音楽を通じて、あたらしい自分がはじまる。今こそレコードをはじめる。

今レコードを聴き始める人が圧倒的に増えています。
レコードのプレスのタイトル数も軒並み増加し、レコードストアデイなどの企画もいろんなところで行われています。
またOTAIRECORDでもアナログレコードの初心者講座が大人気で、もちろん席は満席。出席した方も熱気に満ち溢れていました。
そう、今レコードが相当キテいるのです。
デジタルファイル全盛のこの時代にあえてレコードを選ぶその理由とはなんなのでしょうか？

人類のここ数年の音楽文化は利便性と引き換えに音楽の楽しみ方のうまみのようなものを失ってきたのではないでしょうか？
いろんなことを考えて音楽をジャケットを見ながら、リラックスして聴く。
そんな時間が、とっても贅沢で良い時間だという風に一部の音楽好きは気づいているのです。
多少の手間はありますが、聴く前にレコード盤をジャケットから取り出してプレーヤーにセットして、針を置く。そういった一連の動作の積み重ねが、記憶と結びつく。
だんだんそれが思い入れになっていく。
そんな感じで、あえて今レコードに夢中になっている人がどんどん増えているのです。

IONのMAX LPなら細かい設定は必要なし！簡単にすぐレコードが楽しめます。
しかもこれでなんと10000円ちょっとですから、本当に便利な時代になったものです。
具体的にどうやってレコードを再生すればいいのか、簡単に注意点を踏まえながら解説していきたいと思います。

■簡単に楽しみたい人へ■
なるべく水平な台においてください！

■しっかり楽しみたい人へ■
レコード再生の基本として、レコード盤の溝に針が垂直にあたるというポイントがあります。
ですからレコードプレーヤーを設置する台をしっかり水平なところに置くという事は最も基本的なことと言えるでしょう。
もし可能ならば、水平系を導入すると良いでしょう。
ターンテーブルの4つの足付近においてすべて水平が出るように調整をして最後にターンテーブルの中央位に水平計を置いて最終確認します。
すべて水平にセッティングできれば、それで完了です。

また、レコードは、レコードの溝と針がぶつかって発音する仕組みになっています。
今回使用しているMAXLPはスピーカー内蔵なので余計なのですが、余分な共振をいかに抑えるかで安定した再生ができるかどうか変わってきます。
ですから、たとえ水平がとれていたとしてもアルミラックの上だったり、中が空洞のようなボコボコした板の上に設置することはなるべく避けたほうがベターです。

ちゃんと設置出来たら、アダプタを接続して電源を入れてください。

次に再生するレコードをチョイスしましょう。
■簡単に楽しみたい人へ■
好きなレコードを取り出してください！

■しっかり楽しみたい人へ■
ちなみにレコードを手で持つときは信号面に触れてはダメです。（DJの場合は触れますが、音の事を考えるならば基本的にはダメですし、DJだったとしても極力触れないほうがベターです。溝に汚れがたまって音質に悪影響があります。）
またレコード盤の管理ですが、なるべく垂直に保管してください。斜めになっていたりすると盤そりの原因にもなります。あと、これは貴重なレコードは特に、という感じなのですが、なるべく外袋などに入れてきれいに保管していただきたいです。

■簡単に楽しみたい人へ■
取り出したレコードをプレーヤーにおいてください。

■しっかり楽しみたい人へ■
レコード盤についても話し出すときりがないので、そろそろ盤をプレーヤーにセットしましょう。
セットする際はレコードの両端を手で持ちます。
そして、レコードプレーヤーのセンタースピンドル（レコードプレーヤーの真ん中の突起）とレコード盤の穴を合わせます。
最初は若干戸惑うかもしれませんが落ち着いてやれば難しいことはないと思います。

レコードの回転数の調整をします。
■簡単に楽しみたい人へ■
まずは33回転で設定して変だったら45回転にしてください。アームリフトをあらかじめあげておいてください。

■しっかり楽しみたい人へ■
レコード盤には33回転(正確には33と1/3回転）、45回転、78回転複数方式があります。回転数はちなみにRPMと表記されることもあるので覚えておいてください。
これを回転数と読んでいます。回転数が適切な値に設定していないと、通常とは違う楽曲に聞こえるはずです。
例えばボーカルものを聴く場合に正確な値に回転数が設定されていない場合、声が本来より高くなったり低くなったりするのです。
ですから、そうなった時点で回転数をかえてもいいのですが、やはり最初から把握しておきたいですよね。
その場合はレコードのセンタースリーブ（レコード盤の真ん中の丸いシール）に大体書いてあります。
一般論として、12インチの普通のレコード盤はほぼ33回転です。たま高音質用のもので45回転のものもございます。
またひるがえって7インチシングルは45回転のものがとても多いです。
ですから感覚的に7インチが来たら45回転かも！と思えるようにならないとだめです。
また78回転はほぼ使いません。むかしSP盤というレコードの先祖のようなものがありました。（今でも高値で取引され盛り上がっていますが）
その時にポピュラーだった回転数という事なのです。

そしてちなみに回転数の上ら辺にあるアームリフトのレバーは上がっていますでしょうか？
次の動作にかかわってくるのであげておいてください。

■簡単に楽しみたい人へ■
次にレコード盤の聴きたい曲の箇所までカートリッジを移動させてください。

■しっかり楽しみたい人へ■
レコード盤の聴きたい曲の箇所までカートリッジを移動させてください。移動さえたら指は話して結構です。まだこの段階ではレコードと溝は接触することはありません。
なぜならば前回でもお願いしたアームリフトが上に上がっているからです。
また針の移動のさせ方ですが一曲目から聞きたければA面の一番外側という事になります。
写真でもかろうじてわかりますが、レコード盤の一曲目二曲目というのはレコードの盤面に黒くて太い線があると思います。
これが無音部分という事になります。基本的に一番外側が一曲目、次の溝が二曲目、次が三曲目、という具合です。
うまくアームをセットするコツとしてMAXLPの場合はシェルに棒線が刻み込まれています。それがちゃんと落としたい溝と垂直になっているかどうかをチェックするときれいに針が落とせることでしょう。

■簡単に楽しみたい人へ■
次にレコードプレーヤーのボリュームを少し上げておいてください。

■しっかり楽しみたい人へ■
少しボリュームを上げるのはわけがあっていきなり、大き目のボリュームで鳴らしてしまうと単純にびっくりしてしまうし（かなりパワーがあるので）、周りの人に迷惑がかかる場合があります。
またそれ以外にも実はレコードのかける盤によって録音の大きさが違うんので、想定外に大きな音が出てしまう、というケースもありますので、そういった意味でもまずは低ボリュームにしておいてたほうが賢明でしょう。

好きな音楽を聴いているとついついボリュームをあげたくなってしまいますよね！
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