デノンが誇るアナログ波形再現技術の最新バージョン「Advanced AL32 Processing Plus」を搭載し、CDでさえもハイレゾ音源のような滑らかさと情報量で再生します。
SACDに刻まれたマスター音源の空気感までもしっかりと再現するその実力は、言うまでもありません。
SACDが再生できるプレーヤーがこの価格帯で手に入るのは今や貴重な1台です。

そして、アナログシステムの要となるレコードプレーヤーにはDENON DP-3000NEを。
これは、デノンが放送局用プレーヤーで培ってきた「ダイレクトドライブ方式」の技術を現代に甦らせた、渾身のモデルです。
水晶発振器によってモーターの回転を高精度に制御するクォーツロック・サーボにより、ロックの命であるリズムの正確さは他の追随を許しません。
重量級のプラッターが回転のムラを徹底的に排除し、安定しきったサウンドステージの上に、力強く正確なサウンドを描き出します。
もちろんDL-103カートリッジとの相性も抜群で、これぞ王道、と呼ぶにふさわしい組み合わせです。

縁の下の力持ち

主役級の機材の性能を最大限に引き出すためには、それを支える周辺機器のクオリティが決定的に重要になります。

レコード再生において、カートリッジが拾い上げた微弱な信号を増幅するフォノイコライザーは、音の鮮度と質感を決める心臓部の一つです。
今回はI様が元々お持ちであったPhasemation EA-220を組み合わせました。国産ハイエンドブランドとして名高いブランドです。
もちろんTriodeにはフォノイコライザー内蔵のアンプも数多くラインナップがありますが、あえて独立したモデルを導入することで、次元の違うサウンドステージが手に入ります。
無帰還CR型を採用したEA-220は、音の立ち上がりが鋭く、空間の透明感や奥行きの表現力に優れており、DENONの銘カートリッジ「DL-103」が持つポテンシャルを120%引き出してくれます。

そして、これら全ての機材を美しく、かつ機能的に収納するのが、SOUND MAGIC AV03LSオーディオラックです。
オーディオにとって振動は大敵。このラックは、高い剛性を持つ支柱と厚みのある棚板によって、外部からの振動や機器自身の振動を効果的に抑制し、クリアで見通しの良いサウンドに大きく貢献します。
デザインもシンプルで美しく、システム全体に統一感と高級感をもたらしてくれました。

【次は、あなたのためのシステムを。】

この記事を読んで、少しでも気になったら、ぜひ一度、あなたの「理想の音」についてお聞かせください。

「こんな音楽が好きなんだけど、どんなスピーカーが合うんだろう?」
「今のシステムに、何を加えればもっと良くなるかな?」
「予算はこれくらいで、最高に楽しめる組み合わせを教えてほしい」

どんな些細なことでも構いません。システムの新規導入のご相談はもちろん、今お持ちのシステムのグレードアップに関するご相談も大歓迎です。
私たちが、あなたの音楽ライフをより豊かにするためのお手伝いをさせていただきます。

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【今回納品させていただいたシステム構成】