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初めまして。私はオタイオーディオの井上峰夫と申します。
よろしくお願い致します。
早いものでオーディオショップを初めましてもう30年以上が経ってしまいました。
振り返ってみますと、私の場合は店を始めた頃が一番の自信家であったように思います。
今から思えば気恥ずかしいような事なのですが、この仕事の本質から考えてみますとそのような時期があったからこそ、
今があるような気もしております。
オーディオショップの仕事は音楽を聴く為の機器を販売する事が重要な部分を占めます。
別な言い方をすれば音楽に付いて回る「音」を販売する訳です。
最初は自信家であった私も、店を始めてから数年が経過する頃には、
果たして「音」のようにとらえ所のないものを生業として長期間に亘って暮らしていけるのかと不安に思った時期もありました。
そんな折に或るお寺を訪れる機会がありまして、そこの和尚さんに思い切って尋ねてみた事がございまして、その時に言われた和尚さんの言葉は今でも昨日の事のように覚えております。
「音は人間の五感のうちの一つである聴覚で感じ取る事の出来る欠くべからざるものであり、
お経を読むにも声を出し、木魚をたたくにも音を感じなければたたく事も出来ない、非常に重要なものである。」
このお話を伺って、私の不安はたちまち解消され、すがすがしく晴れやかな気分になった事は言うまでもありませんが、同時に「音」に対してその程度の認識しか持っていなかった自分の認識の浅さを恥じたものでした。
こんな私ですが、プロとして常に心がけている事がございます。
それは自分の音楽センスを磨く事です。
センスとは日本語に直せば感覚と言う事になりますが、感覚は誰にでもあるものですので、
持っているだけでは誰にもプロとは認めてもらえません。
音の感じ方も無数にある訳ですから好みも無数にあります。
お客様のお好みに沿って、製品のチョイスをする事は重要な私の仕事の一つですが、
私はそれをそれだけで良しとするとは考えておりません。
お客様の好みの雰囲気の音をご提案すると同時に感動も提供する、
これが仕事であると思っております。
より多くの感動を提供するには自分自身の感性レベルもどんどん高めていかなければなりません。
私にとっては永遠の課題になりますが、そこの努力だけは惜しまず続けていくつもりです。
オタイオーディオをこれからもよろしくお願い致します。
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