テクニクスの中古コーナー!
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=オタレコようすけ管理人
=SHING02
=DJ $HIN
=牛嶋氏
「SL1200のボディ」
MK6なんですけど、内部配線にOFCの線が導入されたって聞きました。

無酸素銅っていって、酸素の比率が少ない銅で、より純度が高いやつで、伝達効率とかがいい線材になってると。
それはもっと前からやってますよ。MK3から変えてますわ。
あ、3からやってるんですか。
あ、そうなんですか。
響きを減らして、ボディを変えたりとか、そういうインタビューは読みました
そっちのほうはボディの内部でやってましたね。
どこたたいても同じ音がする。
そうインタビューで読みましたよ。

ボディの密度をそろえて、均等にしたっていうことですか。
それまでのは、たたいたら、コンコンいうところと、カンカンいうところとがあったんですかね、多分ね、それをどこたたいてもおんなじ音にして。
振動を分散させるってことなんですかね。
というより、振動を止めちゃう方向やね、制振の方向かな。

MK6はあくまでも35周年記念で出したいというコンセプトだったから、そこで提案したのが、ピッチフェーダーカーブをリニアにするだとか、
どこたたいても同じようにというようなことだった。
「MK5Gのネジ」
アンチスケーティングのメモリが急に3から6に上がったのでいつですか。
え?これはずっとそのままのはずですよ、確か。
いや、MK3Dとかは3なんですよね。
それが6になって。
それが目盛りが細かくなっただけっていうことなんですかね。
これは、俺には変えた記憶ないけどな。
昨日ね、うちのスタジオで、これ見てくれってアンチスケーティング、こっちはMK3Dは3やと、MK5Gは6やと。
変えたんかな、ちょっと分かんない。
ただ、針とびを抑えるために、針圧をかなりかけるようになったから、それに合わせてアンチスケーティングも大きくしたんやろな。
さっきおっしゃった、このねじのお話ですか。
MK5Gのネジを初めて使わしてもらったとき、「このねじを締めたら針がとばなくなるよ」っていわれて、やってみて驚いたもんね。
本当にあまりにも飛ばないから。
MK6では、採用されへんかったんですよね。MK5Gだけなんですよね。
こんなにいいアームやのに、なんでなんですか。
お金?
お金。
お金、単純に上がってしまうから。
これだけでいくらかかったかな。結構あれ手間かかってるからね。
前のモデルとかMK6とかにMK5Gのアームを付けるっていうカスタムがね、ちょっとはやってるみたいな。

MK5Gのアームにねじが付いてるっていうことすら。
逆にMK5Gはヒットしたっていうか、どうでした。
感触としては。
MK5Gはあんまり数出してないですからね。
パッとみたらおんなじですからね、かたち。
うん、そうそう。
値段が高なってるでしょ。
いくらくらいだったんですか。
当時店頭売価で7万円位ですね。
MK5はそれまでが4万9800円くらいで、MK6で6万9800円くらいになったんやね、確か。

それを2台そろえるとなるとね、若い人間にとっては本当に高い買い物ですよね。それだけ長持ちするっていう
そうですね、結果的にはもう。
そやねん。
皆安もの買いすんねん。うちの生徒とかも安いわけの分からんターンテーブル買ってきて。
僕の口からは言われないですけれど。
ほんで、どこでこうたんや、言うたら、どこそこの楽器屋さんや言うて。
愛知県じゃないですよね、大丈夫ですよね。(笑)
愛知県じゃないです(笑)。絶対テクニクスにしろ、言うて。
「付加価値」
$hinさん、今日資料持ってきてたんですけど、お渡ししてもよろしいですか。
なんの資料なの。
ウシジマさん、あらためてオタイレコードのようすけ管理人と申します。

1200は累計で延べ大体1万台近くは販売させていただきました。
ちょっと待って、僕も名古屋のようすけ管理人さんって何か聞いたことあるな。
僕、名古屋も何回か見にきてるんだけど、そのときにようすけ管理人さんていう名前の方と何度かお会いした記憶はあるんよ。
全然違う人かも分かんないけどね。
最後にうちのユーザーだけじゃないんですけど、最後SL1200の作文大会をやらせていただきました。
参加者全員にテクニクスグッズを差し上げますっていう企画で、皆の思いが50人分ぐらい詰まった企画です。
SL1200に対する思いが。
ゆっくり見ていただければ嬉しいですね。皆それぞれ、バイトしまくってなんとかお金作って買ったとか、エピソード満載なので。
ネットでも「好きやから」言うて書いてくれてるとこが結構多いんですよ。
本当にSL-1200に関しては日本の技術を象徴するような機材だと思う。

歴史を作って、歴史を変えてきたものですから、もっと日本の中でも、脚光浴びてもいいと思いますし、ちゃんとドキュメンタリーがあったりしてもいいですよね。
しっかりと映像化としてのね。
ここまでカルチャーの担い手として成長し続けてきた家電メーカーによって生み出された製品というのは、世界中で見ても本当に稀なんじゃないかと。
ドキュメンタリー番組としてあってもいいと思います。
文化保護政策みたいな感じで政府から補助金が出てもいいぐらい。
その通りですよ。
国宝だね。ウシジマさん、人間国宝ですよ(笑)。
松下電器、panasonicが生み出した人類のある種の奇跡みたいな、それぐらいのものなんで。
ターンテーブルに集約された技術ももっと研究されるべきだと思う。

なぜここまで発展できたのか。
本当にいろんな偶然が合わさって。
それこそ対極にあったようなヒップホップカルチャー。

もともとレコードの盤面を手で触るなんて言語道断の時代じゃないですか。
それをベタベタ触るっていう当時から見たら非常識な音楽が誕生して、そこから「音楽をつなげる」っていうアイディアが出たとしても、
当時から見たらすごく非常識な使い方をしてるのに、そこにメーカーが機材のスタイルを合わせてったってのもすごくいい話だと思います。

昔教会のために作られたオルガンを急にジャズの人が弾き出して、そこにレズリーのスピーカーが来てっていうのとすごい似てると思うし、
本当に歴史だと思うんです。エンジニアもDJもうまくコミュニケーションをとってここまで発展してきたのは、本当に素晴らしいと思う。

そういう意味では、だから海外でも非常に人気があるし、市場価値も落ちないし、そういう声が強いんですよ。
こんだけ、コミュニケーションとりやすい時代になったのに、いいもんがさほど、生まれてこへんのはなんでやろね。
アナログの良さっていうのは、それだけ時間もかかるし、お金もかかるし、労力が要するからじゃないですか。すごく、割に合わない。
基本的にアナログのパーツ自体の危機なのかもしれないですね。
どんどん、精密の回路になっていって量産なっていってっていうね。
テクニクス復活したらいいんですけどね。
僕らも最近、現在のパナソニックの社長さんのインタビューとか、たまたま雑誌で見ることがあるんですが、テクニクスは過去のものになっちゃってる。

それが本当に寂しいなって。
パーツ供給とかで残ってるんだったら…
今の内に手を打っとかんと。
僕らがもちろんこうやって勝手にいろいろファンとしてやってますけど、ノウハウとか全部残ってるわけですからね。

そういう技術もあるわけだし、成せばなる世界で
金型の問題っていうのは結構よく聞きますね。

パーツの供給に関して、金型がどんどん厳しくなっているとか。
というのも、今後パーツを作るにあたって、金型が今どんどん劣化していっていると。
で、それをまた新しくしようとすると、かなりお金がかかるっていうので、それでちょっと事業継続も難しいっていうような。
現実的な問題ですよね。
結局ひびきよるからね、全部が。これだけのものを今イチから金型から設計しようと思ったらまず無理だからね。
それなりに数も作んないとだめですもんね。
絶対まねできへんて言うてはりましたね。
あれだけのものを、今の値段ではまず採算は合いませんわ。金型一つにしても、何万台と作ったらその金型の寿命がくるっていうのもある。
結構入れ替えてたんですね。
また高いらしいですね、金型が。
高いですよ、金型はね。
どこまでいってもあれが最高峰のプレーヤーなわけだし、どうにか残そうと思ったら、修理して維持するしかないわけよね。
今思うと完全に贅沢品みたいなそういう感じなんだと思いますね。
新しくDJを始めた人だと、「なんでこれやないとあかんのですか」って言う子もいるからね。でもなかなか一言では表しきれへん。

なぜいいかって、はやい話が「壊れへん」みたいなところで落ち着くねんけど、「なんでこれやないとだめなんですか」って聞かれると、
「いやレコードプレーヤーはこれやねん!」っつってもなかなか伝わらんよね。初心者にはね。
使ってみないと分かんないですよね。確かに、かけるだけだったらどれだって一応できますからね。
ここまで高いのが必要なんですかっていう純粋な疑問なんよね。
長い目でみたら、全然安くつくんだけど。
結局SL1200の中ではアームの部分のコストが一番、高いというか、付加価値が高いというか
一番繊細な部分なのに一番動かす部分やもんね。
他のタンテと違う部分って、やっぱり一番はアームですからね。
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