わかりにくかった針圧の全てを徹底解剖!!

初心者にとってわかりにくい設定の一つが「針圧」ではないでしょうか?
聞いたことも無い部品の名前がいっぱい出てくるし、その部品をどのように使えばいいかわからない…
このように悩んでいる方が結構いるのではないのでしょうか。

今回、その悩みも一掃!さらに、針圧の知識もばっちりつけていただけるように、基本の針圧設定の仕方をまとめてみました。



動画でみてみよう

針圧設定で必要となる部品の名前と説明
インシュレーター ターンテーブルの足!高く設定すれば揺れやすくなるが、低くすると低音がハウリングしやすくなる。
バランスウェイト 針圧を調節するためのおもり。
トーンアーム シェルをつけるためのもの
シェル トーンアームとカートリッジをくっつけるためのもの。
カートリッジ レコード針のこと。中にはシェルと一体になったものもある。
トーンアーム
ハイトアジャスター
トーンアームの高さを調節するダイヤルです
真横から見て針とレコード面が並行になる事が望ましいが、スクラッチをする人は高めに設定する人が多いです。
アームロックつまみ アームリングのロックです。アームリングでのトーンアームの高さ調整が終わったらら必ずアームロックつまみをてロック状態にして下さい。
トーンアームホルダー トーンアームを固定するもの。

針圧説明
1.ターンテーブルを水平なところに設置します。 2.インシュレーターを回します。 3.ターンテーブルを水平な状態にします。
4.トーンアームホルダーをかけます。 5.カートリッジをトーンアームにはめます。 6.トーンアームホルダーを外します。
7.ターンテーブルとトーンアームが平行になるようにバランスウェイトを回しながら調節します。 ※針が下へ向くとウェイトが重すぎることになります。 ※針が上へ向くとウェイトが軽す ぎることになります。
8.ターンテーブルとトーンアームがだいたい平行にします。 9.バランスウェイトの目盛りのみを0にあわせます。 10.針の標準針圧値の分だけバランスウェイトを回します。
標準針圧は各カートリッジの説明書に記入されてあります。 11.ピボットベースを解除します。 12.レコードに針を置いた際に、レコード盤面とトーンアームが平行になるようにダイヤルを回して高さ調整をします。
13.アンチスケーティングの目盛りを針圧に合わせます。
※スクラッチをガッチリしようと思っている方は目盛りを0に合わせてください
14.ピボットベースをロックします。 15.針圧設定完了です!


これで、基本を理解してもらったと思います。

さて、基本を理解したところでここからは応用編。

いい音、針の持ち味を引き出すためには、針圧の設定が必要になります。
そのため、自分にあった音を出すためには針圧を変える必要があるのです。

実際、針圧を変えるとどのような効果を生み出すのでしょうか? 比べてみましょう。


はじめに、針圧を軽くしてみるとどうなるでしょうか?
針圧を軽くすると、針にかかる圧力が小さくなるのですから、レコードへの負担は軽減されます。
さらに、高音のぬけがいい音がでるといわれております。
しかし、針圧を軽くしてしまうと、針飛びがしやすくなり、環境(微風)などの些細な音もとってしまうことがあります。
また、低い音が弱いと感じられるかもしれません。


逆に、針圧を重くしてみたらどうなるでしょうか。針にかかる圧力が大きくなるのですから、針飛びがしにくくなります。
そして、低音が効いた音が出やすくなりますし、環境(微風)などに影響されにくくなります。
ですが、針にかかる圧力が重いため、レコードへの負担が重くなりますし、高音がつぶれて聴こえるようになるかもしれません。
使い方によっては、針飛びの原因を生み出すかもしれません。


なので、自分にあった音を出すためには「自分のプレイスタイルに合わせた針圧設定が必要になる」という事が言えます。

「自分は、スクラッチなんかよりMIXを重視したい」と思うなら、針圧を軽めにすればいい音が出るし、
レコードも負担がかかりにくくなると思います。
また、「スクラッチとか二枚使いを練習したい」と思うなら、針圧を重めにすれば、
針飛びも少なくなり上達しやすくなると思います。


針圧とは、針の性能と自分のスタイルを最大限にひきだしてくれるものです。

自分のプレイスタイルに合った針圧、針で充実したDJライフをお過ごしください!!



最後まで読んでいただきありがとうございました。

講師:杉田 スクラッチ 玄白




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